換金スキルとショップスキルでバグ技大金持ち〜無限に増える1円玉でスキルを買いまくる~

スライム道

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「彼は戻って行ったか。
 それで白虎に鬼の君らはどうするんだい?」
「我らは彼のモノの望みが解らぬ。
 心を読もうとしても深い闇に包まれて追ってみることもかなわん。」
「儂も良くないことを言ったかのう。」
「酒吞童子は関係ない。
 問題は餓鬼だ。」

契約は鬼の中でもおいそれとはしない。
下手をすると自分の魂が食われるリスクを背負っているからだ。
何も鬼は魂を一方的に刈り取れるような不利な契約を強いているわけではない。

どこかに魂を一発逆転で奪い取られる穴のある契約。
対等な契約にしなければいけない。
契約は対等であることが大前提。
もし鬼と対等な条件のまま契約を結べるとしたら鬼としてその先に何をしようとしているのか。
容易に想像できるものではない。

「奴は人間界への進出を感がているのかもしれぬな。」

白虎が想像できたのはそのくらいだ。
鬼が契約を強いるときの目的は大抵人間界への進出だ。
若い鬼が復讐のために人間界に向かうことはしばしある。
肉体を持たない鬼にはそれを入れる器と通行証にもなる人間の魂が必要となる。
それらを手に入れる手段が他でもない契約だ。

「そうだ。
 自分の魂を人間に取り込ませて乗っ取るタイプの契約を強いた可能性が高い。
 そして私たちの宿主である預かりどころの知らぬところで施されているせいで契約内容が分からない。」
「契約内容が分からなければ我々には介入のしようがない。」
「大方身体の一部を使い合う契約と言ったところか。」

身体の一部や魂の一部を共有するタイプの契約ならば互いにハイリスクハイリターンではあるが五分五分の不利な感覚を感じられない対等な契約となる。

「餓鬼の奴は下級の一族ではあるが最も人間に近しい一族。
 火を操ることは人間を殺めておる。
 おぬしらの一族にも居ることは知っておったが大丈夫か?」

「儂らのことからすればまだまだ微妙なところじゃ。
 餓鬼は星の数ある一族から閻魔大王から任命されこちらに修行するように申し付かる一種族その違いに差は感じられぬ。
 だがあの餓鬼は何回も来ている存在ではある。」
「何週目かい?」
「私の聞いた限りではもう数えていないほど多いらしい。」
「そこまで行けば昇給するはずだが反省を一切していないのか。」

鬼が昇格するのには生前の罪を認め閻魔に認められる必要がある。
閻魔の基準はとてもあいまいで悪行を成したとしてもそれは生前の罪を認めたことになる場合がある。

「閻魔様は我よりも高次元の神にあたる故に私たちにもわからぬことが多い。」
「だから私が人間に戻ったしそのまま監視するさ。
 酒吞童子には当主としての役目は引き継いでもらう。」

この日幹から痣が完全に消えたかに思えた。
 
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