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プロローグ
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どうもスライム道です。
今回初めて恋愛というものに手を出してみました
まあ私の腕ではそこまで読まれないと思っておりますが頑張って書いていくつもりです
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はあ、叔母さん今日は客来ないから店閉めない?」
俺は華道《カドウ》 蒼汰《ソウタ》
高校2年生だ
田舎臭い実家から離れたくて都心にある難関校に特待生で合格するくらいには勉強したのだが今は春休みで帰省している。帰省というよりかは両親が旅行に行きたいと言い出して叔母さんだけでは店が回せないからという理由で駆り出されたという意味合いの方が大きいがそこまで客の来ないこの店に店番2人も要らないというのが俺の見解である。
「馬鹿なこと言ってないで真面目に手伝いしなさい。今から花道教室にお花を配達するからしっかりと店番するのよ」
「はいはい」
「はいは一回!」
「はい」
「よろしい!じゃあ行ってくるからね」
元気はつらつと言った感じで叔母さんは出ていった。
今日は例年に観ない春の真夏日となっている。そんな暑い中よく元気が出るものだなと感心しながら見送るとスマホを取り出して最近嵌りだした異世界アイドル育成ゲームをし始める俺。
はっきり言って客のいない店番ほどスマホを取り出したくなるのはしょうがない。俺自身の計画では夏休みは帰省せずゲーム三昧の日々を送る予定だったのだが両親の旅行のせいで阻まれてしまった。
「あのうすみません」
おや、どうやら招かれざる客が来てしまったようだ。
「私は招かれざる客ではありません。正真正銘このお店のお客さんです!」
「あれ?声に出しったけ?」
「声に出てましたよ」
まじまじと来た客を見つめると10人居たら9人くらいは振り向きそうな美人な顔で腰まである長さのスーパープラチナブロンドの髪が見えた。そして目線がどうして行ってしまう大きく実ったメロンのように育った胸部。いくら2次元好きの俺でも思わず本物?と叫びたくなるほどの造形美だった。
「まあいっか……んで何の用で?」
「花の種か球根を買いに来たのですが初心者でも育てられるものってありますか?」
「植え方は?花壇?植木鉢?」
「えっと植木鉢って何ですか?」
え、この子植木鉢知らないとか小学校でどんな生活してきたの?普通アサガオとかホウセンカとか育てるよね。
しかし少女は本当に知らないといった感じでキョトンと首を傾げている。
「ねえ質問なんだけどさ小学校で植物とか育てなかった?」
「いいえ、育てていませんが」
「それ日本の学校?」
「あ、私、小中と学校の方は海外に居ましたので」
それでも植木鉢を見たことないってどういう家庭なんだろう
「そうですか失礼しました。初心者がいきなり花壇は難しいと思いますのでこちらに置いてある植木鉢というモノを使った方が簡単でいいですよ」
「これが植木鉢ですか。これに何輪くらい花を植えられるのですか?」
「大きさにもよりますが最初は小さいもので1輪からやられるといいですよ」
「ではそうしてみます。これと種の方をお願いします」
「では初心者でこの時期からと成りますとアサガオとホウセンカがありますが育てた後に贈り物にされたりするご予定などはありますか?」
「はい、親しい友人に送ろうと思っていますので……それがどうかしましたか?」
「でしたらアサガオの方が適任ですね。ホウセンカですと送るお相手に対して失礼になるやもしれませんから」
花屋の息子としては贈り物にホウセンカはあまりよろしいとは思わない。少女もどうしてだろうという感じで見つめてきていた。
「花言葉です」
「ああ、石言葉みたいなものですね」
「石言葉のほうが好きなんですか?」
「いえ、私父が貿易商……海外で様々なものを取り扱っていましてパーティーなどによく参加するのですがよく宝石などをいただくので自然と身に付きましたの」
やべえこの子マジもんの金持ちだよ後で怖い人とか来ないかな
この美少女令嬢の言葉に面を喰らっていると美少女何でもないといった感じで話を進めた。
「今回は親しい友人に日ごろのお礼として贈り物をしてみたいと思いまして母に相談したら花道に使っているお花屋さんがこのお店だからと勧められましてそれで来たのですがホウセンカはダメなんですね。ちなみに花言葉はどのようなモノなのですか?」
「えっとアサガオは「はかない恋」「固い絆」「愛情」が一般的でご友人などに送る際はとても適任に思われます。しかし異性にあげる場合勘違いさせてしまうかもしれませんのでご友人の方の性別は?」
「女性なので大丈夫です。それでホウセンカはどうなんですか?」
「ホウセンカは「私に触れないで」「短気」「燃えるような愛」となっております。ホウセンカには微量ですが毒がありますのでこのような花言葉になったという考えが一般的らしいですよ」
「ありがとうございます。支払いはカード一括でお願いします」
値段を聞かずに少女は真っ黒なあのカードを出した。
「はいわかりました。お花を植える際の注意点などを書いた冊子もお入れしておきますね」
カード払いをさっさとすまし早く終われと祈るようにスピーディーな手さばきで商品を紙袋に入れ少女に渡した。
「では咲きましたらまた来ますので」
来るな、そう叫びたかったが営業スマイルでぐっとこらえながら彼女を見送った。
そして彼女が居なくなるとすぐに叔母さんが帰ってきた。
「蒼汰、ちゃんと店番してた?」
「叔母さん、花道のとこの人って名前なんて言うの?
「え?甘夏《あまなつ》さんって人のところだけどそれがどうかしたの?」
「多分その人の娘さんらしき人が来た」
「嘘!?あの銀髪の子が」
確定したよ。関わりたくない人リストに追加しておこう。金持ちと関わるのは面倒だ。済む世界が違いすぎる
「そうだよ叔母さん。俺ブラックカードなんて初めて見たよ」
「うわあ本当かもあの娘さんに何回かあったことあるけど身分違いって感じがして委縮しちゃうわよね。あの子のお母さん花道の先生は学校で言うところの委員長的な存在なんだけど旦那さんがもう貴族みたいな人でね。あの高貴さには叶わないわ」
まあしかし2度と会うことはないだろうと鷹を括っていた。そう学校で会うまでは………
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
花言葉
アサガオ「はかない恋」「固い絆」「愛情」
ホウセンカ「私に触れないで」「短気」「燃えるような愛」
ちなみに親しい人物に送ってはいけない花の代表格としてホウセンカのほかにスノードロップがよく言われます。この花はよく教会で育てられたことから送った人への死を望むという花言葉ができたのです。これらの花が送られてきたら嫌われているかもしれないと思いますよね。
皆さんも異性や友人に花を贈る際は花言葉に注意してみてくださいね
個人的には謙虚さを一切見せない好き嫌いの激しい人には送ってもいいと思いますが
今回初めて恋愛というものに手を出してみました
まあ私の腕ではそこまで読まれないと思っておりますが頑張って書いていくつもりです
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「はあ、叔母さん今日は客来ないから店閉めない?」
俺は華道《カドウ》 蒼汰《ソウタ》
高校2年生だ
田舎臭い実家から離れたくて都心にある難関校に特待生で合格するくらいには勉強したのだが今は春休みで帰省している。帰省というよりかは両親が旅行に行きたいと言い出して叔母さんだけでは店が回せないからという理由で駆り出されたという意味合いの方が大きいがそこまで客の来ないこの店に店番2人も要らないというのが俺の見解である。
「馬鹿なこと言ってないで真面目に手伝いしなさい。今から花道教室にお花を配達するからしっかりと店番するのよ」
「はいはい」
「はいは一回!」
「はい」
「よろしい!じゃあ行ってくるからね」
元気はつらつと言った感じで叔母さんは出ていった。
今日は例年に観ない春の真夏日となっている。そんな暑い中よく元気が出るものだなと感心しながら見送るとスマホを取り出して最近嵌りだした異世界アイドル育成ゲームをし始める俺。
はっきり言って客のいない店番ほどスマホを取り出したくなるのはしょうがない。俺自身の計画では夏休みは帰省せずゲーム三昧の日々を送る予定だったのだが両親の旅行のせいで阻まれてしまった。
「あのうすみません」
おや、どうやら招かれざる客が来てしまったようだ。
「私は招かれざる客ではありません。正真正銘このお店のお客さんです!」
「あれ?声に出しったけ?」
「声に出てましたよ」
まじまじと来た客を見つめると10人居たら9人くらいは振り向きそうな美人な顔で腰まである長さのスーパープラチナブロンドの髪が見えた。そして目線がどうして行ってしまう大きく実ったメロンのように育った胸部。いくら2次元好きの俺でも思わず本物?と叫びたくなるほどの造形美だった。
「まあいっか……んで何の用で?」
「花の種か球根を買いに来たのですが初心者でも育てられるものってありますか?」
「植え方は?花壇?植木鉢?」
「えっと植木鉢って何ですか?」
え、この子植木鉢知らないとか小学校でどんな生活してきたの?普通アサガオとかホウセンカとか育てるよね。
しかし少女は本当に知らないといった感じでキョトンと首を傾げている。
「ねえ質問なんだけどさ小学校で植物とか育てなかった?」
「いいえ、育てていませんが」
「それ日本の学校?」
「あ、私、小中と学校の方は海外に居ましたので」
それでも植木鉢を見たことないってどういう家庭なんだろう
「そうですか失礼しました。初心者がいきなり花壇は難しいと思いますのでこちらに置いてある植木鉢というモノを使った方が簡単でいいですよ」
「これが植木鉢ですか。これに何輪くらい花を植えられるのですか?」
「大きさにもよりますが最初は小さいもので1輪からやられるといいですよ」
「ではそうしてみます。これと種の方をお願いします」
「では初心者でこの時期からと成りますとアサガオとホウセンカがありますが育てた後に贈り物にされたりするご予定などはありますか?」
「はい、親しい友人に送ろうと思っていますので……それがどうかしましたか?」
「でしたらアサガオの方が適任ですね。ホウセンカですと送るお相手に対して失礼になるやもしれませんから」
花屋の息子としては贈り物にホウセンカはあまりよろしいとは思わない。少女もどうしてだろうという感じで見つめてきていた。
「花言葉です」
「ああ、石言葉みたいなものですね」
「石言葉のほうが好きなんですか?」
「いえ、私父が貿易商……海外で様々なものを取り扱っていましてパーティーなどによく参加するのですがよく宝石などをいただくので自然と身に付きましたの」
やべえこの子マジもんの金持ちだよ後で怖い人とか来ないかな
この美少女令嬢の言葉に面を喰らっていると美少女何でもないといった感じで話を進めた。
「今回は親しい友人に日ごろのお礼として贈り物をしてみたいと思いまして母に相談したら花道に使っているお花屋さんがこのお店だからと勧められましてそれで来たのですがホウセンカはダメなんですね。ちなみに花言葉はどのようなモノなのですか?」
「えっとアサガオは「はかない恋」「固い絆」「愛情」が一般的でご友人などに送る際はとても適任に思われます。しかし異性にあげる場合勘違いさせてしまうかもしれませんのでご友人の方の性別は?」
「女性なので大丈夫です。それでホウセンカはどうなんですか?」
「ホウセンカは「私に触れないで」「短気」「燃えるような愛」となっております。ホウセンカには微量ですが毒がありますのでこのような花言葉になったという考えが一般的らしいですよ」
「ありがとうございます。支払いはカード一括でお願いします」
値段を聞かずに少女は真っ黒なあのカードを出した。
「はいわかりました。お花を植える際の注意点などを書いた冊子もお入れしておきますね」
カード払いをさっさとすまし早く終われと祈るようにスピーディーな手さばきで商品を紙袋に入れ少女に渡した。
「では咲きましたらまた来ますので」
来るな、そう叫びたかったが営業スマイルでぐっとこらえながら彼女を見送った。
そして彼女が居なくなるとすぐに叔母さんが帰ってきた。
「蒼汰、ちゃんと店番してた?」
「叔母さん、花道のとこの人って名前なんて言うの?
「え?甘夏《あまなつ》さんって人のところだけどそれがどうかしたの?」
「多分その人の娘さんらしき人が来た」
「嘘!?あの銀髪の子が」
確定したよ。関わりたくない人リストに追加しておこう。金持ちと関わるのは面倒だ。済む世界が違いすぎる
「そうだよ叔母さん。俺ブラックカードなんて初めて見たよ」
「うわあ本当かもあの娘さんに何回かあったことあるけど身分違いって感じがして委縮しちゃうわよね。あの子のお母さん花道の先生は学校で言うところの委員長的な存在なんだけど旦那さんがもう貴族みたいな人でね。あの高貴さには叶わないわ」
まあしかし2度と会うことはないだろうと鷹を括っていた。そう学校で会うまでは………
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花言葉
アサガオ「はかない恋」「固い絆」「愛情」
ホウセンカ「私に触れないで」「短気」「燃えるような愛」
ちなみに親しい人物に送ってはいけない花の代表格としてホウセンカのほかにスノードロップがよく言われます。この花はよく教会で育てられたことから送った人への死を望むという花言葉ができたのです。これらの花が送られてきたら嫌われているかもしれないと思いますよね。
皆さんも異性や友人に花を贈る際は花言葉に注意してみてくださいね
個人的には謙虚さを一切見せない好き嫌いの激しい人には送ってもいいと思いますが
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