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葵の花言葉は「正す」2(来夢視点)
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「はわわわわわわわわ、こんな部屋見せられないよ!」
部屋には下着や服が散乱している。
フュギュアやポスターなどのオタクグッズは綺麗に整えているのに服だけは散乱しているのだ。
「えっととりあえず洋服ダンスとクローゼットに押し込めば……」
ドララララララ
クローゼットを開けようとすれば既に居た先客《服》たちが雪崩を起こしさらに部屋を汚部屋に成形していく。
「う、なら楽器部屋に!」
家族共用の防音室に楽器は全て置いてある。
バレないようにこっそり入れればいいだろうと行動を起こそうとしたとき
―ピロン—
スマホの通知音が鳴った。
―来夢、楽器部屋に服は入れないように―
「GODDAMN(ガッテム:こんちくしょう)」
前門の虎《汚部屋》、後門の狼《迫りくる現実》
逃げたいが逃げたくない正に矛盾な状況下でどう動くか必死に考える。
「うぅぅ……こんなことなら昨日ママに手伝ってもらえば良かった」
既に部屋に入ってから10分は経っている。
人を待たせる時間としては残りは見積もって5分が限界と見る。
何か天啓は起きないかと辺りを見回す。
そしてある一つの布製品をしまうのに最適なモノが目に入った。
「こ、これだ」
早速その入れ物に服をこれでもかとぶち込んでいく。
「と、とりあえずブラ以外は入った」
残るモノはブラのみ、しかもセクシーな奴で背伸びしてカップ数を盛るための寄せてあげるブラを購入していたのだ。
今回のように強力なライバル《巨乳》が居る状況下でこれを見られるのは相当不味い。
普段はスポーツブラしか着けないし今日もスポーツブラをつけて居た。
流石に下着なので隠したい。
しかしもうしまう場所は無いし、今着ければ確実にライバルに弄られる。
「な、なら!」
ダッシュで下着を片手に両親の寝室に向かう。
下着の枚数は計5枚、それを母親のタンスに紛れ来させようとしていた。
「う、流石ママ。入れる余地が無い」
タンスには既に先客たちが綺麗に陳列されてい居りとてもでは無いが自分の下着が入る隙間は無い。
「く、嫌、嫌だけど」
最後の最後の最終手段
父親のタンスに忍ばせるか悩む。
「けど時間が……」
こればかりは年頃の娘という自覚が中高年のおっさん(世のお父さん方ごめんなさい)の加齢臭(常々申し上げます。世のお父さん方ごめんなさい)のする服に自分の下着を紛れさせて臭いが移らないか心配なのだ。
いつも下着は父親とは別々に洗ってもらっているし、もし父親のタンスから自分の下着が見つかった日には尊厳が死ぬ。
でも、でもライバルにこんなもの(寄せて上げるブラ)を見られたくはない!
揺れ動き続ける神の天秤に刻一刻と時間は迫っていた。
果たして彼女の下した決断とは!
「……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………く、殺せ!」
悩むこと3分、掃除に掛かった時間は19分と明らかに待たせ過ぎと囚われかねない時間のため急いで玄関に向かおうとしたが……
「遅いわよ来夢、もう蒼汰くん中に入れちゃったから」
「ふぇ!?」
そんな声が聞こえ振り向くとママが居た。
「大丈夫よ蒼汰君はしっかりリビングでお茶をしてもらっていたからね」
「ホッ」
「それでも来夢、あなたが寝室に向かったのはお母さん気が付いているからね」
デーモン閣下顔に成り叱られた。
◇◇◇◇
「私の娘と玲菜さんは日本に来てからのとても仲良くなってね。私の娘、秋芽《あきめ》って言うんだけどあの子は海外に強い憧れがあってね。それで英語は人一倍頑張っていたから玲奈さんに日本語を教えて秋芽が英語を教えてもらう形で二人は手を取り合っていたのよ」
「そういえば甘夏さん…玲奈さんも日本に来てからずっとお世話になっている人がいるとは聞いていた気がする」
あれはまだ甘夏さんがヤンデレラの血を目覚めさあていなかった頃のである。
確か実家の店番を嫌々させられていて客と一接客業者としての当たり障りのない会話。
今では到底考えられない日本人らしいパーソナルスペース。
今の甘夏さんを見るのであればパーソナルスペースの小さいイタリア人もビックリすること間違いなしの土足で家に上がる様子には目も当てられない蒼汰であった。
「だから私、あの玲奈さんがあそこまであなたに執着したのが驚きでならないのよ」
「僕も何故甘夏さんがああなったのかが遺伝以外の理由で知りたいですよ」
部屋には下着や服が散乱している。
フュギュアやポスターなどのオタクグッズは綺麗に整えているのに服だけは散乱しているのだ。
「えっととりあえず洋服ダンスとクローゼットに押し込めば……」
ドララララララ
クローゼットを開けようとすれば既に居た先客《服》たちが雪崩を起こしさらに部屋を汚部屋に成形していく。
「う、なら楽器部屋に!」
家族共用の防音室に楽器は全て置いてある。
バレないようにこっそり入れればいいだろうと行動を起こそうとしたとき
―ピロン—
スマホの通知音が鳴った。
―来夢、楽器部屋に服は入れないように―
「GODDAMN(ガッテム:こんちくしょう)」
前門の虎《汚部屋》、後門の狼《迫りくる現実》
逃げたいが逃げたくない正に矛盾な状況下でどう動くか必死に考える。
「うぅぅ……こんなことなら昨日ママに手伝ってもらえば良かった」
既に部屋に入ってから10分は経っている。
人を待たせる時間としては残りは見積もって5分が限界と見る。
何か天啓は起きないかと辺りを見回す。
そしてある一つの布製品をしまうのに最適なモノが目に入った。
「こ、これだ」
早速その入れ物に服をこれでもかとぶち込んでいく。
「と、とりあえずブラ以外は入った」
残るモノはブラのみ、しかもセクシーな奴で背伸びしてカップ数を盛るための寄せてあげるブラを購入していたのだ。
今回のように強力なライバル《巨乳》が居る状況下でこれを見られるのは相当不味い。
普段はスポーツブラしか着けないし今日もスポーツブラをつけて居た。
流石に下着なので隠したい。
しかしもうしまう場所は無いし、今着ければ確実にライバルに弄られる。
「な、なら!」
ダッシュで下着を片手に両親の寝室に向かう。
下着の枚数は計5枚、それを母親のタンスに紛れ来させようとしていた。
「う、流石ママ。入れる余地が無い」
タンスには既に先客たちが綺麗に陳列されてい居りとてもでは無いが自分の下着が入る隙間は無い。
「く、嫌、嫌だけど」
最後の最後の最終手段
父親のタンスに忍ばせるか悩む。
「けど時間が……」
こればかりは年頃の娘という自覚が中高年のおっさん(世のお父さん方ごめんなさい)の加齢臭(常々申し上げます。世のお父さん方ごめんなさい)のする服に自分の下着を紛れさせて臭いが移らないか心配なのだ。
いつも下着は父親とは別々に洗ってもらっているし、もし父親のタンスから自分の下着が見つかった日には尊厳が死ぬ。
でも、でもライバルにこんなもの(寄せて上げるブラ)を見られたくはない!
揺れ動き続ける神の天秤に刻一刻と時間は迫っていた。
果たして彼女の下した決断とは!
「……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………く、殺せ!」
悩むこと3分、掃除に掛かった時間は19分と明らかに待たせ過ぎと囚われかねない時間のため急いで玄関に向かおうとしたが……
「遅いわよ来夢、もう蒼汰くん中に入れちゃったから」
「ふぇ!?」
そんな声が聞こえ振り向くとママが居た。
「大丈夫よ蒼汰君はしっかりリビングでお茶をしてもらっていたからね」
「ホッ」
「それでも来夢、あなたが寝室に向かったのはお母さん気が付いているからね」
デーモン閣下顔に成り叱られた。
◇◇◇◇
「私の娘と玲菜さんは日本に来てからのとても仲良くなってね。私の娘、秋芽《あきめ》って言うんだけどあの子は海外に強い憧れがあってね。それで英語は人一倍頑張っていたから玲奈さんに日本語を教えて秋芽が英語を教えてもらう形で二人は手を取り合っていたのよ」
「そういえば甘夏さん…玲奈さんも日本に来てからずっとお世話になっている人がいるとは聞いていた気がする」
あれはまだ甘夏さんがヤンデレラの血を目覚めさあていなかった頃のである。
確か実家の店番を嫌々させられていて客と一接客業者としての当たり障りのない会話。
今では到底考えられない日本人らしいパーソナルスペース。
今の甘夏さんを見るのであればパーソナルスペースの小さいイタリア人もビックリすること間違いなしの土足で家に上がる様子には目も当てられない蒼汰であった。
「だから私、あの玲奈さんがあそこまであなたに執着したのが驚きでならないのよ」
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