32 / 84
芝生(イネ)の花言葉は「神聖」1
しおりを挟む
「やっぱり隣の芝生は青く見えますね」
春菊さんは静かにそういった。
「(´∀`*)ウフフ、確かにそうですね。春菊さんは夫に熱烈な愛情を注がれて結ばれて、私は逆に夫に愛を注いで結ばれた」
どうやら葵さんは旦那さんに告白して今の人生を勝ち取ったようだ。
しかし山羽という名字は変わっていないことから旦那さんは婿養子もしくは離婚をしているのかもしれない
「あ、蒼汰君今私が離婚しているとか思ったでしょう。あなた何か人に言いにくいことを考えているときは手のホクロを触る癖があるの知ってた?」
「あ、そういえば…」
母親にも言われたことがある。
テストで悪い点数を取ったり学校で何かやらかした日には必ず母親にバレていたためなぜそんなにわかるのかと質問したことがある。
そのような質問に対して母は
「蒼汰はね赤ん坊の時からホクロができるところを何故かいじる癖があったのよ。アンタがいじってばっかりのところは必ずホクロがいつのまにかできてできるたびに必死に隠そうとしてたからね。小さい頃からホクロが多かったからって理由でいじめられて泣いてきた時も同じようにしていたからね。まあ、あとは親の勘ってやつね」
母はおしゃべりでもあったためおねしょなんてものをした日には町内会中に広まっていた。
葵さんも町内会に所属していたそうだし知っていても何ら不思議ではなかった。
「そうそう、来夢も同じように言いたくないことを考えている時にする癖があるんですよ」
「ちょっ!?ママ!!」
葵さんは来夢さんの反応に笑いながらもウインクをして
「蒼汰君のことを考えてる時はいつも人形を見つめてるのよね」
(〃ω〃)カーッと熱くなって火照った顔は実に可愛らしい。
蒼汰は生粋のオタクと呼べるほどの実力はない。
しかし最近の若者ように結婚を考えないタイプの人間ではあった。
中途半端なオタクというのは難儀なもので仲間が欲しいのに世間体を気にしながらも自分の道からは逸れたくない。
どっちつかずで我儘、故に孤立する。
蒼汰は子どもの時からいじめられていたこともありその同情という意味でも仲間を作りたかったという意味でも来夢さんは当時の蒼汰にとって心の支えになる人物だった。
お姉さんに見えた少女は実は年下で本来助けを請うべき存在ではないのに助けを求めた。
正確には助けを求めようとして結果助けてしまった。
この偶然が蒼汰と来夢にパーソナルスペースを縮める要因となり、玲菜のようにズカズカと行く必要もなければ自然と互いの距離を保ち続けられる恋愛とは違う絆のようなものが生まれていた。
「お、お母さん!私にはそんな癖はない!!」
甘夏さんは今のこの空気が自分にとって不利、このままゴールインされかねないと判断し、水を差すような形で春菊さんに助力を求めた。
「そうね、玲菜が人に言えないような隠し事をするときは必ずあなたのグループから変な支出が出ることかしら?」
もはや癖と呼べるのだろうか
甘夏さんは昔からエリクソンさんの娘だということだろうか
強引かつ繊細に行動する甘夏さんは何となく競馬場に居そうなギャンブラーに似ている気もする。
「お、お母さん!」
裏切ったなとでも言うような甘夏さんだがそもそも春菊さんは甘夏さんの相手を鑑みない恋に対して否定的だ。
その方法で自分が結ばれたとはいえその行動自体は迷惑極まりないものだ。
女の嫉妬は醜いというが甘夏さんは嫉妬というよりかは癇癪と言った表現が正しいのだろうか?
「くっ!蒼汰さんはどっちがいいんですか!」
「蒼汰君、選ばなくてもいいよ。私は蒼汰君と友達で居れればそれでいいから」
こうしてみると聞き分けの良いお姉さんが来夢さんで癇癪を起しやすい次女が来夢さんに見えた。
---------------------------------------------------------------------------------------------------
今日の更新はここまでとさせていただきます。
本日地震が起きましたために部屋の掃除あとかたずけに追われております。
誠に申し訳ございません
春菊さんは静かにそういった。
「(´∀`*)ウフフ、確かにそうですね。春菊さんは夫に熱烈な愛情を注がれて結ばれて、私は逆に夫に愛を注いで結ばれた」
どうやら葵さんは旦那さんに告白して今の人生を勝ち取ったようだ。
しかし山羽という名字は変わっていないことから旦那さんは婿養子もしくは離婚をしているのかもしれない
「あ、蒼汰君今私が離婚しているとか思ったでしょう。あなた何か人に言いにくいことを考えているときは手のホクロを触る癖があるの知ってた?」
「あ、そういえば…」
母親にも言われたことがある。
テストで悪い点数を取ったり学校で何かやらかした日には必ず母親にバレていたためなぜそんなにわかるのかと質問したことがある。
そのような質問に対して母は
「蒼汰はね赤ん坊の時からホクロができるところを何故かいじる癖があったのよ。アンタがいじってばっかりのところは必ずホクロがいつのまにかできてできるたびに必死に隠そうとしてたからね。小さい頃からホクロが多かったからって理由でいじめられて泣いてきた時も同じようにしていたからね。まあ、あとは親の勘ってやつね」
母はおしゃべりでもあったためおねしょなんてものをした日には町内会中に広まっていた。
葵さんも町内会に所属していたそうだし知っていても何ら不思議ではなかった。
「そうそう、来夢も同じように言いたくないことを考えている時にする癖があるんですよ」
「ちょっ!?ママ!!」
葵さんは来夢さんの反応に笑いながらもウインクをして
「蒼汰君のことを考えてる時はいつも人形を見つめてるのよね」
(〃ω〃)カーッと熱くなって火照った顔は実に可愛らしい。
蒼汰は生粋のオタクと呼べるほどの実力はない。
しかし最近の若者ように結婚を考えないタイプの人間ではあった。
中途半端なオタクというのは難儀なもので仲間が欲しいのに世間体を気にしながらも自分の道からは逸れたくない。
どっちつかずで我儘、故に孤立する。
蒼汰は子どもの時からいじめられていたこともありその同情という意味でも仲間を作りたかったという意味でも来夢さんは当時の蒼汰にとって心の支えになる人物だった。
お姉さんに見えた少女は実は年下で本来助けを請うべき存在ではないのに助けを求めた。
正確には助けを求めようとして結果助けてしまった。
この偶然が蒼汰と来夢にパーソナルスペースを縮める要因となり、玲菜のようにズカズカと行く必要もなければ自然と互いの距離を保ち続けられる恋愛とは違う絆のようなものが生まれていた。
「お、お母さん!私にはそんな癖はない!!」
甘夏さんは今のこの空気が自分にとって不利、このままゴールインされかねないと判断し、水を差すような形で春菊さんに助力を求めた。
「そうね、玲菜が人に言えないような隠し事をするときは必ずあなたのグループから変な支出が出ることかしら?」
もはや癖と呼べるのだろうか
甘夏さんは昔からエリクソンさんの娘だということだろうか
強引かつ繊細に行動する甘夏さんは何となく競馬場に居そうなギャンブラーに似ている気もする。
「お、お母さん!」
裏切ったなとでも言うような甘夏さんだがそもそも春菊さんは甘夏さんの相手を鑑みない恋に対して否定的だ。
その方法で自分が結ばれたとはいえその行動自体は迷惑極まりないものだ。
女の嫉妬は醜いというが甘夏さんは嫉妬というよりかは癇癪と言った表現が正しいのだろうか?
「くっ!蒼汰さんはどっちがいいんですか!」
「蒼汰君、選ばなくてもいいよ。私は蒼汰君と友達で居れればそれでいいから」
こうしてみると聞き分けの良いお姉さんが来夢さんで癇癪を起しやすい次女が来夢さんに見えた。
---------------------------------------------------------------------------------------------------
今日の更新はここまでとさせていただきます。
本日地震が起きましたために部屋の掃除あとかたずけに追われております。
誠に申し訳ございません
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
女子ばっかりの中で孤軍奮闘のユウトくん
菊宮える
恋愛
高校生ユウトが始めたバイト、そこは女子ばかりの一見ハーレム?な店だったが、その中身は男子の思い描くモノとはぜ~んぜん違っていた?? その違いは読んで頂ければ、だんだん判ってきちゃうかもですよ~(*^-^*)
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる