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ホウレンソウの花言葉は「活力」
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今日は何故か目覚まし時計が鳴ることなく代わりに甘夏さんと来夢さんが居た。
「えっと二人がどうして?」
「まずはおはようございます蒼汰さん」
「おはよう蒼汰君」
「おはよ…う?」
てっきり来夢さんは俺のために止めてくれるものと考えていたのだが二人いるとはこれ如何に?
しかも来夢さんの眼差しが依然と違って甘夏さんのような肉食獣の眼差しに成っている。
もしかしてだが……
「本当は蒼汰君を一人で起こしたかったんだけど玲菜さんがね……」
「それはこっちのセリフですよ来夢さん」
「昨日押し掛けたのは玲菜さん。今日は私が独占しても文句はない筈」
「けど小さい頃の蒼汰さんを独占していたのは来夢さんでしょう。今私が独占したところでその独占時間の差は埋まらない筈です」
「けど思春期になってからの蒼汰君を独占できるのはズルいと思う」
「ぐぬぬぬ」
見るに堪えない女の争いのようでじゃれ合っているようにも見える百合百合しい光景。
理解あるモノあならば尊いとでも言いそうな景色だ。
甘夏さんの巨乳と来夢さんの美《微》乳が挟まり合う姿は世の紳士たちも眼福であろう。
「あ、蒼汰君……今もしかして私たちに欲情した?」
「そうなんですか蒼汰さん!なら今すぐ私と子づくりしましょう!!」
「玲菜さんこんな平日の朝に迫っても蒼汰君に迷惑だよ」
「むむむ、仕方ありません。まだまだ私は我が強いですから蒼汰さんの将来のことも考えて行動しなければ……」
ここで収まってくれるのか……?
「しかし、しかしぃ、据え膳食わぬはヤンデレ女の恥」
「いやそれ男の恥だから!」
「玲菜さんヤンデレっていう自覚はあったんだ」
「来夢さんツッコむところ違うよ」
ここにツッコミ役は蒼汰以外いないらしい。
来夢さんは甘夏さんにアドバイスはするのだがそこまで引き留めようとも思っていないのかもしれない。
昔から控えめな来夢さんのことだ。
相手の意思を尊重しつつ自分が最良の結果でなくてもいいと考えているのだろう。
「もしかして来夢さん遠慮してない?」
このとき俺は問いたださなければ良かったと後悔することとなる。
「じゃあ蒼汰君、私も遠慮しなくていいの?」
上遣い目で顔をすぐそばまで近づけられた。
「え、ええと……うん」
「じゃあ遠慮しないよ」
「ッ近……はむむむむむむむむむ!!???」
口腔内《・・・》を蹂躙された。
口腔《こうくう》:口から喉《・》までの空洞部分のこと
文字通り喉まで蹂躙されるのだ。
敏感な口蓋垂《こうがいすい》も舌ベラで一切の容赦することなくマーキングするように舐めとられる。
しかも一切の痛みを感じさせることなく性感帯に開発される。
かと言って快楽に溺れさせるような状態にまでは行かせてくれない。
「ぷっはぁ、ごちそうさま。続きは学校が終わってからね」
「ぷしゅー」
「ぷしゅーって!?こ、こうなったら上書きです!」
来夢さんの不意打ちからの更なる甘夏さんによる追い打ち
普段なら反応できた蒼汰も来夢さんに蹂躙及び開発され放心状態となった蒼汰ではキスしてくれと言っているようなものだった。
「じゅるるるるぴちゃぴちゃちゅじゅるるるるるるるるるるるる!!!!」
R18指定食らってもおかしくない音を立てながら口を蹂躙する。
先ほどの来夢さんとは違い舌が短いのか喉元まで来ることは無く単純に前歯や舌のみの集中攻撃
しかも吸引力が半端ではない。
唾をひたすら求めてくる。
口の中の水分を全て吸い尽くす気ではないかと思うくらいの衰えることのない吸引力にキスされた側は性欲の刺激というよりも呼吸困難に陥りかけていた。
「玲菜さん玲菜さん」
「ぷはっ、何ですか!私は来夢さんのキスの際我慢して止めなかったじゃないですか!なんで今止めるんですか!」
「いや蒼汰君の方よく見て」
玲菜は蒼汰の方を見れば顔色を青くして過呼吸気味になっていた。
「そ、蒼汰さん大丈夫ですか!」
「いやそれ玲菜さんのせいだから」
「あ、甘夏さんのキスは無しで……」
蒼汰は玲菜のキスがトラウマになっていた。
甘夏さんのことだ。
ひとたび箍《たが》が外れれば蒼汰が死んでもキスし続けるに違いない。
もし万が一にでも結婚した日にはサキュバスのように精気が尽きるまで吸われそうな気がしてならない。
「じゃあ私はいいの?」
パ——ッと嬉しそうな顔をした来夢さんだが来夢さんも来夢さんで問題がある。
来夢さんのは一度入ったら二度と出てこれないような沼だ。
自ら種を植え付けた後はじっくりとこちらに向かうように仕向ける幻覚作用のある花のような遅効性のある中毒性、この中途半端にも思える絶妙な快楽へ誘う連鎖が気が付いたらもう操り人形になっていそうで怖かった。
「来夢もだめだから」
「Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン」
「そんな顔してもダメ」
「わかった、とりあえず朝食にしよ。今日は赤みそのお味噌汁作ってあるから。3人だったらそこまで余らないしいいよね」
「ありがとう。なんか実家に帰ったときぶりだよ人の作ったお味噌汁なんて」
なんとか調子を取り戻した蒼汰はダイニングに向かうことにした。
キスを拒否されて真っ白になっている甘夏さんを置いて……
「えっと二人がどうして?」
「まずはおはようございます蒼汰さん」
「おはよう蒼汰君」
「おはよ…う?」
てっきり来夢さんは俺のために止めてくれるものと考えていたのだが二人いるとはこれ如何に?
しかも来夢さんの眼差しが依然と違って甘夏さんのような肉食獣の眼差しに成っている。
もしかしてだが……
「本当は蒼汰君を一人で起こしたかったんだけど玲菜さんがね……」
「それはこっちのセリフですよ来夢さん」
「昨日押し掛けたのは玲菜さん。今日は私が独占しても文句はない筈」
「けど小さい頃の蒼汰さんを独占していたのは来夢さんでしょう。今私が独占したところでその独占時間の差は埋まらない筈です」
「けど思春期になってからの蒼汰君を独占できるのはズルいと思う」
「ぐぬぬぬ」
見るに堪えない女の争いのようでじゃれ合っているようにも見える百合百合しい光景。
理解あるモノあならば尊いとでも言いそうな景色だ。
甘夏さんの巨乳と来夢さんの美《微》乳が挟まり合う姿は世の紳士たちも眼福であろう。
「あ、蒼汰君……今もしかして私たちに欲情した?」
「そうなんですか蒼汰さん!なら今すぐ私と子づくりしましょう!!」
「玲菜さんこんな平日の朝に迫っても蒼汰君に迷惑だよ」
「むむむ、仕方ありません。まだまだ私は我が強いですから蒼汰さんの将来のことも考えて行動しなければ……」
ここで収まってくれるのか……?
「しかし、しかしぃ、据え膳食わぬはヤンデレ女の恥」
「いやそれ男の恥だから!」
「玲菜さんヤンデレっていう自覚はあったんだ」
「来夢さんツッコむところ違うよ」
ここにツッコミ役は蒼汰以外いないらしい。
来夢さんは甘夏さんにアドバイスはするのだがそこまで引き留めようとも思っていないのかもしれない。
昔から控えめな来夢さんのことだ。
相手の意思を尊重しつつ自分が最良の結果でなくてもいいと考えているのだろう。
「もしかして来夢さん遠慮してない?」
このとき俺は問いたださなければ良かったと後悔することとなる。
「じゃあ蒼汰君、私も遠慮しなくていいの?」
上遣い目で顔をすぐそばまで近づけられた。
「え、ええと……うん」
「じゃあ遠慮しないよ」
「ッ近……はむむむむむむむむむ!!???」
口腔内《・・・》を蹂躙された。
口腔《こうくう》:口から喉《・》までの空洞部分のこと
文字通り喉まで蹂躙されるのだ。
敏感な口蓋垂《こうがいすい》も舌ベラで一切の容赦することなくマーキングするように舐めとられる。
しかも一切の痛みを感じさせることなく性感帯に開発される。
かと言って快楽に溺れさせるような状態にまでは行かせてくれない。
「ぷっはぁ、ごちそうさま。続きは学校が終わってからね」
「ぷしゅー」
「ぷしゅーって!?こ、こうなったら上書きです!」
来夢さんの不意打ちからの更なる甘夏さんによる追い打ち
普段なら反応できた蒼汰も来夢さんに蹂躙及び開発され放心状態となった蒼汰ではキスしてくれと言っているようなものだった。
「じゅるるるるぴちゃぴちゃちゅじゅるるるるるるるるるるるる!!!!」
R18指定食らってもおかしくない音を立てながら口を蹂躙する。
先ほどの来夢さんとは違い舌が短いのか喉元まで来ることは無く単純に前歯や舌のみの集中攻撃
しかも吸引力が半端ではない。
唾をひたすら求めてくる。
口の中の水分を全て吸い尽くす気ではないかと思うくらいの衰えることのない吸引力にキスされた側は性欲の刺激というよりも呼吸困難に陥りかけていた。
「玲菜さん玲菜さん」
「ぷはっ、何ですか!私は来夢さんのキスの際我慢して止めなかったじゃないですか!なんで今止めるんですか!」
「いや蒼汰君の方よく見て」
玲菜は蒼汰の方を見れば顔色を青くして過呼吸気味になっていた。
「そ、蒼汰さん大丈夫ですか!」
「いやそれ玲菜さんのせいだから」
「あ、甘夏さんのキスは無しで……」
蒼汰は玲菜のキスがトラウマになっていた。
甘夏さんのことだ。
ひとたび箍《たが》が外れれば蒼汰が死んでもキスし続けるに違いない。
もし万が一にでも結婚した日にはサキュバスのように精気が尽きるまで吸われそうな気がしてならない。
「じゃあ私はいいの?」
パ——ッと嬉しそうな顔をした来夢さんだが来夢さんも来夢さんで問題がある。
来夢さんのは一度入ったら二度と出てこれないような沼だ。
自ら種を植え付けた後はじっくりとこちらに向かうように仕向ける幻覚作用のある花のような遅効性のある中毒性、この中途半端にも思える絶妙な快楽へ誘う連鎖が気が付いたらもう操り人形になっていそうで怖かった。
「来夢もだめだから」
「Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン」
「そんな顔してもダメ」
「わかった、とりあえず朝食にしよ。今日は赤みそのお味噌汁作ってあるから。3人だったらそこまで余らないしいいよね」
「ありがとう。なんか実家に帰ったときぶりだよ人の作ったお味噌汁なんて」
なんとか調子を取り戻した蒼汰はダイニングに向かうことにした。
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