オタク草食系男子は超肉食ヤンデレ宝石令嬢に美味しくいただかれます~純愛から狂愛へダイヤモンドの瞳は狙った獲物を逃さない~

スライム道

文字の大きさ
39 / 84

ホウレンソウの花言葉は「活力」

しおりを挟む
今日は何故か目覚まし時計が鳴ることなく代わりに甘夏さんと来夢さんが居た。

「えっと二人がどうして?」
「まずはおはようございます蒼汰さん」
「おはよう蒼汰君」
「おはよ…う?」

てっきり来夢さんは俺のために止めてくれるものと考えていたのだが二人いるとはこれ如何に?
しかも来夢さんの眼差しが依然と違って甘夏さんのような肉食獣の眼差しに成っている。
もしかしてだが……

「本当は蒼汰君を一人で起こしたかったんだけど玲菜さんがね……」
「それはこっちのセリフですよ来夢さん」
「昨日押し掛けたのは玲菜さん。今日は私が独占しても文句はない筈」
「けど小さい頃の蒼汰さんを独占していたのは来夢さんでしょう。今私が独占したところでその独占時間の差は埋まらない筈です」
「けど思春期になってからの蒼汰君を独占できるのはズルいと思う」
「ぐぬぬぬ」

見るに堪えない女の争いのようでじゃれ合っているようにも見える百合百合しい光景。
理解あるモノあならば尊いとでも言いそうな景色だ。
甘夏さんの巨乳と来夢さんの美《微》乳が挟まり合う姿は世の紳士たちも眼福であろう。

「あ、蒼汰君……今もしかして私たちに欲情した?」
「そうなんですか蒼汰さん!なら今すぐ私と子づくりしましょう!!」
「玲菜さんこんな平日の朝に迫っても蒼汰君に迷惑だよ」
「むむむ、仕方ありません。まだまだ私は我が強いですから蒼汰さんの将来のことも考えて行動しなければ……」

ここで収まってくれるのか……?

「しかし、しかしぃ、据え膳食わぬはヤンデレ女の恥」
「いやそれ男の恥だから!」
「玲菜さんヤンデレっていう自覚はあったんだ」
「来夢さんツッコむところ違うよ」

ここにツッコミ役は蒼汰以外いないらしい。
来夢さんは甘夏さんにアドバイスはするのだがそこまで引き留めようとも思っていないのかもしれない。
昔から控えめな来夢さんのことだ。
相手の意思を尊重しつつ自分が最良の結果でなくてもいいと考えているのだろう。

「もしかして来夢さん遠慮してない?」

このとき俺は問いたださなければ良かったと後悔することとなる。

「じゃあ蒼汰君、私も遠慮しなくていいの?」

上遣い目で顔をすぐそばまで近づけられた。

「え、ええと……うん」
「じゃあ遠慮しないよ」
「ッ近……はむむむむむむむむむ!!???」

口腔内《・・・》を蹂躙された。

口腔《こうくう》:口から喉《・》までの空洞部分のこと

文字通り喉まで蹂躙されるのだ。
敏感な口蓋垂《こうがいすい》も舌ベラで一切の容赦することなくマーキングするように舐めとられる。
しかも一切の痛みを感じさせることなく性感帯に開発される。
かと言って快楽に溺れさせるような状態にまでは行かせてくれない。

「ぷっはぁ、ごちそうさま。続きは学校が終わってからね」
「ぷしゅー」
「ぷしゅーって!?こ、こうなったら上書きです!」

来夢さんの不意打ちからの更なる甘夏さんによる追い打ち
普段なら反応できた蒼汰も来夢さんに蹂躙及び開発され放心状態となった蒼汰ではキスしてくれと言っているようなものだった。

「じゅるるるるぴちゃぴちゃちゅじゅるるるるるるるるるるるる!!!!」

R18指定食らってもおかしくない音を立てながら口を蹂躙する。
先ほどの来夢さんとは違い舌が短いのか喉元まで来ることは無く単純に前歯や舌のみの集中攻撃
しかも吸引力が半端ではない。
唾をひたすら求めてくる。
口の中の水分を全て吸い尽くす気ではないかと思うくらいの衰えることのない吸引力にキスされた側は性欲の刺激というよりも呼吸困難に陥りかけていた。

「玲菜さん玲菜さん」
「ぷはっ、何ですか!私は来夢さんのキスの際我慢して止めなかったじゃないですか!なんで今止めるんですか!」
「いや蒼汰君の方よく見て」

玲菜は蒼汰の方を見れば顔色を青くして過呼吸気味になっていた。

「そ、蒼汰さん大丈夫ですか!」
「いやそれ玲菜さんのせいだから」
「あ、甘夏さんのキスは無しで……」

蒼汰は玲菜のキスがトラウマになっていた。

甘夏さんのことだ。
ひとたび箍《たが》が外れれば蒼汰が死んでもキスし続けるに違いない。
もし万が一にでも結婚した日にはサキュバスのように精気が尽きるまで吸われそうな気がしてならない。

「じゃあ私はいいの?」

パ——ッと嬉しそうな顔をした来夢さんだが来夢さんも来夢さんで問題がある。
来夢さんのは一度入ったら二度と出てこれないような沼だ。
自ら種を植え付けた後はじっくりとこちらに向かうように仕向ける幻覚作用のある花のような遅効性のある中毒性、この中途半端にも思える絶妙な快楽へ誘う連鎖が気が付いたらもう操り人形になっていそうで怖かった。

「来夢もだめだから」
「Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン」
「そんな顔してもダメ」
「わかった、とりあえず朝食にしよ。今日は赤みそのお味噌汁作ってあるから。3人だったらそこまで余らないしいいよね」
「ありがとう。なんか実家に帰ったときぶりだよ人の作ったお味噌汁なんて」

なんとか調子を取り戻した蒼汰はダイニングに向かうことにした。
キスを拒否されて真っ白になっている甘夏さんを置いて……
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

女子ばっかりの中で孤軍奮闘のユウトくん

菊宮える
恋愛
高校生ユウトが始めたバイト、そこは女子ばかりの一見ハーレム?な店だったが、その中身は男子の思い描くモノとはぜ~んぜん違っていた?? その違いは読んで頂ければ、だんだん判ってきちゃうかもですよ~(*^-^*)

罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語

ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。 だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。 それで終わるはずだった――なのに。 ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。 さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。 そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。 由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。 一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。 そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。 罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。 ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。 そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。 これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。

処理中です...