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閑話 春菊の花言葉は「True Love」2
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「シュンキク、この人が私の幼馴染のバルタザールよ」
「初めまして私はエリクソンだ。彼女、カーチャとは幼馴染と言ってもそこまで親しくは無いし恋人でも無いので1人の異性として見てくれると嬉しい」
「初めまして春菊です。後半はまだ英語の勉強中で良く聞き取れなかったのでカーチャさん訳してくれますか?」
「a……1人の男性として見てほしい。ごめんなさい私も少ししか日本語勉強してないから要約したしか話せないわ」
まだ華道 蒼汰という存在や甘夏 玲菜、山羽 来夢が生まれる前の物語。
当時の春菊は見聞を深めるためにヨーロッパ各国を訪れていた。
留学先では卒業論文も既に完成させていたし卒業できるだけの単位は取っている。
しかし就学ビザにも余裕があるので大学に籍だけ置いて各国の民家や自然、文化に触れ自分の見聞を深めようとしていた。
もちろん春菊には日本人たる誇りと新年のようなものは持っていた。
だがそれに対して疑問を持つべきだとも思った。
春菊はアインシュタインの言葉の意味を理解して自分の偏見を正すべきだと判断したのだ。
これを素でやる人間は中々いない。
常識は自分自身だと何よりも曲げないのが常識とも呼べるからだ。
確かに譲れないものはある。
それがマナーであれルールであれ他人に押し付けた時それは偏見だと言うことができる。
常識と違うと言った時点でそれは偏見なのではないかと思った春菊は海外の衣食住を学び、如何に日本が偏見に満ちていたかを思い知った。
日本人という生き物は正真正銘のエゴイスト集団だと思えたこと。
春菊の当時ではエレベーターのボタン連打を行う人間がまだ居た時代だった。
これは時間を何かしらの行動で消費、無駄にしないと思いたいという心理的行動によるもので今では代わりにスマートフォンを弄っていたりする。
それ以外にもわざわざいじめを行う人間はヨーロッパでは殆どいない。
にも拘わらず日本では見えないいじめが蔓延している。
学級委員時代から悩まされた種でどんなに頑張ってもいじめは必ず起こった。
そして海外在住を機に確信に変わった。
人をどうしようもなく見下したい。
そのエゴ《自己》が今の日本を創った。
宗主《そうしゅ》を今尚自覚無く崇め続ける民族。
故に天の上に人を創り人の上に人を創り続けた。
そして自分自身の考えが判らなくなり始めたとき、春菊はバルタザール・エリクソン、のちの夫と出会った。
もちろん今までの性格を考えれば甘夏 春菊とバルタザール・エリクソンは水と油のように混じり合うことは無かった。
ただそこに山羽 葵とカーチャという水と油、両方に混ざり合う液体が存在しなければ……
「ずっとあなたのそばにいてもいいかい」
「……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………そうなんですよ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………ええ私もそうお思います…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………やっぱりこの辺りが日本とち違って面白いと思いましたし……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………そういえばイタリア料理ってお米でもアルデンテにするんですね…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………日本では7分炊きって呼ばれておなかを壊すって習いましたよ…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………え?」
春菊はカーチャとの会話に夢中だった。
バルタザール・エリクソンの言葉を理解する余裕も無かった。
でも一つだけ覚えていたことはあった。
ヨーロッパに告白文化は無い。
でもプロポーズをする文化はある。
この二つの違いは結婚の申し込みであるか否か
一生を添い続けて欲しいという願いには個性型集団意識におけるアイデンティティを持つ彼らも必要だったらしい。
その中に家族になってくれないかという慣用句が存在する。
Stick with you
ずっとあなたのそばにいる
告白に使われる言葉で悪口にも使われる慣用句、春菊は何故かこのとき悪口としてではなく告白として捉えたのだった。
「初めまして私はエリクソンだ。彼女、カーチャとは幼馴染と言ってもそこまで親しくは無いし恋人でも無いので1人の異性として見てくれると嬉しい」
「初めまして春菊です。後半はまだ英語の勉強中で良く聞き取れなかったのでカーチャさん訳してくれますか?」
「a……1人の男性として見てほしい。ごめんなさい私も少ししか日本語勉強してないから要約したしか話せないわ」
まだ華道 蒼汰という存在や甘夏 玲菜、山羽 来夢が生まれる前の物語。
当時の春菊は見聞を深めるためにヨーロッパ各国を訪れていた。
留学先では卒業論文も既に完成させていたし卒業できるだけの単位は取っている。
しかし就学ビザにも余裕があるので大学に籍だけ置いて各国の民家や自然、文化に触れ自分の見聞を深めようとしていた。
もちろん春菊には日本人たる誇りと新年のようなものは持っていた。
だがそれに対して疑問を持つべきだとも思った。
春菊はアインシュタインの言葉の意味を理解して自分の偏見を正すべきだと判断したのだ。
これを素でやる人間は中々いない。
常識は自分自身だと何よりも曲げないのが常識とも呼べるからだ。
確かに譲れないものはある。
それがマナーであれルールであれ他人に押し付けた時それは偏見だと言うことができる。
常識と違うと言った時点でそれは偏見なのではないかと思った春菊は海外の衣食住を学び、如何に日本が偏見に満ちていたかを思い知った。
日本人という生き物は正真正銘のエゴイスト集団だと思えたこと。
春菊の当時ではエレベーターのボタン連打を行う人間がまだ居た時代だった。
これは時間を何かしらの行動で消費、無駄にしないと思いたいという心理的行動によるもので今では代わりにスマートフォンを弄っていたりする。
それ以外にもわざわざいじめを行う人間はヨーロッパでは殆どいない。
にも拘わらず日本では見えないいじめが蔓延している。
学級委員時代から悩まされた種でどんなに頑張ってもいじめは必ず起こった。
そして海外在住を機に確信に変わった。
人をどうしようもなく見下したい。
そのエゴ《自己》が今の日本を創った。
宗主《そうしゅ》を今尚自覚無く崇め続ける民族。
故に天の上に人を創り人の上に人を創り続けた。
そして自分自身の考えが判らなくなり始めたとき、春菊はバルタザール・エリクソン、のちの夫と出会った。
もちろん今までの性格を考えれば甘夏 春菊とバルタザール・エリクソンは水と油のように混じり合うことは無かった。
ただそこに山羽 葵とカーチャという水と油、両方に混ざり合う液体が存在しなければ……
「ずっとあなたのそばにいてもいいかい」
「……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………そうなんですよ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………ええ私もそうお思います…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………やっぱりこの辺りが日本とち違って面白いと思いましたし……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………そういえばイタリア料理ってお米でもアルデンテにするんですね…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………日本では7分炊きって呼ばれておなかを壊すって習いましたよ…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………え?」
春菊はカーチャとの会話に夢中だった。
バルタザール・エリクソンの言葉を理解する余裕も無かった。
でも一つだけ覚えていたことはあった。
ヨーロッパに告白文化は無い。
でもプロポーズをする文化はある。
この二つの違いは結婚の申し込みであるか否か
一生を添い続けて欲しいという願いには個性型集団意識におけるアイデンティティを持つ彼らも必要だったらしい。
その中に家族になってくれないかという慣用句が存在する。
Stick with you
ずっとあなたのそばにいる
告白に使われる言葉で悪口にも使われる慣用句、春菊は何故かこのとき悪口としてではなく告白として捉えたのだった。
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