オタク草食系男子は超肉食ヤンデレ宝石令嬢に美味しくいただかれます~純愛から狂愛へダイヤモンドの瞳は狙った獲物を逃さない~

スライム道

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アサガオの花言葉は「固い絆」4

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「秋芽さん、いつもありがとうございました。これはそのお礼です!」
「ありがとう玲菜ちゃん!」

そういって甘夏さんは秋芽さんに対してアサガオの押し花にプラスチックで覆った栞を渡した。
昨日の放課後に食品乾燥機を用いて本に挟んだ上で乾燥させたのちプラバンで栞に挟み込んだものだ。

「可愛い栞だね!それに懐かしい!一生の思い出にするね!」

元気いっぱいに感謝の言葉を述べる。

「これは園芸部君のアドバイスかな!」
「はい蒼汰さんのアドバイスです」
「やっぱりね!どこから接点があったかは知らないけど恋した瞬間思ったでしょう!あの人面倒見はよさそうだって!」
「もしかして秋芽さんもですか?」
「うんそうだよ!部費管理の事でアドバイスを貰ったんだ!」

生徒会長とはラノベだと万能存在であることが多いがこの元気いっぱいの生徒会長は人を引っ張て行く人望は合っても人を引っ張るだけの知識を持ち合わせていなかった。
勉学はもちろんできた。
だが彼女は金の管理がとても苦手だったのだ。
正確に言えば正しく差別化することが出来なかった。

どの部活も予算が欲しいのは一緒、その予算を割り振りするのは他でもない生徒会だ。
この学園の部活は知っての通り文化部、運動部、両部活ともに賞こそ取る強豪部活揃いだがそれゆえに皆部費においては必死になる。

例えば科夫の居る写真部もカメラの購入などが必要になりアナログからデジタルに変えるのには数年の年月を要している。
未だにアナログで取っている部員も居るほどカメラは金がかかる。
少ない部費の中で失敗しないようにかつ安く性能の良いものを選び出す必要があり大きな家電グループの子会社を利用することで現状に至っているが写真部のカメラは最も高い物で30万はするデジタル1眼レフだ。
これは当時の部長がカメラ会社の社長だったために値引き価格で購入できたカメラでそれ以降同じメーカーのカメラを使うことを条件にして生み出された結果だった。

しかし写真部の面子からすればそれは納得がいかないので泣く泣く自費で買うものも多い。

カメラについて詳しくない人が殆どのため説明を加えるが1眼レフカメラには必ずボディ、レンズ、バッテリー、sdカードもしくはフィルムが必要となる。
ボディが所謂カメラ本体でレンズは望遠鏡のようなモノだ。
このボディとレンズを合わせられるのが基本同じメーカーでアダプタを使う手段もあるのだが同じモノの方が写りが良いしなにより会社ごとにクセがあるので好みに別れてしまう。

ちなみにレンズとボディのマウント(合体部分)規格は数十年前のものから変わっていないためアナログだろうがデジタルだろうが嵌る。

もちろん金のかかる文化部はカメラ部だけではない。

一応この学校にはeスポーツ部も存在しておりFPSの大会で準決勝まで上がっている。
FPSをする際に重要なのがマシン、㍶とモニターだ。
そのトータルはカメラと変わらない、むしろ他の周辺機器なども加わればさらに金額が上がる。

機械を扱う文化部の部費は馬鹿にならないほど高かった。

そして運動部

学校のユニフォームは人間工学に元づいた高性能なモノにしたいという生徒たちの要望の下こちらも部費が高くなっていた。
シューズなどは自費で買う生徒が多く困らないと言えば困らない。
でも校庭の整備費用なども部費から出ているので良い足場で運動したければ金が欲しくなる。

「私がどれもみんな平等にしたい!って言ったら!園芸部君がね!環境で賞が取れなくなるなら辞めちまえ!って!言ってくれたんだ!」
「余計に反発が起きそうな気が……」

恐らく屁狂絽さん化が表に出ていたのだろうが反発は少なからず起きそうなものだが……

「でもね!理由が正当だったの!どこからか学園のデータを持ってきて!証明してくれたんだ!それに私じゃできない指摘も色々してくれて!自ら望んでヒール(悪役)に成るなんて中々できないよね!学生よりも社会人みたいでカッコよかったよ!」
「なるほど……ん?今カッコイイとおっしゃいましたか?」
「うん言ったよ!責任ある大人みたいでカッコいいって思ったよ!」
「もしや狙っていますか?」

甘夏さんは紀元前九万八千三十八年霜月大日本医師会設立の日生まれの顔に変容しつつあるその顔で鉄槌を下すかの裁判を行おうとしていた。
もし恋をする上での邪魔者に成るのなら貴様も蝋人形にしてやろうかという威勢で固い絆空しく葬ろうと考え邪魔者に成らないのならすぐに優しい友人に戻って見せよう。

「もしかしてカレカノの関係に成ることを狙ってるって意味!私は狙わないよ!良い人だけど!」
「他に好きな人が居るんですか?」
「ううん!居ないよ!でも園芸部君のことは同じ学生としてカッコイイと思ってるだけだよ!ほらアレ!大人びてる人がカッコよく見える奴!それと恋は別物だよ!」
「なら安心です」
「それじゃあ!また他の国の言葉教えてね!」

嵐のように別れた。
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