カピバラ異世界温泉郷~勇者は女湯を覗いていたので出禁にしたら、戦争仕掛けてきてカピバラが魔王と呼ばれるまで~

スライム道

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「青磁課長、それくらいにして、実もからかわれているだけだからきちんと話をしよう。」

明るく場の空気を取り直した岡田は出来た部下だ。俺のような無能上司を支えてくれる。
どことなく知識人で俺より知っていることも多いし難しい言い回しや文化を知ってくれている分うちの全国の取引先とも仲良くやってくれている。
本当に俺より先に出世すべき人材だったし、彼女ができたんなら素直に祝福してやるのが年長者の花かね。

「すまんな、性格が歪んでいるもんでな。まあ、こんなところで立ち話をするのもなんだ。近くの行きつけのコーヒー屋で一杯やりながら聞くわ。」

「先輩に行きつけのコーヒー屋さんがあったとは……」

「お前、俺をなんだと思っているんだか……まあいい。「いづみ」ってところだ。すげえ穴場な店だぞ。」

俺みたいな独身貴族しか知らない店穴場中の穴場の店だ。

「先輩にそんな行きつけの店があったんですね。てっきり居酒屋だけかと思っていましたよ。」

「私もてっきりファミレスか何かだと思っていましたけど、青磁さんって意外と行動派なんですね。」

酷い言われようだ。
まあ、基本会社の付き合いも全部断っているし、接待飲み会ですら行きたがらないタイプの人間って知ゔ自覚はしているから、そう思われては仕方がないかもしれないが誰だって好みの店の一つや二つは持っている。
今行く「いづみ」も週1で通っているいい店だ。

「お前らなぁ。俺だってそういう店の一つくらいは考えてあるっつうの、何もチェーン店だけが俺の行動範囲でもないぞ。」

「でも青磁課長は陰キャで通ってるじゃないですか。会社でも付き合い悪いって部長がぼやいてましたよ。」

「当然だろ。俺は人に合わせるのが苦手だからな。」

座右の銘は人と合わせるのではなく自分にあわさせるように仕向けるのだ。
をモットーに掲げている馬鹿な人間だ。
実際それで出世できてしまっているから会社からも何も言われないし、特に気にすることでもないのだが。

「でも、きちんと仕事をやってくれているところは私は好きですよ。」

「それを聞くと仕事をやっていない人間がいるように聞こえるんだが心当たりあるのかね実君。」

「ははあお代官様、実はですね。」

「青磁課長、いつの間に一芸やるくらい仲良くなっているんですか。」

っとそんな笑いが始まったときに店に着いた。

「ついたぞ。ここが「いづみ」だ。」

「へえ、確かに目立たないですね。こんなに駅に近いのに、青磁課長はよくこんなところを見つけましたね。」

「言ってろ。このメニューに轢かれたんだよ。」

「あ、ここガレットとか置いてるんですね。若い人向けのもありますし何で人気が無いのか気になるところですね。」

それは中に入ればわかることなので秘密しておくことにする。
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