23 / 359
第三章 アルリナの影とケントの闇
頼れる存在
しおりを挟む
――路地裏
頭の悪そうな男たちの悔し気な背中を見つめながら、私はギウに話しかける。
「君の槍術、銛術か? ともかく、凄いものだな。剣を塵に返す技など聞いたことも見たこともない」
「ギウッ」
ギウは銛をエラの横に置き、ぐっと胸を張る。
「ふふ、君の実力の底知れなさには驚かされてばかりだ。さて……もう、大丈夫だ。男どもは逃げたからな」
私は後ろを振り返り、木箱の裏に身を隠している少女に呼びかけた。
声に応え、少女はゆっくりと木箱から姿を現してこちらに近づき、数本の赤と白の髪が水色の髪と入り交じるほどの勢いで頭を深々と下げた。
「あの、ありがとうございます!」
「気にするな。当然のことをしたまでだ。むさ苦しい男どもに君のような少女が拐かされそうになれば、なおさらな」
「……はい」
少女は落ち込んだように返事をする。
それはとても大きな懸念を抱いている態度。
「何か、心配事があるんだな?」
「え?」
「問題がなければ話してくれ。内容次第では手助けできるかもしれない」
「それは……いえ、これ以上、ご迷惑をかけるわけにはいきませんから。それに相手は、シアンファミリー。助けていただいて恐縮ですが、お二人も早く立ち去った方が」
「それは手遅れだろう。ああいった類は面子を重んじる。彼らは私たちを決して許しはしないだろうな」
「あ……ごめんなさい。わたしのせいで!」
少女は申し訳なさで心の中を満たし、辛い表情を見せる。
その表情に、私は少し身を屈め、彼女と視線を合わせ笑顔で応えた。
「私は大人だ。自分の行動と、それによって起きる結果に責任を持っている。だから、君のような少女が重荷を背負う必要はない」
少女が不要なモノを背負うことがないように、笑顔を見せ続ける。
それに対して少女は戸惑いを見せている。
「で、でも……」
「ふふ、通りすがりの人間にこのようなことを言われても困ってしまうだろうな。だが、一度は関わった問題だ。このままというわけにはいかない……話してくれないかな? シアンファミリーと何があったのか?」
「そ、それは……」
少女は小さな手で塗料に汚れたエプロンを握り締めた。
彼らとの間柄を話しにくいのだろう。
だが、それは当然だ。
おそらく、少女は……私は口に出しにくい話を先んじて出した。
「シアンファミリーが行う悪事に加担していたのだな?」
「っ!?」
少女はびくりと体を跳ね上げる。そして、小刻みに全身を震わせ始めた。
私は余計な刺激を与えぬように、淡々と言葉を続ける。
「しかし、君は知らなかった。騙されていた。そうだろ?」
「ど、どうして?」
「彼らと君の会話を少し聞いていたからな。これくらいは想像がつく。そして、それらをわかった上で、私は自分の責任の名の下で、君の声を聞こうとしている……話してみるといい。子どもでは解決できないことも、大人の私なら解決策があるかもしれない」
「あ……」
私の言葉に安心感を覚えてくれたのだろうか。
少女は小さな声を漏らし、瞳を潤ませる。
瞳は揺らめき、それには縋るような思いが内包されてあった。
私は涙が零れ落ちてしまう前に、少女に名を尋ねた。
「私はケント。彼はギウ。君は?」
「私は、エクア=ノバルティ。両親と一緒に旅をしていましたが、あっ」
――グゥ~
不意に、少女の腹の虫が鳴く。
少女は顔を真っ赤にして両手でお腹を押さえた。
「す、すみません。最近、あまり食べてなくて。本当、もう、なんで、こんなタイミングで。恥ずかしい……」
「あはは。なに、それは身体が元気な証拠だ。そうだな、いつまでもここで話し込んでいても仕方がない。話は食事を取りながらするとしよう。店は……今は避けた方がいいか」
シアンファミリーと揉めた後だ。万が一鉢合わせすれば周りに迷惑が掛かる。
私は後ろにいるギウに尋ねる。
「食料品の買い付けは終わっていたな。ギウ、何か作れるか?」
「ギウ」
「よし。それではエクア、悪いが君の家に案内してくれないか? ご両親に台所を使う許可を戴きたい」
「親は、いません」
「ん?」
「半年前に二人とも……」
「そうだったのか。辛いことを聞いた。すまない」
「いえ、大丈夫です」
そう答えながらも、エクアは顔を伏せる。
彼女の態度と今の会話から、先ほどエクアが見せた瞳の意味を知る。
(両親を失って以降、大人に頼ることなく生きてきたのか。それで、私の言葉が救いの手のように見えたのだな)
幼き少女は両親を亡くし、一人の力で生きてきた。
何の因果かはまだわからないが、彼女はシアンファミリーと関わってしまう。
一人の少女には辛い出来事だったであろう。
(助けてやれるならば、助けてやりたいが。果たして、私に助けてやれるだろうか?)
一応、領主である私が無理を押せば、退く可能性はある。
私は王都で議員をしていた実績があるため、シアンファミリーも余計な波風は立てたくないと考えるはず。
だがそれは、シアンファミリーが行った悪事の度合いに掛かっている。
軽い物であれば、エクアを手放すだろう。しかし、もし、重い物であれば……。
私は眉間に寄った皺に手を置き、エクアに気づかれぬように額を隠す。
彼女は私を見上げ、不安そうな表情をし……。
――グゥ~
腹を鳴らした。
「あっ、ち、違うんです。もう、なんで鳴くのっ?」
エクアは再び顔を真っ赤にしている。
彼女の姿のおかげで、私の心から緊張が解ける。
(ふふふ、面白い子だな。まずは、エクアから話を聞いてからにしよう。悩むのはそれからでも遅くない)
「エクア、家まで案内してくれるか?」
「え、はい」
「まずは食事にしよう」
「でもっ」
「遠慮は無しだ。腹が減っていては良い考えもまとまらない。そうそう、食事の方は期待していいぞ。ギウの作る料理は絶品ばかりだからな」
「ギウギウ」
ギウはドンと自分の胸に手を置いた。
「ふふ。それじゃ、案内を頼むよ。エクア」
頭の悪そうな男たちの悔し気な背中を見つめながら、私はギウに話しかける。
「君の槍術、銛術か? ともかく、凄いものだな。剣を塵に返す技など聞いたことも見たこともない」
「ギウッ」
ギウは銛をエラの横に置き、ぐっと胸を張る。
「ふふ、君の実力の底知れなさには驚かされてばかりだ。さて……もう、大丈夫だ。男どもは逃げたからな」
私は後ろを振り返り、木箱の裏に身を隠している少女に呼びかけた。
声に応え、少女はゆっくりと木箱から姿を現してこちらに近づき、数本の赤と白の髪が水色の髪と入り交じるほどの勢いで頭を深々と下げた。
「あの、ありがとうございます!」
「気にするな。当然のことをしたまでだ。むさ苦しい男どもに君のような少女が拐かされそうになれば、なおさらな」
「……はい」
少女は落ち込んだように返事をする。
それはとても大きな懸念を抱いている態度。
「何か、心配事があるんだな?」
「え?」
「問題がなければ話してくれ。内容次第では手助けできるかもしれない」
「それは……いえ、これ以上、ご迷惑をかけるわけにはいきませんから。それに相手は、シアンファミリー。助けていただいて恐縮ですが、お二人も早く立ち去った方が」
「それは手遅れだろう。ああいった類は面子を重んじる。彼らは私たちを決して許しはしないだろうな」
「あ……ごめんなさい。わたしのせいで!」
少女は申し訳なさで心の中を満たし、辛い表情を見せる。
その表情に、私は少し身を屈め、彼女と視線を合わせ笑顔で応えた。
「私は大人だ。自分の行動と、それによって起きる結果に責任を持っている。だから、君のような少女が重荷を背負う必要はない」
少女が不要なモノを背負うことがないように、笑顔を見せ続ける。
それに対して少女は戸惑いを見せている。
「で、でも……」
「ふふ、通りすがりの人間にこのようなことを言われても困ってしまうだろうな。だが、一度は関わった問題だ。このままというわけにはいかない……話してくれないかな? シアンファミリーと何があったのか?」
「そ、それは……」
少女は小さな手で塗料に汚れたエプロンを握り締めた。
彼らとの間柄を話しにくいのだろう。
だが、それは当然だ。
おそらく、少女は……私は口に出しにくい話を先んじて出した。
「シアンファミリーが行う悪事に加担していたのだな?」
「っ!?」
少女はびくりと体を跳ね上げる。そして、小刻みに全身を震わせ始めた。
私は余計な刺激を与えぬように、淡々と言葉を続ける。
「しかし、君は知らなかった。騙されていた。そうだろ?」
「ど、どうして?」
「彼らと君の会話を少し聞いていたからな。これくらいは想像がつく。そして、それらをわかった上で、私は自分の責任の名の下で、君の声を聞こうとしている……話してみるといい。子どもでは解決できないことも、大人の私なら解決策があるかもしれない」
「あ……」
私の言葉に安心感を覚えてくれたのだろうか。
少女は小さな声を漏らし、瞳を潤ませる。
瞳は揺らめき、それには縋るような思いが内包されてあった。
私は涙が零れ落ちてしまう前に、少女に名を尋ねた。
「私はケント。彼はギウ。君は?」
「私は、エクア=ノバルティ。両親と一緒に旅をしていましたが、あっ」
――グゥ~
不意に、少女の腹の虫が鳴く。
少女は顔を真っ赤にして両手でお腹を押さえた。
「す、すみません。最近、あまり食べてなくて。本当、もう、なんで、こんなタイミングで。恥ずかしい……」
「あはは。なに、それは身体が元気な証拠だ。そうだな、いつまでもここで話し込んでいても仕方がない。話は食事を取りながらするとしよう。店は……今は避けた方がいいか」
シアンファミリーと揉めた後だ。万が一鉢合わせすれば周りに迷惑が掛かる。
私は後ろにいるギウに尋ねる。
「食料品の買い付けは終わっていたな。ギウ、何か作れるか?」
「ギウ」
「よし。それではエクア、悪いが君の家に案内してくれないか? ご両親に台所を使う許可を戴きたい」
「親は、いません」
「ん?」
「半年前に二人とも……」
「そうだったのか。辛いことを聞いた。すまない」
「いえ、大丈夫です」
そう答えながらも、エクアは顔を伏せる。
彼女の態度と今の会話から、先ほどエクアが見せた瞳の意味を知る。
(両親を失って以降、大人に頼ることなく生きてきたのか。それで、私の言葉が救いの手のように見えたのだな)
幼き少女は両親を亡くし、一人の力で生きてきた。
何の因果かはまだわからないが、彼女はシアンファミリーと関わってしまう。
一人の少女には辛い出来事だったであろう。
(助けてやれるならば、助けてやりたいが。果たして、私に助けてやれるだろうか?)
一応、領主である私が無理を押せば、退く可能性はある。
私は王都で議員をしていた実績があるため、シアンファミリーも余計な波風は立てたくないと考えるはず。
だがそれは、シアンファミリーが行った悪事の度合いに掛かっている。
軽い物であれば、エクアを手放すだろう。しかし、もし、重い物であれば……。
私は眉間に寄った皺に手を置き、エクアに気づかれぬように額を隠す。
彼女は私を見上げ、不安そうな表情をし……。
――グゥ~
腹を鳴らした。
「あっ、ち、違うんです。もう、なんで鳴くのっ?」
エクアは再び顔を真っ赤にしている。
彼女の姿のおかげで、私の心から緊張が解ける。
(ふふふ、面白い子だな。まずは、エクアから話を聞いてからにしよう。悩むのはそれからでも遅くない)
「エクア、家まで案内してくれるか?」
「え、はい」
「まずは食事にしよう」
「でもっ」
「遠慮は無しだ。腹が減っていては良い考えもまとまらない。そうそう、食事の方は期待していいぞ。ギウの作る料理は絶品ばかりだからな」
「ギウギウ」
ギウはドンと自分の胸に手を置いた。
「ふふ。それじゃ、案内を頼むよ。エクア」
0
あなたにおすすめの小説
私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる