143 / 359
第十三章 呪われた大地の調査
酔いすぎじゃない?
しおりを挟む
フィナが行った実験。
それは、この土には毒よりも恐ろしいモノが封じられていたことを証明する実験だった。
言葉を受け取った彼女は首を傾け、その言葉を繰り返す。
「ひばく?」
「被曝とは、放射線にさらされることを言う。この土からはその放射線という粒子が出ている。箱内部に見える軌跡はその粒子の動きだ」
「その放射線って、なに?」
放射線――放射性物質から放たれる粒子や電磁波。
放射性物質――放射線を出す物質。
放射能――放射線を出す能力。
ランプに例えるならば、放射線はランプから出る光。
放射能は光を出す能力。
放射性物質はランプそのもの。
また、放射線とは物質を通り抜ける能力を持っている。
――電気を持った粒子線
アルファ線――紙切れ一枚で遮ることができる。
ベータ線――アルミニウムなど薄い金属版で遮ることができる。
――電気を持たない粒子線
中性子線――水・コンクリートのように水素をたくさん含む物質で遮ることができる。
――電磁放射線
ガンマ線・エックス線――双方ともに鉛で遮ることができる。
もっと細かく分類できるが、とりあえず要点だけを押さえておく。
「この放射線に当たると遺伝子が傷つく。日常的に言えば、紫外線によって遺伝子は傷を負っているが、それらは修復されている」
「紫外線?」
「そうか、そちらと用語が違うのだったな。実践派の言葉で置き換えれば、太陽から降り注がれる光のレスターの力のことだ」
「ああ、それのこと。太陽は創造主サノアの命の輝きなのに、私たちの肉体を傷つける。不思議よね? おかげで殺菌の効果があるんだけど。その反面、体内に必要な栄養素を生み出しているとも言われてるし」
「そうだな。だが、強すぎる紫外線もそうだが、この放射線もまた強すぎたり多量に浴びたりすると、傷が多くなり、修復できず細胞が死んでしまう」
「強ければ、ね……ふむ」
「傷のついた細胞は生命の設計図を失い、再生が不可能。その数が多く、他の細胞が代わりにならなければ崩れ落ちていく。また、不完全な状態で細胞が生き永らえた場合は、突然変異を起こし、様々な障害を負う可能性が高くなる……」
「ふ~ん、なるほどねぇ。そんなものが。理論派はそれを研究してるんだ?」
「それなりにな。フィナ……すまない」
「どうしたの?」
「今はまだ、症状は出ていないが、時が経つにつれて細胞が崩壊していく。もっと、注意深くあるべきだった……私が浅はかだったばかりに、本当に済まない」
私は酒に疼く頭を押さえ、後悔に身を包む。
被害はフィナだけではない。マフィンやマスティフにも与えている。
私と彼らは早晩、酷く惨たらしい最期を……。
と、ここでフィナが呆れ返るような声を上げてきた。
「あんたさ、酔いすぎ」
「なに?」
「この土はたかだが2m程度の地下にあった土だよ。もし、私たちの命を奪うほどの放射線とやらが出てたら荒れ地を縦断した後に、何らかの変化が私たちに出てるでしょ?」
「あっ」
「それにさ、北の大地の特性上、汚染物質は上層ほど薄く、下層ほど濃いのよ。つまり、大地の表面にある放射性物質は濃度が低いってことでしょ」
「たしかに……言われてみればそうだな」
「それになにより、私がナルフで検出したものは地中深くにあるもの。地上表面の放射線はナルフで注意深く追わないと検出できるほどの量じゃなかったってわけだし。こんな風に実験しないとわからなかったんだから。それに私のナルフだからこそ、ギリ検出できるレベルなんだからね」
「なるほど、地中深くに眠る高濃度の放射性物質に反応していたわけか、いつっ、頭が……」
「ふふ、酔いもあるだろうけど、知識が先行し過ぎて危機感が前に来すぎたみたいね」
「その通りだな。まったく、恥ずかしい限りだ。ともかく、人体への強い影響がないとしても、その放射線がどんな種類でどんな特性を持ち、どのような影響を与えるか調べないとな」
「人体への影響がどの程度あるかは、簡易的にはわかるよ」
「え!?」
「これは化粧品開発のついでに作った薬品なんだけど~」
フィナは手袋を脱いで、白いガラス容器を取り出し、その中にあった薄い桃色のクリームを手に塗り始めた。
クリームを十分に塗り込むと、ぽつぽつと赤い斑点が浮かぶ。
「この斑点はね、壊れた細胞の部分を表してるの。見た感じから、太陽光に数時間晒した程度の損傷具合。何度か実験してるからこれは自信を持って言える」
「つまり、そこにある放射線は君の細胞をそれほど破壊していないという証明か?」
「そうなる」
「面白い薬品を作ったな。だが一体、何のために?」
「製作者はカインだけどね。化粧品の効果を調べる際に皮膚の状態を把握しやすいように作ったんだって。もともとは怪我の部位を染める薬品らしいけど。カインって、意外にやり手っぽい。医者よりも研究者向きかもね」
「ふふ、そうか。彼にとってそれが誉め言葉になるかは微妙だけどな」
「姪っ子のために医者の道を進むだっけ? それはさておき、不安ならあとでカインの診察でも受けるといいよ。時間の無駄に終わると思うけど」
「いや、安心感は時間には変えられない。マスティフ殿とマフィンにも声を掛けて、念のため診てもらうとするよ」
「そう? でも……はぁ」
フィナは急にため息を漏らす。
次に、土をちらりと見て、八つ当たりのように指先で数度机を打った。
「ケント。もしかしてだけどさ、この放射線の症状って、強く浴びると吐き気や嘔吐、白血球や血小板の減少。脱毛に皮膚は火傷みたいにただれた感じになるんじゃない?」
「え? ああ、その通りだが。何故、知っている?」
「昔、クライエン大陸の西側に位置する鉱山で妙な病が流行ったことがあんのよ。その時にいま言ったような症状がでて、旅の錬金術士総出で病原体を特定しようとしたんだけど……でも、できなくて、鉱山を封鎖する以外なかった」
「それは病でなくて、鉱山に何らかの放射性物質があったと考えたのか?」
「うん。今そう思ったの……それなら説明がつく。当時のナルフがお粗末だったとしても、細菌やウイルスの類と思い込んで、それだけしか見てなかった。知っていれば、多くを救えたかもしれないのに」
「それは仕方ないだろう。知らないモノはわからない。わからなければ、手立てはないからな」
「でも、理論派は放射線の存在を知っていた。私たちがもっと交流があれば、救えてた……」
おそらくこれはフィナに関わりのない過去の話だろう。
それでも、零れ落ちる言葉と手のひらに食い込む爪の深さが、及ばぬ知識に対する敗北への悔しさを物語っていた。
それは、この土には毒よりも恐ろしいモノが封じられていたことを証明する実験だった。
言葉を受け取った彼女は首を傾け、その言葉を繰り返す。
「ひばく?」
「被曝とは、放射線にさらされることを言う。この土からはその放射線という粒子が出ている。箱内部に見える軌跡はその粒子の動きだ」
「その放射線って、なに?」
放射線――放射性物質から放たれる粒子や電磁波。
放射性物質――放射線を出す物質。
放射能――放射線を出す能力。
ランプに例えるならば、放射線はランプから出る光。
放射能は光を出す能力。
放射性物質はランプそのもの。
また、放射線とは物質を通り抜ける能力を持っている。
――電気を持った粒子線
アルファ線――紙切れ一枚で遮ることができる。
ベータ線――アルミニウムなど薄い金属版で遮ることができる。
――電気を持たない粒子線
中性子線――水・コンクリートのように水素をたくさん含む物質で遮ることができる。
――電磁放射線
ガンマ線・エックス線――双方ともに鉛で遮ることができる。
もっと細かく分類できるが、とりあえず要点だけを押さえておく。
「この放射線に当たると遺伝子が傷つく。日常的に言えば、紫外線によって遺伝子は傷を負っているが、それらは修復されている」
「紫外線?」
「そうか、そちらと用語が違うのだったな。実践派の言葉で置き換えれば、太陽から降り注がれる光のレスターの力のことだ」
「ああ、それのこと。太陽は創造主サノアの命の輝きなのに、私たちの肉体を傷つける。不思議よね? おかげで殺菌の効果があるんだけど。その反面、体内に必要な栄養素を生み出しているとも言われてるし」
「そうだな。だが、強すぎる紫外線もそうだが、この放射線もまた強すぎたり多量に浴びたりすると、傷が多くなり、修復できず細胞が死んでしまう」
「強ければ、ね……ふむ」
「傷のついた細胞は生命の設計図を失い、再生が不可能。その数が多く、他の細胞が代わりにならなければ崩れ落ちていく。また、不完全な状態で細胞が生き永らえた場合は、突然変異を起こし、様々な障害を負う可能性が高くなる……」
「ふ~ん、なるほどねぇ。そんなものが。理論派はそれを研究してるんだ?」
「それなりにな。フィナ……すまない」
「どうしたの?」
「今はまだ、症状は出ていないが、時が経つにつれて細胞が崩壊していく。もっと、注意深くあるべきだった……私が浅はかだったばかりに、本当に済まない」
私は酒に疼く頭を押さえ、後悔に身を包む。
被害はフィナだけではない。マフィンやマスティフにも与えている。
私と彼らは早晩、酷く惨たらしい最期を……。
と、ここでフィナが呆れ返るような声を上げてきた。
「あんたさ、酔いすぎ」
「なに?」
「この土はたかだが2m程度の地下にあった土だよ。もし、私たちの命を奪うほどの放射線とやらが出てたら荒れ地を縦断した後に、何らかの変化が私たちに出てるでしょ?」
「あっ」
「それにさ、北の大地の特性上、汚染物質は上層ほど薄く、下層ほど濃いのよ。つまり、大地の表面にある放射性物質は濃度が低いってことでしょ」
「たしかに……言われてみればそうだな」
「それになにより、私がナルフで検出したものは地中深くにあるもの。地上表面の放射線はナルフで注意深く追わないと検出できるほどの量じゃなかったってわけだし。こんな風に実験しないとわからなかったんだから。それに私のナルフだからこそ、ギリ検出できるレベルなんだからね」
「なるほど、地中深くに眠る高濃度の放射性物質に反応していたわけか、いつっ、頭が……」
「ふふ、酔いもあるだろうけど、知識が先行し過ぎて危機感が前に来すぎたみたいね」
「その通りだな。まったく、恥ずかしい限りだ。ともかく、人体への強い影響がないとしても、その放射線がどんな種類でどんな特性を持ち、どのような影響を与えるか調べないとな」
「人体への影響がどの程度あるかは、簡易的にはわかるよ」
「え!?」
「これは化粧品開発のついでに作った薬品なんだけど~」
フィナは手袋を脱いで、白いガラス容器を取り出し、その中にあった薄い桃色のクリームを手に塗り始めた。
クリームを十分に塗り込むと、ぽつぽつと赤い斑点が浮かぶ。
「この斑点はね、壊れた細胞の部分を表してるの。見た感じから、太陽光に数時間晒した程度の損傷具合。何度か実験してるからこれは自信を持って言える」
「つまり、そこにある放射線は君の細胞をそれほど破壊していないという証明か?」
「そうなる」
「面白い薬品を作ったな。だが一体、何のために?」
「製作者はカインだけどね。化粧品の効果を調べる際に皮膚の状態を把握しやすいように作ったんだって。もともとは怪我の部位を染める薬品らしいけど。カインって、意外にやり手っぽい。医者よりも研究者向きかもね」
「ふふ、そうか。彼にとってそれが誉め言葉になるかは微妙だけどな」
「姪っ子のために医者の道を進むだっけ? それはさておき、不安ならあとでカインの診察でも受けるといいよ。時間の無駄に終わると思うけど」
「いや、安心感は時間には変えられない。マスティフ殿とマフィンにも声を掛けて、念のため診てもらうとするよ」
「そう? でも……はぁ」
フィナは急にため息を漏らす。
次に、土をちらりと見て、八つ当たりのように指先で数度机を打った。
「ケント。もしかしてだけどさ、この放射線の症状って、強く浴びると吐き気や嘔吐、白血球や血小板の減少。脱毛に皮膚は火傷みたいにただれた感じになるんじゃない?」
「え? ああ、その通りだが。何故、知っている?」
「昔、クライエン大陸の西側に位置する鉱山で妙な病が流行ったことがあんのよ。その時にいま言ったような症状がでて、旅の錬金術士総出で病原体を特定しようとしたんだけど……でも、できなくて、鉱山を封鎖する以外なかった」
「それは病でなくて、鉱山に何らかの放射性物質があったと考えたのか?」
「うん。今そう思ったの……それなら説明がつく。当時のナルフがお粗末だったとしても、細菌やウイルスの類と思い込んで、それだけしか見てなかった。知っていれば、多くを救えたかもしれないのに」
「それは仕方ないだろう。知らないモノはわからない。わからなければ、手立てはないからな」
「でも、理論派は放射線の存在を知っていた。私たちがもっと交流があれば、救えてた……」
おそらくこれはフィナに関わりのない過去の話だろう。
それでも、零れ落ちる言葉と手のひらに食い込む爪の深さが、及ばぬ知識に対する敗北への悔しさを物語っていた。
0
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました
スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜
もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。
ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を!
目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。
スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。
何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。
やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。
「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ!
ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。
ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。
2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!
転生したら実は神の息子だった俺、無自覚のまま世界を救ってハーレム王になっていた件
fuwamofu
ファンタジー
ブラック企業で過労死した平凡サラリーマン・榊悠斗は、気づけば剣と魔法の異世界へ転生していた。
チート能力もない地味な村人として静かに暮らすはずだった……が、なぜか魔物が逃げ出し、勇者が跪き、王女がプロポーズ!?
実は神の息子で、世界最強の存在だったが、その力に本人だけが気づいていない。
「無自覚最強」な悠斗が巻き起こす勘違い系異世界英雄譚、ここに開幕!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる