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第十八章 純然たる想いと勇気を秘める心
歪む歯車
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――屋敷・会議室
屋敷へ戻り、会議室へ。
そこで魔法石を使い、音が外へ漏れないようにしたところで皆と情報を共有。
フィナは私たちが転送で消えたあと、こっそり調べ車の塔の動力部に侵入していた、と。
私としてはやりすぎの一言だが、そのおかげで調べ車の塔の転送装置の一部を乗っ取ることに成功したそうだ……バレたら、外交問題だ……。
親父は塔の出口となる転送位置で、もしものことを考え待機していた。
これらに加え、二人が屋敷を出た際に、あとをつける者はいなかったそうだ。
カインは街の人々や屋敷の者たちにそれとなくアグリスのことを尋ね、彼らから返ってきた言葉は特に不満もないとのこと。
屋敷の者はアグリスの息がかかった者たち。そう簡単に本音は割らないだろうが街の人々もそうなのだろうか?
また、彼もあとをつけられた様子はないらしい。
このことからアグリスにとって私たちは警戒の価値もないようだ。
ギウは女中たちと料理の情報交換をしていたそうだ……なんでだ?
という疑問はあるが、そのおかげで異種族に偏見を持っていた女中たちは、少しだけだがギウに対して心を開いたように見える。
それにしても、意思の疎通をどうやって行ったのだろうか?
余談になるが、ギウはビュール大陸側でしか栽培されていない野菜の種を女中からゲット。
主に調味料として使われるものらしいが、うまくいけばトーワで栽培ができ、少なからず収入につながるかもしれない。
で、グーフィスはというと……。
「いや~、アグリスは美人が多くっていいっすねぇ」
私の言いつけを無視してカインから離れナンパをしていた。
フィナが衝撃波を纏う拳でグーフィスの腹部を殴りつける。
しかし、彼は以前のように床に崩れることなくゴホゴホと咳き込む程度。体が丈夫になっている……。
私も彼の頭を小突いてやりたいところだが、彼の緩さのためだろうか? アグリスの人々は彼に素直な気持ちを打ち明けてくれたようだ。
「いたたっ。えっとですね、真面目な話になりますが、議会の連中の評判があんまりよくないですね」
「どのように?」
「フィコン様を差し置いて、好き勝手やってるみたいで。それがムカつくそうで」
「フィコン様は慕われているのだな」
「ルヒネ派の先代導者であられたフィコン様の母親がとても人気があったそうで、その後継であるフィコン様にも尊敬の念が集まってるとか」
「先代?」
この言葉に親父が答える。
「四年前に亡くなっているフェンドですね。これは風聞ですが、議会に暗殺されたとか」
「なっ?」
「フェンドは改革派でして、絶対とされる教義に対してまでメスを入れようとしていたと言われています。おそらく、その姿勢が議会の邪魔だったのでしょう。それで」
「フェンドと議会の関係、そして死の経緯はわかった。だがどうして親父はフェンドの存在に、その死という重要情報を私に話さなかったっ?」
「とりあえず、現在のありのままのアグリスを旦那に見てもらいたかったからです」
「なに?」
「それで、アグリスの評価は?」
親父は拙速に私へ問う、だが。
「評価はまだだ。グーフィスの話が終えてからな。他に何か情報はあるか、グーフィス?」
「他は~、ああ一つ、ついていけないところがありましたねぇ」
「なんだそれは?」
「カリスです」
この言葉に一瞬、親父が反応したように見えた。
だが、視線を向けてみると、彼に特に変わった様子はない。
気のせいだった? いや、気のせいではないだろう……。
そのことはさておき、まずはグーフィスに話の先を尋ねる
「グーフィス、続けてくれ」
「はい。カリスの青年が騎士っぽいやつから唾を掛けられていたんですよ。さすがに、あれはないなぁと。しかも、周りの人たちは当然の様な態度をとってて……アルリナでも奴隷に対して辛らつな人はいますが、さすがにそんな奴を見たら気分が悪いですよ。それなのに可愛い女の子まで……正直、萎えました」
「君の女性報告はどうでもいいんだが、ま、役に立った」
「へへ、ありがとうございます。あ、あと一つ」
「ほう、他にも情報を得ているのか? 聞かせてくれ」
「はい。屋敷から西方向に進んで大きな道に出たところに喫茶店があって、そこのオムレツがすっげぇ美味しいです。あと、店員が可愛い」
「……ありがとう、大変参考になったよ」
私は乾いた礼を述べる。
グーフィスは照れた様子を見せるが、
「いや~、大したことっ、ぐほっ、なぜに!?」
「この、馬鹿っ! しょうもないことをっ」
といった感じで、フィナから下あごを殴られ床に沈んだ。
グーフィスは死んだが、それはどうでもいいこと。
私は皆へ話しかける。
「身分差が激しいと聞いていたが、棒で殴られていた少年といい、想像以上だな。議員も何やら腹に抱えているようだし、フィコン様は本心を見せない。厄介な街だ」
そう述べると、親父が問いかけてくる。
「それだけですか?」
「ん?」
「この異常な街を見て、感想はそれだけですか、とお尋ねしているんですっ」
言葉に感情を乗せてくる親父。
それも乗せているのは――怒り。
「どうした、親父?」
「……い、いえ、すみません。俺は理不尽に暴力を振るわれる姿を見るのが嫌いなんで、つい」
親父がそう言葉に出すと、フィナが「だよねっ、あいつらムカつくわ~」と乗っかり、エクアやゾンビのように復活したグーフィスも賛同する様子を見せていた。
だが、私から見れば、今の彼の言葉には違和感しかない。
まだ若く、私のように暗い世界を知らぬ者たちならば激情に駆られることもあるだろう。
しかし、親父は違う。
そのような甘い人間ではない。
年を重ね、闇を見つめ、消化し、歩んできたはず。
もし、彼の心に猛る正義の光が残っているなら、エクアとムキの件で感情を露わとしたはず。
彼はこのアグリスに何かしらの思い入れがある。
それも忌避される存在、カリスと……。
私は親父の名を呼ぼうとした。
その声を彼は切り落とす。
「おや――」
「旦那っ。明日もまた、俺は出口で見張ってますね」
「え……ああ」
「フィナの嬢ちゃんは調べ車の塔内で待機しなすんでしょ?」
「うん、見つからないように気をつけるから任せといてっ」
「ギウとグーフィスは屋敷で?」
「ギウッ」
「いや、俺は明日も街に」
「はっ!?」
フィナが殺意の眼光を飛ばした。
「えっと、俺も明日は屋敷で待機してよっかなぁ~、あはは~」
「ははは、フィナの嬢ちゃんは怖いな~。では、明日は旦那とカイン先生と。こんな感じになりますが、エクアの嬢ちゃんはどうするんで?」
「私ですか? そうですねぇ~」
「せっかくだから、街の見物でもしてはどうだい?」
「見物かぁ~」
ちらりとエクアは私の顔を窺う。
それに私は微笑みを返す。
「私たちは客人だ。街の中ならば問題ないだろう。明日は自由にするといい」
「ありがとうございます!」
「ふふ……ま、フィコン様から一応の安全は約束されたからな」
「はぁ?」
「いや、なんでもない」
フィコンから取るに足らぬ存在なら消すつもりでいた、という言葉を思い出し、背筋に冷たいものを走らせる。
私は軽く全員を見回して、再度、親父の名を呼ぼうとした。
「それで、おや――」
「すみません。俺は明日の見張りのために、位置取りを再確認したいと思ってますので、失礼します」
こう言葉を残して、早々と部屋から出ていった。
ぱたりと閉じられる扉――その扉の音は、なぜか私と彼の心を隔てるような錯覚を感じさせた……。
――扉の前
親父は扉の前で、右胸を、そこに宿る憎しみと後悔の刻印を握り締める。
「旦那は動く気がない。当然だ。アグリスを敵に回してまでカリスを救ってやる理由がねぇ。でもよ……大切な人が関われば、あるいは……すまねぇ、みんな。俺は、馬鹿だ……」
屋敷へ戻り、会議室へ。
そこで魔法石を使い、音が外へ漏れないようにしたところで皆と情報を共有。
フィナは私たちが転送で消えたあと、こっそり調べ車の塔の動力部に侵入していた、と。
私としてはやりすぎの一言だが、そのおかげで調べ車の塔の転送装置の一部を乗っ取ることに成功したそうだ……バレたら、外交問題だ……。
親父は塔の出口となる転送位置で、もしものことを考え待機していた。
これらに加え、二人が屋敷を出た際に、あとをつける者はいなかったそうだ。
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屋敷の者はアグリスの息がかかった者たち。そう簡単に本音は割らないだろうが街の人々もそうなのだろうか?
また、彼もあとをつけられた様子はないらしい。
このことからアグリスにとって私たちは警戒の価値もないようだ。
ギウは女中たちと料理の情報交換をしていたそうだ……なんでだ?
という疑問はあるが、そのおかげで異種族に偏見を持っていた女中たちは、少しだけだがギウに対して心を開いたように見える。
それにしても、意思の疎通をどうやって行ったのだろうか?
余談になるが、ギウはビュール大陸側でしか栽培されていない野菜の種を女中からゲット。
主に調味料として使われるものらしいが、うまくいけばトーワで栽培ができ、少なからず収入につながるかもしれない。
で、グーフィスはというと……。
「いや~、アグリスは美人が多くっていいっすねぇ」
私の言いつけを無視してカインから離れナンパをしていた。
フィナが衝撃波を纏う拳でグーフィスの腹部を殴りつける。
しかし、彼は以前のように床に崩れることなくゴホゴホと咳き込む程度。体が丈夫になっている……。
私も彼の頭を小突いてやりたいところだが、彼の緩さのためだろうか? アグリスの人々は彼に素直な気持ちを打ち明けてくれたようだ。
「いたたっ。えっとですね、真面目な話になりますが、議会の連中の評判があんまりよくないですね」
「どのように?」
「フィコン様を差し置いて、好き勝手やってるみたいで。それがムカつくそうで」
「フィコン様は慕われているのだな」
「ルヒネ派の先代導者であられたフィコン様の母親がとても人気があったそうで、その後継であるフィコン様にも尊敬の念が集まってるとか」
「先代?」
この言葉に親父が答える。
「四年前に亡くなっているフェンドですね。これは風聞ですが、議会に暗殺されたとか」
「なっ?」
「フェンドは改革派でして、絶対とされる教義に対してまでメスを入れようとしていたと言われています。おそらく、その姿勢が議会の邪魔だったのでしょう。それで」
「フェンドと議会の関係、そして死の経緯はわかった。だがどうして親父はフェンドの存在に、その死という重要情報を私に話さなかったっ?」
「とりあえず、現在のありのままのアグリスを旦那に見てもらいたかったからです」
「なに?」
「それで、アグリスの評価は?」
親父は拙速に私へ問う、だが。
「評価はまだだ。グーフィスの話が終えてからな。他に何か情報はあるか、グーフィス?」
「他は~、ああ一つ、ついていけないところがありましたねぇ」
「なんだそれは?」
「カリスです」
この言葉に一瞬、親父が反応したように見えた。
だが、視線を向けてみると、彼に特に変わった様子はない。
気のせいだった? いや、気のせいではないだろう……。
そのことはさておき、まずはグーフィスに話の先を尋ねる
「グーフィス、続けてくれ」
「はい。カリスの青年が騎士っぽいやつから唾を掛けられていたんですよ。さすがに、あれはないなぁと。しかも、周りの人たちは当然の様な態度をとってて……アルリナでも奴隷に対して辛らつな人はいますが、さすがにそんな奴を見たら気分が悪いですよ。それなのに可愛い女の子まで……正直、萎えました」
「君の女性報告はどうでもいいんだが、ま、役に立った」
「へへ、ありがとうございます。あ、あと一つ」
「ほう、他にも情報を得ているのか? 聞かせてくれ」
「はい。屋敷から西方向に進んで大きな道に出たところに喫茶店があって、そこのオムレツがすっげぇ美味しいです。あと、店員が可愛い」
「……ありがとう、大変参考になったよ」
私は乾いた礼を述べる。
グーフィスは照れた様子を見せるが、
「いや~、大したことっ、ぐほっ、なぜに!?」
「この、馬鹿っ! しょうもないことをっ」
といった感じで、フィナから下あごを殴られ床に沈んだ。
グーフィスは死んだが、それはどうでもいいこと。
私は皆へ話しかける。
「身分差が激しいと聞いていたが、棒で殴られていた少年といい、想像以上だな。議員も何やら腹に抱えているようだし、フィコン様は本心を見せない。厄介な街だ」
そう述べると、親父が問いかけてくる。
「それだけですか?」
「ん?」
「この異常な街を見て、感想はそれだけですか、とお尋ねしているんですっ」
言葉に感情を乗せてくる親父。
それも乗せているのは――怒り。
「どうした、親父?」
「……い、いえ、すみません。俺は理不尽に暴力を振るわれる姿を見るのが嫌いなんで、つい」
親父がそう言葉に出すと、フィナが「だよねっ、あいつらムカつくわ~」と乗っかり、エクアやゾンビのように復活したグーフィスも賛同する様子を見せていた。
だが、私から見れば、今の彼の言葉には違和感しかない。
まだ若く、私のように暗い世界を知らぬ者たちならば激情に駆られることもあるだろう。
しかし、親父は違う。
そのような甘い人間ではない。
年を重ね、闇を見つめ、消化し、歩んできたはず。
もし、彼の心に猛る正義の光が残っているなら、エクアとムキの件で感情を露わとしたはず。
彼はこのアグリスに何かしらの思い入れがある。
それも忌避される存在、カリスと……。
私は親父の名を呼ぼうとした。
その声を彼は切り落とす。
「おや――」
「旦那っ。明日もまた、俺は出口で見張ってますね」
「え……ああ」
「フィナの嬢ちゃんは調べ車の塔内で待機しなすんでしょ?」
「うん、見つからないように気をつけるから任せといてっ」
「ギウとグーフィスは屋敷で?」
「ギウッ」
「いや、俺は明日も街に」
「はっ!?」
フィナが殺意の眼光を飛ばした。
「えっと、俺も明日は屋敷で待機してよっかなぁ~、あはは~」
「ははは、フィナの嬢ちゃんは怖いな~。では、明日は旦那とカイン先生と。こんな感じになりますが、エクアの嬢ちゃんはどうするんで?」
「私ですか? そうですねぇ~」
「せっかくだから、街の見物でもしてはどうだい?」
「見物かぁ~」
ちらりとエクアは私の顔を窺う。
それに私は微笑みを返す。
「私たちは客人だ。街の中ならば問題ないだろう。明日は自由にするといい」
「ありがとうございます!」
「ふふ……ま、フィコン様から一応の安全は約束されたからな」
「はぁ?」
「いや、なんでもない」
フィコンから取るに足らぬ存在なら消すつもりでいた、という言葉を思い出し、背筋に冷たいものを走らせる。
私は軽く全員を見回して、再度、親父の名を呼ぼうとした。
「それで、おや――」
「すみません。俺は明日の見張りのために、位置取りを再確認したいと思ってますので、失礼します」
こう言葉を残して、早々と部屋から出ていった。
ぱたりと閉じられる扉――その扉の音は、なぜか私と彼の心を隔てるような錯覚を感じさせた……。
――扉の前
親父は扉の前で、右胸を、そこに宿る憎しみと後悔の刻印を握り締める。
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