301 / 359
第二十五章 故郷無き災いたち
理性を残す二人
しおりを挟む
――映像は消えて、ジュベルが一人語りを始める。
その後、変異しながらも知性を残した所員が施設内の防衛システムを乗っ取ってしまい、僕と百合はまだ変異していない所員を連れて施設を脱出するしかなかった。
可能な限りの物資を持って、施設外に転送。
訪れた場所は…………。
――映像はケントたちがよく知る場所へと変わる。さらにジュベルは言葉を続ける。
僕は現地調査により手に入れた情報を百合に伝える。
「ここはクライル半島の南東部。トーワと呼ばれる場所」
「トーワ……」
彼女はそう呟き、遥か北の地下に埋まっている施設とそこまで広がる緑の大地を銀色の瞳に取り入れる。
その瞳を閉じて、彼女は僕たちにこう指示を与えた。
「まもなく、施設から変異した仲間たちが溢れ出てくる。そうなったら、レスターを求めて周辺の現地人を食い荒らしちまう。そんなことをさせるわけにはいかねぇ! ジュベル、通信主任のてめぇの力を借りたい」
「僕の?」
「レスターに似た魔力波を発信しろ。変異者をトーワに集める。ここに陣を敷き、仲間を殲滅する。スカルペルに迷惑を掛けねぇようにな」
「わかった。だけど、分離組の方は?」
「物資が少なくてそこまでは手が回らねぇ。現時点ではこの大陸を救えるのがやっとだ」
「そっか……」
「くそっ、俺も変異が進んでてかなり力が落ちてやがる。全力なら今すぐにでも全員を葬ってやれるんだがよ」
「……ああ、そうだね」
僕は仲間を手に掛けなければならない状況、そしてそれを決断しなければならない状況に顔を歪める。
その僕の腹部を百合は軽く殴る。
「しっかりしろよ」
「うぐっ。あ、ああ、わかってる」
「ともかく、俺は一縷の望みをかけて所長の研究データを解析し、変異を止める方法を見つけ出してみるわ」
――こうして、僕たちはトーワに三重のシールドを敷いて防御陣を築き、レスターに偽装した魔力波で変異者を釣り上げて、彼らを殲滅することに決めた。
百合は所長の研究データを解析するも、変異を止める方法は見つけることができなかった。
しかし、研究データを基に変異を遅らせる方法を見つけた。
それを使い、理性と知性が残っている間に変異者を殲滅し、スカルペルに迷惑を掛けないようにするつもりだった。
だけど、変異者の中には理性を食い潰されレスターを求めるだけの獣と化しているにも関わらず、知識を残す者が多数存在するようで、施設の兵器やシステムを駆使して僕たちと対抗してきた。
施設の複製技術を使い、数を増やし、レスターを求めてトーワへ襲い掛かってくる。
さらには汚染など省みることなく危険な兵器を使用してくる。
僕たちは体内にナノマシンがあるため多少の耐性があったけど、スカルペル人にとっては危険すぎる毒たち。
長い戦いの末、半島にあった山々は失われ、大地は平らとなり、毒による汚染は半島全域に広がり、僕たち以外の命ある者は死に絶えた。
それでもまだ、戦いは続く。
百合は施設に対抗するために所員たちと力を合わせ、トーワの地で必殺の施設を作ろうとしていたが……遅らせた変異が牙を剥き始め、所員たちはゆっくりと変異者へと変わっていき、トーワから姿を消していった。
そして、僕たちもそれは例外ではなかった。
僕は緑の皮膚を持ち、巨大化した目玉を持つカエルのような姿に……その姿は、緑の皮膚に黒の斑点模様があり、侍好きな僕にとって皮肉にもカエルの種類はヨーロッパトノサマガエルのようだ。
もっとも、トノサマと名前がついているけど日本のトノサマガエルとは別物なんだけど。
僕は黙々と作業を続ける百合に巨大なカエルの瞳を振った。
彼女が作業に振るう腕は銀の鱗に包まれ、首元に鰓があり、お尻にはマグロのような尾っぽがあった。
「ゆ、百合。調子は?」
「よくない。時々ぼーっとして、何を考えているのかわからなくなる時間が伸びてやがる。トーワで施設を造り上げて対抗しようと思ったが、それを造る時間も人もねぇな。それよりもジュベル、てめぇの方が変異が進んでヤバそうに見えるが?」
「あははは、まぁね……まったく、フランス人の血を引く僕が食用ガエルに変異して、日本人の血を引く君が魚になるなんて。酷い冗談だよ」
「冗談?」
「遥か昔、イギリス人はカエルを食するフランス人に対してそう揶揄してたんだよ。魚好きの日本人は生魚を好んでいて、それを他の民族から野蛮人と言われてたらしいね」
「ふ~ん、ジュベルはホントに昔話が好きだよなぁ」
「昔話じゃなくて、太古のロマンに憧れるんだよ。特に日本の歴史が魅力的だ。その中でも侍が最高にいいね!」
「自分ところの歴史に興味持てよ…………よしっ、これで少しは。ジュベル、受け取れ」
百合は僕に小さな飴玉を投げ渡した。
「これは?」
「もう、変異は止められねぇ。だが、そいつを体に注入すれば変異後、無用にレスターを求めてスカルペル人に襲い掛からねぇはずだ。記憶は無くなり、知性と体力は大幅に下がっちまうが」
「そうか、それでもいいよ。スカルペルのみんなに迷惑を掛けるわけにはいかないからね」
僕たちは飴玉を口に放り込む。
さらに百合は、現状を打破する解決策を見出して、それを口にした。
「何とか、施設内の転送システムの一部を奪うことができた。こいつで直接施設に乗り込み、施設を奪還する」
「だけど、中には」
「わかってる。でもよ、最近の変異者たちは道具を使っていない奴ばかりだろ。おそらく、知性が消えて、ただの化け物になってやがんだ。施設内に残っている者もそうだろうよ。なら、なんとかなる」
「わかった。作戦はいつ?」
「今だ。正直、自分をいつまで保てるかわからねぇ。やれるうちにやっておかないとな」
「そうだね。じゃあ行こう」
その後、変異しながらも知性を残した所員が施設内の防衛システムを乗っ取ってしまい、僕と百合はまだ変異していない所員を連れて施設を脱出するしかなかった。
可能な限りの物資を持って、施設外に転送。
訪れた場所は…………。
――映像はケントたちがよく知る場所へと変わる。さらにジュベルは言葉を続ける。
僕は現地調査により手に入れた情報を百合に伝える。
「ここはクライル半島の南東部。トーワと呼ばれる場所」
「トーワ……」
彼女はそう呟き、遥か北の地下に埋まっている施設とそこまで広がる緑の大地を銀色の瞳に取り入れる。
その瞳を閉じて、彼女は僕たちにこう指示を与えた。
「まもなく、施設から変異した仲間たちが溢れ出てくる。そうなったら、レスターを求めて周辺の現地人を食い荒らしちまう。そんなことをさせるわけにはいかねぇ! ジュベル、通信主任のてめぇの力を借りたい」
「僕の?」
「レスターに似た魔力波を発信しろ。変異者をトーワに集める。ここに陣を敷き、仲間を殲滅する。スカルペルに迷惑を掛けねぇようにな」
「わかった。だけど、分離組の方は?」
「物資が少なくてそこまでは手が回らねぇ。現時点ではこの大陸を救えるのがやっとだ」
「そっか……」
「くそっ、俺も変異が進んでてかなり力が落ちてやがる。全力なら今すぐにでも全員を葬ってやれるんだがよ」
「……ああ、そうだね」
僕は仲間を手に掛けなければならない状況、そしてそれを決断しなければならない状況に顔を歪める。
その僕の腹部を百合は軽く殴る。
「しっかりしろよ」
「うぐっ。あ、ああ、わかってる」
「ともかく、俺は一縷の望みをかけて所長の研究データを解析し、変異を止める方法を見つけ出してみるわ」
――こうして、僕たちはトーワに三重のシールドを敷いて防御陣を築き、レスターに偽装した魔力波で変異者を釣り上げて、彼らを殲滅することに決めた。
百合は所長の研究データを解析するも、変異を止める方法は見つけることができなかった。
しかし、研究データを基に変異を遅らせる方法を見つけた。
それを使い、理性と知性が残っている間に変異者を殲滅し、スカルペルに迷惑を掛けないようにするつもりだった。
だけど、変異者の中には理性を食い潰されレスターを求めるだけの獣と化しているにも関わらず、知識を残す者が多数存在するようで、施設の兵器やシステムを駆使して僕たちと対抗してきた。
施設の複製技術を使い、数を増やし、レスターを求めてトーワへ襲い掛かってくる。
さらには汚染など省みることなく危険な兵器を使用してくる。
僕たちは体内にナノマシンがあるため多少の耐性があったけど、スカルペル人にとっては危険すぎる毒たち。
長い戦いの末、半島にあった山々は失われ、大地は平らとなり、毒による汚染は半島全域に広がり、僕たち以外の命ある者は死に絶えた。
それでもまだ、戦いは続く。
百合は施設に対抗するために所員たちと力を合わせ、トーワの地で必殺の施設を作ろうとしていたが……遅らせた変異が牙を剥き始め、所員たちはゆっくりと変異者へと変わっていき、トーワから姿を消していった。
そして、僕たちもそれは例外ではなかった。
僕は緑の皮膚を持ち、巨大化した目玉を持つカエルのような姿に……その姿は、緑の皮膚に黒の斑点模様があり、侍好きな僕にとって皮肉にもカエルの種類はヨーロッパトノサマガエルのようだ。
もっとも、トノサマと名前がついているけど日本のトノサマガエルとは別物なんだけど。
僕は黙々と作業を続ける百合に巨大なカエルの瞳を振った。
彼女が作業に振るう腕は銀の鱗に包まれ、首元に鰓があり、お尻にはマグロのような尾っぽがあった。
「ゆ、百合。調子は?」
「よくない。時々ぼーっとして、何を考えているのかわからなくなる時間が伸びてやがる。トーワで施設を造り上げて対抗しようと思ったが、それを造る時間も人もねぇな。それよりもジュベル、てめぇの方が変異が進んでヤバそうに見えるが?」
「あははは、まぁね……まったく、フランス人の血を引く僕が食用ガエルに変異して、日本人の血を引く君が魚になるなんて。酷い冗談だよ」
「冗談?」
「遥か昔、イギリス人はカエルを食するフランス人に対してそう揶揄してたんだよ。魚好きの日本人は生魚を好んでいて、それを他の民族から野蛮人と言われてたらしいね」
「ふ~ん、ジュベルはホントに昔話が好きだよなぁ」
「昔話じゃなくて、太古のロマンに憧れるんだよ。特に日本の歴史が魅力的だ。その中でも侍が最高にいいね!」
「自分ところの歴史に興味持てよ…………よしっ、これで少しは。ジュベル、受け取れ」
百合は僕に小さな飴玉を投げ渡した。
「これは?」
「もう、変異は止められねぇ。だが、そいつを体に注入すれば変異後、無用にレスターを求めてスカルペル人に襲い掛からねぇはずだ。記憶は無くなり、知性と体力は大幅に下がっちまうが」
「そうか、それでもいいよ。スカルペルのみんなに迷惑を掛けるわけにはいかないからね」
僕たちは飴玉を口に放り込む。
さらに百合は、現状を打破する解決策を見出して、それを口にした。
「何とか、施設内の転送システムの一部を奪うことができた。こいつで直接施設に乗り込み、施設を奪還する」
「だけど、中には」
「わかってる。でもよ、最近の変異者たちは道具を使っていない奴ばかりだろ。おそらく、知性が消えて、ただの化け物になってやがんだ。施設内に残っている者もそうだろうよ。なら、なんとかなる」
「わかった。作戦はいつ?」
「今だ。正直、自分をいつまで保てるかわからねぇ。やれるうちにやっておかないとな」
「そうだね。じゃあ行こう」
0
あなたにおすすめの小説
私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる