329 / 359
第二十八章 救いの風~スカルペルはスカルペルに~
援軍
しおりを挟む
レイが言葉を発すると同時に、猫な女性の声が駆け抜ける。
「大地よ、雷撃を纏いて愚かなる者たちを飲み込め! ニャ!」
巨大な雷撃が私たちに襲い掛かろうとしていた魔族の前に落ちて、さらに地面がめくり上がった。
大地は大波となって魔族を一気に飲み込み、彼らの肉体は雷を帯びた大地に拘束され痺れている。
そこに猫な男性の声に合わせ、鋭く尖った弓矢が魔族へ振り注いだ。
「弓猫隊、構えニャ。一斉掃射ニャ!」
雷撃によって一時効果を失ったナノマシンは肉体を再生することなく、弓矢は大地に自由を奪われた魔族たちの体を容赦なく穿っていく。
私たちは後ろを振り向く。
「君たちはっ?」
私たちの瞳に映ったのは二千のキャビットの兵士たち。
彼らの先頭に緑の魔導服に身を包むカオマニーと、青の狩人服に身を包むスコティが立っていた。
カオマニーとスコティが私たちに話しかけてくる。
「遅れて申し訳ありませんにゃのニャ、マフィン様。連携のタイミングと滅多にない軍の編成のため、ちょっと手間取ってしまったのニャ」
「アグリスの導者フィコン様から連絡を受け、魔族の襲来に対する備えを行いましたのニャ、親父」
「スコティ? フィコン様がニャ?」
「はいニャ。こちらにお手紙を。そしてその手紙はキャビットだけじゃありませんニャ」
スコティは遥か北東を指差す。
そこにあるのはトロッカー鉱山。
鉱山近くからは、遠く離れたこちらからでもわかるくらいの砂煙が上がっていた。
――トロッカー鉱山・周辺
留守を預かった茶色のモフ毛並みのワントワーフの戦士が、二千を超える道着を着た兵士と、千を超える剣や槍で武装した兵士たちに号令をかける。
「部隊を三つに分ける! 各部隊の先頭に位置する者は雷の魔石を装備し、雷撃を食らわせろ。後続は弱った魔族を一気に食い破れ!」
彼の声に応え、三つの部隊は魔族へ突貫し、目の前を埋め尽くす魔族の絨毯を稲妻のように切り裂いていく。
その動きは狼の牙。
彼らの素早い動きによって大地ごと魔族は抉り取られ、大気には血煙と砂煙が混じり合う。
戦士は両手に纏わりついた魔族の血を振り払い、言葉を震わせる。
「奴らの大半が遺跡に意識を向けているから何とかなっているが、それでも数が多すぎる。頼りになるのは――アグリスか!」
彼は相対する方角へ視線を投げる。
――マッキンドーの森・北西方向
森より、巨大な旗が現れる。
それは赤字の布に黄金の歯車が施された旗。
御旗の下にはアグリス軍二十五万と大陸に広がる種族の軍五万が集う――総勢三十万!
魔族の嘆きに包まれる旗の下で、フィコンは獅子将軍エムトへ指示を与える。
「火急ゆえに全軍を用いることはできなんだが、何とか間に合ったようだ」
「大陸側で暴れる魔族への備えも必要でありますから、総動員を掛けられぬのは仕方ありません」
「うむ、そうであるな。では、すぐにキャビットとトロッカーと連携し魔族を抑えよ!」
「はっ」
エムトは艶やかな黒の毛を纏う馬の上から、大剣を魔族へ向ける。
「全アグリス軍及び友軍に命ずる! アグリス軍は山脈から降りてくる魔族を半島に流れ込まぬよう分断し、友軍はキャビット・トロッカーと動きを合わせ、魔族の掃討に当たれ! 全軍、命を全うせよ!」
――ケント陣営
私は銀眼に力を宿し、北東のワントワーフと三十万の兵を率い現れたアグリス軍を瞳に宿す。
マスティフは目を細つつ北東へ視線を投げて言葉を漏らし、親父はアグリス軍を見つめ言葉を零す。
「ワシが留守だというのに、見事な指揮だ!」
「アグリスが……敵対している種族と共に立つなんて……」
私は三勢力に視線を飛ばし、頬を崩す。
「三方からの総攻撃。魔族のほとんどが遺跡に夢中で反撃らしい反撃は行っていない。これならばしばらくは抑えられるか! よし、私たちも彼らに負けず、魔族の集団を潜り抜けて遺跡へ向かおう」
ここでカインの声が響く!
「ケントさん! 魔族集団から数匹、トーワへ向かって飛び出していきました!」
「なに!?」
私は彼が指差す方向へ目を向けた。
向けた先には羽の生えた五匹の魔族が地を滑空するようにトーワへ向かっている。
「な、なんという速さだ! トーワのカリスたちのレスターに惹きつけられたのか? ここからでは救援が間に合わない! クソッ!」
反吐を飛ばす!
だが――突然の砲撃音がトーワより響いた!
一匹の魔族が地面に落ちる――さらに砲撃音が続く。
二匹目が地面に落ちる。
私はトーワへ銀の瞳を飛ばした。
「あれは、フィナが設置していたトーワの魔導砲か!? 一体誰が!?」
――トーワ
ゴリンは第一の城壁の上に備えられた砲台のそばで太い両腕を組みながら、彼に話しかける。
「やるじゃねぇか、グーフィス」
「へへ、武装付きの客船で航海士やってたんで、多少砲台は扱えるんですよっと」
グーフィスは魔力を宿すミスリルという素材で造られた魔導の大砲を操る。
形は一般的な大砲と変わらないが、砲弾は魔力の塊。
彼は標準を合わせて、三発目を撃つ。
「いっけぇぇっと! あ、クソ、よけやがった。不意打ちで二匹は落とせたけど、敵の軌道が素早くてもう落とすのは無理かも」
「三匹の魔族か……俺たちやカリスを喰らいつくすのには十分すぎる数だな」
「親方、みんなは?」
「全員、城内に避難しているぜ。だけど、魔族相手じゃ城門は持たねぇ。転送装置もなんかよくわかんねぇ干渉を受けて起動しねぇし、こいつはやべぇな」
――トーワ城内
カリスたちはいくつかのグループにまとまり、身体を震わせていた。
その中でカリスの代表が嘆きの言葉を喚き散らす。
「こ、これは天罰だ。カリスである我々が自由を求めたから、こんなことにっ! ああ、偉大なるサノア様。罪深き我々をお許しくださいっ!」
キサが代表へ強く言葉をかける。
「違うよ。そうじゃないよ。神様はこんないじわるなことなんてしたりしないよっ」
「だったらなぜ!? あんな数の魔族が!?」
代表の大声に小さなキサは身体をびくりと竦めてしまう。
すると、キサの怯えを取り去るように、カリスの中年の男が優しく少女の肩を支える。
そして、代表を睨みつけた。
「何をやってんだ、代表? こんな小さな子に八つ当たりしやがって!」
「あ、ああ、す、すまない。つい……」
「ごめんな。キサちゃん。いつも畑の作り方を教えてもらってるってのに、こんな怖い声聞かせて」
「大丈夫だよ~、ありがとう」
中年の男はキサへ微笑み、彼女の赤毛の頭をそっと撫でて、こう言葉を伝える。
「俺もキサちゃんと同意だ。神様はこんないじわるはしねぇ。だからといって祈ってたって仕方がねぇ。懺悔だって無意味だ」
彼は先端が三又に分かれた農具を手に取り、代表とカリスたちを見つめる。
「サノア様は自ら行動できる人間しか認めてくれねぇ……あの、テプレノのようにな」
「お、おい」
「はは、魔族相手じゃどうにもならねぇだろうけどよ、俺は行くぜ!」
彼はそう言葉を残して、農具を手に城の外へと出ていった。
「大地よ、雷撃を纏いて愚かなる者たちを飲み込め! ニャ!」
巨大な雷撃が私たちに襲い掛かろうとしていた魔族の前に落ちて、さらに地面がめくり上がった。
大地は大波となって魔族を一気に飲み込み、彼らの肉体は雷を帯びた大地に拘束され痺れている。
そこに猫な男性の声に合わせ、鋭く尖った弓矢が魔族へ振り注いだ。
「弓猫隊、構えニャ。一斉掃射ニャ!」
雷撃によって一時効果を失ったナノマシンは肉体を再生することなく、弓矢は大地に自由を奪われた魔族たちの体を容赦なく穿っていく。
私たちは後ろを振り向く。
「君たちはっ?」
私たちの瞳に映ったのは二千のキャビットの兵士たち。
彼らの先頭に緑の魔導服に身を包むカオマニーと、青の狩人服に身を包むスコティが立っていた。
カオマニーとスコティが私たちに話しかけてくる。
「遅れて申し訳ありませんにゃのニャ、マフィン様。連携のタイミングと滅多にない軍の編成のため、ちょっと手間取ってしまったのニャ」
「アグリスの導者フィコン様から連絡を受け、魔族の襲来に対する備えを行いましたのニャ、親父」
「スコティ? フィコン様がニャ?」
「はいニャ。こちらにお手紙を。そしてその手紙はキャビットだけじゃありませんニャ」
スコティは遥か北東を指差す。
そこにあるのはトロッカー鉱山。
鉱山近くからは、遠く離れたこちらからでもわかるくらいの砂煙が上がっていた。
――トロッカー鉱山・周辺
留守を預かった茶色のモフ毛並みのワントワーフの戦士が、二千を超える道着を着た兵士と、千を超える剣や槍で武装した兵士たちに号令をかける。
「部隊を三つに分ける! 各部隊の先頭に位置する者は雷の魔石を装備し、雷撃を食らわせろ。後続は弱った魔族を一気に食い破れ!」
彼の声に応え、三つの部隊は魔族へ突貫し、目の前を埋め尽くす魔族の絨毯を稲妻のように切り裂いていく。
その動きは狼の牙。
彼らの素早い動きによって大地ごと魔族は抉り取られ、大気には血煙と砂煙が混じり合う。
戦士は両手に纏わりついた魔族の血を振り払い、言葉を震わせる。
「奴らの大半が遺跡に意識を向けているから何とかなっているが、それでも数が多すぎる。頼りになるのは――アグリスか!」
彼は相対する方角へ視線を投げる。
――マッキンドーの森・北西方向
森より、巨大な旗が現れる。
それは赤字の布に黄金の歯車が施された旗。
御旗の下にはアグリス軍二十五万と大陸に広がる種族の軍五万が集う――総勢三十万!
魔族の嘆きに包まれる旗の下で、フィコンは獅子将軍エムトへ指示を与える。
「火急ゆえに全軍を用いることはできなんだが、何とか間に合ったようだ」
「大陸側で暴れる魔族への備えも必要でありますから、総動員を掛けられぬのは仕方ありません」
「うむ、そうであるな。では、すぐにキャビットとトロッカーと連携し魔族を抑えよ!」
「はっ」
エムトは艶やかな黒の毛を纏う馬の上から、大剣を魔族へ向ける。
「全アグリス軍及び友軍に命ずる! アグリス軍は山脈から降りてくる魔族を半島に流れ込まぬよう分断し、友軍はキャビット・トロッカーと動きを合わせ、魔族の掃討に当たれ! 全軍、命を全うせよ!」
――ケント陣営
私は銀眼に力を宿し、北東のワントワーフと三十万の兵を率い現れたアグリス軍を瞳に宿す。
マスティフは目を細つつ北東へ視線を投げて言葉を漏らし、親父はアグリス軍を見つめ言葉を零す。
「ワシが留守だというのに、見事な指揮だ!」
「アグリスが……敵対している種族と共に立つなんて……」
私は三勢力に視線を飛ばし、頬を崩す。
「三方からの総攻撃。魔族のほとんどが遺跡に夢中で反撃らしい反撃は行っていない。これならばしばらくは抑えられるか! よし、私たちも彼らに負けず、魔族の集団を潜り抜けて遺跡へ向かおう」
ここでカインの声が響く!
「ケントさん! 魔族集団から数匹、トーワへ向かって飛び出していきました!」
「なに!?」
私は彼が指差す方向へ目を向けた。
向けた先には羽の生えた五匹の魔族が地を滑空するようにトーワへ向かっている。
「な、なんという速さだ! トーワのカリスたちのレスターに惹きつけられたのか? ここからでは救援が間に合わない! クソッ!」
反吐を飛ばす!
だが――突然の砲撃音がトーワより響いた!
一匹の魔族が地面に落ちる――さらに砲撃音が続く。
二匹目が地面に落ちる。
私はトーワへ銀の瞳を飛ばした。
「あれは、フィナが設置していたトーワの魔導砲か!? 一体誰が!?」
――トーワ
ゴリンは第一の城壁の上に備えられた砲台のそばで太い両腕を組みながら、彼に話しかける。
「やるじゃねぇか、グーフィス」
「へへ、武装付きの客船で航海士やってたんで、多少砲台は扱えるんですよっと」
グーフィスは魔力を宿すミスリルという素材で造られた魔導の大砲を操る。
形は一般的な大砲と変わらないが、砲弾は魔力の塊。
彼は標準を合わせて、三発目を撃つ。
「いっけぇぇっと! あ、クソ、よけやがった。不意打ちで二匹は落とせたけど、敵の軌道が素早くてもう落とすのは無理かも」
「三匹の魔族か……俺たちやカリスを喰らいつくすのには十分すぎる数だな」
「親方、みんなは?」
「全員、城内に避難しているぜ。だけど、魔族相手じゃ城門は持たねぇ。転送装置もなんかよくわかんねぇ干渉を受けて起動しねぇし、こいつはやべぇな」
――トーワ城内
カリスたちはいくつかのグループにまとまり、身体を震わせていた。
その中でカリスの代表が嘆きの言葉を喚き散らす。
「こ、これは天罰だ。カリスである我々が自由を求めたから、こんなことにっ! ああ、偉大なるサノア様。罪深き我々をお許しくださいっ!」
キサが代表へ強く言葉をかける。
「違うよ。そうじゃないよ。神様はこんないじわるなことなんてしたりしないよっ」
「だったらなぜ!? あんな数の魔族が!?」
代表の大声に小さなキサは身体をびくりと竦めてしまう。
すると、キサの怯えを取り去るように、カリスの中年の男が優しく少女の肩を支える。
そして、代表を睨みつけた。
「何をやってんだ、代表? こんな小さな子に八つ当たりしやがって!」
「あ、ああ、す、すまない。つい……」
「ごめんな。キサちゃん。いつも畑の作り方を教えてもらってるってのに、こんな怖い声聞かせて」
「大丈夫だよ~、ありがとう」
中年の男はキサへ微笑み、彼女の赤毛の頭をそっと撫でて、こう言葉を伝える。
「俺もキサちゃんと同意だ。神様はこんないじわるはしねぇ。だからといって祈ってたって仕方がねぇ。懺悔だって無意味だ」
彼は先端が三又に分かれた農具を手に取り、代表とカリスたちを見つめる。
「サノア様は自ら行動できる人間しか認めてくれねぇ……あの、テプレノのようにな」
「お、おい」
「はは、魔族相手じゃどうにもならねぇだろうけどよ、俺は行くぜ!」
彼はそう言葉を残して、農具を手に城の外へと出ていった。
0
あなたにおすすめの小説
私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる