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第二十八章 救いの風~スカルペルはスカルペルに~
また、会えた
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「どこにいてもあの方は変わらないな。それにしても、陛下にもナノマシンとは驚いた。だが、こうも都合よく若さだけを保つなんてできるのだろうか?」
「私の一族が陛下に手を貸して、ナノマシンを調整したからな」
「えっ!?」
とても親しき人の声が心に響いた。
私は往生際悪く暴れる陛下から視線を切り、首を激しく回して、声を見た。
「と、と、父さん……」
「フフ、ケント。相変わらず、感情に振り回されているな」
瞳に、父の姿が映る
父はいつものように、貴族服の上からスカシユリの意匠が施された白衣を纏い、シルクハットを被るという奇妙な出で立ちをして、あらゆるものを鋭く射抜く深謀の紫と黄金のオッドアイを見せていた。
私は数歩、父に近づき、短く問い掛ける。
「なぜ?」
「遺跡の効果だ」
「え?」
「私の意志を遺跡にコピーした際に、遺跡は私という情報を収集してこちらの世界に置いたようだ」
「だから、父さんもテラへ」
「正確には私の意志はテラにあるわけではないが」
そう言って、父は指先を空へ向けた。
空に浮かぶのは、恐ろしく巨大で真っ黒な箱。
「たしかあれは、古代人の情報領域」
「そのとおりだ。私の意志はあそこにあり、今はこちらへ出向いている状態だ」
「そうか、遺跡そのものに情報を収集されたからあちらに。あちらはどうなっているんですか?」
「多くの古代人たちがいる。皆、お前に感謝しているぞ。獣の姿から解放してくれたことを」
「それは……嬉しいですが、救えたとは言えないですよ」
「い~や、救ったんだ」
「そうね、救った。ま、私を救ったのはあなたじゃないけど」
男女の声が交互に届く。
父から名残惜し気に視線を外し、彼らに向ける。
「あなた方は、ジュベルさんにアコスアさん」
筋肉質でがっしりした肉体を持つ金髪のジュベルに、黒髪で黒い肌を持つアコスアがいた。
「やぁ、初めまして、になるね。カエルの時にボコボコにされたところを見られたみたいだけど」
「私は初めてじゃないね。魔族と呼ばれる者となっていた時に、あなたに二度襲い掛かり、連れ去ってしまった」
「あ、では、あの桃色の毛を持つ魔族はっ」
「クスッ、ごめんね。食べようとしちゃって」
アコスアはパチリと魅力的なウインクを飛ばす。
それをジュベルがため息交じりで咎める口調を見せた。
「はぁ、軽すぎるよ。ちゃんと謝りなって。かなりのことをやったこと自覚ある? 口に出す気はないけどさ」
「う、それは……ま、まぁ、今ここで空気を重くしても仕方ないでしょ。全く、ジュベルは場を読めないからモテないのよ」
「余計なお世話だよっ」
二人は互いに肘をぶつけあい、言葉を飛ばし合う。
そんな仲良さげな二人に私は微笑みを浮かべて話しかけた。
「みなさん、あちらの黒い箱の領域にいるんですね」
「うん、まぁ、楽しくやってるよ」
「バルドゥル所長以外はね」
「え?」
「あの爺さんは完全に消されたから。あいつの手で」
アコスアは指をパチリと跳ねて、音と共に指先を飛ばした。
その指先に佇む彼女と、彼女と、彼女と、最っ高の友の姿を見た!
「百合さん! ギウッ!!」
私は二人に駆け寄り、二人の前でどうすればいいのか、なんと声を掛ければいいのかわからずに、両手を前に出して、ただ震わせる。
するとギウが、私の震える手を掴み、両手で包み込んだ。
「ぎうぎう」
「ああ、そうだな。落ち着かないと。わ、私は何を言えば、どうして君が、いや、そもそも何を話していたんだっけ?」
ギウを前にして、私は全く落ち着けず、軽いパニックを引き起こしてしまった。
そんな私を、百合さんが蹴り飛ばす。
「落ち着け」
「いたっ」
「ったく、この程度のことで取り乱しやがって」
百合さんは真っ白なワンピース姿で、とても長く艶やかな黒い髪を鬱陶しそうに後ろへ払う。
そして、私が疑問に抱いていることを淡々と伝える。
「バルドゥルだけどな、お前の銃で弱ったところを俺がとどめを刺した。あのジジイに関する情報を一切残すことなくな」
「あ、え、なるほど、それで、バルドゥルはここに居ないわけだ」
「そうだ。んで、俺とこの子がいるのは体内にナノマシンがあるからな」
「そうか、ギウは百合さんの肉体。だからナノマシンが宿っているのか」
私は少しだけ冷静さを取り戻し、一度大きく深呼吸を行ってから、ギウへ顔を合わせた。
「ギウ、また会えてよかった。別れの言葉もなく、君を失い、私は……」
涙で視界が歪む。
涙が邪魔をして、言葉が生まれない。
するとまたもや、百合さんに蹴られた。
「うっざい」
「いたっ。頼むから、いきなり蹴るのはやめてくれませんかねっ?」
「アステのおっさんの言葉じゃないが、ホントてめぇは感情に翻弄されやすいな。普段は冷静ぶってるくせによ」
「そ、それは、」
私は何か反論を試みようとした。
だがそれを、父が笑い声で被せる。
「ふふふ、ケントがこうであるからこそ、私を変えることができたのだ。心というものを惜しげもなく表せるケントのおかげで」
「父さん……」
「そしてそれは、百合。お前の思惑でもあったのであろう」
「え?」
百合さんへ顔を向ける。
彼女はバツの悪そうに頭をガシガシ掻きながらこう伝えてきた。
「アステのおっさんは頭はいいが、バルドゥルのジジイのように心がねぇ。このままじゃ、あいつと共謀、もしくは互いに知を奪い合う相容れぬ存在として世界を破滅に追いやりかねねぇ。だから俺は、バルドゥルを葬れる銃と共にアステに心を渡したんだ」
彼女は麦わら帽子を脱いで、それを私へ投げた。
視界が麦わら帽子によって一瞬隠される。
次に視界が戻ったときは、トーワの海岸に立っていた。
驚く間もなく、砂浜ではギウである百合さんと父さんが会話を行っている。
この光景は、二人が出会い、銃と何かを受け取ったときの光景……。
その何かを百合さんは手に持っていた。
それは銀色の粒のようなもの。
「人工生命体の触媒にこいつを使いな。こいつを触媒に産まれた生命体があんたに大切なものをくれる」
「大切なものだと? 世界を救うための切り札か?」
「もっと大事なものだ。あんたにとって、絶対に必要なもの」
風が吹き、砂塵が舞う。
砂塵は視界を奪い、次に宿ったのはテラの光景。
「私の一族が陛下に手を貸して、ナノマシンを調整したからな」
「えっ!?」
とても親しき人の声が心に響いた。
私は往生際悪く暴れる陛下から視線を切り、首を激しく回して、声を見た。
「と、と、父さん……」
「フフ、ケント。相変わらず、感情に振り回されているな」
瞳に、父の姿が映る
父はいつものように、貴族服の上からスカシユリの意匠が施された白衣を纏い、シルクハットを被るという奇妙な出で立ちをして、あらゆるものを鋭く射抜く深謀の紫と黄金のオッドアイを見せていた。
私は数歩、父に近づき、短く問い掛ける。
「なぜ?」
「遺跡の効果だ」
「え?」
「私の意志を遺跡にコピーした際に、遺跡は私という情報を収集してこちらの世界に置いたようだ」
「だから、父さんもテラへ」
「正確には私の意志はテラにあるわけではないが」
そう言って、父は指先を空へ向けた。
空に浮かぶのは、恐ろしく巨大で真っ黒な箱。
「たしかあれは、古代人の情報領域」
「そのとおりだ。私の意志はあそこにあり、今はこちらへ出向いている状態だ」
「そうか、遺跡そのものに情報を収集されたからあちらに。あちらはどうなっているんですか?」
「多くの古代人たちがいる。皆、お前に感謝しているぞ。獣の姿から解放してくれたことを」
「それは……嬉しいですが、救えたとは言えないですよ」
「い~や、救ったんだ」
「そうね、救った。ま、私を救ったのはあなたじゃないけど」
男女の声が交互に届く。
父から名残惜し気に視線を外し、彼らに向ける。
「あなた方は、ジュベルさんにアコスアさん」
筋肉質でがっしりした肉体を持つ金髪のジュベルに、黒髪で黒い肌を持つアコスアがいた。
「やぁ、初めまして、になるね。カエルの時にボコボコにされたところを見られたみたいだけど」
「私は初めてじゃないね。魔族と呼ばれる者となっていた時に、あなたに二度襲い掛かり、連れ去ってしまった」
「あ、では、あの桃色の毛を持つ魔族はっ」
「クスッ、ごめんね。食べようとしちゃって」
アコスアはパチリと魅力的なウインクを飛ばす。
それをジュベルがため息交じりで咎める口調を見せた。
「はぁ、軽すぎるよ。ちゃんと謝りなって。かなりのことをやったこと自覚ある? 口に出す気はないけどさ」
「う、それは……ま、まぁ、今ここで空気を重くしても仕方ないでしょ。全く、ジュベルは場を読めないからモテないのよ」
「余計なお世話だよっ」
二人は互いに肘をぶつけあい、言葉を飛ばし合う。
そんな仲良さげな二人に私は微笑みを浮かべて話しかけた。
「みなさん、あちらの黒い箱の領域にいるんですね」
「うん、まぁ、楽しくやってるよ」
「バルドゥル所長以外はね」
「え?」
「あの爺さんは完全に消されたから。あいつの手で」
アコスアは指をパチリと跳ねて、音と共に指先を飛ばした。
その指先に佇む彼女と、彼女と、彼女と、最っ高の友の姿を見た!
「百合さん! ギウッ!!」
私は二人に駆け寄り、二人の前でどうすればいいのか、なんと声を掛ければいいのかわからずに、両手を前に出して、ただ震わせる。
するとギウが、私の震える手を掴み、両手で包み込んだ。
「ぎうぎう」
「ああ、そうだな。落ち着かないと。わ、私は何を言えば、どうして君が、いや、そもそも何を話していたんだっけ?」
ギウを前にして、私は全く落ち着けず、軽いパニックを引き起こしてしまった。
そんな私を、百合さんが蹴り飛ばす。
「落ち着け」
「いたっ」
「ったく、この程度のことで取り乱しやがって」
百合さんは真っ白なワンピース姿で、とても長く艶やかな黒い髪を鬱陶しそうに後ろへ払う。
そして、私が疑問に抱いていることを淡々と伝える。
「バルドゥルだけどな、お前の銃で弱ったところを俺がとどめを刺した。あのジジイに関する情報を一切残すことなくな」
「あ、え、なるほど、それで、バルドゥルはここに居ないわけだ」
「そうだ。んで、俺とこの子がいるのは体内にナノマシンがあるからな」
「そうか、ギウは百合さんの肉体。だからナノマシンが宿っているのか」
私は少しだけ冷静さを取り戻し、一度大きく深呼吸を行ってから、ギウへ顔を合わせた。
「ギウ、また会えてよかった。別れの言葉もなく、君を失い、私は……」
涙で視界が歪む。
涙が邪魔をして、言葉が生まれない。
するとまたもや、百合さんに蹴られた。
「うっざい」
「いたっ。頼むから、いきなり蹴るのはやめてくれませんかねっ?」
「アステのおっさんの言葉じゃないが、ホントてめぇは感情に翻弄されやすいな。普段は冷静ぶってるくせによ」
「そ、それは、」
私は何か反論を試みようとした。
だがそれを、父が笑い声で被せる。
「ふふふ、ケントがこうであるからこそ、私を変えることができたのだ。心というものを惜しげもなく表せるケントのおかげで」
「父さん……」
「そしてそれは、百合。お前の思惑でもあったのであろう」
「え?」
百合さんへ顔を向ける。
彼女はバツの悪そうに頭をガシガシ掻きながらこう伝えてきた。
「アステのおっさんは頭はいいが、バルドゥルのジジイのように心がねぇ。このままじゃ、あいつと共謀、もしくは互いに知を奪い合う相容れぬ存在として世界を破滅に追いやりかねねぇ。だから俺は、バルドゥルを葬れる銃と共にアステに心を渡したんだ」
彼女は麦わら帽子を脱いで、それを私へ投げた。
視界が麦わら帽子によって一瞬隠される。
次に視界が戻ったときは、トーワの海岸に立っていた。
驚く間もなく、砂浜ではギウである百合さんと父さんが会話を行っている。
この光景は、二人が出会い、銃と何かを受け取ったときの光景……。
その何かを百合さんは手に持っていた。
それは銀色の粒のようなもの。
「人工生命体の触媒にこいつを使いな。こいつを触媒に産まれた生命体があんたに大切なものをくれる」
「大切なものだと? 世界を救うための切り札か?」
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