10 / 32
第二章 ベタないじめを拳でぶっ飛ばす
指示をしたのは?
しおりを挟む
――学生寮・廊下
ミコンは通りかかりの生徒にネティアたちの所在を尋ね、まだ学生寮にいることを突き止める。
そして、完全に我を忘れて廊下を疾走していた。
学生寮三階のロビー。
ここは大勢の生徒たちの憩いの場。
まだ、始業まで時間があるため、学園へ登校する予定の生徒たちが行き交っている。
そのロビーにネティアと取り巻き三人娘はいた。
ミコンは拳に魔力とは違う力――気という名の生命力を宿し、仄かに白光を纏う。
そしてそれを、昨日ミコンたちを見て笑っていた三人娘へ振り下ろした。
「このっ、クズがぁぁ!」
「「「えっ!?」」」
「ミコン? おやめなさい!!」
ネティアの声が飛ぶ――同時に振り下ろされた拳。
だが、その拳は三人娘に突き刺さる寸でのところで、空中に展開された魔導障壁に遮られた。
拳と障壁がぶつかり合い、バチバチとした光の粉が飛び散る。
ミコンは一度拳を戻して、後ろへ数歩飛び退く。
「邪魔をするということは、あなたもグルですか!? ネティア!!」
「あなた、何を言って……」
ネティアは自身が展開した障壁へちらりと視線を振る。
咄嗟とは言え、障壁はとても分厚く堅固なものであったはず。
だが、拳の衝撃で無数の亀裂が走っていた。
(素手で私の障壁をここまで破損させるなんて……)
視線をミコンへ戻す。彼女は鼻息を荒くして、冷静ではない。
(何があったか知りませんが、頭に血が上っているようですわね。あれでは料理の話題だけでは止まれないでしょう。仕方ありません。力で頬辺を殴りますか)
ネティアは身の内より魔力を産み出し、そこへ殺気を溶け込ませる。
そして、紅き視線でミコンを射抜いた。
「ミコン、この突然の暴力。どういうつもりですか?」
淡々と発せられる言葉。しかし、一音一音に圧があり、ミコンはそれを心と肌に感じ取る。
(――っ、なんて奴。殺意と暴力が織り交ざる言葉に魔力――本当にお嬢様なんですか?)
ネティアの力に頬を殴られたミコンは冷静さを取り戻す。
しかし、振り上げた拳は前へ突き出したまま。
ネティアもまた、魔力を鎮めることなくミコンを紅玉の瞳に捕らえたまま。
二人の無言の圧力に、周囲の生徒や取り巻き三人娘は声を発することもできず、ただただ見つめるばかり。
しばしの沈黙。しかし、ミコンがそれを消し去る。
「ママから貰った大切なリボンを汚したのはあなたたちですね」
彼女は確信をもって、三人娘を言葉で突き刺す。
三人娘はミコンの声と視線に震えながらも、悪態を返す。
「は、はい? 何言ってんの? わけのわかんないこと言わないでよ」
「そうよ、私たちが何をしたというの?」
「緑色のリボンなんて知らな~い。私たちが何かした証拠でもあるの~?」
「どうして、緑色、だとわかるんですか……」
「え、それは……ほら、だって、ラナがいつもしてたじゃない」
「私は……一度もラナちゃんのリボンとは言ってませんよ!!」
「あ……」
「語るに落ちるとはこのことですね――遠慮なく、ぶっ殺す!」
「「「ひっ」」」
ミコンは身体を前のめりにして、一歩、足を踏み出そうとする。
それを受けて、ネティアはいつでも魔法を産み出せるよう、魔力を高めた。
そこにレンが訪れる。彼女は大声を上げながら、こちらへ駆けてくる。
「ミコン、早まるな! 彼女たちに暴力を振るえば、学園にいられなくなる!!」
「だからなんですか!?」
「ミコン!?」
「あのリボンは……ラナちゃんのママがラナちゃんを想って贈ったリボンですよ。それをドブに漬け込むなんて、絶対に許せない。私の友達にあんな悲しい涙を流させたことは絶対に! 絶対に許せない!」
レンがミコンの肩を掴もうとしたが、一歩遅く、手は空を切る。
ミコンは、三人娘へと再び飛び掛かった。
しかし、その間を遮るようにネティアが立ち塞がり、小さな光の魔法を放ってミコンの視界を奪う。
「クッ!」
白に染まった視界はミコンの突進を抑える。
そこに生まれた僅かな時間――ネティアは周囲を素早く見回す。そして小さな息を漏らすと、高らかに唱えた。
「私が指示をしました!」
この言葉に、取り巻き三人娘はすかさず声を返した。
「待ってください、ネティア様!」
「あれは、私たちが!」
「そうです! ネティア様には――」
「黙りなさい!!」
彼女の一喝に三人娘は体を跳ねて押し黙る。
ネティアは三人娘をちらりと見て、またもや小さな息を漏らす。
そしてそこから、もう一度はっきりとした声でミコンに言葉を渡した。
「私が指示をしました。庶民であるラナの存在が疎ましくて、三人にいたずらをするようにと。ですから、彼女の大切な母の贈り物を汚せと命じたのは、この私です!」
広がる言葉。
ロビーにいた生徒たちはこれに小声で言葉を交わし合う。
「え、なに。ラナって子のお母さんの贈り物をぐちゃぐちゃにしたの?」
「マジで? それはさすがにないわ~」
「いくら庶民が気に食わないからって、ちょっとなぁ」
ネティアを非難するぼそぼそ声。
ミコンはネティアから視線を外し、周囲の生徒たちの声を猫耳で受け止めて小さく首を傾げた。
そこから視線を戻し、ネティアをまっすぐ見つめて問いかける。
「それで、あなたはいいんですか?」
ネティアは問い掛けに答えない。
ただ無言でミコンを見つめ返すのみ。
その彼女の態度に応え、ミコンは拳を降ろした。
「……わかりました。こちらは退きます」
「そう。だけど、ミコン……」
ネティアはミコンへ近づき、小さな声を漏らす。
「一言、忠告をしておきますわ」
「なんですか?」
「友に寄り添い、怒りを覚えることは悪くありませんが、感情に吞まれれば、悲しむのはその友ですわよ」
「クッ!」
彼女はミコンから離れ、三人娘へ近づき、ロビーから離れるよう指示を出す。
「話はつきました。行きますわよ」
「「「ですが、ネティア様。私たち」」」
「黙りなさい。さぁ、そろそろ始業時間です。あなたたちは黙って私の後ろからついてきなさい」
ミコンは通りかかりの生徒にネティアたちの所在を尋ね、まだ学生寮にいることを突き止める。
そして、完全に我を忘れて廊下を疾走していた。
学生寮三階のロビー。
ここは大勢の生徒たちの憩いの場。
まだ、始業まで時間があるため、学園へ登校する予定の生徒たちが行き交っている。
そのロビーにネティアと取り巻き三人娘はいた。
ミコンは拳に魔力とは違う力――気という名の生命力を宿し、仄かに白光を纏う。
そしてそれを、昨日ミコンたちを見て笑っていた三人娘へ振り下ろした。
「このっ、クズがぁぁ!」
「「「えっ!?」」」
「ミコン? おやめなさい!!」
ネティアの声が飛ぶ――同時に振り下ろされた拳。
だが、その拳は三人娘に突き刺さる寸でのところで、空中に展開された魔導障壁に遮られた。
拳と障壁がぶつかり合い、バチバチとした光の粉が飛び散る。
ミコンは一度拳を戻して、後ろへ数歩飛び退く。
「邪魔をするということは、あなたもグルですか!? ネティア!!」
「あなた、何を言って……」
ネティアは自身が展開した障壁へちらりと視線を振る。
咄嗟とは言え、障壁はとても分厚く堅固なものであったはず。
だが、拳の衝撃で無数の亀裂が走っていた。
(素手で私の障壁をここまで破損させるなんて……)
視線をミコンへ戻す。彼女は鼻息を荒くして、冷静ではない。
(何があったか知りませんが、頭に血が上っているようですわね。あれでは料理の話題だけでは止まれないでしょう。仕方ありません。力で頬辺を殴りますか)
ネティアは身の内より魔力を産み出し、そこへ殺気を溶け込ませる。
そして、紅き視線でミコンを射抜いた。
「ミコン、この突然の暴力。どういうつもりですか?」
淡々と発せられる言葉。しかし、一音一音に圧があり、ミコンはそれを心と肌に感じ取る。
(――っ、なんて奴。殺意と暴力が織り交ざる言葉に魔力――本当にお嬢様なんですか?)
ネティアの力に頬を殴られたミコンは冷静さを取り戻す。
しかし、振り上げた拳は前へ突き出したまま。
ネティアもまた、魔力を鎮めることなくミコンを紅玉の瞳に捕らえたまま。
二人の無言の圧力に、周囲の生徒や取り巻き三人娘は声を発することもできず、ただただ見つめるばかり。
しばしの沈黙。しかし、ミコンがそれを消し去る。
「ママから貰った大切なリボンを汚したのはあなたたちですね」
彼女は確信をもって、三人娘を言葉で突き刺す。
三人娘はミコンの声と視線に震えながらも、悪態を返す。
「は、はい? 何言ってんの? わけのわかんないこと言わないでよ」
「そうよ、私たちが何をしたというの?」
「緑色のリボンなんて知らな~い。私たちが何かした証拠でもあるの~?」
「どうして、緑色、だとわかるんですか……」
「え、それは……ほら、だって、ラナがいつもしてたじゃない」
「私は……一度もラナちゃんのリボンとは言ってませんよ!!」
「あ……」
「語るに落ちるとはこのことですね――遠慮なく、ぶっ殺す!」
「「「ひっ」」」
ミコンは身体を前のめりにして、一歩、足を踏み出そうとする。
それを受けて、ネティアはいつでも魔法を産み出せるよう、魔力を高めた。
そこにレンが訪れる。彼女は大声を上げながら、こちらへ駆けてくる。
「ミコン、早まるな! 彼女たちに暴力を振るえば、学園にいられなくなる!!」
「だからなんですか!?」
「ミコン!?」
「あのリボンは……ラナちゃんのママがラナちゃんを想って贈ったリボンですよ。それをドブに漬け込むなんて、絶対に許せない。私の友達にあんな悲しい涙を流させたことは絶対に! 絶対に許せない!」
レンがミコンの肩を掴もうとしたが、一歩遅く、手は空を切る。
ミコンは、三人娘へと再び飛び掛かった。
しかし、その間を遮るようにネティアが立ち塞がり、小さな光の魔法を放ってミコンの視界を奪う。
「クッ!」
白に染まった視界はミコンの突進を抑える。
そこに生まれた僅かな時間――ネティアは周囲を素早く見回す。そして小さな息を漏らすと、高らかに唱えた。
「私が指示をしました!」
この言葉に、取り巻き三人娘はすかさず声を返した。
「待ってください、ネティア様!」
「あれは、私たちが!」
「そうです! ネティア様には――」
「黙りなさい!!」
彼女の一喝に三人娘は体を跳ねて押し黙る。
ネティアは三人娘をちらりと見て、またもや小さな息を漏らす。
そしてそこから、もう一度はっきりとした声でミコンに言葉を渡した。
「私が指示をしました。庶民であるラナの存在が疎ましくて、三人にいたずらをするようにと。ですから、彼女の大切な母の贈り物を汚せと命じたのは、この私です!」
広がる言葉。
ロビーにいた生徒たちはこれに小声で言葉を交わし合う。
「え、なに。ラナって子のお母さんの贈り物をぐちゃぐちゃにしたの?」
「マジで? それはさすがにないわ~」
「いくら庶民が気に食わないからって、ちょっとなぁ」
ネティアを非難するぼそぼそ声。
ミコンはネティアから視線を外し、周囲の生徒たちの声を猫耳で受け止めて小さく首を傾げた。
そこから視線を戻し、ネティアをまっすぐ見つめて問いかける。
「それで、あなたはいいんですか?」
ネティアは問い掛けに答えない。
ただ無言でミコンを見つめ返すのみ。
その彼女の態度に応え、ミコンは拳を降ろした。
「……わかりました。こちらは退きます」
「そう。だけど、ミコン……」
ネティアはミコンへ近づき、小さな声を漏らす。
「一言、忠告をしておきますわ」
「なんですか?」
「友に寄り添い、怒りを覚えることは悪くありませんが、感情に吞まれれば、悲しむのはその友ですわよ」
「クッ!」
彼女はミコンから離れ、三人娘へ近づき、ロビーから離れるよう指示を出す。
「話はつきました。行きますわよ」
「「「ですが、ネティア様。私たち」」」
「黙りなさい。さぁ、そろそろ始業時間です。あなたたちは黙って私の後ろからついてきなさい」
0
あなたにおすすめの小説
神は激怒した
まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。
めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。
ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m
世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる