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第22話 光と影
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――酒場から外へ
俺に礼をしたいといって訪れたオリカと一緒に街中を歩く。
彼女は白のスラックスに緑の剣士服と言うギルドメンバーとしての姿。
対する俺は、白いスラックスに水色のドレスシャツに濃い紺のジレを着用して、首元には黒のリボン帯という、見た目はどこぞの坊ちゃん姿。
街行く人々はオリカの姿を目にして、一瞬声を掛けようかとするが俺の姿が目に入るとそれをやめる。
どうやら、オリカがどこぞの坊ちゃんの護衛を引き受けて仕事中だと思い、話しかけるのを遠慮しているようだ。
おかげさまで、誰に邪魔されることなく歩くことができる。
俺は町の人々のオリカを追う視線に意識を向けて、次にオリカの顔を見た。
(ギルドの新進気鋭にして紅一点、か。人気があるわけだ)
俺の視線に気づいたオリカが話しかけてくる。
「どうしたの?」
「いや、オリカって可愛いよね」
「へ!?」
「ほら、仕事中だと思って誰も話しかけてこないけど、さっきから町の人がオリカの姿を追ってるから。やっぱり見た目が良くて仕事ができると、人の目が自然と集まるもんだね。羨ましい」
「え、そ、そうかしら?」
何故かオリカは顔を真っ赤にして、手のひらで顔を扇ぐような仕草を見せる。
「どったの? 春先でまだ暑くないと思うけど?」
「だってあなたが急にかわ――なんでもない!」
「そう? オリカは人気者らしいから、あんまり人通りの多い場所を歩かない方がいいかな? 裏道通っていく?」
「それは任せるわ。でも、裏道から中央通りにある武器屋へ行けるの?」
「あ~、それなんだけど、中央通りの武器屋じゃなくて、なじみのお店で武器選びをしたいんだけどいいかな?」
「ん? ええ、もちろん。そのなじみの店も武器屋なの?」
「ううん、違うけど武器も扱ってるから」
「そうなの? それじゃ、案内してくれるかしら?」
「もちろん!」
俺はオリカの前に立ち、狭い裏道を進んでいく。
その途中に胡散臭い男や胡散臭い女が俺を見かけては声を掛けてくる。
声の中身は、普段とは違う格好の俺を揶揄するもの。
彼らはみんな、歓楽街の見回りで出会った人たちで、お世辞にも品が良いとは言えないし、中には人前に姿を晒しにくい理由を抱えた人たちも多い。
そのため、俺の姿を笑ったかと思うと、オリカの姿を見てはそそくさと逃げ出していく。
オリカは路地の影に消えていった男を顰め面で睨みつけていた。
「今の男は、たしかスリで有名な……」
「うん、警吏が目を光らせている人だね」
「そんな人と知り合いなの?」
「まぁね。でも、現行犯じゃないと逮捕できないし、そもそも俺に逮捕権限無いし。だから、普段は普通に付き合ってるよ。ま、ギルドから依頼が来たら捕まえなきゃならないけど」
「だからって、あのような犯罪者と……」
「言いたいことはわかるけど、法が及ばない状況なら世間の善悪よりも俺の善悪で判断したいから。さっきの人は悪だけど、目くじら立てて捕まえるほどがないってのが俺の判断。もっとも、裏の情報に詳しいから、捕まえるよりも情報屋として利用した方が良いって言う打算もあるけど」
「アルムス、それは間違ってる。自分の正義を穢すことになるわ」
「俺の正義を穢してさっきの人から情報を貰い、誰かを救えるならそっちの方がいいと思うけど?」
「いいえ、それは違う。他者を救うために自分の心を穢すなんて真似はしては駄目よ。心の穢れを拭うことは難しい。いずれは拭いきれなくなり、悪に染まってしまう」
「う~~~~ん……」
俺はオリカの言い分にどう答えを返したもんかと悩む。
だけど、彼女の言い分は真っ当だし、返す言葉もない。
だから受け入れることにした。言葉だけは……。
「うん、オリカは正しいよ」
「それなら、今後はあのような人物とは――」
「だけど、間違いの世界でしか生きられない人、救えない人がいるから」
俺はそう言って、にこりと笑った。
彼女はさらなる言葉を纏うために口を動かそうとしたが、俺の笑顔を見て何を言っても無駄だと悟り、口を閉じた。
だけど、眼光は鋭く、説得を諦めた様子はない。
俺は頭を軽くポリっと掻く。
(真面目だなぁ、オリカは。この調子だと、今後もちょいちょい注意を受けそうだな)
たしかに、常識的な考え方なら、十五歳の俺が裏社会の人間と関わっているなんて到底承服できないものだろう。
だけど、ギルドと言う仕事の特性上、光当たる場所だけで活躍するというわけにはいかない。
でも、オリカは、たとえそこが影の場所だったとしても、自分自身の心に宿る正義を貫く性格なんだろう。
(スタイルは真逆か。でも、それもまた人ぞれぞれだしな。それにむしろ、まっすぐ歩もうとしているオリカの方が覚悟が必要か。俺の方が楽だもんな。善悪を無視して歩く方が)
その後も怪しさ大爆発の人たちが俺に声を掛けては、オリカを見て逃げ出すを繰り返す。
オリカはそのたびに顔を曇らせていた。
俺に礼をしたいといって訪れたオリカと一緒に街中を歩く。
彼女は白のスラックスに緑の剣士服と言うギルドメンバーとしての姿。
対する俺は、白いスラックスに水色のドレスシャツに濃い紺のジレを着用して、首元には黒のリボン帯という、見た目はどこぞの坊ちゃん姿。
街行く人々はオリカの姿を目にして、一瞬声を掛けようかとするが俺の姿が目に入るとそれをやめる。
どうやら、オリカがどこぞの坊ちゃんの護衛を引き受けて仕事中だと思い、話しかけるのを遠慮しているようだ。
おかげさまで、誰に邪魔されることなく歩くことができる。
俺は町の人々のオリカを追う視線に意識を向けて、次にオリカの顔を見た。
(ギルドの新進気鋭にして紅一点、か。人気があるわけだ)
俺の視線に気づいたオリカが話しかけてくる。
「どうしたの?」
「いや、オリカって可愛いよね」
「へ!?」
「ほら、仕事中だと思って誰も話しかけてこないけど、さっきから町の人がオリカの姿を追ってるから。やっぱり見た目が良くて仕事ができると、人の目が自然と集まるもんだね。羨ましい」
「え、そ、そうかしら?」
何故かオリカは顔を真っ赤にして、手のひらで顔を扇ぐような仕草を見せる。
「どったの? 春先でまだ暑くないと思うけど?」
「だってあなたが急にかわ――なんでもない!」
「そう? オリカは人気者らしいから、あんまり人通りの多い場所を歩かない方がいいかな? 裏道通っていく?」
「それは任せるわ。でも、裏道から中央通りにある武器屋へ行けるの?」
「あ~、それなんだけど、中央通りの武器屋じゃなくて、なじみのお店で武器選びをしたいんだけどいいかな?」
「ん? ええ、もちろん。そのなじみの店も武器屋なの?」
「ううん、違うけど武器も扱ってるから」
「そうなの? それじゃ、案内してくれるかしら?」
「もちろん!」
俺はオリカの前に立ち、狭い裏道を進んでいく。
その途中に胡散臭い男や胡散臭い女が俺を見かけては声を掛けてくる。
声の中身は、普段とは違う格好の俺を揶揄するもの。
彼らはみんな、歓楽街の見回りで出会った人たちで、お世辞にも品が良いとは言えないし、中には人前に姿を晒しにくい理由を抱えた人たちも多い。
そのため、俺の姿を笑ったかと思うと、オリカの姿を見てはそそくさと逃げ出していく。
オリカは路地の影に消えていった男を顰め面で睨みつけていた。
「今の男は、たしかスリで有名な……」
「うん、警吏が目を光らせている人だね」
「そんな人と知り合いなの?」
「まぁね。でも、現行犯じゃないと逮捕できないし、そもそも俺に逮捕権限無いし。だから、普段は普通に付き合ってるよ。ま、ギルドから依頼が来たら捕まえなきゃならないけど」
「だからって、あのような犯罪者と……」
「言いたいことはわかるけど、法が及ばない状況なら世間の善悪よりも俺の善悪で判断したいから。さっきの人は悪だけど、目くじら立てて捕まえるほどがないってのが俺の判断。もっとも、裏の情報に詳しいから、捕まえるよりも情報屋として利用した方が良いって言う打算もあるけど」
「アルムス、それは間違ってる。自分の正義を穢すことになるわ」
「俺の正義を穢してさっきの人から情報を貰い、誰かを救えるならそっちの方がいいと思うけど?」
「いいえ、それは違う。他者を救うために自分の心を穢すなんて真似はしては駄目よ。心の穢れを拭うことは難しい。いずれは拭いきれなくなり、悪に染まってしまう」
「う~~~~ん……」
俺はオリカの言い分にどう答えを返したもんかと悩む。
だけど、彼女の言い分は真っ当だし、返す言葉もない。
だから受け入れることにした。言葉だけは……。
「うん、オリカは正しいよ」
「それなら、今後はあのような人物とは――」
「だけど、間違いの世界でしか生きられない人、救えない人がいるから」
俺はそう言って、にこりと笑った。
彼女はさらなる言葉を纏うために口を動かそうとしたが、俺の笑顔を見て何を言っても無駄だと悟り、口を閉じた。
だけど、眼光は鋭く、説得を諦めた様子はない。
俺は頭を軽くポリっと掻く。
(真面目だなぁ、オリカは。この調子だと、今後もちょいちょい注意を受けそうだな)
たしかに、常識的な考え方なら、十五歳の俺が裏社会の人間と関わっているなんて到底承服できないものだろう。
だけど、ギルドと言う仕事の特性上、光当たる場所だけで活躍するというわけにはいかない。
でも、オリカは、たとえそこが影の場所だったとしても、自分自身の心に宿る正義を貫く性格なんだろう。
(スタイルは真逆か。でも、それもまた人ぞれぞれだしな。それにむしろ、まっすぐ歩もうとしているオリカの方が覚悟が必要か。俺の方が楽だもんな。善悪を無視して歩く方が)
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オリカはそのたびに顔を曇らせていた。
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