【完結】究極のざまぁのために、俺を捨てた男の息子を育てています!

.mizutama.

文字の大きさ
71 / 165

第71話 解決できない悩み

しおりを挟む
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「ん、あっ、ああっ……、あっ、はあっ……」

 下から突き上げられる衝撃に、俺の身体は思わず傾いだ。

「すごく、感じているな……」

 倒れないように、エリオットは下から俺の身体を支える。

「あっ、はあっ……、エリオット先輩っ、すごい……っ」


 俺はエリオットの身体の上に乗せられ、揺さぶられていた。


「乳首が赤くとがっているぞ、いやらしい、いい眺めだ……っ」

「んくっ! あっ、やっ、そんなっ……!」


 騎乗位が苦しくなってきたのを見透かされたように、エリオットが俺の肩に手を回し、体制を変えさせる。

「ほら、こうすれば、もっと深く繋がれるだろう?」

「やっ、ああああっ! 深い、っ……! エリオット先輩っ!」


 座位に変えられた俺は、エリオットの背中に手を回し、しがみついた。

 体の中心を熱くて太いもので貫かれ、俺は喘いだ。


「ほら、ジュール、好きなところをいっぱい突いてやろう」

「ひゃ、あっ、あっ……、んっ、ダメっ! おかしく、な、る……」

 両脚もエリオットの背中に巻き付けるようにすると、エリオットは俺と唇を合わせてきた。

「……っ!」


 ――脳裏によみがえってきたのは、昨晩のテオドールとの口づけ。

 ふいに奪われた唇。あっという間で、防ぎようがなかった。
 舌を入れるのは駄目だと何度も言っていたのに、唇の隙間から入ってきたテオドールの舌は、当たり前のように俺の舌に絡みつき、そして離れていった。


「……考え事か? こんな最中に、余裕だな、ジュール」

「え、あ? ち、違うっ、うわああっ!」

 意地の悪い笑みとともに、俺のさらに奥深い場所にエリオットの滾りが入れられる。


「くっ、狭いな……、ほら、好きな場所だろう?」

 ゴリゴリと腰を押し付けられるように揺さぶられる。


「う、あ、あ……!」


 結腸を抜かれ、俺の身体は硬直し、目からは星が飛んだ。


「言ってみろ、ジュール、これが……、好きだろう?」

「あ、あ……、好き、好きっ……、エリオット先輩!」

 俺がエリオットの肩口に額をこすりつけると、エリオットは満足げに俺の髪を撫でた。



「そうだ、ジュール……。もっと淫らになれ、俺以外のことは、何も考えられなくくらいに……」


 ――その日のエリオットは、いつもより執拗に俺を責め立てて、なかなか解放してくれなかった。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「はあ……」

 行為の後、いつも自分が淹れた紅茶をふるまってくれるエリオット。

 応接室のソファに腰掛けた俺は、エリオットの美しい所作を前に、深いため息をついた。


「どうした? さすがに疲れたか?」

「いえ、今日も……、ありがとうございました」

「礼など不要だ。俺も十分楽しませてもらっている」

「へ?」

 俺が見つめると、エリオットの藍色の瞳がわずかに揺らいだ。


「いや、つまり……、呪いの研究として、とても興味深い事象であるからな……」

「そうですか……」

 エリオットとの「共同研究」という名のこの関係が始まって、すでに1年が過ぎようとしている。
 
 淫紋の謎はいまだ解明されていないが、当初に比べると、俺とエリオットはずいぶん打ち解けた関係になっており、俺もちょっとした軽口を叩けるくらいになっていた。

 そして……、


「ジュール……」

 ソファの隣に座ったエリオットに手を取られ、唇を塞がれる。

「先輩……」

 俺たちは不思議なほど、親密な雰囲気になる瞬間があった。


 ――それはまるで、俺はエリオットのもので、エリオットは俺のものであるかのような……。

 ――あたかも、二人は長年の恋人同士であるかのような……。

 マリウスにつけられた淫紋が俺たちを結びつけたのだから、人間の縁というのは本当に不思議なものだ。



 長い口づけが終わると、エリオットは俺を抱きしめたまま耳元で言った。

「ジュール、大切な話がある。5日後にこの場所に来てほしい」

 渡されたのは、金箔で型押しされた美しい封筒。


「話……? ここではだめなお話ですか?」

「改まった席で話がしたい」

「……わかりました」

 俺は封筒を上着の内ポケットにしまった。


「で、悩み事は何だ?」

 俺を抱いたまま、俺の髪を梳きながら、エリオットは問うた。


「……悩み?」

「とぼけるな。今日は会ったときからずっと心ここにあらずだっただろう」

 責めるようなエリオットの瞳に、俺は顎を少し引いた。


「いえ、悩みというほどではないんです。ちょっと、テオドールと……」

「喧嘩か?」

「喧嘩、というか……」


 俺は口ごもる。いくらエリオット相手でも、これは言えない。

 ――甥っ子のテオドールが、ことあるごとに俺にキスを迫ってきて困っている、だなんて!!


「まあ、あの年ごろはいろいろあるんだろう。大目に見てやれ」

「……はい」

 いくら大目にみてやれと言われても、たびたび俺の唇を強引に奪っては、舌を絡ませて、身体を押し付けてくるテオドールをこのまま放っておくわけにはいかない。



 ーーそう、あの16歳の誕生日の事件以来、テオドールは俺にたびたびキスをねだるようになっていた。

 それは王立学園でいい成績をとったときのご褒美としてだったり、今日みたいにエリオットに会う日の前の不意打ちだったりした。

 最初はただの悪戯の延長だと思って、注意するだけにとどめていたのだが、最近はキスしたら必ず舌を入れてくるし、その上、俺の身体も触ってくるようになっていた。

 そして、何を隠そう一番駄目なことは、俺の身体がそんなテオドールとのキスに、反応するようになってしまってきていることだ!!


 ――このままじゃ、俺がテオドールとのキスに感じてしまっていることがバレるのも時間の問題だ!

 俺は保護者なのに、テオドールの叔父なのに……!!


 もうすぐ17歳になろうというテオドールがそういう「性的なこと」に関心を持ってしまうのは致し方ないことだと思う。俺もそのころは、誰かとキスしたり、エッチなことがしてみたくてたまらなかった。環境のせいでたまたま行動にうつせなかっただけで、俺だってもしそういう相手がいれば、そういうことにしっかりはまってしまっていたことだろう。

 だ、が!!

 テオドールの相手はなぜか俺!
 
 ちょっと変わってるけどとんでもなく美少女なシャルロット王女でもなく、その取り巻きのご令嬢でもなく、6歳年上の血のつながらない叔父の俺!!!!

 ――これは絶対に異常事態だ……。


「また考え事か? 困ったやつだ」

 あきれたような口ぶりだが、重ねてくる唇はあくまで優しい……。


「先輩……、もっと……」

 いつのまにかキスをねだるのは俺の方になっていた。


 深く口づけられながら、優しく髪を撫でられると、まるで愛されているようだと錯覚する。


「ジュール、ジュール……」

「先輩、エリオット先輩……」


 悩ましい吐息とともに、俺は長い間、エリオットの腕のなかで、その甘さに酔いしれていた。




しおりを挟む
感想 63

あなたにおすすめの小説

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)

優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。 本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。

何も知らない人間兄は、竜弟の執愛に気付かない

てんつぶ
BL
 連峰の最も高い山の上、竜人ばかりの住む村。  その村の長である家で長男として育てられたノアだったが、肌の色や顔立ちも、体つきまで周囲とはまるで違い、華奢で儚げだ。自分はひょっとして拾われた子なのではないかと悩んでいたが、それを口に出すことすら躊躇っていた。  弟のコネハはノアを村の長にするべく奮闘しているが、ノアは竜体にもなれないし、人を癒す力しかもっていない。ひ弱な自分はその器ではないというのに、日々プレッシャーだけが重くのしかかる。  むしろ身体も大きく力も強く、雄々しく美しい弟ならば何の問題もなく長になれる。長男である自分さえいなければ……そんな感情が膨らみながらも、村から出たことのないノアは今日も一人山の麓を眺めていた。  だがある日、両親の会話を聞き、ノアは竜人ですらなく人間だった事を知ってしまう。人間の自分が長になれる訳もなく、またなって良いはずもない。周囲の竜人に人間だとバレてしまっては、家族の立場が悪くなる――そう自分に言い訳をして、ノアは村をこっそり飛び出して、人間の国へと旅立った。探さないでください、そう書置きをした、はずなのに。  人間嫌いの弟が、まさか自分を追って人間の国へ来てしまい――

付き合っているのに喧嘩ばかり。俺から別れを言わなければならないとさよならを告げたが実は想い合ってた話。

雨宮里玖
BL
サラリーマン×サラリーマン 《あらすじ》 恋人になってもうすぐ三年。でも二人の関係は既に破綻している。最近は喧嘩ばかりで恋人らしいこともしていない。お互いのためにもこの関係を終わらせなければならないと陸斗は大河に別れを告げる——。 如月大河(26)営業部。陸斗の恋人。 小林陸斗(26)総務部。大河の恋人。 春希(26)大河の大学友人。 新井(27)大河と陸斗の同僚。イケメン。

「出来損ない」オメガと幼馴染の王弟アルファの、発情初夜

鳥羽ミワ
BL
ウィリアムは王族の傍系に当たる貴族の長男で、オメガ。発情期が二十歳を過ぎても来ないことから、家族からは「欠陥品」の烙印を押されている。 そんなウィリアムは、政略結婚の駒として国内の有力貴族へ嫁ぐことが決まっていた。しかしその予定が一転し、幼馴染で王弟であるセドリックとの結婚が決まる。 あれよあれよと結婚式当日になり、戸惑いながらも結婚を誓うウィリアムに、セドリックは優しいキスをして……。 そして迎えた初夜。わけもわからず悲しくなって泣くウィリアムを、セドリックはたくましい力で抱きしめる。 「お前がずっと、好きだ」 甘い言葉に、これまで熱を知らなかったウィリアムの身体が潤み、火照りはじめる。 ※ムーンライトノベルズ、アルファポリス、pixivへ掲載しています

[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった

ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン モデル事務所で メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才 中学時代の初恋相手 高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が 突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。 昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき… 夏にピッタリな青春ラブストーリー💕

転生したらスパダリに囲われていました……え、違う?

米山のら
BL
王子悠里。苗字のせいで“王子さま”と呼ばれ、距離を置かれてきた、ぼっち新社会人。 ストーカーに追われ、車に轢かれ――気づけば豪奢なベッドで目を覚ましていた。 隣にいたのは、氷の騎士団長であり第二王子でもある、美しきスパダリ。 「愛してるよ、私のユリタン」 そう言って差し出されたのは、彼色の婚約指輪。 “最難関ルート”と恐れられる、甘さと狂気の狭間に立つ騎士団長。 成功すれば溺愛一直線、けれど一歩誤れば廃人コース。 怖いほどの執着と、甘すぎる愛の狭間で――悠里の新しい人生は、いったいどこへ向かうのか? ……え、違う?

【完結】※セーブポイントに入って一汁三菜の夕飯を頂いた勇者くんは体力が全回復します。

きのこいもむし
BL
ある日突然セーブポイントになってしまった自宅のクローゼットからダンジョン攻略中の勇者くんが出てきたので、一汁三菜の夕飯を作って一緒に食べようねみたいなお料理BLです。 自炊に目覚めた独身フリーターのアラサー男子(27)が、セーブポイントの中に入ると体力が全回復するタイプの勇者くん(19)を餌付けしてそれを肴に旨い酒を飲むだけの逆異世界転移もの。 食いしん坊わんこのローグライク系勇者×料理好きのセーブポイント系平凡受けの超ほんわかした感じの話です。

処理中です...