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第83話 いかがわしい場所
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それから一週間ほどして異変は起きた。
俺は教会の仕事を手伝ったり、子供の遊び相手をしたり、畑仕事を手伝ったりもして日々を過ごしていた。
毎回食卓にあがるこの主食の芋は、この乾いた土地でも育つ貴重な穀物らしい。そして乾いた土地で育つ芋だから、食感もぱさぱさらしい…‥。
教会の裏の畑でも、子供たちの食料のために芋を作っており、俺は生まれて初めて自分の食べるものを自分で育てるという体験をした。
実際自分の手がかかっているとわかると、あのぱさぱさの芋ですら愛着がわいて美味しく感じてくるから不思議だ。
ファウロスに指摘された通り、俺はいままで仕事にもつかず、何の向上心も持たず、テオドールのお世話どころか逆にお世話されながら生きてきた。
そんな俺が誰かのために働くというのは、なんとも言えない充実感があった。
だが……。
――身体が、重い……。
この嫌な感覚には、覚えがあった。
ベッドから身体を起こした俺の背中を、冷や汗が伝った。
シャツの上から下腹部に手を当てる。
――淫紋のせいだ!
考えてみると、最後に男の精を身体に受けてから、そろそろ一ヶ月が経過しようとしている。
――このままだと、マズい!
しかし、今のこの環境で、俺の周りに俺の淫紋について気軽に対処してくれそうな人はいなかった。
ここには頼れるお姉様もいなければ、アンドレもいない……。
ふと、ファウロスの顔が頭に浮かぶが、俺はブンブンと頭を振った。
――いや、絶対だめだ! 命を助けてもらって、さんざん世話になっておいて、その上、俺を抱けとか、絶対に言えないっ。
シモンの話によると、ファウロスは見た目が見た目だけあってかなりモテるらしく、町の若い女性たちは常にファウロスをめぐって熾烈な戦いを繰り広げているらしい。
ファウロスもファウロスで、決して一人の相手に留まることはなく、まるで花々を飛び回る蝶のように、たくさんの女性を相手に日々愛を囁いているとか……。
もちろんファウロスは独身で、婚約者もいないし、決まった相手は作らないと明言しているらしいので、ファウロスには何の罪もない。
――そんなモテモテで、女性には全く不自由していないファウロスに、貧相な身体の男の俺とセックスしてほしいとか、言えるわけがない!!
ファウロスは絶対無理だし、うーん、困った……!
その時俺にふとある考えが浮かんだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「は? いかがわしい場所? そんなこと知ってどうするの?」
シスターの至極まっとうな疑問に、俺はおもわずうろたえた。
礼拝堂の掃除を手伝っているときに、さりげなくシスターに切り出してみた俺。
しかし、思ったようにうまくいくわけもなく……。
「えっと、その、ほら! シモンと買い物に行くときに、うっかり近づいたりしてはいけないと思いまして、
あらかじめ予備知識を……」
あきらかに挙動不審な俺。
「へーえ、はあ、ふーん、なるほどねえ」
シスターは、雑巾を握り締める俺をじろじろと見た。
「はいっ、決して私に邪な気持ちがあるわけではなくっ……!」
シスターはにやにやしながら俺の背中をバンっと叩いた。
「そりゃ、ジュールさんも若い男だもんね!
たまにはパーッと発散したくなるよね!」
「え、あ、いや、そのっ……」
「最近顔色が悪いと思ったら……、そりゃそうだよね。
ごめんね。ファウロスのやつは常に向こうから寄ってきて入れ喰い状態だからさ、そういうことまで気が回らないんだよ。
許してやって!」
シスターは言うと、近くにあった机の引き出しから紙を取り出して、そこに何かを書きつけた。
「はい! ここは、ファウロスも懇意にしてる娘がいる娼館ね。これ持っていけば、きっといい娘をあてがってくれるはずだよ。
支払いはファウロスにつけておけばいいから!
あ、でも気をつけて。裏通りにはタチの悪い売春婦たちが立ってるから、そっちには行っちゃ駄目だよ。
ぼったくられるからね!」
「へ、は? あ、はい……」
シスターに妙な誤解をされてしまった俺。
しかし、これはこれでよかった……のかも……?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その日の夜、俺は階下にいる子どもたちが寝静まったことを確認すると、こっそりと教会の隣の家から抜け出した。
教えてもらった場所は、いつも買い出しに行く町よりも近く、歩いていける場所にあった。
しばらくすると、あきらかに「そういう場所」だとわかる独特の町並みに行き当たった。
夜の街らしく、そのあたりだけは怪しげな色合いの明かりが照らしている。
ーーすごい!!
ちなみに俺は箱入り息子として育てられていたため、本国でも「そういう場所」に行ったことはない。
行ったことはないが、常に興味津々で、クラスメートたちのおしゃべりでの「娼館でしてもらったすごいコト」や「娼館ナンバーワンの色っぽい女性の噂」などに耳を澄ませては、一人で勝手にあれこれ想像していたのだった。
まさか異国の地で、俺のかつての夢が叶うとは……! 人生とはわからないものである。
でも、俺の目的は教会のシスターに紹介してもらった「いい娘」に会うことではなく、俺に精を注いでくれる男を探すことなのだから、なんとも気が滅入る……。
シスターの教えてくれた娼館は、すぐに見つかった。どうやらこのあたりでは一番大きい店のようだ。こんなところにも懇意の娘がいるとは、ファウロスはなかなか手広くやっているらしい。
俺はもちろんその店には行かず、シスターが言っていた裏通りへと足を踏み入れた。
シスターの話通り、そこには等間隔で派手な身なりの女性が立っていた。俺を見ると、それぞれ色っぽい笑みを浮かべてくる。
「……!!」
うつむきがちに、女性の前を通り過ぎる。
なにか声をかけられるが、あいにく何を言っているかはわからない。
ーーいない。
もしやこの中に男性がいれば……、と思っていたのだが、そううまくはいかないようだ。
先程の娼館もそうだったが、このあたりで商売をしているのは女性のみのようだ。男性は別の場所にいるのだろうか?
俺の国では、同性同士の関係にも寛容なため、女性のいる店の隣に、男性のいる店があったりするようなのだが、どうやらこの国ではそういうものではないようだ。
ーーもしかして、もっと別の通りに行けばいいのかな?
キョロキョロとしていると、真っ赤なドレスを身につけた褐色の肌の女性がツカツカと俺に近づいてきた。
「ちょっとお兄さん!」
ーーあ、言葉が通じる。
「あんた、東の方の国の人だろ? 冷やかしならお断りだよ!
買う気がないならさっさと消えな!」
「あの、いや、俺は……」
目元のキラキラとした化粧に圧倒される俺。
「へえ、お兄さん、すごくかわいいじゃない。私のこと買わない?
天国に連れて行ってあげるよ。安くしとくから!」
女性が顔を近づけると、強い香水の匂いがした。
「あのっ、男性の方ってこのあたりにいますかっ!?」
俺の言葉に、女性は一歩後ずさった。
「へ? あんた、そっち?」
「あの……、はい……」
「ふーん、残念。あのさ、あんたの国と違って、こっちじゃ男同士ってあんまり普通じゃないっていうか……。
だからこのあたり探してもそういう男は見つからないと思うよ」
「そうですか……」
うなだれる俺に、女性は手を叩いた。
「そうだ、ちょうどいい人がいるよ。男もイケるヤツ! あんた、きっとアイツのタイプだよ。あのブタ、白い肌の若い男が大好きだからさ。
……あんた、別に美形以外は駄目ってことないよね?」
「あっ、はい。男性であれば特にこだわりは……」
「じゃ、そこで待ってな! いいカモ紹介してあげるよ」
ーー豚、鴨……? どっち!!??
俺は教会の仕事を手伝ったり、子供の遊び相手をしたり、畑仕事を手伝ったりもして日々を過ごしていた。
毎回食卓にあがるこの主食の芋は、この乾いた土地でも育つ貴重な穀物らしい。そして乾いた土地で育つ芋だから、食感もぱさぱさらしい…‥。
教会の裏の畑でも、子供たちの食料のために芋を作っており、俺は生まれて初めて自分の食べるものを自分で育てるという体験をした。
実際自分の手がかかっているとわかると、あのぱさぱさの芋ですら愛着がわいて美味しく感じてくるから不思議だ。
ファウロスに指摘された通り、俺はいままで仕事にもつかず、何の向上心も持たず、テオドールのお世話どころか逆にお世話されながら生きてきた。
そんな俺が誰かのために働くというのは、なんとも言えない充実感があった。
だが……。
――身体が、重い……。
この嫌な感覚には、覚えがあった。
ベッドから身体を起こした俺の背中を、冷や汗が伝った。
シャツの上から下腹部に手を当てる。
――淫紋のせいだ!
考えてみると、最後に男の精を身体に受けてから、そろそろ一ヶ月が経過しようとしている。
――このままだと、マズい!
しかし、今のこの環境で、俺の周りに俺の淫紋について気軽に対処してくれそうな人はいなかった。
ここには頼れるお姉様もいなければ、アンドレもいない……。
ふと、ファウロスの顔が頭に浮かぶが、俺はブンブンと頭を振った。
――いや、絶対だめだ! 命を助けてもらって、さんざん世話になっておいて、その上、俺を抱けとか、絶対に言えないっ。
シモンの話によると、ファウロスは見た目が見た目だけあってかなりモテるらしく、町の若い女性たちは常にファウロスをめぐって熾烈な戦いを繰り広げているらしい。
ファウロスもファウロスで、決して一人の相手に留まることはなく、まるで花々を飛び回る蝶のように、たくさんの女性を相手に日々愛を囁いているとか……。
もちろんファウロスは独身で、婚約者もいないし、決まった相手は作らないと明言しているらしいので、ファウロスには何の罪もない。
――そんなモテモテで、女性には全く不自由していないファウロスに、貧相な身体の男の俺とセックスしてほしいとか、言えるわけがない!!
ファウロスは絶対無理だし、うーん、困った……!
その時俺にふとある考えが浮かんだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「は? いかがわしい場所? そんなこと知ってどうするの?」
シスターの至極まっとうな疑問に、俺はおもわずうろたえた。
礼拝堂の掃除を手伝っているときに、さりげなくシスターに切り出してみた俺。
しかし、思ったようにうまくいくわけもなく……。
「えっと、その、ほら! シモンと買い物に行くときに、うっかり近づいたりしてはいけないと思いまして、
あらかじめ予備知識を……」
あきらかに挙動不審な俺。
「へーえ、はあ、ふーん、なるほどねえ」
シスターは、雑巾を握り締める俺をじろじろと見た。
「はいっ、決して私に邪な気持ちがあるわけではなくっ……!」
シスターはにやにやしながら俺の背中をバンっと叩いた。
「そりゃ、ジュールさんも若い男だもんね!
たまにはパーッと発散したくなるよね!」
「え、あ、いや、そのっ……」
「最近顔色が悪いと思ったら……、そりゃそうだよね。
ごめんね。ファウロスのやつは常に向こうから寄ってきて入れ喰い状態だからさ、そういうことまで気が回らないんだよ。
許してやって!」
シスターは言うと、近くにあった机の引き出しから紙を取り出して、そこに何かを書きつけた。
「はい! ここは、ファウロスも懇意にしてる娘がいる娼館ね。これ持っていけば、きっといい娘をあてがってくれるはずだよ。
支払いはファウロスにつけておけばいいから!
あ、でも気をつけて。裏通りにはタチの悪い売春婦たちが立ってるから、そっちには行っちゃ駄目だよ。
ぼったくられるからね!」
「へ、は? あ、はい……」
シスターに妙な誤解をされてしまった俺。
しかし、これはこれでよかった……のかも……?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その日の夜、俺は階下にいる子どもたちが寝静まったことを確認すると、こっそりと教会の隣の家から抜け出した。
教えてもらった場所は、いつも買い出しに行く町よりも近く、歩いていける場所にあった。
しばらくすると、あきらかに「そういう場所」だとわかる独特の町並みに行き当たった。
夜の街らしく、そのあたりだけは怪しげな色合いの明かりが照らしている。
ーーすごい!!
ちなみに俺は箱入り息子として育てられていたため、本国でも「そういう場所」に行ったことはない。
行ったことはないが、常に興味津々で、クラスメートたちのおしゃべりでの「娼館でしてもらったすごいコト」や「娼館ナンバーワンの色っぽい女性の噂」などに耳を澄ませては、一人で勝手にあれこれ想像していたのだった。
まさか異国の地で、俺のかつての夢が叶うとは……! 人生とはわからないものである。
でも、俺の目的は教会のシスターに紹介してもらった「いい娘」に会うことではなく、俺に精を注いでくれる男を探すことなのだから、なんとも気が滅入る……。
シスターの教えてくれた娼館は、すぐに見つかった。どうやらこのあたりでは一番大きい店のようだ。こんなところにも懇意の娘がいるとは、ファウロスはなかなか手広くやっているらしい。
俺はもちろんその店には行かず、シスターが言っていた裏通りへと足を踏み入れた。
シスターの話通り、そこには等間隔で派手な身なりの女性が立っていた。俺を見ると、それぞれ色っぽい笑みを浮かべてくる。
「……!!」
うつむきがちに、女性の前を通り過ぎる。
なにか声をかけられるが、あいにく何を言っているかはわからない。
ーーいない。
もしやこの中に男性がいれば……、と思っていたのだが、そううまくはいかないようだ。
先程の娼館もそうだったが、このあたりで商売をしているのは女性のみのようだ。男性は別の場所にいるのだろうか?
俺の国では、同性同士の関係にも寛容なため、女性のいる店の隣に、男性のいる店があったりするようなのだが、どうやらこの国ではそういうものではないようだ。
ーーもしかして、もっと別の通りに行けばいいのかな?
キョロキョロとしていると、真っ赤なドレスを身につけた褐色の肌の女性がツカツカと俺に近づいてきた。
「ちょっとお兄さん!」
ーーあ、言葉が通じる。
「あんた、東の方の国の人だろ? 冷やかしならお断りだよ!
買う気がないならさっさと消えな!」
「あの、いや、俺は……」
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女性が顔を近づけると、強い香水の匂いがした。
「あのっ、男性の方ってこのあたりにいますかっ!?」
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「あの……、はい……」
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だからこのあたり探してもそういう男は見つからないと思うよ」
「そうですか……」
うなだれる俺に、女性は手を叩いた。
「そうだ、ちょうどいい人がいるよ。男もイケるヤツ! あんた、きっとアイツのタイプだよ。あのブタ、白い肌の若い男が大好きだからさ。
……あんた、別に美形以外は駄目ってことないよね?」
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