【完結】究極のざまぁのために、俺を捨てた男の息子を育てています!

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第102話 苛立ち

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「え? 何? なんで……?」

 俺は今、自分に何が起こっているのか理解できていなかった。


「ずっと、気になっていたんです。この首筋の、赤い痕が……」

 テオドールは、俺の襟元をはだけさせると、そこに指を這わせた。


「……っ!」

「叔父様、教えてください。これは何の痕ですか?」

 テオドールの質問に、俺は青ざめた。

 だって、それは、間違いなく……、ファウロスがあのときつけた吸い痕だったから。


「そ、それは、たぶんっ、虫刺され、じゃないかな? エディマは暑かったからずっと虫が……」

 俺のわかりやすいウソの釈明に、テオドールは一瞬だけほほ笑むと、俺の首筋に唇を寄せた。


「あっ、んんっ!」

 じゅっときつく吸われると、熱いような刺激が俺の全身を駆け抜けた。

 テオドールは満足げに俺を見ると、俺の耳たぶを優しく触った。


「そうですか。とても悪い虫が、叔父様にはついていたようですね。
ではもう一度、毒を吸いだしてからお薬を塗りましょうね」

「ひゃっ、あ、違うっ、違うっ、テオドールっ! もう……っ、ああっ!」

 また同じところをきつく吸われる。両の指を絡ませて、シーツに縫い留められるようにされ、俺は抵抗ができなかった。

「ああ、痛かったですか? 申し訳ありません……、ついカッとなってしまって。
――俺の叔父様にこんな痕をつけた毒虫に……」

 テオドールは俺の首筋に舌を這わせた。


「はっ……、んっ……、テオ、もう、やめて……」

 ぺろぺろと執拗に舐められると、次第にくすぐったいだけではない感覚が足元からせりあがってくる。


「叔父様、身体を見せてください。きっとほかにも、悪い虫にいけないことをされた場所が、あるでしょう?」

「あっ、ないっ、ないからっ、もう、やめて……」


 俺の悲鳴のような懇願も、テオドールに聞き入れられることはなかった。

 テオドールは俺の頭の上で、俺の両手をひとまとめにすると、開いた方の手で、ネグリジェのボタンをゆっくりとはずしていった。


「おびえないで……。薬を塗れば、それだけ早く治りますから…‥ね?」

 まるで子どもをあやすような優しい声。


「やだっ、見ないで! テオ、お願い!」

「ああ、叔父様の肌は本当に綺麗だ……。でも、やはりところどころ赤くなっていますよ。俺が全部治療してあげますからね」

 テオドールは紅潮した頬で、俺の裸の胸を撫でまわした。

「嫌だ、嫌だっ! テオっ、お願いだから!」

「こんなに治療を嫌がるだなんて、叔父様はそんな聞き分けのない子だったのですか?」

 含み笑いと共に、俺の脇腹にテオドールは吸い付いた。


「ひゃっ、あっ……」

「叔父様にたくさん、痕をつけるのがお好みのようだったんですね、あの男はっ!」

 テオドールの低い声に、俺の血の気が引いた。


 ――やっぱり、テオドールは全部、わかっている!
 これがなんの痕なのか、これがどうしてついたのか。



「あっ、やだっ、テオっ、そんなのっ、必要ないっ!」

「ほら、ここも、ここも、ここもっ!」

 テオドールはまるで俺を責めるみたいに、俺の身体についた一つ一つの痕に執拗に吸い付いていく。


「ひっ、あ、ああ!」

 ネグリジェは完全にはだけられ、俺はいつのまにか下穿きをはいただけの姿にさせられていた。


「ああ、叔父様……、ずっとこうして触れたかった」

「んくっ、あっ、あっ!」

 脚を持ち上げられ、太ももをキツく吸われる。


「はあっ……、夢みたいだ。こうして……、叔父様と……」

 息を荒げたテオドールは、取り出した小瓶の中身を手のひらに垂らした。

「テオ……っ」

 テオドールの拘束が外れた隙に、ベッドの上で起き上がろうとする俺の肩を、テオドールは押さえつけた。


「さあ、お薬を塗りましょう。叔父様!」

 テオドールがゆっくりと俺の胸に粘性のある液体を塗り込んでいく。


「ああっ、テオっ、ごめん、ごめんなさいっ! 虫さされなんかじゃ、ない!
嘘ついてごめん! 謝るから、だから、もう……っ」

「叔父様、ここも、腫れているようですが……?」

 テオドールの視線の先にあるのは、俺の胸の突起だった。
 テオドールから与えられる刺激に、俺の乳首はすでにツンと尖っていた。


「やだ……、テオ、さわら、ないで……」

 震える俺に、テオドールは微笑んだ。


「お薬を、塗るだけですよ?」

 俺はブルブルと頭を振る。


「そこはやだっ、そこだけはっ、テオ、お願いっ……」

「どうして? あの男には全部許したんでしょう? 俺が駄目で、あの男ならいい理由はなんですか?」

「……っ!」



 いま、やっとわかった。

 テオドールはずっと怒っていたんだ。俺をエディマで見つけたあのときから、俺に対して、どうしようもないほど、強く苛立っている。



「答えられないのなら、いいですよね?」

 また俺の両腕を押さえつけて拘束すると、テオドールは俺の身体に覆いかぶさってきた。


「んあっ、ああああっ!」

 乳首を吸われ、舌先で転がされた。

 快感よりも、恥ずかしさが俺を支配していた。



 ーーテオドールには、テオドールだけには、こんな俺の声を、聞かせたくなかった。



「ああ、叔父様の肌は、どこも甘い……」

「あっ、んんっ、もう、やめっ、あっ……、んんっ!」

「ああ、どうして泣くのですか? 俺は貴方を、こんなにも、愛しているのに……」


 テオドールは涙で濡れた俺の唇を親指で拭う。


「テオ、嫌だよっ。こんなこと、テオとしたくな……」 


 唇で、唇を塞がれた。


「何もわかっていないようだから、全部教えてあげますよ。叔父様」

「んっ、あ、あぅ……」


 強引に舌が入り込んで、俺の咥内を舐め回した。

 テオドールの手は、俺の脇腹を滑っていき、下穿きにかかる。


「……!!!!!」

 俺は必死で身を捩った。


 ーー脱がされたら、淫紋を見られてしまう!



「叔父様の全部が見たい」


 熱に浮かされたようなテオドールの表情。



 「やめろっ!!!!」

 俺はテオドールの腹を蹴り上げていた。



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