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【番外編】
ダンデス伯爵の優美なる一日 その3
「ジュール、ぎりぎりの到着だったじゃないの! 遅れてくるんじゃないかって心配してたのよ」
シャルロット王女への拝謁を終えた俺たちに、さっそくシャンタルお姉様とセルジュが近づいてきた。
「お、お姉さまっ、その……、ドレス……は?」
俺は思わず、お姉様の本日のドレスを二度見した。
「あら、やっぱり気づいちゃった? あなた達に負けないように目立とうと思って!
すごく素敵でしょ?」
お姉様のドレスと頭には、極彩色の羽があらゆるところについている。
……まるで南国の鳥のようである。
そしてパートナーであるセルジュも同じような羽飾りを肩のあたりと胸元につけられ、二人はとにかく……、目立っていた。
「え、ええ……、とても斬新なデザインですね……」
思わず顔が引きつる俺。
ちらりとセルジュを見ると、セルジュは俺と目が合った途端、バツが悪そうにうつむいた。
ーーすまない、セルジュよ!
もしかして、いや、もしかしなくても、お姉様は俺の社交界デビューにこのドレスを着るつもりだったのだろう。
もしテオドールが今日の舞踏会に同伴してくれなかったら、セルジュがつけているあの派手派手の羽飾りは、きっと俺がつけることになっていたに違いない!!
俺はあらためて、テオドールがいることのありがたみをひしひしと感じたのだった。
「セルジュ、その羽根、お前によく似合っているじゃないか!」
もはや嫌味でしかない褒め言葉を、テオドールはさらりと口にする。
ちなみにテオドールは、聖騎士団の副団長であるオーバンとセルジュに対するあたりがものすごくきつい。
一般人相手にはできない攻撃を受け止められる相手だからなのか、それとも学生時代から付き合いである気安さがそうさせるのか……。
しかし、隣で聞いている俺は、いつも気が気ではない!
「そうでしょ! セルジュは顔立ちが派手だからとってもよく似合ってるの!」
そしてシャンタルお姉さまは、いつもながらテオドールの嫌味が通じるような相手ではない!
「ふん、テオドール、俺はシャンタル様のためならなんだってできるんだ。シャンタル様が望むなら真っ裸で舞踏会にだって出られるさ!」
セルジュがふんぞり返ると、肩に付けられた色とりどりの羽がふわふわと揺れた。
「まあ、あきれた! セルジュ、真っ裸で舞踏会だなんて、あなたどれだけ不敬なの?」
「いえっ、それはっ、つまり……、俺の愛の深さを話しただけであり……、決して不敬などではっ!」
シャンタルに責められたセルジュは、しどろもどろになる。
ーーセルジュの真実の愛が報われるのは、いったいいつの日になるのやら……。
「ジュール、エディマはどうだったの? ずいぶん日焼けして帰ってきたのね」
シャンタルが俺の顔をまじまじと見てきた。
「そうなんです! たった一週間ほどだったのに、以前エディマで日焼けしたことがあったせいか、あっという間に黒くなっちゃって!」
俺がこれ以上日焼けしないようにと、テオドールはマントで日除けしたり、日陰を歩かせたりと様々気を配ってくれたのだが、結局俺の肌はこんがりと黒くなってしまった。
「へえ、ジュールのその顔見ると思い出すな。聖騎士団でジュールの救出したときの、ジュールの……」
セルジュが言い終わらないうちに、テオドールはセルジュの上着の襟の折り返しを掴むと、セルジュを空中に持ち上げていた。
「ぐっ……、テオ、ドールっ……」
セルジュのオレンジ色の瞳が苦しげに歪む。
「貴様、今、俺のジュールで不埒な妄想をしただろうっ!」
テオドールはぎりぎりと歯ぎしりをしている。
「テオっ、急にどうしたんだよっ!? 危ないだろうっ! やめろ!」
俺がテオドールの腕を掴むと、テオドールは渋々といった感じでセルジュを床へおろした。
「っぐ、ゲホっ、てめえっ、この、馬鹿力がっ!」
「そうよ、テオドール、一体どうしたっていうの?」
シャンタルが、セルジュの背中を擦る。
「この男はっ、今しがた、俺のジュールでいやらしい想像をしたに違いないんですっ!
決して許すことはできぬ! 覚悟しろっ!」
テオドールが右手にためた闇魔法の珠を、シャンタルはその火魔法で一瞬で焼き消した。
ーーさすがはお姉様!
「テオドール、言ったでしょう? あなたはもうジュールの夫なのよ。
くだらない嫉妬はもうやめて、常に堂々としていなさい。
いくら聖騎士だろうと、人の頭の中にまでは介入できないわ。
悔しいなら、ジュールがもう誰にも目移りできないくらい、ずっといい男でいることね!」
「お姉様!」
「シャンタル様っ!」
セルジュの瞳が感動で潤んでいる!
「……わかりました。大変申し訳ありません。私はまだまだ未熟者です」
素直に詫びるテオドールの腕に、俺は自分の腕を絡めた。
「で、エディマでは、あの教会の奴らには会えたのか?」
セルジュの言葉に俺はうなずいた。
「うん、ファウロスにも、シモンにも会えたよ!」
テオドールは、ファウロスにいったいどんな反応をするのかと俺はドキドキしていたが、二人は互いにとても友好的に振る舞っていた。
「シモン……? ああ、あの通訳してくれたガキか」
セルジュも思い出した様子だ。
「ほんとうに、あの子は一生懸命な少年でしたね」
テオドールはにっこりと俺に微笑みかけた。
そう、テオドールはシモンとも仲良くなったようだった。
「ジュールに少しでもいいところを見せようと、とてもひたむきな姿が昔の私に重なって……、
とても……、……不快でした」
「……」
「……」
「……」
ーー空耳、だよな!?
シャルロット王女への拝謁を終えた俺たちに、さっそくシャンタルお姉様とセルジュが近づいてきた。
「お、お姉さまっ、その……、ドレス……は?」
俺は思わず、お姉様の本日のドレスを二度見した。
「あら、やっぱり気づいちゃった? あなた達に負けないように目立とうと思って!
すごく素敵でしょ?」
お姉様のドレスと頭には、極彩色の羽があらゆるところについている。
……まるで南国の鳥のようである。
そしてパートナーであるセルジュも同じような羽飾りを肩のあたりと胸元につけられ、二人はとにかく……、目立っていた。
「え、ええ……、とても斬新なデザインですね……」
思わず顔が引きつる俺。
ちらりとセルジュを見ると、セルジュは俺と目が合った途端、バツが悪そうにうつむいた。
ーーすまない、セルジュよ!
もしかして、いや、もしかしなくても、お姉様は俺の社交界デビューにこのドレスを着るつもりだったのだろう。
もしテオドールが今日の舞踏会に同伴してくれなかったら、セルジュがつけているあの派手派手の羽飾りは、きっと俺がつけることになっていたに違いない!!
俺はあらためて、テオドールがいることのありがたみをひしひしと感じたのだった。
「セルジュ、その羽根、お前によく似合っているじゃないか!」
もはや嫌味でしかない褒め言葉を、テオドールはさらりと口にする。
ちなみにテオドールは、聖騎士団の副団長であるオーバンとセルジュに対するあたりがものすごくきつい。
一般人相手にはできない攻撃を受け止められる相手だからなのか、それとも学生時代から付き合いである気安さがそうさせるのか……。
しかし、隣で聞いている俺は、いつも気が気ではない!
「そうでしょ! セルジュは顔立ちが派手だからとってもよく似合ってるの!」
そしてシャンタルお姉さまは、いつもながらテオドールの嫌味が通じるような相手ではない!
「ふん、テオドール、俺はシャンタル様のためならなんだってできるんだ。シャンタル様が望むなら真っ裸で舞踏会にだって出られるさ!」
セルジュがふんぞり返ると、肩に付けられた色とりどりの羽がふわふわと揺れた。
「まあ、あきれた! セルジュ、真っ裸で舞踏会だなんて、あなたどれだけ不敬なの?」
「いえっ、それはっ、つまり……、俺の愛の深さを話しただけであり……、決して不敬などではっ!」
シャンタルに責められたセルジュは、しどろもどろになる。
ーーセルジュの真実の愛が報われるのは、いったいいつの日になるのやら……。
「ジュール、エディマはどうだったの? ずいぶん日焼けして帰ってきたのね」
シャンタルが俺の顔をまじまじと見てきた。
「そうなんです! たった一週間ほどだったのに、以前エディマで日焼けしたことがあったせいか、あっという間に黒くなっちゃって!」
俺がこれ以上日焼けしないようにと、テオドールはマントで日除けしたり、日陰を歩かせたりと様々気を配ってくれたのだが、結局俺の肌はこんがりと黒くなってしまった。
「へえ、ジュールのその顔見ると思い出すな。聖騎士団でジュールの救出したときの、ジュールの……」
セルジュが言い終わらないうちに、テオドールはセルジュの上着の襟の折り返しを掴むと、セルジュを空中に持ち上げていた。
「ぐっ……、テオ、ドールっ……」
セルジュのオレンジ色の瞳が苦しげに歪む。
「貴様、今、俺のジュールで不埒な妄想をしただろうっ!」
テオドールはぎりぎりと歯ぎしりをしている。
「テオっ、急にどうしたんだよっ!? 危ないだろうっ! やめろ!」
俺がテオドールの腕を掴むと、テオドールは渋々といった感じでセルジュを床へおろした。
「っぐ、ゲホっ、てめえっ、この、馬鹿力がっ!」
「そうよ、テオドール、一体どうしたっていうの?」
シャンタルが、セルジュの背中を擦る。
「この男はっ、今しがた、俺のジュールでいやらしい想像をしたに違いないんですっ!
決して許すことはできぬ! 覚悟しろっ!」
テオドールが右手にためた闇魔法の珠を、シャンタルはその火魔法で一瞬で焼き消した。
ーーさすがはお姉様!
「テオドール、言ったでしょう? あなたはもうジュールの夫なのよ。
くだらない嫉妬はもうやめて、常に堂々としていなさい。
いくら聖騎士だろうと、人の頭の中にまでは介入できないわ。
悔しいなら、ジュールがもう誰にも目移りできないくらい、ずっといい男でいることね!」
「お姉様!」
「シャンタル様っ!」
セルジュの瞳が感動で潤んでいる!
「……わかりました。大変申し訳ありません。私はまだまだ未熟者です」
素直に詫びるテオドールの腕に、俺は自分の腕を絡めた。
「で、エディマでは、あの教会の奴らには会えたのか?」
セルジュの言葉に俺はうなずいた。
「うん、ファウロスにも、シモンにも会えたよ!」
テオドールは、ファウロスにいったいどんな反応をするのかと俺はドキドキしていたが、二人は互いにとても友好的に振る舞っていた。
「シモン……? ああ、あの通訳してくれたガキか」
セルジュも思い出した様子だ。
「ほんとうに、あの子は一生懸命な少年でしたね」
テオドールはにっこりと俺に微笑みかけた。
そう、テオドールはシモンとも仲良くなったようだった。
「ジュールに少しでもいいところを見せようと、とてもひたむきな姿が昔の私に重なって……、
とても……、……不快でした」
「……」
「……」
「……」
ーー空耳、だよな!?
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