兄×妹♥

黒猫

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学校

28,大切なもの【かおり】

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 ふわぁぁ。欠伸あくびをひとつする。
 眠い……。けど、学校だ。
 ……。いじめ、ないかな…?
 少し心配だけど行くしかない。
 それに、胸騒ぎもする。
 …。下に降りないと。
 そんなことを思いながら一階に下りた。
   
 下に行くと太陽が起きていた。
 
 「あ、おはよ」

 簡単な挨拶を済ませる。
 ご飯どうしよ…。
 食べないで良いかな?
 
 「おはようー」

 まだ眠そうな目を擦りながらぶっきらぼうに言われた。
 ねむそ…。
 
 昨日洗った制服に裾を通す。
 またひとつ欠伸をした。
 それにつられたのか太陽も欠伸をした。
 欠伸は移るのか。
 ボーーっとそんなことを考える。
 そんな風にボーーっとしてるもんだから昨日の出来事を思い出してしまった。
 急に顔があつくなる。
 なっっ、何てことをしてしまったんだ…っ!

 というより今何時…?
 時計を見る。
 ……。7:00…。
 7:00…!?!?
 いそげ急げッッ!!!
 髪をとかして歯を磨き、水筒にお茶をいれてバックに詰める。
 
 「いってきますっっ」

 そういった瞬間にダッシュで学校に向かった。
 
 「はぁ、はぁ」

 思わず息がきれる。
 今の時間は…っと。
 学校の外にあるでっかい時計をみた。
 えっと……。7:30……。
 まっ、間に合ったあぁ。
 嫌がらせがなければの話だけど。
 靴箱に着く。
 上履きは…綺麗だ。
 流石にあんなことを言われた後では手を出しにくいのだろう。
 よかったぁ~。
 ほっと息をつく。
 上履きの中にもなにも入っていない。
 今日は安全な日なのかな?
 教室に向かった。
 教室のドアを開けようとする。

 「これ、捨てたらどうかな~?あいつ、喜びそうじゃない?」

 その声を聞いた瞬間ピタリと手が止まった。
 ん?
 とりあえずドアを開けてみよう。
 がちゃりとドアを開けた。

 「あっ!きたきたぁ~❤」

 にっこりと笑いながらみくが言った。
 みくとは対照的に周りやじゅり、珠理奈は顔が青い。
 具合が悪そうだ。大丈夫かな?
 
 「やめた、ほうが…」

 三人のなかで発言権がない珠理奈が言った。
 
 「はっ?」

 とみくが睨みにらみをきかせながら言った。
 そのせいか、珠理奈はもうなにも言わなくなった。
 はぁ、めんどくさいな。
 関わらないのが一番だろう。
 私は自分の席に座った。
 すると、みくが近づいてきて言った。

 「これ、な〰んだっ🎵」

 「っ!!!」

 みくの手にあるものをみて私は息を飲んだ。

 「あはっ!」

 みくは私の反応をみて楽しんでいるみたいだ。
 
 「それっ、わたしのだよ…ね…?」

 「そーだよぉ?」

 みくは気持ち悪い笑みを浮かべて言った。
 
 「かえっ、してくださ…い。」

 私は頭を下げて言った。
 みくが持っていたものは私が一番大切にしているものだ。
 自分の命より。
 
 「ふふっ。どーしよっかなぁ~!」

 「おねがいします。返してください…。」

 みくは私の髪の毛を掴み笑いながら言った。
 痛い。

 「ちゃんと、おねがいしてよ~。人にものを頼むときの態度ってもんがあるでしょ?」

 みくに髪の毛を引っ張られたせいか皮膚が痛い。
 みくが言うのは土下座をしろということだろう。

 私は正座をして頭を床に付けた。

 「おねがいします……返してください」
 
 「………」

 チッッとみくが舌打ちをした。
 ……?
 その瞬間ガシャンッという音が聞こえた。
 嫌な予感……。
 冷や汗をかく。
 恐る恐る顔をあげる。

 ………。
 ッ!!!
 あっ……あっ…、あぁぁっ。
 廊下に私の命以上に大事なものが無惨な姿になって投げられていた。
 
  
 私は走って投げられた物のところにいく。
 それを包んでる布をとり中身を確認する。
 角は削れてボロボロになっている。
 これではもう使えない。
 あぁぁああああぁぁ!!!!
 私から大粒の涙がボロボロと溢れてくる。
 とまれ止まれとまれ!
 とまらない。止まるどころかどんどん溢れてくる。
 あぁ。今までなにされても泣かなかったのに。
 
 私の大切なもの──…。
 
 
 
 
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