3 / 7
岩丸先輩と金のエンジェル
しおりを挟む僕の通う学校の下駄箱から校舎を出ると大きな石階段ある。
放課後その石階段に座りしばらく校庭を眺めるのが僕の日常
「うっす~」
この低い声で声をかけて黙って横に座る人は岩丸先輩
爆発頭に糸目が特長である。
「はぁ~」
おいおいおい!どうしたよ岩丸!
なんかあったのか?
っとは絶対聞かない僕
「はぁふぅ~」
何て?
「はぁ~ドッコイしょ❕❕」
それため息じゃねぇからな
「今日も出なかったぜ、、」
「・・・・」
「一昨日も出なくてだぜ?昨日も出なくてだぜ?今日もでないなら、明日もきっとでないぜ」
ぜ、ぜ、うるせぇな
「何が出なかったんですか?ッぜ?」
「ぜ、ぜ、うるさいな❕❕」
お前だよ!俺一回しか言ってねぇわ
「金のエンジェルだよ、金のエンジェル!
どうしても面白い缶詰がほしいのによぉ」
あぁ!チョコレートの箱についてる
オマケか!
金のエンジェルなら1枚
銀のエンジェルなら5枚集めて送ると
面白い缶詰が貰えるってやつ!
集めてる人久しぶりに見たわ!
「いやそんな簡単には出ないっすよ」
バッサリ岩丸先輩を切り捨てた
「馬鹿かお前、お前馬鹿か!」
なんかムカつくなぁ
「俺がチョコットボールを買って何年になると思ってんだよ!
今日で丁度25年だぞ!」
嘘つけ!この未成年がよぉぉぉぉ!
「あぁいつになったら金のエンジェルが出るんだよぉ~」
両手で顎軽く支えながらため息をつく姿はまるで恋する女子だったが
目の前にいるのは爆発糸目である
殴りてぇ、、、
「銀のエンジェルなら結構出るって聞きましたけどやっぱ出ないんですか?」
「銀なんか出た事ないぞ?白は毎日出るけど、、、マッハでハズレだから捨ててるけどな
」
???
白?何も書いてないヤツのことか?
「白?ってなんすか?」
「白のエンジェルだよ?何言ってんだ?」
お前こそ何言ってんだ?
エンジェルの種類は、金と銀、後はと白紙である。
白いエンジェルはない!間違いなく!
「白いエンジェルなんかありませんよね?」
「あるよ!ほら!」
見せられたのはまだ中身の入っている、
銀のエンジェルが印刷されていたチョコットボールだった。
「岩丸先輩、、、これ銀のエンジェル、、、」
「・・・・マジ?」
「先輩、毎日出てたって言ってませんでした?」
????・・・!?
ハハァ~ンこの先輩さては馬鹿だな?
スッと立ち上がる岩丸先輩、
顔は見えないけどもしかして泣いてる?
「まッ、、まぁ男なら金のエンジェル当てたいですよねぇ!?」
精一杯フォローする僕
「まぁ金の1枚も銀の5枚も一緒だけどなぁ、、、」
わかってるわ!バカ丸の為に言っとんじゃ!
「じゃあ帰りますか?」
「・・・・うん」
二人は立ち上がると歩きだす
岩丸先輩は1つお利口になった
こんなんが岩崎先輩と僕らの日常。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる