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本編
ナポリタンとお袋の味
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「おはようございまーす!今日のご飯はなーにっかなー、っと♪」
彼女は今日もやってきた。
「やけにご機嫌だけど、何かあった?」
「はい、昨日うちに妹が遊びに来たんですけど、そこで先輩のペペロンチーノを作って振る舞ったらおいしいって喜んでもらえたんですよ!」
「へえ、そりゃよかったなぁ。はっきり言ってかなり雑な作り方だと思うんだけど」
「まだ高校生だし、舌が肥えてるわけじゃないですからね」
今、さりげなく失礼なことを言っているような気がするが、気のせいだろうか。
「先輩は兄弟とかいるんですか?」
「ああ、弟が二人な。今年の正月は帰らなかったし、もう1年以上会ってないなぁ……」
ふと、子供の頃を思い出す。あの頃のお昼によく食べていたものといえば……。
*
「よし、今日はナポリタンを作ろう!」
「おー、いいですね!」
俺はキッチンに向かい、鍋に水を張ってお湯を沸かす。
「あ、お鍋が大きくなりましたね」
「これなら二人分をそのまま茹でられるからな。他にも色々使えるだろうから買ってみた」
前回、スパゲッティを折って入れたのが引っかかっていたようなので、大きめの鍋を用意したのだ。
沸かしている間、冷凍室からミックスベジタブルとウインナーを取り出す。
ウインナーは1キロ入った徳用サイズを買い、冷凍して少しずつ使っている。
「具はこれだけだ。本当は玉ねぎとかピーマンもあるといいんだけどな」
「へぇ。何か思い入れみたいなものはあるんですか?」
「実家でも、この2つは冷蔵庫に常備してあったんだ」
冷凍で常備できるミックスベジタブルとウインナーの組み合わせ。これこそが幼少期からの家庭料理に欠かせないものだった。
ミックスベジタブルは使う分だけボウルにとりわけ、ウインナーは5本を取り出して、再び冷凍庫にしまう。
ウインナーはまな板に並べ、1センチくらいの厚さに輪切りしていく。
「凍ってるから硬そうですね」
ダン!ダン!と、包丁を入れるごとにまな板に当たる音が響く。
「だな。なんだったら軽くレンチンして解凍させてからでもいい」
「私思ったんですけど、最初から輪切りにして冷凍しておけば良くないですか?」
「それもそうだが、野菜炒めには斜め切りがいいし、ポトフに入れるならそのまま使いたいからな」
ウインナーというのは用途が広い。チャーハンやナポリタンに入れるなら輪切りだが、それ以外の使い方も多いのだ。
大さじ2杯ほどのオリーブオイルをフライパンにたらし、火をつける。
「そうだ、にんにくはどうする?」
「今日は午後から友達と遊ぶので、無しでいいですか?」
「OK、わかった」
俺は冷蔵庫からケチャップを取り出し、やはり目分量で大さじ4杯ほどをフライパンに入れる。
「結構がっつり入れるんですね」
「ここから煮詰めていくからな。焼きケチャップってやつだ」
油とケチャップをかき混ぜてながら弱火で煮詰める。トマトの良い香りが漂ってくる。
「そろそろお湯が沸くから、パスタ入れてもらっていいか?」
フライパンから目を離せないので頼んでみる。
「あ、はーい。200グラムちょっとでいいですね」
「ああ。量りとかは無いけどわかるかな?」
「うー、ちょっと心配なので先輩見て下さい」
一旦火を止めて、結局俺が入れることになる。まあこいつに料理の腕は期待していないから仕方ないか。
*
茹でている間、ソースを作る。なお今回も塩は入れずにパスタを茹でる。
ナポリタンにするなら本当は太めが合うのだが、今はないので常備してある1.4mmのスパゲッティ(正式にはスパゲッティーニと呼ぶべきだろうか)である。
ケチャップのほうが煮詰まってきたのでウインナーを入れる。ミックスベジタブルはまだ入れない。
「凍ったウインナーって意外と溶けるのに時間がかかるんだよな。野菜は火を通しすぎないほうがいいから後で入れる」
「なるほど、覚えておきます」
また妹相手に作るのだろうか。そう思うと気を抜けない。
「ケチャップだけだと塩味が足りないな。えーと……」
いつもは目分量で適当に入れているが、今回は計算する。
1人分のパスタの塩分は、粉チーズなどを加えていない状態で2グラム少々を目安にしている(店で食べるよりだいぶ薄味のはずだ)。
2人分なので必要量は4グラム。ケチャップ大さじ4杯を入れたので約2グラム。あとは2グラムを足せば良い。
俺は小さじ半分弱の塩を加えてよく混ぜる。
「隠し味にみりんをちょっと入れる。ざっと大さじ1杯分くらいかな」
「お、また意外なのが出てきましたね」
「ケチャップと甘みは相性がいい。砂糖でもいいんだが今はないからな」
料理の甘味づけはだいたいみりんで済ませている。甘すぎるのは好みではないのだ。
*
「よし、茹で上がったな」
湯切りをしたパスタをフライパンに入れ、さらにミックスベジタブルも加え、ソースとよく和えながら炒める。
「ここで追いケチャップだ!」
加熱したケチャップは風味が変わるので、新鮮な(?)ケチャップを改めて加える。
「そうだ、コーヒー淹れてくれないか?さすがにそのくらいならできるだろ」
「このインスタントですね」
「ああ、お湯で溶かすだけのやつな。俺は小さじ1杯でいい。砂糖はないけど牛乳なら冷蔵庫にあるぞ」
「わかりました!私はカフェオレにしますが、先輩はどうします?」
「そうだな……それじゃ俺も。牛乳は半分くらいがいいな」
普段はブラックで飲んでいるが、久しぶりにカフェオレを飲みたくなった。ナポリタンは子供の気分にさせるのだ。
「よし、できた!」
先週と同じように、2人分を均等に皿に取り分けた。
「おいしそう!カフェオレもできましたよ!」
後輩がよだれが出そうな口でそうつぶやいた。
*
二人とも、粉チーズをたっぷりかけて夢中で食べる。
俺は後輩の作ってくれたカフェオレを一口飲んで、一息つく。
「俺さ、ミックスベジタブルって大好きなんだよ。これを食べると子供の頃を思い出すんだ」
「あー、わかります。うちでよく行ってたレストランの、お子様ランチのチキンライスに入ってました!」
「そういうのもあるのか。うちの場合は家庭料理でよく使ってたからな。チャーハンでも焼きそばでも、とにかく色んなものに入ってた覚えがある」
口に出してみると懐かしさが込み上げて来る。特に休日の昼はよく食べたっけなぁ。
「やっぱり、栄養とかを考えてたんですかね?」
「だろうな。うちは共働きだったから、冷凍庫からすぐ使えるミックスベジタブルは重宝したと思うぞ」
「このナポリタンもお母さんの味なんですか?」
「いや、そういうわけじゃない。そもそも家ではパスタソースを手作りすることはなかった気がする」
うちの母は料理が苦手なほうではないが、パスタソースについては市販品に信頼をおいているようであった。
もともとスパゲッティなどは家庭料理というよりは外食で食べるものという認識だったのかも知れない。
「俺にとって懐かしいのは、あくまでもウインナーとミックスベジタブルの組み合わせなんだよな」
「じゃあ、先輩にとってお袋の味みたいなものって何かあります?」
「うーん……難しいなぁ。味付けもないようなシンプルな料理とか、ルーや素を使ったものばかりだったかも知れない。肉じゃがとかも市販のめんつゆで味付けてるだけだったから」
思い返してみると、「うちの味」と呼べるような料理がどうしても思いつかない。
「それでも、例えばカレーとかは家庭ごとのアレンジみたいなのがあるっていうじゃないですか。具の切り方みたいな細かいところだって」
「確かにそれはあったな。でも一人暮らしで自炊を覚えてからは完全に自分好みのやり方で上書きされたかな。たまに実家に帰って食べることがあっても俺が作ったほうが美味いって思うし」
カレーの具の切り方で言えば、実家では人参は短冊切りだが、俺は乱切りのほうが好みである。
「つまり、先輩はお母さんを超えたってことなんですね。少なくとも料理では」
「まあ、そうなるのかな」
これは嬉しいことなのか、寂しいことなのか、俺にはよくわからない。
「でも、ミックスベジタブルの美味しさを気づかせてくれたのは間違いなく母親のおかげかな」
「それじゃ、先輩にとってはミックスベジタブルこそがお袋の味ってわけですね!」
「うーん、まあ、そういうことにしておくかぁ」
俺は彼女の一言にいまいち納得できないまま、皿に残ったナポリタンをフォークで絡め取って口に入れる。
スイートコーンをぷちっと噛み潰すと広がる甘みは、どこか懐かしさを漂わせるものだった。
今夜あたり、久しぶりに母と通話でもしてみようかと思った。
彼女は今日もやってきた。
「やけにご機嫌だけど、何かあった?」
「はい、昨日うちに妹が遊びに来たんですけど、そこで先輩のペペロンチーノを作って振る舞ったらおいしいって喜んでもらえたんですよ!」
「へえ、そりゃよかったなぁ。はっきり言ってかなり雑な作り方だと思うんだけど」
「まだ高校生だし、舌が肥えてるわけじゃないですからね」
今、さりげなく失礼なことを言っているような気がするが、気のせいだろうか。
「先輩は兄弟とかいるんですか?」
「ああ、弟が二人な。今年の正月は帰らなかったし、もう1年以上会ってないなぁ……」
ふと、子供の頃を思い出す。あの頃のお昼によく食べていたものといえば……。
*
「よし、今日はナポリタンを作ろう!」
「おー、いいですね!」
俺はキッチンに向かい、鍋に水を張ってお湯を沸かす。
「あ、お鍋が大きくなりましたね」
「これなら二人分をそのまま茹でられるからな。他にも色々使えるだろうから買ってみた」
前回、スパゲッティを折って入れたのが引っかかっていたようなので、大きめの鍋を用意したのだ。
沸かしている間、冷凍室からミックスベジタブルとウインナーを取り出す。
ウインナーは1キロ入った徳用サイズを買い、冷凍して少しずつ使っている。
「具はこれだけだ。本当は玉ねぎとかピーマンもあるといいんだけどな」
「へぇ。何か思い入れみたいなものはあるんですか?」
「実家でも、この2つは冷蔵庫に常備してあったんだ」
冷凍で常備できるミックスベジタブルとウインナーの組み合わせ。これこそが幼少期からの家庭料理に欠かせないものだった。
ミックスベジタブルは使う分だけボウルにとりわけ、ウインナーは5本を取り出して、再び冷凍庫にしまう。
ウインナーはまな板に並べ、1センチくらいの厚さに輪切りしていく。
「凍ってるから硬そうですね」
ダン!ダン!と、包丁を入れるごとにまな板に当たる音が響く。
「だな。なんだったら軽くレンチンして解凍させてからでもいい」
「私思ったんですけど、最初から輪切りにして冷凍しておけば良くないですか?」
「それもそうだが、野菜炒めには斜め切りがいいし、ポトフに入れるならそのまま使いたいからな」
ウインナーというのは用途が広い。チャーハンやナポリタンに入れるなら輪切りだが、それ以外の使い方も多いのだ。
大さじ2杯ほどのオリーブオイルをフライパンにたらし、火をつける。
「そうだ、にんにくはどうする?」
「今日は午後から友達と遊ぶので、無しでいいですか?」
「OK、わかった」
俺は冷蔵庫からケチャップを取り出し、やはり目分量で大さじ4杯ほどをフライパンに入れる。
「結構がっつり入れるんですね」
「ここから煮詰めていくからな。焼きケチャップってやつだ」
油とケチャップをかき混ぜてながら弱火で煮詰める。トマトの良い香りが漂ってくる。
「そろそろお湯が沸くから、パスタ入れてもらっていいか?」
フライパンから目を離せないので頼んでみる。
「あ、はーい。200グラムちょっとでいいですね」
「ああ。量りとかは無いけどわかるかな?」
「うー、ちょっと心配なので先輩見て下さい」
一旦火を止めて、結局俺が入れることになる。まあこいつに料理の腕は期待していないから仕方ないか。
*
茹でている間、ソースを作る。なお今回も塩は入れずにパスタを茹でる。
ナポリタンにするなら本当は太めが合うのだが、今はないので常備してある1.4mmのスパゲッティ(正式にはスパゲッティーニと呼ぶべきだろうか)である。
ケチャップのほうが煮詰まってきたのでウインナーを入れる。ミックスベジタブルはまだ入れない。
「凍ったウインナーって意外と溶けるのに時間がかかるんだよな。野菜は火を通しすぎないほうがいいから後で入れる」
「なるほど、覚えておきます」
また妹相手に作るのだろうか。そう思うと気を抜けない。
「ケチャップだけだと塩味が足りないな。えーと……」
いつもは目分量で適当に入れているが、今回は計算する。
1人分のパスタの塩分は、粉チーズなどを加えていない状態で2グラム少々を目安にしている(店で食べるよりだいぶ薄味のはずだ)。
2人分なので必要量は4グラム。ケチャップ大さじ4杯を入れたので約2グラム。あとは2グラムを足せば良い。
俺は小さじ半分弱の塩を加えてよく混ぜる。
「隠し味にみりんをちょっと入れる。ざっと大さじ1杯分くらいかな」
「お、また意外なのが出てきましたね」
「ケチャップと甘みは相性がいい。砂糖でもいいんだが今はないからな」
料理の甘味づけはだいたいみりんで済ませている。甘すぎるのは好みではないのだ。
*
「よし、茹で上がったな」
湯切りをしたパスタをフライパンに入れ、さらにミックスベジタブルも加え、ソースとよく和えながら炒める。
「ここで追いケチャップだ!」
加熱したケチャップは風味が変わるので、新鮮な(?)ケチャップを改めて加える。
「そうだ、コーヒー淹れてくれないか?さすがにそのくらいならできるだろ」
「このインスタントですね」
「ああ、お湯で溶かすだけのやつな。俺は小さじ1杯でいい。砂糖はないけど牛乳なら冷蔵庫にあるぞ」
「わかりました!私はカフェオレにしますが、先輩はどうします?」
「そうだな……それじゃ俺も。牛乳は半分くらいがいいな」
普段はブラックで飲んでいるが、久しぶりにカフェオレを飲みたくなった。ナポリタンは子供の気分にさせるのだ。
「よし、できた!」
先週と同じように、2人分を均等に皿に取り分けた。
「おいしそう!カフェオレもできましたよ!」
後輩がよだれが出そうな口でそうつぶやいた。
*
二人とも、粉チーズをたっぷりかけて夢中で食べる。
俺は後輩の作ってくれたカフェオレを一口飲んで、一息つく。
「俺さ、ミックスベジタブルって大好きなんだよ。これを食べると子供の頃を思い出すんだ」
「あー、わかります。うちでよく行ってたレストランの、お子様ランチのチキンライスに入ってました!」
「そういうのもあるのか。うちの場合は家庭料理でよく使ってたからな。チャーハンでも焼きそばでも、とにかく色んなものに入ってた覚えがある」
口に出してみると懐かしさが込み上げて来る。特に休日の昼はよく食べたっけなぁ。
「やっぱり、栄養とかを考えてたんですかね?」
「だろうな。うちは共働きだったから、冷凍庫からすぐ使えるミックスベジタブルは重宝したと思うぞ」
「このナポリタンもお母さんの味なんですか?」
「いや、そういうわけじゃない。そもそも家ではパスタソースを手作りすることはなかった気がする」
うちの母は料理が苦手なほうではないが、パスタソースについては市販品に信頼をおいているようであった。
もともとスパゲッティなどは家庭料理というよりは外食で食べるものという認識だったのかも知れない。
「俺にとって懐かしいのは、あくまでもウインナーとミックスベジタブルの組み合わせなんだよな」
「じゃあ、先輩にとってお袋の味みたいなものって何かあります?」
「うーん……難しいなぁ。味付けもないようなシンプルな料理とか、ルーや素を使ったものばかりだったかも知れない。肉じゃがとかも市販のめんつゆで味付けてるだけだったから」
思い返してみると、「うちの味」と呼べるような料理がどうしても思いつかない。
「それでも、例えばカレーとかは家庭ごとのアレンジみたいなのがあるっていうじゃないですか。具の切り方みたいな細かいところだって」
「確かにそれはあったな。でも一人暮らしで自炊を覚えてからは完全に自分好みのやり方で上書きされたかな。たまに実家に帰って食べることがあっても俺が作ったほうが美味いって思うし」
カレーの具の切り方で言えば、実家では人参は短冊切りだが、俺は乱切りのほうが好みである。
「つまり、先輩はお母さんを超えたってことなんですね。少なくとも料理では」
「まあ、そうなるのかな」
これは嬉しいことなのか、寂しいことなのか、俺にはよくわからない。
「でも、ミックスベジタブルの美味しさを気づかせてくれたのは間違いなく母親のおかげかな」
「それじゃ、先輩にとってはミックスベジタブルこそがお袋の味ってわけですね!」
「うーん、まあ、そういうことにしておくかぁ」
俺は彼女の一言にいまいち納得できないまま、皿に残ったナポリタンをフォークで絡め取って口に入れる。
スイートコーンをぷちっと噛み潰すと広がる甘みは、どこか懐かしさを漂わせるものだった。
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