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3.ジョーカーによろしく。
しおりを挟む「それ」
道案内を申し出たほうから言うのもおかしいことかもしれなかったけれど、「こんな見ず知らずの土地で知らない人に着いてくのは、いささか警戒心が足りないように思う」道中、ぼくがそういうことを溢すと、黒衣の彼女は、ぼくの服を指差した。
「その服を着ているひとたちは、頼っても悪いことはしないって、管理局の人に訊いてあったの」
「まあ、そうだろうけどさ」
『本の一族』はお人よしが過半数の国民性だ。じゃなきゃあ『イレギュラー』たちと和睦なんてできない。「何か困ったら『本』を頼れ」というのは、確かに安全性が高いアドバイスだと思う。しかし、 様々な異世界人たちを見慣れた目を通して見ても、彼女の造形は悪意を引き寄せるのに十分なものだ。
「それに、年も同じくらいだわ」
「でもね、こんな見てくれだけど、ぼくでも君くらいならあの塀の上まで片手で投げ飛ばせるんだよ」
「だいじょうぶ。危険に鼻はきくほうだし、貴方くらいなら、なんとかなるくらいだもの」
そう言って、初めて彼女はぼくに向かって笑顔を見せた。
「なんとかなるくらいなんだ……」
前世的には規定外に生まれちまったという認識だったから、ちょっと落ち込む。
この世界は広いので規定基準値も広大なのだ。とくにイレギュラーの価値観は、よく謂えばタフネスで度量が大きく、悪く謂うなら図太くてぞんざい。
親元を離れたばかりの8歳の少女を見知らぬ街に解き放つところからして、いい加減なところがうかがえる。
本人がまったく気にしていないのが一番の問題なのかもしれない。
「もちろん、世の中に危険なことがあるっていうのは分かっているわ。人の善悪は環境によって変わるし、魔が差すってこともあるものね。じゃれてくる子猫を見て、『あら可愛い』って思う人と『邪魔だから蹴り飛ばそう』って人がいる……」
と、思ったとたんに、彼女は8歳児らしからぬ口調で自論を展開した。
「……でも、それを怖がって街を歩けないのはおかしいわ。ここで暮らすんだもの。正しい道筋、親切にしてくれる人、行ってはいけない場所、関わらないほうがいいもの。知らないことのほうが恐ろしいこと。だから慎重に、自分で確かめなきゃ」
その口調に、ぼくは嫌な予感を覚えた。
……まさかこの子、『解き放たれた』んじゃあなくて『逃げてきた』んじゃあないだろうな。
目的地の門前で、彼女はくるりとぼくを振り返る。
「わたし、エリカ=クロックフォードと申します。貴方がいてくれたからとても助かりました。またどこかで会ったらよろしくね」
「……ぼくはニル。こちらこそ」
実に綺麗に微笑んで言うので、ぼくはつられて笑顔になった。
これがぼくと、この小さな淑女―――――エリカとの最初の出会いだった。
「さて、じゃあ行こうか」
ぼくがトランクを持ち上げて門をくぐろうとすると、トランクを受け取ろうとした姿勢でエリカは不思議そうに首を傾げた。
「……え? ここでいいのに。荷物くらい自分で持てるわ」
「大丈夫。任せてよ。ここ、ぼくの師匠の学校なんだ」
「あら……そういうこと。お別れの挨拶しちゃったわ」
「もう少し手を貸すよ」
「お気持ちありがたく」
エリカはふんと鼻を鳴らし、ぼくの斜め後ろをおっかなびっくり門をくぐった。きれいに剪定されたいくつかの果樹のある庭を横切る。敷地は乳白色に塗られた土塀に囲まれており、灰青の瓦が乗った古びた屋敷は、カタカナの『ロ』の字を描いている。中心にある中庭の運動場で、ぼくらは武道の授業を受ける。今は、午前中の座学の授業が始まるすこし前だろう。
木の脇を通るたび、エリカは難しい顔で小走りになった。
「……何も起こらない? 」
「何があると思ったの? 」
少し怯えたようすで、エリカは重い口を開く。
「……わたし、外で扉や、木のあいだを通ったりすると、『どこか』に行っちゃっていたの」
「『どこか』に行っちゃってた? 」
「『どこか』っていうのは……見たことも聞いたことも無い場所のこと。もちろん、本の中にだって。夜が明けない野原だったり、黄昏のままの荒れ果てた城跡だったり、星も月もない真っ暗な荒野だったり……そういう、知らない『どこか』に勝手に行っちゃうことが続いていたの。それで、ふとすると戻ってる。夢かと思った。でも違うの……野原で座り込んでいたときの草や土がついていたり、転んだ怪我があったり。わたしだって魔女の端くれ。小さな子の魔力が暴走したら、びっくりするようなことが起こることがある。でも、あれは度が過ぎてた。……わたしたちの国の常識では、『たかが魔力の暴走で』『星図そのものが違うどこかに飛ばされてしまう』そんなこと、『ありえない』。でもそれが、一年近くも続いて、最後のあたりには窓際に立つだけで『どこか』の景色が映ったわ。そうしたらこの国の人がきて『イレギュラー』……つまり、世界そのものから拒絶されてしまう……そういう体質だと教えてくれたの」
「それは……」
「……『どこか』に行くのは、家の中が多かった。建物の中は、扉や視界を遮るものがいっぱいあるから。だから、ああいう隙間を見ると、また『どこか』に行ってしまうんじゃあないかって身構えちゃう。ここではそういうことは無いってもう知っているから、じき治るわ。そのはずよ」
「きっとそう」と付け加えられた言葉に、彼女の不安がにじみ出ているようだった。
気が付いたら『どこか』へ行ってしまう……。
ぼくは、『前』のことを思い出さずにはいられなかった。
『以前』のぼくも『イレギュラー』だったんだろうか。……本当のことは、もう分からないことだけれど。
「……ねえ」
背後でエリカが立ち止まる気配がした。入口の引き戸に手をかけたまま、ぼくは振り返る。
「どうしたの? 」
「……おかしいわ。なにか変。ここ、流れが無いの」
首を傾げたぼくに、エリカは混乱したようだった。
「あの、えっと……その、つまり……風の音や……生き物がいるときに当然あるもののが、ここには無いの! どんどん遠ざかってるわ! 」
「そうなると悪いことが起きる? 」
「ぜっっったいに不幸せなことが待ってる! 」
大きく首を振って、エリカは断言した。ぼくはトランクを足元に置き、その肩に手を乗せる。
「わかった。ここで待っていて」
「どうして! 」
「中がどういう状況か分からなかったら、助けを呼ぼうにも説明ができない」
このときのぼくはまだ、彼女の警告がただの神経過敏のようなものではないかという疑いがあった。確かめなくては、ぼくは彼女の言葉を信用できない。この怯えようでは、彼女を連れて行くのはまずい。
もし本当に、師範と同級生に何かがあったのなら、よけいにこの場で確認を取らなければならないと思った。ぼくは、常識と平凡だけが取り柄の自分の感覚なんて信じていない。ぼくは物語の主人公では無くて、これは現実のことだからだ。だからといって、今出会ったばかりの魔女の女の子の言葉を鵜呑みには出来なかったのだ。
「一分で戻るから、ここで待っていて。ぼくは走って確認したら、すぐ帰ってくる。そうしたら、すぐ外に走って助けを呼ぼう。遅いと感じたら、きみひとりでも外に出て、助けを呼ぶこと」
唇を結んで、青い顔の彼女は何度も頭を振った。
「……もう一度言うよ。作戦はこう。ぼくが一分して帰ってこなかったら、きみが助けを呼びに行く。ぼくが一分以内に帰ってきたら、いっしょに外に逃げよう。きみはここで、時間を確かめながら、すぐに走れるような準備をしていること」
小さな眉間にぎゅっと皺が寄って、ようやく彼女は首を縦に振った。ぼくは自分が持っていた、おばあちゃんから貰った懐中時計を彼女に押し付けた。
結論から言うと、エリカの『危険に鼻はきくほうだし』という言葉は本当だったということだ。
玄関で靴を脱ぎ、鞄に入れて廊下を走り出した。前述したとおり、屋敷は『ロ』を描いている。上が北で、右が東だ。
完全な正方形というわけではなく、やや横に長い長方形で、玄関は『ロ』の左下の角にあたる。南東の位置である。
右上の角、ちょうど玄関から直線上にある北西の角には、突き出したこぶのように離れがあり、早朝の今の時間なら、師範はそこで午前の授業の準備をしているはずだ。ぼくは、右回りに廊下を走った。
右下にあたる角を曲がると、いくつかの教室にしている部屋の前に差し掛かる。戸が外されて、廊下越しに中庭が見えるようになった広間には、整然と長机が並べられて、部屋の隅に生徒たちの荷物が放り出されていた。生徒がいない以外は、まったくのいつも通りの光景だ。ぼくの胸にようやく嫌な苦い予感が滲んだ。
「ピロピロ」と鳴く名前の知らない鳥が、中庭の杏子の木に止まろうとしている。
梢の影がやたらと濃く縁側に垂れている。
そのとき、翼を畳みかけた小鳥が、慌てたように大きな羽音を立てて飛び去った。縁側に堕ちた木陰を踏んだぼくの足が、『ぬるり』と滑る。
ぼくの行き先を遮るようにして、中庭から『ひらり』と、何かが風に乗って落ちてきた。
一見して、白い紙だった。
和紙のような質感で、しかし和紙よりずっと目が詰まっている。その紙はごく薄いのに、わずかな隙間も無いほど均一に繊維が溶け込んでいるのが分かるだろう。
ぼくには、すぐにわかった。
おそらくどの世界を覗いても、この国のこの紙ほど、大切にされている『紙切れ』はない。それが『ポトン』と、ぼくの足元に落ちた。
冷たい足の裏を感じながら、ぼくは足元で汚れていく紙切れを見下ろしている。
中庭には、おびただしい紙吹雪が舞っていた。
異世界人たちは、ぼくらを見て『本』と呼んだ。『本』の一族。『生きた本』。
ぼくの足元にあるのは、『ただの紙切れ』じゃあない。
梢の影は、中庭側に落ちていた。
赤黒く斑に汚れた廊下を、気が付けば駆け抜けていた。
角を曲がるとき、まっぐの廊下を、点々とぼくの裸足の足跡が続いているのが見えて脳裏に焼き付いた。
離れへは渡り廊下がある。渡り廊下の前には、勝手口のような木戸が、離れのある外庭と母屋の通路を遮っている。飛びつくように勢いよく木戸を引いたそのとき、何が起こったのか分からなかった。
景色が黒白赤黄色と点滅する。
背中を強かに柱に打ち付けて、びりびりと痛む背中を丸め喘ぎながら、はじめて爆発があったのだと知る。
……爆発があったのは、きっと離れ。生徒は離れにあまり近づかない。
だとすれば。
……だとすれば。
うずくまって考える。水に浸かったように、頭のてっぺんから指の先まで、ボンヤリとしている。
あとになって頭を打っていたせいだったと分かったが、そのときは、ゴウゴウと渦巻く火影を背負って悠々と歩み寄ってくる人物の姿にも、何も思うところは無かった。
赤黒く揺らめく影を引きずって、『その人』はぼくに向かって何かを言いながら手を伸ばす。
……まえにもこんなこと、あったきがする。
バグッた脳裏に、微かな火花が散った。それは、どこか幸せなことに繋がる記憶だったような気がする。
「――――――ニルッ! 『銀蛇』! 」
目蓋をこじ開けるようにして、目の前をひとすじの銀色がほとばしった。
「逃げるのよ! 」
星粒に似た光が瞬く視界の中、体を強く引っ張られて足が動く。体が動き出すと、握られた手の温もりからジンワリとした意志が戻ってくる。戻りつつある五感で、ぼくの手を引く少女の背中が見えた。汗の粒の浮いた頬が強張っている。
炎から逃げ出したぼくらを追ってくる音がしていた。
ぶつぶつエリカが何かを言っている。
「……何!? 」
訊き返すと、今度ははっきりと聞こえる声で返ってきた。
「扉を探して! 」
自分でも分からないどこかの部分が、ぼくの意識を背後に向けた。引かれている手を逆に引き、もうひとつの腕を伸ばして彼女を抱きしめて左へ跳ぶ。視界の端で、きらりと硬質な輝きが奔った。ぶつかった戸板ごと空き部屋の床に倒れ込んだが、何も考えず反射的に立ち上がる。閉め切られた暗い室内を、エリカを抱えたまま転げまわるように逃げた。青白い輝きが奔るたび、埃と木くずを巻き上げて、床や壁が、文字通り断裁されていく。
ぼくのことを味方しているのは、『本』に備わった体格に見合わない力と、鍛錬で繰り返した動き。
そして、この腕の中で成されるがままに振り回されている異世界人の少女。
腕の中から、彼女が丸い何かを投げた。
「『銀蛇』! 」
彼女の声に応えたように、それは一本の銀色の矢になって放たれる。その隙に再び廊下に戻ったぼくらは、目の前にある扉に向かって突進した。
エリカが扉に手を伸ばす。
「お願い……! 『どこか』に!!!! 」
扉にぶつかるはずの衝撃は来なかった。戸枠が瞬きをするように扉が消え、かわりに平面の闇が口を開けた。鏡面のように映ったぼくらの背後には、炎と人影が迫っていた。
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