R18「僕の手から逃げる事は許さない!」狂愛夫に、塔の上に囚われているが意外と純愛心を持っている【短編集/読み切り】

K.A.

文字の大きさ
37 / 47
私は息子を護れるか~小鳥が居る枝【[※]他所で未発表原稿】※核心ストーリー

■それは、彼女と彼

しおりを挟む
「うはああ……はあはあ……もう、やめて……胸や下をさわっても……わたし、は……あああんっ! はうん!」

「僕の指を押し込まれて、楽しそうだな! もっと感じたいんだろ? 何度でも、抜きさししてやるぞ!
 ははっ。
 ありがとう!
 君とルイーナを奪おうとしてやってきた連中を捕らえ、久々に『残忍な見せしめ』を行う事にするよ。連中を捕らえられたのは、僕の妻アリス・ジールゲンの功績であったとたたえながら執行の刻を迎える筋書きだっ。
 ああ、そういえば、君が書いていた小説の中に、僕の妻になった直後に『残忍な見せしめ』行為に立ち会うというものがあったね。
 あははははっ。
 よかったじゃないか!
 夢物語ではなく、あれがうつつとなるんだ!
 陰核いんかくを激しくめられながら、作者があの物語に込めた想い、たっぷりと述べてくれ!」

「く……くんっ!
 ははあああん……あう……あうっ!」

「……ふ。
 あはは……アリス姉さんは、僕から与えられる悦びがなければ、もう生きていけないだろ?
 二人がどこにいる設定なのか分からないだの、君が犠牲になって僕の悪を止めるだの、自分でメモ書きしていた通り、あれは三文芝居以下の物語だったが、おめでとう、僕が手を加えてやって実写化だ。
 ははっ。
 執行を告げる合図の為に、僕と君が手を繋ぐという設定はそのまま採用してあげよう。
 二人で、腕を振り下ろすんだ。
 皆の前だが、君の書いた三文芝居シナリオ通りに、すすり泣いてもらって構わない。心憂いを込めた表情の君を眺めていられるというのは、たしかによい演出だ。うるわしい嗚咽おえつを聞けるのは、僕の退屈な心を満たして埋めてくれると本当に思うよ」

「くは……あは……ルイーナ……ものがたりの通りに、逃げて……あなたは英雄なの……あんっ!」

「あーあ。
 陰部の裂け目を上から下に向かって指でなぞられ、喘ぎ声をあげながら、足を大きく開いてしまったね。
 タケに連絡を取り、いったんルイーナを自室に戻すよ。あの子が一人で逃げられるはずがない。
 ソファでは、足を自由に動かせなくてつらいだろ? 奥の部屋のベッドの上で、共に過ごそう。だが、その前に一度、胸の先をくわえさせてほしい。つまり、今からドレスの上をがれるという事だ」

「うはん……はあん……ル、ルイーナ……あなたは、地上に……うはああ、あ、あ、あっ」

「……あははっ。
 陰部を責めてやる事も、もちろん忘れていないさ。
 このエリオット・ジールゲンから与えられる快楽で劣情れつじょうを催してしまうアリス姉さんを、反乱分子どもが受け入れると思うのか?
 ルイーナとて同じだ。
 先ほど、父親である僕の胸に抱かれてとても喜んでいてくれた。
 今に至るまでと変わらず、明日からも、家族としてリビングで過ごそう。そう、三人が、書類上で繋がる本当の家族になれるんだ。誰からも認められる存在として、僕は、家族を得られるんだ」

「……はあ、はあ……私の事は、柱に縛ってもいいし、エリオットの好きにすればいい……だけど、ルイーナだけは……ルイーナは、渡さない……あの子は、この塔の上から飛び立つの……ああんっ」

「突き出した胸の先をさわってやっただけだぞ。
 胸より下は、いまだ深紅しんくの拘束衣の責めにあっている。さらに時折ときおり、僕に陰部をもてあそばれている。
 はははっ。
 陰核いんかくに指先をあてられて、なまめかしい様子で首をひねるのを見せてもらったよ。
 なあ、こうやって、互いの気持ちを高め合い、愛を深めたのちに宿ったのがルイーナじゃないか。二人で、我が子の誕生を喜んだだろ。
 そんな可愛いルイーナを、どこかにやるなんて、悲しい事を考えないでほしい。
 気持ちを改めてくれ。
 恐怖政治を敷いた僕の子として誕生したルイーナには、悪政を継ぐ以外にせいを繋ぐ道がない。聡明そうめいなアリス姉さんなら理解しているはずだ。
 倫理的に善悪とは何かと定めようとするのは、してくれ。
 ルイーナの親である二人が、共に悪政支配者となる事で、あの子の命を護れるだろ? これほど簡単なかいはない」

「くんっ! はう、はううううう!
 ……あの子の歌で……世界が、あの子自身を認めて……世界を護る神のようなそんざいに……くんっ! はううん!」

「入れられたり抜かれたり――反省の言葉を口にしないのなら、容赦するつもりはないぞ。
 ふむ、なるほど。
 歌うたいが『神』のしろであるというのは、古くからあるカリスマ信仰の一種だ。
 うんうん。
 君に産んでもらった可愛いルイーナが『神』となる。思わしい状況じゃないか。それを母親の君が望んでくれていて、嬉しいな。
 父親として、僕が築いた軍事政権の威光のすべてをルイーナに与えてやろう。
 ああ。
 トップアイドル『Lunaルナ』のプロデューサーである君に、伝えていない事があった。君の仕事ぶりをたたえる意味でも、教えてやろう。
 民衆は、『Lunaルナ』が歌うと、僕ではなく、『Lunaルナ』の方を見るんだ。心にしびれを感じ考える事をめてしまったように、あの子に目が釘付くぎづけさ」

「あ、あ、あ、あああ……はあ……ルイーナ、大丈夫……みんな……地上のみんなは、あなたを受け入れてくれるはず……大丈夫、歌って……これからも、ずっと……はあ……あん! あん! あん!」

「僕の執務室に連れてこられ、世界の支配者であるエリオット・ジールゲンから直々じきじきに尋問を受けているのを忘れていないだろうな?
 改悟かいごの機会を与えられた事に感謝して、そろそろ諦めたらどうだ。
 陰部の裂け目に侵入してくるのが指だけでは我慢できなくなってきているだろ。拘束衣など脱ぎ捨て、僕の手や身体の温もりで、全身を刺激されたいと思わないか?
 奥の部屋に連れて行ってほしいと、本当の気持ちを、ただ素直に言葉にするだけじゃないか。そして、行為が終わったのち、僕の妻になる為のサインをするんだ。
 サインを拒んだところで、明日になれば、君はアリス・ジールゲンとしての新しい人生が始まるのだから、絶念ぜつねんしておのが手でペンを握れっ」

「……はあ、はあ……わたしは、エリオットのお嫁さんにはなれない……でも、嫌いじゃないわ……ずっと、ずっと、嫌いにならないから……でも、ルイーナの為に、エリオットとは結婚できない……く、あああああっ」

「……ふふ。陰部の裂け目に、僕の舌が触れただけじゃないか。
 僕に、本当の家族ができ、楽しい毎日が始まる。
 人目ひとめに触れさせる気はないが、僕が欲しいと思った時に、妻の香りを楽しみ、味をたしかめられる。
 舌を、もっと深くに押し込んでやろう――」

「はうああ……あ、ああ、あ、あうん!」

「……大切な部分も完全に制圧されているようだが、白旗をかかげた方がよいのではないか?
 熱い結婚前夜を望んでくれるのは嬉しいが、明日、大勢の民衆の前にアリス・ジールゲンの姿がさらされるんだ。
 今夜は、早めに休む事をおすすめするよ。
 ルイーナがこちらにきたのちの件は、僕の方で処理しておく。
 さあ、僕の慈悲にすがり、貫かれたい気持ちを表現してほしい。
 そうだ、勘違いしているといけないと思い、言っておこう。民衆がルイーナをあがめている事、僕は、よいと考えているよ。君と同じ赤い髪を持ついとしい一人息子は、アリス姉さんと同じく大切な存在さ。幼い頃、僕を、優しさでつつみ込んで癒してくれたアリス姉さんが産んでくれたのだから。
 君が、あの子を産む為に、僕が必要だった事、嬉しいんだ。そのルイーナを世俗が認めないというのなら、地上のすべてを焼き払ってやりたいと思うぐらいだよ。
 そう、僕の子なんだ」

「くんっ! くんっ! ……はあああんっ! あ、あの子は……ルイーナは、ルイーナなの……他の誰でもない、ただのルイーナという子供……くんっ! くんっ!」

らされ過ぎて、苛立いらだっているのかね?
 では、この場で一度貫いてやろう。
 それでも、このエリオット・ジールゲンに降伏せぬと言うなら、深紅しんくの拘束衣をまとったその身体が、再び、陰部の内を犯されたまま一本柱に縛られる事になるぞ」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

処理中です...