うさぎ獣人のララさんは、推し声の騎士様に耳元で囁かれたい。

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後日談7 ※

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 唇を離し、首筋に口づけると、ララの身体がぴくんと反応する。そのまま鎖骨へと舌を這わせていく。

「ん」

 緩んでいたコルセットをぐっと下げると、真っ白な膨らみが露わになった。薄桃色の胸の先が主張しているように見えて、思わず口に含んでしまう。

「ぁ、んっ」

 レオンの頭をしがみつくように持たれ、ララの柔らかな膨らみに、顔が沈み込む。幸せな圧迫感の中、もう片方の胸を揉みしだきながら、ララの敏感な部分を、舌で柔く弄り回す。

「んっんっ、あっ、やっんっ」

 びくっびくっと跳ねている、ララの足の間へと手を伸ばす。下着の上から擦ると、すでにぐっしょりと濡れている。酔っている時の方が感じやすいのだろうかと嬉しく思いながら、するりと後ろにあるスリットの部分から指を入れた。指を前にずらすと熱く濡れている部分に当たる。表面をゆるゆると撫でるだけでも、ララが身体を震わせている。

「っ、あぁっ、ンッ」

 胸の先を甘噛みすると、びくんっと大きくララが揺れた。あわいから、蜜が溢れ出てきたのが、指先に伝わってきて、差し入れた指を容易に飲み込んでいく。

「うっ、んっ」

 ララの弱い、浅いところを指先で解していく。擦る度に蜜が溢れ、くちゅくちゅと小さな水音を立てている。

「あ、や、レオン、さん、だめ」

 ララが泣きそうな声を出し、レオンの指が、ララの中できゅうっと締めつけられる。ソファに深く沈み込んでしまった、ララの中から指を抜く。ショーツを脱がし、自身のトラウザーズのボタンを外し、前を寛がせる。膨らみ切った自分のものを、ララのあわいに押し当て、一気に奥へと貫いた。

「っ、ぅんっ」

 連続で、奥へと腰を打ちつける。掻き回す様に動くと、ララがびくびくと震え、中がきゅうっときつく締まった。

「あぁっ、やぁ、はっ、んっ」

 ララの足を折りたたみ顔を近づける。獣化している耳ごと頭を抱える様にして、口づけながら、グッグッと奥へ押しつける様に腰を動かす。

「んっふっ、んんっ、ぅんっ」

 グチュッグチュッと水音が部屋に響いている。唇を離すと、ララが背中を反らし、白い首筋が露わになった。ララを抱え込んだ体勢のまま、動きを激しくしていく。肌と肌がぱんっぱんっと音を立てて当たり、その音がどんどん速さを増していく。

「っ、ぁ、っ、はぁ、んっ」

 ララが、揺さぶられるままに、短く息を吐いている。柔らかく揺れている胸を鷲掴み、胸の先を弄ると、ララの中がきゅうきゅうと締めつけ、レオンのものに絡みついてくる。もっと奥に繋がりたくて、レオンは必死に腰を振り続けた。

「ぅ、ンッ、も、だめ」

 ララの苦しそうな声が聞こえ、レオンは一番奥へと腰を打ちつける。レオンのものが限界まで膨れ、ララの中へと放たれる。

「っ、ンンッ」

 ララが身体を震わせ、息を漏らしている。レオンは息を吐きながら、ララを力無く抱きしめた。

「っ、は、ララさん……大丈夫、ですか?」
「ぅん……レオン、さん」
「……乱暴に、してしまいました」

 我を忘れてララを抱いてしまった。こんなことは初めてで、欲を吐き出し、少し冷静になった頭で心配になり、ララの顔を覗く。ララは、赤らんだ顔で目を潤ませながら、

「……レオンさんで、いっぱいで、嬉しいです」

 と、ふにゃりと笑った。

「っ」

 レオンは、言いようのない愛しさが込み上げてきて、自分のものが、また膨らみ硬くなるのを感じ、慌ててララの中から引き抜いた。

「ぅんっ」

 ララの身体がびくんと揺れる。
 
 ララのことを、苦しいくらいに大切にしたいという気持ちと、ぐちゃぐちゃに抱き潰してしまいたいという思いが同時に湧き起こり、どうしたら良いのか分からなくなってくる。

 ララを抱き起こし、乱れてしまったララの服を整える。服の上からでも分かってしまうくらい、レオンの硬く膨らんだ状態を見て、ララが首を傾げ、

「もう一回、しますか?」

 と、聞いてくる。

「……ララさん、苦しくなかったですか?」
「ううん。気持ち、良かったですよ?」

 ララが嬉しそうに笑って言う。

「っ」

 レオンが中で出しても、珍しくまだ獣化している上に、素直に自分の思いを口にする、ララの暴力的な可愛いさに、レオンは抗えるはずもなかった。

 ララの、くちゃくちゃになってしまったドレスと、コルセットを脱がせる。自身の服もソファへ脱ぎ捨て、ララを抱き上げ寝室へと運ぶ。ララを、そっとベッドへ下ろすと、ころりとこちらに身体を向け、手を広げている。吸い込まれる様に、ララに身体を重ね、抱き合った。

「ふふ、レオンさんの肌、あったかくて気持ちが良いです」

 ララが、レオンの背中に回した手で、優しく撫でられる。

「……ララさんの肌は、どこも滑らかで、ずっと触れていたくなります」

 ララの耳を毛並みに沿って撫でると、ララが目を細め気持ち良さそうな顔をする。

「……こうして、抱き合ってるだけで、とても幸せな気持ちになります……でも、ララさんと、もっと深く繋がりたいという欲望を、抑えるのが難しくて……」
「抑える? どうして?」
「……ララさんの身体の負担になりませんか?」
「レオンさんとするのは、気持ち良くて、幸せで、元気になりますよ?」
「……何度もするのは、負担になりますよね?」

 一度すると、何度でもララの身体を欲してしまう。

「そうですね……、少し怠かったり、足のつけ根が痛いなーって時はありますけど、それくらいです。それよりも、レオンさんと仲良くしたことを思い出して、嬉しい気持ちになります」

 ララが、言いながら嬉しそうな顔をする。

「そうですか……」
「はい! レオンさんが心配してくれてるなら、無理な時は無理って言いますから」
「……分かりました。そうして下さい」
「だから、レオンさんも、我慢せずに言って下さい」
「……はい」
「もう一回しますか?」
「……はい。何度でも、したいです」
「……途中で、寝ちゃったら、ごめんなさい」
「はい。寝て下さい」

 ララの素直な物言いに、自然と笑みがこぼれてしまう。ララの頭に顔を埋める。レオンの気持ちが満たされていく。

 結局、時間をかけて、ゆっくりと繋がったあと、二人で抱き合ったまま眠りに落ちていった。


 
「っ、レオンさん、昨日、私、どうやって帰って来ましたか?」

 ララの焦った様な声で起こされる。

「……覚えていませんか?」
「………………はい。すみません」
「ララさんが酔って、お疲れのようだったので、早めに家に帰りました。……それからは、その、」
「それからは?」
「私が無理に、ララさんを抱いてしまって……すみません。身体は痛くありませんか?」
「……痛く、ないです」

 ララが、なぜか残念そうな顔をしている。

「ララさん?」
「……覚えていないのが、悔しいです」

 拗ねたような顔のララを見て、思わず笑ってしまう。

「レオンさん!……だって、レオンさんとするの……、とても幸せな気持ちになるんです。それが、覚えてないなんて……」

 レオンは身体を起こし、しゅんとしているララを、ぎゅっと抱きしめる。

「レオンさん?」
「……私もです。とても幸せな気持ちになります。いつも、ありがとうございます」
「……はい。こちらこそ、ありがとうございます……?」
「……今から、しますか?」
「えっ、朝からですか?」
「はい。……無理なら、無理と言って下さいね」
「無理じゃありません!」
「……とりあえず、お風呂に入りましょうか?」
「一緒にですか?」
「っ、ララさんさえ良ければ」
「わ、新婚ぽいですね」
「……新婚ですから」
「ふふ、そうでした」

 レオンは、ララと交わる時に、どこかで自分の欲望を満たすために、申し訳ないという気持ちが常にあった。けれど、ララが喜んでくれていること、幸せに感じてくれていることを知り、独りよがりな思いではなかったと安堵する。

 女性は心で感じるらしい。愛する彼女と深く繋がりたいという思いでララに触れ、ララが喜び受け入れてくれている。これ以上の幸せなんてないのかもしれないと、レオンは、柔らかなララの体温を感じながら、穏やかな気持ちで、そんなことを考えていた。




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