感情が色で見えてしまう伯爵令嬢は、好きな人に女として見られたい。

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後編 ※

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「私、アンドリュー兄様に、人の感情が色で見えてしまう事をお話していないの……結婚するなら、話さなくちゃいけないわよね」
「見えようが見えまいが、ソフィア姉様に変わりはないのだから、言わなくても良いんじゃないかしら」

 アンドリュー兄様に求婚されてから悩んでいた事を、唯一、私の秘密を知っているルイーゼに、相談していた。

「でも、勝手に自分の感情が、目に見えて分かってしまうなんて、気持ちの良いものでは無いわよね……ルイーゼは、私に対する感情が分かってしまうのを、どう感じてるのかしら?」
「私はソフィア姉様の事が大好きだから、なんとも思わないけれど……。もし喧嘩をして、一瞬嫌いになる事はあっても、そんな気持ちすぐにどこかへ行ってしまうだろうし。ソフィア姉様が気になるなら、アンドリュー兄様にお話しても良いとは思うわよ。きっと、ソフィア姉様の言うことなら、どんな事でも受け止めて下さるから」

 ルイーゼがにんまりと微笑んで言う。

「……そうかしら」

 ルイーゼはそう言ってくれたけれど、正直に話して、アンドリュー兄様がどんな気持ちになるのか想像出来なくて、不安になってしまう。


 
◇◇◇



 アンドリュー兄様が、無事に大学を卒業され、お医者様として開業するのに奔走されながら、その合間を縫って私に会いに来て下さっていた。

「……ソフィアの顔を見ると、元気になるよ」

 疲れを滲ませた顔で言われる。心配になり、アンドリュー兄様の手に自分の手を重ねる。

「……私に、出来ることはないかしら?」
「ソフィアは、エジャートン夫人と、結婚式の準備をしてくれているんだろう? それだって、大変な仕事だよ」
「でも……」
「そうだな……、ソフィアが笑ってくれたら、僕は驚く程元気になるんだよ。寝ないでも、働けるくらいにはね」

 アンドリュー兄様が、おどけた表情で言われる。

「アンドリュー兄様ったら……ちゃんと寝なくてはだめよ?」

 アンドリュー兄様の手をぎゅっと握る。
 お兄様の周りが、朱色から赤色に変わる。

「……分かっているよ」
 
 以前、夜会からの帰りの馬車の中で、赤紫色が揺らめくのを見た気がしたけれど、アンドリュー兄様の周りに、紫色を見たことが無くて、ちゃんと女性として見られているのか不安になってしまう。
 私が、アンドリュー兄様のことを大好きなのは変わらないし、アンドリュー兄様も、家族の様な親愛の情を抱いてくれているのは間違いない。けれど、それ以上の感情を私に対して抱いてくれる事が、この先あるのだろうか。
 馬車の中では、深くキスをして下さったけれど、あれは、私から強請ってしてくれた様なものだ。求婚して下さったのだって、私の気持ちを無碍にできなかったからかもしれない。
 赤色が見えた人と結婚できたらと思っていたのに、それは、アンドリュー兄様しかいないというのに、いつの間に、こんなに貪欲で浅ましい事を思うようになってしまったのだろう。
 
 ―――家族として、大切に思い合えれば良いと、自分に言い聞かせた。



◇◇◇



 アンドリュー兄様が、内科医として開業する事ができて、住む所も決まり、今日はついに結婚式の日だ。
 実家近くの教会で結婚式を挙げ、その後エジャートン家で結婚披露パーティーをする事になっている。

 純白のドレスを着て、教会で、神様に永遠の愛を誓う。
 アンドリュー兄様が、ベールを上げ、そっとキスをする。いつもの様に優しく微笑んで、私も嬉しくて自然と笑みが溢れる。
 アンドリュー兄様の周りには、朱色から赤色へのグラデーションが揺らめいていた。

 初夜のことは、お母様から聞いていたけれど、細かい説明は殆ど無く、「旦那様に、全て任せなさい」の一言で締め括られた。「きっと、優しくしてくれるわ」とも、嬉しそうな顔で仰っていた。

 下ろし立てのナイトドレスを着て、寝室でアンドリュー兄様を待つ。ベッドで待っているのが、なんだか恥ずかしくて思えて、ベッドの横にあるソファに腰掛けていた。
 ナイトドレスの上から、ガウンを着ているけれど、胸元が大きく開いていて、心許ない気持ちになる。

 ガチャリと扉が開き、アンドリュー兄様が入って来られる。

「ソフィア、待たせたね」

 緊張して言葉が出てこず、ふるふると首を振る。
 アンドリュー兄様が、隣にそっと腰掛ける。

「……緊張している?」

 と、心配そうに、聞かれてしまう。

「……ソフィが嫌なら、何もせず眠ろうか……?」

 思わず顔を上げると、心配そうなアンドリュー兄様の目とぶつかる。朱色が周りに滲んでいて、どうしても落胆してしまう。

「嫌……ではないの……、実は、私、アンドリュー兄様にお話しなければいけない事があって……」
「なんだい?」
「……ルイーゼにしか、話した事が無いのだけれど……」
「うん?」
「……小さい頃から、私、人の周りに、私に対する感情が……、色で見えてしまうの」
「…………色、かい?」

 アンドリュー兄様が、驚いた顔をされる。

「ええ、……恐らくなのだけれど、お友達や、家族などの親しい人には、黄色やオレンジ、朱色が見えるの。私の事を、あまり良く思っていない人には、青い色が見えたり……家族ではない男性には、紫色が見える事が多いわ」
「……紫色は……」

 アンドリュー兄様が、険しい顔をして聞かれる。

「……多分、性的に、関心のある色みたい……」
「ああ……」

 アンドリュー兄様の眉間に皺が寄ってしまう。
 考え込まれてしまったと思ったら、はっと何か気づかれたかのか、こちらを向く。

「……僕は、何色に見えてるんだい?」

 少し不安な顔で聞かれてしまう。

「……アンドリュー兄様は、オレンジ色や、朱色、赤色が見える時もあるわ」

 と言うと、何故かほっとした顔をされる。
 
「そんなものが見えてしまうのを、アンドリュー兄様は、嫌な気持ちにはならないかしら……?」
「ソフィに自分の気持ちが分かってしまうと思うと、少し恥ずかしい気はするけれど……嫌な気持ちになんてならないよ」

 アンドリュー兄様が優しい顔で言われ、周りに温かな朱色が見えて、安堵する。

 今までは、相手の自分に対する感情は、色で分かると思っていたけれど、最近のアンドリュー兄様から見える色は、初めての色が多くて、経験から推し量れず不安になってしまう。

「……アンドリュー兄様は、ずっと、私の事を妹の様に可愛がって下さっていたでしょう? それに、アンドリュー兄様から、紫色が見えた事がないの……その……、私の事を、女性としては見て下さっているのかしら……?」

 アンドリュー兄様が驚いた顔をして、一瞬動きが止まる。息を吐いて、アンドリュー兄様の表情が、真剣なものになる。
 
「……僕は、ある時から……ソフィアのことを、妹ではなく、一人の女性として意識してしまって、うまく話すことすら出来なくなってしまったんだよ。ソフィが、男の欲に敏感な事にも気づいていて……きっと、その色が見えるせいもあったんだね。ずっと自分の薄汚い感情を押し隠していたんだ……軽蔑するかい?」
「……いいえ、軽蔑なんてしないわ。だって、アンドリュー兄様が、私の事を大事に思って下さってるのを知っているもの……それに、私、アンドリュー兄様に、妹ではなく、女性として見て欲しかったの……」

 アンドリュー兄様の周りが、濃い赤になり、以前見た、赤ワインの様な赤紫色に変化していく。

 アンドリュー兄様が、遠慮がちに、そっと口づけてくれるけれど、またすぐに離れてしまう。

「自分は、ソフィアには触れてはいけないと、思い続けていたから……」

 と、赤らんだ顔で目を逸らされてしまう。アンドリュー兄様が、今までは、私の事を思って、ご自分を律して向き合って下さっていた事が伝わってくる。
 
 着ていたガウンを震える手ではだけさせ、肩から落とした。アンドリュー兄様の手にそっと触れる。

「……ソフィ?」

 恥ずかしくて、アンドリュー兄様の顔が見れなくて、ぎゅっと目を瞑ってしまう。

「……ん、」

 アンドリュー兄様に顎を掬われ、深く口づけられ、味わう様に、何度も唇を重ねる。

「は、」

 唇が離れ、首筋に吸い付く様に口づけられる。鎖骨を舐められ、胸元を軽く吸われた。
 ナイトドレスの肩紐が、肩から滑り落ち、胸が露わになる。アンドリュー兄様の骨張った手で、乳房を持ち上げる様に、優しく揉まれ、胸の先を口に含み舌先で転がされる。

「あぁっ」
 
 肌が粟立つ様な刺激に、思わず息がもれる。もう片方の乳房を、大きなアンドリュー兄様の手の中でやわやわと弄ばれ、時折頂きを摘んで刺激され、身体が勝手にピクピクと反応してしまう。

「やっ、アンドリュー兄様……」
 
 胸の先から唇が離れる。唾液で濡れた胸が、アンドリュー兄様の吐く息で冷たく感じ、ツンと尖った頂きに、熱い口でじゅっと強く吸いつかれ、再び咥え込まれた口の中で、執拗に舌ですり潰される。もう片方の胸の先も、指で優しく捏ねられ、

「ぁ、んっ……アンドリュ、だめ……んっ」

 強い刺激に目が潤み、身体がびくんっと仰反る様に反応してしまう。
 身体の力が抜け、ソファの背もたれに、沈む様にもたれた。アンドリュー兄様に抱き上げられ、そっと髪に口づけられる。
 
 ベッドに優しく下ろされて、ナイトドレスを肌を滑らせる様に脱がされる。アンドリュー兄様も、寝衣をがばりと脱いで、二人とも何も身につけていない状態で、重なり合う様に抱き合った。
 何度も口づけられ、アンドリュー兄様の温かい身体に包まれる。

 「っ、ソフィア……、愛してる……」

 アンドリュー兄様の熱を孕んだ目と合い、周りに濃い赤と紫が混じり合う様に揺らめいていた。
 アンドリュー兄様は、私に対する様々な感情が混じり合いながら、一番強い感情が表出しているのかもしれないと思う。私に向けられる深い愛情が、アンドリュー兄様の体温と共に感じられて、嬉しくて泣きそうになってしまう。

 アンドリュー兄様が、私の太腿に手を這わせ、足の間にある割れ目に、指でそっと触れる。羞恥心と、何故そんな事をするのか分からなくて「やめて」とアンドリュー兄様に懇願する。

「ソフィア、ここをちゃんと解さないと、痛くなってしまうから」

 と、心配そうな顔で言われてしまう。
 
 お母様が、「女性の中に、男性のものを入れるのよ」と仰っていた意味がようやく分かる。さっきから、お兄様の足の間にあるものが、大きく膨らんで硬くなり、下腹や太腿に当たっていた。
 恥ずかしくて死にそうだけれど、アンドリュー兄様に身を任せる。手や口を使って、中を優しく解していってくれる。

「あっ、やぁ」

 小さく膨らんだ所を、口に含んで優しく舌で転がされる。中からトロトロと何かが溢れてきて、アンドリュー兄様の骨張った指が二本、中を押し広げる様に入ってくる。指先で優しく中を擦られ、身体がびくりと震えてしまう。
 アンドリュー兄様が身体を起こし、硬く膨らんだものので、割れ目の間を擦りつける様に刺激され、濡れそぼった中にぬるりと先が入ってくる。

「んっ、あ」

 思っていたよりも硬くて大きなものが、狭い中に入り込んできて驚いてしまう。

「あっ、あぁ」

 ぐっと奥へと進もうとして、急に中が狭くなり、引き攣る様な痛みを感じる。

「うっ、ん」
「ん、ソフィ、痛むかい?」

 アンドリュー兄様の周りの紫色が消え、赤色から朱色に揺らめく。途中で止めてほしくなくて、ぷるぷると首を振る。アンドリュー兄様が、少し困った顔をされて、おでこにそっと口づけられる。頬、耳朶と順に口づけられ、首筋を舐められ、びくりと身体が反応してしまう。

「んっ」

 胸の先を優しく弄られながら、アンドリュー兄様の腰がゆるゆると動く。

「あっ、やぁ」

 狭い中を、少しずつ奥へと入っていく。ひりつく様な痛みを感じながら、潤んだ中を擦られると、迫り上がる様な快感に襲われ、何も考えられなくなってしまう。
 段々とアンドリュー兄様の動きが激しくなり、息が乱れ、ぐちゅっぐちゅっと水音が響く。

「は、あっ、やぁ、んっ」
「っ、ごめん、ソフィアっ、もう……」

 アンドリュー兄様が、奥を突き上げる様な動きをされ、中を温かいもので満たされた。
 自分でも触れたことが無い身体の奥を、アンドリュー兄様の身体の一部で満たされながら、幸福感に包まれていた。

「……ソフィ、大丈夫かい?」

 酷く心配そうな顔で言われてしまう。

「……大丈夫よ」

 アンドリュー兄様の周りに揺らめく、温かな赤色を見ながら、力が抜けて眠くなってしまう。

「ソフィ?」

 触れている肌の温かさに包まれながら、意識が遠のいていった。



 布団とは違う温かさに、包まれているのを感じて目が覚める。
 目の前に、アンドリュー兄様の胸があり、びっくりしてしまう。昨日は暗くてあまり見えなかったけれど、明るい中で、露わになった肌を見るのはいけない気がして、一人で恥ずかしくなっていると、アンドリュー兄様の腕で背中を引き寄せられ、素肌に密着してしまう。

「……柔らかい」

 アンドリュー兄様が、ぼそっと呟く。

「……起きてらっしゃるの?」
「起きたら、ソフィが腕の中にいるなんて信じられない」

 抱き寄せる腕の力が強くなり、余計に肌と肌が密着してしまう。

「ん……、アンドリュー兄様?」
「本当に、ソフィだ」

 アンドリュー兄様が、嬉しそうな顔で覗き込む。
 目が合い、周りに濃いピンク色が見えて驚いてしまう。

「……アンドリュー兄様、今、どんなお気持ちなの?」
「え、今かい? ソフィが僕の腕の中にいてくれて、嬉しくて幸せな気持ちだけれど……」
「……初めて見る色で、分からなくて……」
「……それは、どんな色?」
「濃い、ピンク色なの」

 と答えると、アンドリュー兄様の顔が赤く染まってしまう。

「……それは、ただ、ソフィが可愛くてしょうがないから、そういう単純で馬鹿な感情かもしれない……恥ずかしいな」
「ふふ」

 真っ赤な顔で、そんな事を言うアンドリュー兄様が、なんだか可愛く思えて、思わず笑ってしまう。

「……もう、自分の気持ちを、抑える必要はないんだね」
「ん」

 唇を押しつける様に、何度も口づけられてしまう。

「ん、んんっ」

 ようやく唇が離れ、目が合う。アンドリュー兄様の周りが、真っ赤に染まっていて、再びぎゅっと抱きしめられる。

「……ソフィが言葉にして、僕に気持ちを伝えてくれたから今があるんだ。たとえ、ソフィには、言わなくても気持ちが伝わってるんだとしても、これからは、言葉でも行動でも伝える様にするよ」
「アンドリュー、兄様……?」
「覚悟して、ソフィ?」

 アンドリュー兄様が、嬉しそうに微笑まれる。

「んっ」

 さっきよりも、深く口づけられてしまう。

 この先、どんな色が見えたとしても、お互いの思いを伝え合って、日々を積み重ねていけたらと願いながら、揺らめく深い赤色に温かく満たされて、幸福な気持ちで、アンドリュー兄様の体温に包まれていた。

 


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