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第二章 リサ17才編
第2話
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小学校って遠足あるよね。魔法学校にもあるんだよ。私はずっとななちゃんと一緒の班だったんだ。
班分けのときは必ずななちゃんの隣にピトってくっついて離れない。だから、みんなも間には入ってこようとしない。ホントはみんなもななちゃんと一緒がいいって思っているのは痛いほどわかってる。
私のこと、みんなが陰でなんて呼んでるか知ってる。
へへへ、『ななちゃんのフン』だって。いいもん。ななちゃん大好きだから。
今回は遠足の話。
ん、でも。ななちゃんは基本隠れてお菓子食べてるか、隠れて寝てるか、隠れて漫画読んでるかのどれか。うぅん。マイペースだね。大物すぎだよ。
毎回なんだけどななちゃんはたくさんお菓子を持ってくる。一応300円が上限なんだけど。
「えっ、これお弁当だけど文句ある」
ななちゃん、そもそも今お弁当食べちゃダメなんだけど。
でも、みんなななちゃんが大好きだから、誰も指摘しない。
肝心のお弁当の時間になるとホントのお弁当食べてる。漫画もそうだけどどこにそんなに入れているんだか不思議だよ。
自分のお弁当も食べ終わるとみんなのとこに行ってちょっとづつお裾分けしてもらう。
もちろん私のも。
へへへ、なんかうれしい。
魔法学校にも運動会っていうのがある。でもね。普通じゃないのが魔法学校。魔法使っていいんだよ。ドーピングってなにって感じだよね。
こんなこと言うと、私の大好きなななちゃんは肩身狭いんだろうなって思うでしょ。
ジャーン!
運動会はななちゃんの独壇場!
魔法なんかなくったってななちゃんはすごいの。
とにかく、かけっこがメチャクチャ早い。風のように駆け抜けていく。
飛行魔法の話でも紹介したけど、とにかくバネが最強!
そりゃ、飛んだって勘違いするよね。
えっへん!
全部ななちゃんが一等賞!
学生時代のメインイベントっていえばやっぱ修学旅行っしょ!
途中の見学とかはさておきメインは就寝後の恋バナ!
さあ、ななちゃんと恋バナってはりきって入室したら、もうイビキかいて寝てた。少しムッとしたので、ななちゃんにダイブ!
えっ?
それでも寝てる。イビキは止まったけど。仕方なくななちゃんの布団の中にもぐりこんだんだ。
へへへ。
そんだけ。
私にとっては一生の思い出!
修学旅行は5年生のときだったんだけど、6年生の夏休み前に大量にスカウト退学した。
残されたのは私とななちゃん。
へへへ。
先生は寂しくなるわねって言ってたけど、私はななちゃんを独占できるので、喜んでいた。
もうニヤニヤがとまらん。
このまま、2人で卒業したいな。
魔法学校を卒業するのって落ちこぼれの象徴なんだけど。私には関係ない。
ななちゃんがすべて。
私の人生はななちゃん一色。
魔法学校も学年があるんだけど、この頃になると私とななちゃんが最上級生。
下級生からは、ななちゃんは『番長』と言われて恐れられていた。いったい何したんだろ?
で、私は『子分』。
ななちゃんの子分ならよろこんで。
もうだいぶ前からなんだけど、『ななちゃん』『さゆたん』って呼びあって、すごい仲良しなんだ。
なんで『さゆたん』っていうのかわからんけど、他の人がさゆたんって呼んでも無視、『さゆたん』はななちゃんが付けてくれた特別な名前。ななちゃん以外にそう呼ばれたくない。
運命の歯車は7年生の秋に狂ってしまった。私にスカウトの声がかかった。私はもちろん無視。
ななちゃんとお別れなんかするわけないだろ!
でも、先生がしつこく言ってくる。
「ヤダ。ヤダ」と幼い子供のようにダダこねた。
先生も根負けしてしまった。
フン、私にはななちゃんしかないんだから。
事件は翌日に起きた。少し寝坊してしまったので、慌てて寮を出ようとしたところ、突然後頭部に激痛を覚えた。遠のく意識の中、私はつぶやいていた。
ななちゃん、助けて。
別離は突然やってきた。朝、寮を出ようとしたら何者かに後頭部を殴打され、気を失ってしまった。
気がついたら、手足を拘束されている。魔法を発動して拘束を解こうとするが、魔法が発動しない。
え、どういうこと?
そんなことやってたら、強面の男が2人部屋に入ってきた。1人が私のお腹を蹴り上げる。痛みに意識が飛びそうになるところをもう1人が私の髪を鷲掴みにして、自分の顔の前に持ってきてこう言った。
「へん、おめえが変にスカウトを拒んだから痛え思いするんだぞ」
「ホント、アニキの言う通りっす」
お腹を蹴り上げた男が続ける。
その時、悟った。
初めから仕組まれたスカウトだったのだと。
ななちゃん。助けて。
あれから数日が経った。手足の拘束を解かれて気付いた。右手首にブレスレットのような金属の輪っかが巻いてある。血管をしめるほどではないが、簡単に外せるほどゆるくはない。
最初は男達にこれがなんなのかを聞いたけど、余計な口聞くんじゃねえと何度も殴る蹴るの暴行を加えられて、口答えをする気もおきなくなっていった。
ここにいれば食事なども不住なく暮らせていた。だんだんと魔法学校のことなど忘れていった。
もはや生きる屍と化していた。
私が抵抗する気も失せ従順になった頃にここの責任者のような人がきた。すごい怖そうな人だ。
「おねえちゃんさあ。俺ら困ってんだよ。少し協力してくれねえかな」
いつもの2人も腕組みをして私を威圧している。私は頷くしかなかった。すると、その男は語りだした。
「俺らの組織はレッドバロンっていうんだ。聞いたことねえかい。実はな。どうしても魔法少女の力を借りたくて魔法少女にでっち上げた3人をおねえちゃんたちのクラスに潜入させたんだがな。あいつらしくじりやがって」
魔法少女にでっち上げる? 3人?
私がそんなこと考えていると、彼はさらに続ける。
「グダグダ言ってても仕方ねえ。早い話がうちの組織のもんだとバレてしまったバカ3人の代わりにおねえちゃんが魔法少女たちとの橋渡しをしてほしいってことだ。協力してくれればおねえちゃんの身の安全は保証する。悪い話じゃねえと思うんだがな。どうだい」
「私はどうなってもいい。冬月奈々、魔法少女『ルナ』だけは助けて。お願い」
「よし、交渉成立。おねえちゃんとその『ルナ』の身の安全は保証する。これからよろしく頼むな」
そう言い残して、3人は部屋から出ていった。
大変なことになったよ。ななちゃん。助けて。
でも、魔法少女にでっち上げた3人って、ひょっとしてノコちゃん、ミッちゃん、トロちゃんってこと?
でっち上げるって、どうやって?
そんなことを考えていると部屋のドアが乱暴に開けられた。その三人だった。
「おい、奈々のフン。久しぶりだな」
リーダー格のノコちゃんが言った。
三人とも腕組みをしている。三人とも黒を基調とした魔法少女のコスチュームに身をまとい、それぞれ青、赤、黄の仮面を付けてる。
え、センス悪すぎ。それじゃ、一発でワルモノさんだってバレるじゃん。
3人はさらに悪びれる。
「フンさあ、うちらのことバカにしてんじゃね。どうせニセ魔法少女とか思ってんだろ」
3人にボコボコにされて意識が飛んでいく。
あれ、ななちゃん?
ん、ななちゃん今なんて言った?
『転生魔法少女』ってなに?
魔法少女のコスチュームをまとったななちゃんが決めポーズをしている。
へへへ。
カッコいいななちゃんも大好き!
班分けのときは必ずななちゃんの隣にピトってくっついて離れない。だから、みんなも間には入ってこようとしない。ホントはみんなもななちゃんと一緒がいいって思っているのは痛いほどわかってる。
私のこと、みんなが陰でなんて呼んでるか知ってる。
へへへ、『ななちゃんのフン』だって。いいもん。ななちゃん大好きだから。
今回は遠足の話。
ん、でも。ななちゃんは基本隠れてお菓子食べてるか、隠れて寝てるか、隠れて漫画読んでるかのどれか。うぅん。マイペースだね。大物すぎだよ。
毎回なんだけどななちゃんはたくさんお菓子を持ってくる。一応300円が上限なんだけど。
「えっ、これお弁当だけど文句ある」
ななちゃん、そもそも今お弁当食べちゃダメなんだけど。
でも、みんなななちゃんが大好きだから、誰も指摘しない。
肝心のお弁当の時間になるとホントのお弁当食べてる。漫画もそうだけどどこにそんなに入れているんだか不思議だよ。
自分のお弁当も食べ終わるとみんなのとこに行ってちょっとづつお裾分けしてもらう。
もちろん私のも。
へへへ、なんかうれしい。
魔法学校にも運動会っていうのがある。でもね。普通じゃないのが魔法学校。魔法使っていいんだよ。ドーピングってなにって感じだよね。
こんなこと言うと、私の大好きなななちゃんは肩身狭いんだろうなって思うでしょ。
ジャーン!
運動会はななちゃんの独壇場!
魔法なんかなくったってななちゃんはすごいの。
とにかく、かけっこがメチャクチャ早い。風のように駆け抜けていく。
飛行魔法の話でも紹介したけど、とにかくバネが最強!
そりゃ、飛んだって勘違いするよね。
えっへん!
全部ななちゃんが一等賞!
学生時代のメインイベントっていえばやっぱ修学旅行っしょ!
途中の見学とかはさておきメインは就寝後の恋バナ!
さあ、ななちゃんと恋バナってはりきって入室したら、もうイビキかいて寝てた。少しムッとしたので、ななちゃんにダイブ!
えっ?
それでも寝てる。イビキは止まったけど。仕方なくななちゃんの布団の中にもぐりこんだんだ。
へへへ。
そんだけ。
私にとっては一生の思い出!
修学旅行は5年生のときだったんだけど、6年生の夏休み前に大量にスカウト退学した。
残されたのは私とななちゃん。
へへへ。
先生は寂しくなるわねって言ってたけど、私はななちゃんを独占できるので、喜んでいた。
もうニヤニヤがとまらん。
このまま、2人で卒業したいな。
魔法学校を卒業するのって落ちこぼれの象徴なんだけど。私には関係ない。
ななちゃんがすべて。
私の人生はななちゃん一色。
魔法学校も学年があるんだけど、この頃になると私とななちゃんが最上級生。
下級生からは、ななちゃんは『番長』と言われて恐れられていた。いったい何したんだろ?
で、私は『子分』。
ななちゃんの子分ならよろこんで。
もうだいぶ前からなんだけど、『ななちゃん』『さゆたん』って呼びあって、すごい仲良しなんだ。
なんで『さゆたん』っていうのかわからんけど、他の人がさゆたんって呼んでも無視、『さゆたん』はななちゃんが付けてくれた特別な名前。ななちゃん以外にそう呼ばれたくない。
運命の歯車は7年生の秋に狂ってしまった。私にスカウトの声がかかった。私はもちろん無視。
ななちゃんとお別れなんかするわけないだろ!
でも、先生がしつこく言ってくる。
「ヤダ。ヤダ」と幼い子供のようにダダこねた。
先生も根負けしてしまった。
フン、私にはななちゃんしかないんだから。
事件は翌日に起きた。少し寝坊してしまったので、慌てて寮を出ようとしたところ、突然後頭部に激痛を覚えた。遠のく意識の中、私はつぶやいていた。
ななちゃん、助けて。
別離は突然やってきた。朝、寮を出ようとしたら何者かに後頭部を殴打され、気を失ってしまった。
気がついたら、手足を拘束されている。魔法を発動して拘束を解こうとするが、魔法が発動しない。
え、どういうこと?
そんなことやってたら、強面の男が2人部屋に入ってきた。1人が私のお腹を蹴り上げる。痛みに意識が飛びそうになるところをもう1人が私の髪を鷲掴みにして、自分の顔の前に持ってきてこう言った。
「へん、おめえが変にスカウトを拒んだから痛え思いするんだぞ」
「ホント、アニキの言う通りっす」
お腹を蹴り上げた男が続ける。
その時、悟った。
初めから仕組まれたスカウトだったのだと。
ななちゃん。助けて。
あれから数日が経った。手足の拘束を解かれて気付いた。右手首にブレスレットのような金属の輪っかが巻いてある。血管をしめるほどではないが、簡単に外せるほどゆるくはない。
最初は男達にこれがなんなのかを聞いたけど、余計な口聞くんじゃねえと何度も殴る蹴るの暴行を加えられて、口答えをする気もおきなくなっていった。
ここにいれば食事なども不住なく暮らせていた。だんだんと魔法学校のことなど忘れていった。
もはや生きる屍と化していた。
私が抵抗する気も失せ従順になった頃にここの責任者のような人がきた。すごい怖そうな人だ。
「おねえちゃんさあ。俺ら困ってんだよ。少し協力してくれねえかな」
いつもの2人も腕組みをして私を威圧している。私は頷くしかなかった。すると、その男は語りだした。
「俺らの組織はレッドバロンっていうんだ。聞いたことねえかい。実はな。どうしても魔法少女の力を借りたくて魔法少女にでっち上げた3人をおねえちゃんたちのクラスに潜入させたんだがな。あいつらしくじりやがって」
魔法少女にでっち上げる? 3人?
私がそんなこと考えていると、彼はさらに続ける。
「グダグダ言ってても仕方ねえ。早い話がうちの組織のもんだとバレてしまったバカ3人の代わりにおねえちゃんが魔法少女たちとの橋渡しをしてほしいってことだ。協力してくれればおねえちゃんの身の安全は保証する。悪い話じゃねえと思うんだがな。どうだい」
「私はどうなってもいい。冬月奈々、魔法少女『ルナ』だけは助けて。お願い」
「よし、交渉成立。おねえちゃんとその『ルナ』の身の安全は保証する。これからよろしく頼むな」
そう言い残して、3人は部屋から出ていった。
大変なことになったよ。ななちゃん。助けて。
でも、魔法少女にでっち上げた3人って、ひょっとしてノコちゃん、ミッちゃん、トロちゃんってこと?
でっち上げるって、どうやって?
そんなことを考えていると部屋のドアが乱暴に開けられた。その三人だった。
「おい、奈々のフン。久しぶりだな」
リーダー格のノコちゃんが言った。
三人とも腕組みをしている。三人とも黒を基調とした魔法少女のコスチュームに身をまとい、それぞれ青、赤、黄の仮面を付けてる。
え、センス悪すぎ。それじゃ、一発でワルモノさんだってバレるじゃん。
3人はさらに悪びれる。
「フンさあ、うちらのことバカにしてんじゃね。どうせニセ魔法少女とか思ってんだろ」
3人にボコボコにされて意識が飛んでいく。
あれ、ななちゃん?
ん、ななちゃん今なんて言った?
『転生魔法少女』ってなに?
魔法少女のコスチュームをまとったななちゃんが決めポーズをしている。
へへへ。
カッコいいななちゃんも大好き!
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