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第三章 ルナ18才編
第1話
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大都会東京を一陣の疾風が通りすぎていく。
「ルナ! リサがついてきてないぞ。もっとスピード落とせ。なんで魔法使えないのにこんなに速いんだよ?」
「うっせえぞ! あたしはグズが嫌いなの。現場に急行っていうだから急ぐに決まってるだろ!」
あたしの名前は『冬月奈々』、18才。職業はま、違、女優。こいつはあたしの使い魔の白猫『ぷちぷち』。レッドバロン事件の後に政府に付けてもらったんだ。
「おい、職業のところ。経歴詐称だぞ。お前は魔法少女『ルナ』が職業だろ!」
「うっせえぞ! 他人の心の中を読むなっていつも言ってんだろ! それにな。一時期、テレビドラマの主演してたんだからいいんだよ。いちいち細けえこと言うな」
「ホント一時期のドラマだし途中で打ち切られたって話だろ。自称女優じゃねえか!」
「ぐぬぬ。じゃあ、こいつらだって自称小説家じゃねえか!」
『こいつらって誰だ?』
ぷちぷちと喧嘩してたら、リサが追いついてきた。
「ななちゃん、速いよ! なんで魔法使っている私よりも速いの?」
で、こいつが『さゆたん』、18才。レッドバロン事件の後にあたしの相棒になった魔法少女『リサ』。
魔法学校以来のあたしの唯一の親友さ。
「じゃ、この辺であたしが主演したドラマをダイジェストでお送りします」
「そんなん用意されてる訳ねえだろ」
「お前、そういうとこだぞ! ちゃんと仕事しろ!」
「ということで、次回から私がどれだけななちゃんのことが大好きかダイジェストでお送りします」
「主人公のあたしが先だろ!」
「へへへ、そうだったね」
リサが恥ずかしそうにアタマをかいて舌を出す。
「東條補佐官からの今回の指令は最近活動が活発になっている『ブルーサンダー』を壊滅せよ。っていうんだけどね。ブルーサンダーは魔法少女に対抗するために薬物投与によって生み出した化け物を量産して各地で魔法少女を襲っているの。私たちの同級生もかなり病院送りにされているということで、ななちゃんに討伐依頼がきたんだよ。さすが、私のななちゃん!」
「おい、リサ。前フリが長えぞ。お前仕事できないだろ」
ぷちぷちがすっごく失礼なこと言ってる。
「ルナがイビキかいて寝てるぞ。ああぁ、よだれ垂らして腹もかいているぞ。魔法少女がこんなの公道でやっていいものか?」
ぷちぷちが呆れている。
はあはあ、ななちゃんの寝顔、寝顔。
ななちゃんの顔の至近距離まで近づいたら、ななちゃんの寝返りソバットで私は300メートルふっ飛ばされた。
うぎゃ!
なんで魔法使ってないのに、この威力?
さすが、ななちゃん!
「おい、いつまで漫才やってるんだ。起きろ。ルナ!」
「ん、あと5分」
「なにJKみてえなこと言ってる。さっさと起きて仕事しろ!」
「うっせえぞ。あいつをぶっ飛ばせばいいんだろ」
ルナが指差した先には門番らしき化け物がいた。
「そうだけど。どっちが悪役かわからん」
ぷちぷちがまた呆れている。
門番の化け物をパンチキックパンチ。
まったく効いてない。
ななちゃんのパンチはバズーカ級なのに、なんでまったく効いてないの?
「おい、さゆたん。サンダーボルトだせ」
えっ、サンダーボルトは雷魔法の上級魔法だよ。絶対死んじゃうよ。
そんなこと考えて躊躇していると
「おい、グズは嫌いだぞ!」
わかったよ。嫌われるくらいなら殺ってやる!
「サンダーボルト!」
私の手のひらから巨大な魔力が噴き出して青い閃光となって門番の化け物に向かっていく。
直撃!
へ、まったく効いてない。
「やっぱりな。おい、ぷちぷち。いくぞ!」
「ハイナ!」
うわぁ。
こんなに早い段階でやるの?
私は見たいけど。
そんなこと思っていると、ぷちぷちがななちゃんの左肩にのって、ななちゃんが右手の手のひらを天に突き上げる。
変身だよ!
あ、魔法少女っていうのは魔法少女のコスチュームを着替えるんだけどね。ななちゃんはその後で変身するんだよ。ななちゃんしかできないの。さすが、私のななちゃん。
天に突き上げた手のひらから白く輝く光が生じてななちゃんを包んでいく。
いつ見ても幻想的。ななちゃん!
そして、その光が弾けた瞬間、変身したルナが現れた。
天使、天使、天使、天使、天使!
みんな天使だよぉ。
光から解放されたルナは純白のコスチュームに身を纏う。そして特徴的なのは背中に純白の翼があることだ。まさにリサが言う通り天使である。
「転生魔法少女 見参」
うわぁ!
ななちゃん、カッコいいな。
こっちのななちゃんはクールで低音ボイスになるんだよ。
お届けできないのが残念。
「プチサンダー!」
えっ、いきなり。
それ、ちょっと待って!
リサは地面に伏せて、目をつぶり両手で耳を塞いだ。
ルナの手のひらから放たれた光は上空に雷雲を呼ぶ。そして、その雷雲は強烈な渦を巻きだし、閃光と轟音とともに地上に光の柱を創り出す。
一瞬だった。
一瞬で門番の化け物は跡形もなく、消え去った。
リサはルナのもとに駆け出していくが、ルナは扉に向かってゆっくりと歩いていく。
「ななちゃん、その扉は普通に開けられるよ」
そう言うより前に、ルナは扉をぶち破っていた。
建物の中はもぬけの殻だった。
そりゃ、うちの最終兵器ななちゃんが出てきたら誰でも逃げるよ。
すごいな。
ななちゃん。
ブルーサンダーの拠点がもぬけの殻だったことから私たちは魔法少女の指令室に戻った。
そして、東條補佐官から労いの言葉をもらい、会合に入った。
「現在、魔法少女サリー様の隊がブルーサンダーの行方を追っています。直に隠れ家を見つけるでしょう。報告をお待ち下さい」
東條補佐官が私たちにしばらく休息を取るように勧める。
ななちゃんはもちろんおネムタイムなんだけどね。それにしても、やっぱりかわいいな。ななちゃん。
「そりゃ、10人もいればすぐに見つかるんじゃねえのかい」
あ、こいつ。
こいつを紹介しなきゃダメ?
ダメか。
仕方ないから紹介するね。
こいつの名前はぷちぷち。愛しのななちゃんの使い魔。四六時中ななちゃんと一緒にいる私の恋敵。
レッドバロン事件の後で政府からななちゃんに貸与された使い魔。ななちゃんの魔力を日夜吸収し続け、変身のトリガーとなって変身後はななちゃんと一体と。なんかムカついてきたから紹介やめる。
そんなやり取りをしていたらサリーがブルーサンダーの居場所を発見したという報告が届いた。
「魔法少女サリー様。ご報告お願いします」
東條補佐官がサリーに報告を促す。
「ハイ、現在私は東シナ海の公海上空を飛んでいます。ブルーサンダーは豪華客船サンメリア号に滞在していております。サンメリア号にはその他多数の民間人が滞在しており、大っぴらにはブルーサンダーに攻撃できない状況です。東條補佐官どうしましょうか」
「そうか。民間人が多数いるというのあれば、1人くらいなら潜入できるな?」
「ハイ。私1人くらいなら」
「魔法少女サリー様。豪華客船サンメリア号に潜入し情報収集することを命ずる」
「ハッ」
こうしてサリーの潜入捜査が始まった。
「ルナ! リサがついてきてないぞ。もっとスピード落とせ。なんで魔法使えないのにこんなに速いんだよ?」
「うっせえぞ! あたしはグズが嫌いなの。現場に急行っていうだから急ぐに決まってるだろ!」
あたしの名前は『冬月奈々』、18才。職業はま、違、女優。こいつはあたしの使い魔の白猫『ぷちぷち』。レッドバロン事件の後に政府に付けてもらったんだ。
「おい、職業のところ。経歴詐称だぞ。お前は魔法少女『ルナ』が職業だろ!」
「うっせえぞ! 他人の心の中を読むなっていつも言ってんだろ! それにな。一時期、テレビドラマの主演してたんだからいいんだよ。いちいち細けえこと言うな」
「ホント一時期のドラマだし途中で打ち切られたって話だろ。自称女優じゃねえか!」
「ぐぬぬ。じゃあ、こいつらだって自称小説家じゃねえか!」
『こいつらって誰だ?』
ぷちぷちと喧嘩してたら、リサが追いついてきた。
「ななちゃん、速いよ! なんで魔法使っている私よりも速いの?」
で、こいつが『さゆたん』、18才。レッドバロン事件の後にあたしの相棒になった魔法少女『リサ』。
魔法学校以来のあたしの唯一の親友さ。
「じゃ、この辺であたしが主演したドラマをダイジェストでお送りします」
「そんなん用意されてる訳ねえだろ」
「お前、そういうとこだぞ! ちゃんと仕事しろ!」
「ということで、次回から私がどれだけななちゃんのことが大好きかダイジェストでお送りします」
「主人公のあたしが先だろ!」
「へへへ、そうだったね」
リサが恥ずかしそうにアタマをかいて舌を出す。
「東條補佐官からの今回の指令は最近活動が活発になっている『ブルーサンダー』を壊滅せよ。っていうんだけどね。ブルーサンダーは魔法少女に対抗するために薬物投与によって生み出した化け物を量産して各地で魔法少女を襲っているの。私たちの同級生もかなり病院送りにされているということで、ななちゃんに討伐依頼がきたんだよ。さすが、私のななちゃん!」
「おい、リサ。前フリが長えぞ。お前仕事できないだろ」
ぷちぷちがすっごく失礼なこと言ってる。
「ルナがイビキかいて寝てるぞ。ああぁ、よだれ垂らして腹もかいているぞ。魔法少女がこんなの公道でやっていいものか?」
ぷちぷちが呆れている。
はあはあ、ななちゃんの寝顔、寝顔。
ななちゃんの顔の至近距離まで近づいたら、ななちゃんの寝返りソバットで私は300メートルふっ飛ばされた。
うぎゃ!
なんで魔法使ってないのに、この威力?
さすが、ななちゃん!
「おい、いつまで漫才やってるんだ。起きろ。ルナ!」
「ん、あと5分」
「なにJKみてえなこと言ってる。さっさと起きて仕事しろ!」
「うっせえぞ。あいつをぶっ飛ばせばいいんだろ」
ルナが指差した先には門番らしき化け物がいた。
「そうだけど。どっちが悪役かわからん」
ぷちぷちがまた呆れている。
門番の化け物をパンチキックパンチ。
まったく効いてない。
ななちゃんのパンチはバズーカ級なのに、なんでまったく効いてないの?
「おい、さゆたん。サンダーボルトだせ」
えっ、サンダーボルトは雷魔法の上級魔法だよ。絶対死んじゃうよ。
そんなこと考えて躊躇していると
「おい、グズは嫌いだぞ!」
わかったよ。嫌われるくらいなら殺ってやる!
「サンダーボルト!」
私の手のひらから巨大な魔力が噴き出して青い閃光となって門番の化け物に向かっていく。
直撃!
へ、まったく効いてない。
「やっぱりな。おい、ぷちぷち。いくぞ!」
「ハイナ!」
うわぁ。
こんなに早い段階でやるの?
私は見たいけど。
そんなこと思っていると、ぷちぷちがななちゃんの左肩にのって、ななちゃんが右手の手のひらを天に突き上げる。
変身だよ!
あ、魔法少女っていうのは魔法少女のコスチュームを着替えるんだけどね。ななちゃんはその後で変身するんだよ。ななちゃんしかできないの。さすが、私のななちゃん。
天に突き上げた手のひらから白く輝く光が生じてななちゃんを包んでいく。
いつ見ても幻想的。ななちゃん!
そして、その光が弾けた瞬間、変身したルナが現れた。
天使、天使、天使、天使、天使!
みんな天使だよぉ。
光から解放されたルナは純白のコスチュームに身を纏う。そして特徴的なのは背中に純白の翼があることだ。まさにリサが言う通り天使である。
「転生魔法少女 見参」
うわぁ!
ななちゃん、カッコいいな。
こっちのななちゃんはクールで低音ボイスになるんだよ。
お届けできないのが残念。
「プチサンダー!」
えっ、いきなり。
それ、ちょっと待って!
リサは地面に伏せて、目をつぶり両手で耳を塞いだ。
ルナの手のひらから放たれた光は上空に雷雲を呼ぶ。そして、その雷雲は強烈な渦を巻きだし、閃光と轟音とともに地上に光の柱を創り出す。
一瞬だった。
一瞬で門番の化け物は跡形もなく、消え去った。
リサはルナのもとに駆け出していくが、ルナは扉に向かってゆっくりと歩いていく。
「ななちゃん、その扉は普通に開けられるよ」
そう言うより前に、ルナは扉をぶち破っていた。
建物の中はもぬけの殻だった。
そりゃ、うちの最終兵器ななちゃんが出てきたら誰でも逃げるよ。
すごいな。
ななちゃん。
ブルーサンダーの拠点がもぬけの殻だったことから私たちは魔法少女の指令室に戻った。
そして、東條補佐官から労いの言葉をもらい、会合に入った。
「現在、魔法少女サリー様の隊がブルーサンダーの行方を追っています。直に隠れ家を見つけるでしょう。報告をお待ち下さい」
東條補佐官が私たちにしばらく休息を取るように勧める。
ななちゃんはもちろんおネムタイムなんだけどね。それにしても、やっぱりかわいいな。ななちゃん。
「そりゃ、10人もいればすぐに見つかるんじゃねえのかい」
あ、こいつ。
こいつを紹介しなきゃダメ?
ダメか。
仕方ないから紹介するね。
こいつの名前はぷちぷち。愛しのななちゃんの使い魔。四六時中ななちゃんと一緒にいる私の恋敵。
レッドバロン事件の後で政府からななちゃんに貸与された使い魔。ななちゃんの魔力を日夜吸収し続け、変身のトリガーとなって変身後はななちゃんと一体と。なんかムカついてきたから紹介やめる。
そんなやり取りをしていたらサリーがブルーサンダーの居場所を発見したという報告が届いた。
「魔法少女サリー様。ご報告お願いします」
東條補佐官がサリーに報告を促す。
「ハイ、現在私は東シナ海の公海上空を飛んでいます。ブルーサンダーは豪華客船サンメリア号に滞在していております。サンメリア号にはその他多数の民間人が滞在しており、大っぴらにはブルーサンダーに攻撃できない状況です。東條補佐官どうしましょうか」
「そうか。民間人が多数いるというのあれば、1人くらいなら潜入できるな?」
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