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沙耶 回想1
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短め。
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私が今は婚約者の七瀬達也と仲良くなったきっかけは、幼稚園のひまわり組、4歳の時でした。(当時は達也くん呼び)
小さい頃の私は、後先考えず行動してしまうことが多かったみたいです。
ある日、幼稚園の給食で私の大好物のプリンが出たのですが、当時の私はプリンを見た瞬間に食べたい気持ちが抑えられず、ごはんの前にプリンを食べてしまったのです。
最初は美味しいし、嬉しかったのですが、後になってみんなが食べ始める時に自分の分が無くて泣きそうになっていたところに隣の席にいた達也くんが、自分の分のプリンをスプーンに乗せ私に向かって差し出していました。
私はどうしたらいいかわからず、けれども、スプーンに乗ったプリンから目を離せない私に優しい笑顔を浮かべた達也くんが、そのまま「あーん」と言って食べさせてくれました。
その時から、私は達也くんの傍にいたいと強く思い、よく達也くんの後ろにくっついて行き仲良くなっていきました。
そうして、傍に居るようになり、周りの男の子たちと達也くんは違うかもと薄っすら気付き始めていきました。
周りの男の子たちは、女の子たちと一緒になって、かけっことか外で無邪気に遊んでいるのに対して、達也くんは、みんなの輪に入れなかった子を入れるようにしていることに気付きました。
それに字を読める子が少ない中、達也くんも読める子で、私にも教えながら本を読んでくれてました。ちっちゃいけど、先生みたいでした。好き。
小学校の時も、幸運にもクラスが別になることはなく相変わらず私は達也くんの傍に居続けることができた。
学校終わりには、一緒に本を読んだり外で遊んだりと毎日のように遊んだ。
そんな毎日を過ごしていたらある日、達也くんの気を引きたくて消しゴムを盗んじゃった子が居たりもした。
その時の達也くんは「ごめんね、これが無いと俺も困っちゃうんだ」って言いながら、先生に消しゴムを半分に切ってもらって半分を彼女にあげていた。わ、私も欲しい!
そんな優しい達也くんとの別れも小学3年生の終わりにやってきた。
何をするにも、べったりだった私は案の定泣きじゃくり
「いやだぁわがれだぐないいい」と繰り返す私に彼は少し困ったような顔で、私の頭を撫で
「学校は別になるけど、これからも一緒に遊んでくれる?」と、言ってくれて
「うん!絶対だよ!約束ね!」
「わかった。約束だね。」と、約束してくれた。
その後は、毎日とはいかず、週に一回は絶対になにかしらで連絡を取り合っていた。
達也くんのお母さんがいないと、家に遊びに行けなかったので、電話で話したり。
達也くんの家がだめなら、私の家は大丈夫なのになんで来てくれないの!とか。
当時は不満に思ってたんだけど、今にして思えば男性を女性しかいない家になんて考えられないよね。
お母さんにも、諭された。
達也くんと今後も一緒に居たいのならどこの高校でもいけるレベルに勉強しなさいと。
早くにその言葉の意味をかみ砕いて教えてくれたお母さんには感謝しかない。
ほんとに…ありがとう。まさか桜庭高校とは…。
そんな関係が長く続き、中学には一緒にお出掛けするまで許してもらった。
思春期の、言うなれば危ない時期に男女で二人で会うなんて。
相当特殊だったと思う。
よく達也のお母さんも許してくれたなと思う。達也が相当説得を頑張ってくれたのかな…?
私の友達にも漫画の世界?とか言われちゃうぐらいだったし。
達也に会えることをモチベーションに勉強を死ぬ気で頑張り、なんとか達也と同じ高校に行けた。
そういえば、試験の面接のあとにも特別面談?とかで別室にも呼ばれたなぁ。
もし、七瀬さんにプロポーズされたらとか。私の夢ですって答えてすぐ終わったけど、あれでよかったのかな…?
なんて考え事をしていたら、達也が向かってくるのが見えた。
意識なんかしてなかったけど人生で一番の笑顔が出たとおもう。
「おはよう達也!」
短め。
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私が今は婚約者の七瀬達也と仲良くなったきっかけは、幼稚園のひまわり組、4歳の時でした。(当時は達也くん呼び)
小さい頃の私は、後先考えず行動してしまうことが多かったみたいです。
ある日、幼稚園の給食で私の大好物のプリンが出たのですが、当時の私はプリンを見た瞬間に食べたい気持ちが抑えられず、ごはんの前にプリンを食べてしまったのです。
最初は美味しいし、嬉しかったのですが、後になってみんなが食べ始める時に自分の分が無くて泣きそうになっていたところに隣の席にいた達也くんが、自分の分のプリンをスプーンに乗せ私に向かって差し出していました。
私はどうしたらいいかわからず、けれども、スプーンに乗ったプリンから目を離せない私に優しい笑顔を浮かべた達也くんが、そのまま「あーん」と言って食べさせてくれました。
その時から、私は達也くんの傍にいたいと強く思い、よく達也くんの後ろにくっついて行き仲良くなっていきました。
そうして、傍に居るようになり、周りの男の子たちと達也くんは違うかもと薄っすら気付き始めていきました。
周りの男の子たちは、女の子たちと一緒になって、かけっことか外で無邪気に遊んでいるのに対して、達也くんは、みんなの輪に入れなかった子を入れるようにしていることに気付きました。
それに字を読める子が少ない中、達也くんも読める子で、私にも教えながら本を読んでくれてました。ちっちゃいけど、先生みたいでした。好き。
小学校の時も、幸運にもクラスが別になることはなく相変わらず私は達也くんの傍に居続けることができた。
学校終わりには、一緒に本を読んだり外で遊んだりと毎日のように遊んだ。
そんな毎日を過ごしていたらある日、達也くんの気を引きたくて消しゴムを盗んじゃった子が居たりもした。
その時の達也くんは「ごめんね、これが無いと俺も困っちゃうんだ」って言いながら、先生に消しゴムを半分に切ってもらって半分を彼女にあげていた。わ、私も欲しい!
そんな優しい達也くんとの別れも小学3年生の終わりにやってきた。
何をするにも、べったりだった私は案の定泣きじゃくり
「いやだぁわがれだぐないいい」と繰り返す私に彼は少し困ったような顔で、私の頭を撫で
「学校は別になるけど、これからも一緒に遊んでくれる?」と、言ってくれて
「うん!絶対だよ!約束ね!」
「わかった。約束だね。」と、約束してくれた。
その後は、毎日とはいかず、週に一回は絶対になにかしらで連絡を取り合っていた。
達也くんのお母さんがいないと、家に遊びに行けなかったので、電話で話したり。
達也くんの家がだめなら、私の家は大丈夫なのになんで来てくれないの!とか。
当時は不満に思ってたんだけど、今にして思えば男性を女性しかいない家になんて考えられないよね。
お母さんにも、諭された。
達也くんと今後も一緒に居たいのならどこの高校でもいけるレベルに勉強しなさいと。
早くにその言葉の意味をかみ砕いて教えてくれたお母さんには感謝しかない。
ほんとに…ありがとう。まさか桜庭高校とは…。
そんな関係が長く続き、中学には一緒にお出掛けするまで許してもらった。
思春期の、言うなれば危ない時期に男女で二人で会うなんて。
相当特殊だったと思う。
よく達也のお母さんも許してくれたなと思う。達也が相当説得を頑張ってくれたのかな…?
私の友達にも漫画の世界?とか言われちゃうぐらいだったし。
達也に会えることをモチベーションに勉強を死ぬ気で頑張り、なんとか達也と同じ高校に行けた。
そういえば、試験の面接のあとにも特別面談?とかで別室にも呼ばれたなぁ。
もし、七瀬さんにプロポーズされたらとか。私の夢ですって答えてすぐ終わったけど、あれでよかったのかな…?
なんて考え事をしていたら、達也が向かってくるのが見えた。
意識なんかしてなかったけど人生で一番の笑顔が出たとおもう。
「おはよう達也!」
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