男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波

文字の大きさ
12 / 50

第10話 デートですの?

しおりを挟む
---------------------------------------
短め。
---------------------------------------



「龍宮寺さん、少し話さない?」

「わかりましたわ。少々お待ちになって。」


龍宮寺さんはそう言い、どこかに電話をかけていた。

待っているあいだに思う。龍宮寺さんめっちゃスタイルいいな。167,3cmの高身長で、出るとこ出て締まるとこは締まっている。


「お待たせしましたわ」


おぉう、早い。まだ思考の波に乗ってたから、ビクっとしちゃったよ。


「いや、俺は全然大丈夫だよ。電話大丈夫だった?経営を学ぶんだったよね。手短のがいいかな?」

「迎えの電話ですわ、時間は大丈夫ですの。お気遣い感謝しますわ。それにグループ会社に行くのも学校生活が落ち着いてからになりますの。」

「あ、そうだったんだ。てっきりもう始めてるのかと。」


そしたら、時間あるのか。ちょっと踏み込んでみるか。


「よかったらでいいんだけどさ、今から買い物行かない?本買いたいんだよね。」

「デートですの?」

「デートですの。」

「是非ご一緒しますわ。迎えはいりますの?」

「あー…割と近いはずだし、歩きでも大丈夫かな?」


たぶんだけど、リムジンとかだろうなあ…。

本人にその気が今は無くてもこれは罠だ。

さすがにこの世界の常識を15年も学んできている身としては、“まだ”乗れないな。

密室に男女2人なにも起きないはずもなく…。いや、冗談じゃなくて。

今は平気でも二人になったら絶対食われちゃう。俺がね。


「はいですの。」


ただの返事なのに可愛く感じる。なんだこれ。

最初は聞き馴染みのない語尾だったけど、これがいい!になってきたですの。



とりあえず帰り支度をして問題が起きた。

お互いに本屋の場所を知らないことが判明し、なぜか俺のスマホ一個で一緒になって近くの本屋を検索した。

急に隣から覗き込んできて、ドキドキさせられた。いい匂いもするし!

自然にこういうことするのって上流階級では必修科目だったりします?


「わざと?」


龍宮寺さんは首をコテンッと傾げた。

頭上に?マークが浮かび上がったのを幻視した。

ああ、天然ね。


「なにがですの?」

「いや、忘れてくれ。そのままでいいよ」

「??-----はいですの。」


例え演技だったとしても、騙されてもいいや。かわいいし。


そうして調べたところによると学校から自宅とは真逆な方向にあるショッピングモールに本屋も入っているようだ。

さすがに引っ越した時に母親に連れられて買い物に行っていたから、ショッピングモールがあることは知ってはいた。

車で行ってたしちょっと距離あるだろうなあって思ってたんだけど、そうか。学校からってなると歩きでも15分かからないぐらいで行けるのか。


はたして彼女を15分も歩かせていいのだろうか?とチラっと龍宮寺さんの様子を確認する。

心配なかったわ。まだスマホを見ていて、目がキラッキラしてらっしゃる。

あ、こっち見た。またスマホ見て、すぐまたこっち見てうなずいてる。

行ったことなくてワクワクでもしてんのかな?


「よしっ、それじゃ行くか!」



道中、雑談しながらショッピングモールに向かう。

ただ歩いてるだけなのに様になるなとか思ってたら到着した。

ゆっくり歩いていたようで、入ってすぐよく見える位置に設置された電光掲示板の時計は学校から出た20分後を指し示していた。


「本屋は2階だね。行こっか。」


・・・・。


あれ、反応がないぞ?後ろを見る。

どうやらお嬢様にはこの光景すら物珍しかったようだ。

立ち止まってきょろきょろしちゃってる。


「気になるとこ見て回ろうか。」


そう言って龍宮寺さんの手を取り、繋いでゆっくりと歩き出す。



しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます

neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。 松田は新しい世界で会社員となり働くこととなる。 ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。 PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。 ↓ PS.投稿を再開します。ゆっくりな投稿頻度になってしまうかもですがあたたかく見守ってください。

男が少ない世界に転生して

美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです! 旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします! 交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

貞操逆転世界で出会い系アプリをしたら

普通
恋愛
男性は弱く、女性は強い。この世界ではそれが当たり前。性被害を受けるのは男。そんな世界に生を受けた葉山優は普通に生きてきたが、ある日前世の記憶取り戻す。そこで前世ではこんな風に男女比の偏りもなく、普通に男女が一緒に生活できたことを思い出し、もう一度女性と関わってみようと決意する。 そこで会うのにまだ抵抗がある、優は出会い系アプリを見つける。まずはここでメッセージのやり取りだけでも女性としてから会うことしようと試みるのだった。

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

昔好きだったお姉さんが不倫されたので落としに行ったら後輩からも好かれていた

九戸政景
恋愛
高校三年生の柴代大和は、小学校一年生の頃からの付き合いである秋田泰希の姉である夕希に恋心を抱いていたが、夕希の結婚をきっかけに恋心を諦めていた。 そして小学生の頃の夢を見た日、泰希から大和は夕希の離婚を伝えられ、それと同時にある頼みをされる。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

貞操逆転世界に転生してイチャイチャする話

やまいし
ファンタジー
貞操逆転世界に転生した男が自分の欲望のままに生きる話。

処理中です...