男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波

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第11話 デートですの!

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目に映るもの全てが新鮮なのだろうか。手は決して離さずあっちこっち見て回る。社会科見学かな…?ほっといたら迷子になりそうな危うさがあって、そんなところも可愛らしい。

龍宮寺さんの迷子姿がちょっと想像できてしまうのはなんなんだろうね。

普段どんなとこで買い物してるんだろう。やっぱ専門店とかなのかな?ワンチャン、家に呼んでるとか…?

本屋が目的ではあったけど、こうも楽しそうだと行かなくてもいいやってなる。学校の図書室で借りて読むでもいいし、休日には沙耶と出掛けるからその時でもいい。

お、急に手を引く力が強まった気がする!デート中に別の女性のこと考えたらわかるってマジなのか!?



手を引かれるように、たどり着いた店舗はランジェリーショップだった。

あの?さすがに気まずいんですが?


「ハニー、ここはちょっと…?」

「先にダーリンの好みは把握しておきたいんですの」


ダーリン呼びの反射速度よ。さては秀才じゃなくて天才のほうか?自己紹介の時にも思ったぞ。

そう若干屈んで上目遣いの龍宮寺さんに懇願《こんがん》され、確かにそれもそうだよね!って流されそうになったが。


「まだ出会って二日だし、さ。もうちょっとゆっくり仲良くなっていってもいいんじゃない?」

「??----好意に時間は関係ありませんの。」


上目遣いキープしながらキョトンとされた。かわいい。


「あー、その、ほら、男の俺が入るのはちょっと…ね?」

「ご安心なさって大丈夫ですわ。わたくしもおりますの。」


ニコっと優しく微笑んできた。いや、押しつええな!!!

ランジェリーショップという店先で男女が留まって話しているということで、少し目立ってきたな。このままじゃ彼女が悪く見られちゃうかもしれない。覚悟を決めていくか。実際見たいしな。


「なら安心だ!いこうぜ!!」

「はいですの!!」


内心テンションを上げてやってきた店内は、白の壁に電球色で全体的に暖かな雰囲気だ。右を向いても左を向いても下着なのが男の俺には落ち着かないけど。

奥のほうに一部、暗めのピンクでライトアップされてるところもあるな。遠目で見てる感じだいぶ攻めた下着が飾ってある。あれいいな。

目敏く俺の視線を追っていたのであろう龍宮寺さんにバレて

「これがいいですの?こっちですの?」

と、龍宮寺さんは手際良く何点かを選び、一個ずつ自分の体に当て俺の反応を探りどんどん候補を絞っていった。

ものの10分ぐらいになるだろうか。次に店先に立つことになったのは。

そうして、ホクホク顔で店のロゴの入ったチョコレート色の紙袋を持つ龍宮寺さんと何をされたのかわからない呆然とした顔の俺の姿があった。


「あれ、終わった?」

「終わりましたわ。傾向もわかりましたの!」


嬉しそうに俺の癖バレてんだよって報告はどうなんだろうね。



その後も行く先々を見て回り、ようやく本来の目的地である本屋にたどり着いた。


「龍宮寺さんはどんな本が好き?ジャンルでもいいんだけど」

「ダーリン?」


龍宮寺さんは、どんな本読むのかなと俺にも良さそうであれば買ってみるかなと思い聞いてみた。

まるで龍宮寺って誰だろうって顔をするな。わかったわかった。


「ハニーはどんな本読むの?」

「基本的に為になる本を読みますの。趣味で好んで読むのはこういうのになりますの…。」


そう言って取った本で顔の前を隠し、目だけを出してこちらの様子を窺うハニー。あざとかわいいな。

なるほど。恋愛モノか。別に恥ずかしがらなくてもいいのに。


「俺もたまに読むぞ?恥ずかしがらなくてもいいのに。特に好きなのとかある?読んでみたいな。」

「はいですの。」


そのまま手に持っていた本を俺に渡してきた。あ、これだったのね。


そうして、普段であれば夕飯前。そのぐらいの時間になっていた。そろそろ帰らないと。それにあわせて龍宮寺さんも迎えを呼んだ。

送らなくていいんですの?と本当に心配そうに尋ねられたが、迎えがあるから大丈夫だよと返す。


「今日はすごく楽しかったよ。また来ようね。」

「私も楽しかったですわ。またデートしたいですの。」

「うん。次はどこいこうとか場所も一緒に考えようか。気を付けて、またね」


車の中から、ぬいぐるみの熊の手を握り振ってくれる彼女に俺も手を振り返す。

別れ際にデート記念によかったらって、小さい熊のぬいぐるみをプレゼントしたんだけど、気に入ってくれたみたいだ。よかった。

急いで俺の分も買うことになってお揃いにしたのも、良い思い出になるだろう。あっという間な初デートだったな。いろいろな顔を見れたし楽しかった!




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