男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波

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第12話 買い物

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「まだいらないんじゃないかなぁ」

「え、いらない?」

「うん。達也はいるの?」

「そう言われると、いらないかもなあ。」

「でしょ?美麗《みれい》さんがきたら、また来よ?」


ふむ…そうきたか。上手いね。それまで俺の睡眠時間は沙耶にあげますよ。

美麗さんは、龍宮寺さんの下の名前だね。ん?なんでピンポイントで?とはなったけど。まあ、俺もそのうち婚約者になってもらえたらいいなと思ってるけどさ。


今日は、約束していた沙耶との買い物で二駅先の複合施設にきていた。ほんと良い立地だな。近場にいろいろあって住みやすい。

そこで寝具の他にもいろいろ見て回る予定だ。いや、たったいま寝具の購入は無くなったのでただの買い物だ。



そうそう、ちなみに昨日は沙耶の母親にも菓子折り持って婚約の挨拶に行ってきた。それから荷物の移動や諸々を済ませた。そのおかげもあって、今日は時間が出来て早い時間からここに来れたんだ。


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話しながら施設内を歩いていると雑貨屋があったので沙耶の希望で入ることにした。


「ほら、必要でしょ?達也も選んで。」


連れてこられたのは水筒コーナーだった。

ああ、そういえば5月にはレクリエーションが始まるのか。と思い出す。

高校からはレクリエーションがある。大事な婚活イベントだ。頻度に多少の差はあるようだけど、だいたいどこの高校でも不定期で開催されているみたいだね。

桜庭高校の初回のレクリエーションは、学校敷地内の山でハイキングコースからの景色のいいところでピクニックだ。

個人的には凄くいいイベントだなと思ってる。それにちょうどいいタイミングだろうし。男女ともに言えることで、今まで関わりなかった子と同じ班になって一緒に歩くのって会話もするだろうし結構よさそう。

仲良くなるきっかけになるしな。それに、人見知りしててスタート遅れちゃった…って子にも良いチャンスだと思う。

まあ、ちゃんと大人が考えて、そこらへんも考慮したレクリエーションなのだろう。

長くなっちゃったけど、ハイキングで山を歩くわけだしそれで水筒もいるだろう。ってことだ。ペットボトルじゃなくて、水筒をちゃんと用意して行くのっていいよね。準備早くて偉いな。さすが沙耶!


「これで!」

「それじゃ小さいよぉ。こっちね。」

「はい。」


ちなみにサイズ違いの同じデザインの物になっただけね。




その後は他の店舗でも買い物をしたりし、お昼時になったのでご飯を食べに行く。今日は牛丼の気分じゃないらしく、パスタ屋になった。

今日は特に何もないので、案内されるがままに行き交う人達がよく見えるテーブル席についた。

提供されたばかりのパスタをくるくるしつつ、沙耶に尋ねる。


「午後からどうしよっか、行きたいとことか買いたいものある?」

「小窓のカーテン欲しい!けど、最後でいいかなぁ」

「ああ、そういえば言ってたもんね。確かに先に買っちゃうと荷物になるか。俺もハンカチ欲しいの思い出したわ。沙耶は他にはどっかある?」

「う~ん…あっ!あとはランジェリーショップ行きたい!」

「ぐふっ…ゴホ…え?」

「美麗さんが教えてくれたの!私も新しいの買うね!」

「-----うん?」


予想してなかった返しにむせた。龍宮寺さん。ランジェリーショップ。うん?嫌な予感がするぞ…?


「待った!一個ずつ聞いてっていい?慎重に!慎重にいこう!」

「うん。いいよ?」


小首を傾げてどうしたの?って不思議そうにしてる沙耶に聞いていく。


「龍宮寺さんに聞いたってなにを聞いたの?」

「傾向!」


元気いいね。主語も言おうね。嬉しそうに言わないでね。それじゃ一個目でトドメだよ?


「あっ、はい。連絡先交換してたんだね。」

「クラスのグループチャットから私個人に送ってくれたよ?」

「クラスのグループチャット…」


クラスのグループチャット…だと…?

俺そのグループ入ってないんだけど!!!

え?周りの反応もそんな悪いもんじゃなかったよね…?入学早々なんかやらかしてた?不安になってきたんだけど!!


「あっ、ごめんね!女子だけのだよ!?そんな急に泣きそうな顔しないでよぉ」

「女子だけか!びっくりしたあ…。」

「私のがびっくりしたよぉ。協力し合おうねって先生主導のやつだから」


ああ、そういう。協力関係って感じか。男は基本入らない系のやつってことね。把握把握。

おい、まて!!第一印象会議のリークした現場そこだな?聞いてこいって主犯は朝倉先生か!?



そうして最初からわかっちゃいたが、黒幕も暴きつつ食事のあとはランジェリーショップに行った。開き直って試着もしてもらい、しっかり吟味して三点ほどご購入させていただいた。品揃えよかった。またきます!!


食後に試着とはなんぞやとちょっと怒っていたらしい。しっかり夜にお返しをするはめになった。



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