男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波

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第27話 二人目の婚約者

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来週のテストの返却までは学校が休みだ。というわけで、美麗と以前から約束をしていたレストランにいくことにした。指輪も届いたし!

行きたいところは決まってるとのことだったので、予約とかは美麗に任せてある。

どうやらドレスコードのあるレストランのようで、一応少々値の張るスーツで行くことにした。買っておいて良かった。

あぁ…緊張するな。行く前からこんな調子で食事の味とかわかるのかな。

準備を済ませリビングでそわそわしていると家のチャイムが鳴る。モニターを見てみると見知ったメイドさんだ。どうやら迎えがきたようだ。

指輪の入った箱を持っているのを確認し、よし!行くか!と気持ちを高めて玄関を出る。おや?沙耶もくるの?ああ、下までお見送りか。ん?普段そんなんしてたっけ?

そうして一緒にエレベーターで降りていき、マンションのエントランスを出るとすぐ先にリムジンが止まっていた。

俺の姿を確認し、メイドさんが車の後部座席のドアを開け、中から美麗さんが降りてくる。


「おまたせいたしましたの。」

「いや、全然!時間通りじゃない?迎えありがとう。」


ん?美麗さんの視線がどうも俺を見ていないような気がして追ってみると後ろの沙耶に向いている…?

挨拶もせずに満面の笑みの沙耶が、片手で親指と人差し指で丸を作ってる?okサインに見えるが?なにが??

まあ、一旦置いておくか。美麗の恰好が綺麗すぎるから、まずそっちの処理をしなければ!

「ドレス似合ってるね、綺麗だよ」

今日の美麗は、なんかすごい大人っぽいな。色はブルーグレーで、ロールカラーフレアスリーブドレスだ。肩から腕周りがレースになっていてセクシーだ。

なんかアクセサリーとか持ち物で、ポイントポイントで青が散りばめられてるのが気にはなるが…たまたま?サムシングブルー?


「ありがとうですの。達也さんもかっこいいですの。」


美麗がそう言いつつ照れながらはにかんでくる。えっ、持って帰っていい?



そうして沙耶に見送られながらリムジンは出発した。

車内では二人っきりだ。予想に反して食われることはなかったな。何度も会って慣れてきたからだろうか。よかった。


車で20分ぐらいかけて移動をし、ようやく車が止まった。

着いて早々見上げてしまう。なにこの高層ビル。え、最上階のレストラン?まじすか…。

最上階直通の専用のエレベーターに乗り、店内に入る。いや、わかっちゃいたが凄い高級店っぽいとこなんだが?

「え、店員さんしかいない…。」

「貸切《かしきり》ですの。」

ボソッと俺の口から零れ落ちた独り言に美麗が答える。

「貸切!?------え、おれそんな金…。」

「大丈夫ですの。そもそも男性に払わせないですし、ウチの会社の一部ですの。」

ちょっと大きな声出しちゃった。ほへぇ~龍宮寺家すごいんだな。家族と対面したからか、その意識が薄れつつあったわ。ちゃんとすごい。

それに貸切だからか龍宮寺家の人がいるからかはわからないけど、店員さんに注意とか特になにも言われなかったのは助かった。



そうして、案内されるままにガラス張りの見通しの良い席に座る。

すげえ、夜景めっちゃ綺麗。高校生でこんなとこ来る人生になるとは思わなかったなあ。

そうして雑談を交えつつコース料理がちょうどいいタイミングでやってくる。

はぁ…。それにしても慣れない場とこれからプロポーズするのかってので緊張が凄い。

ご飯の味?さっぱりわかんねえ!うまいんじゃないか?

「美味しいね。」

「ありがとうですの。シェフも喜ぶと思うですの。達也さん、このソースも美味しいですの、是非一緒にかけて食べてみてほしいですの。」

「あ、うん。」

だめだ。緊張して上手く話が続かない…。完全に俺が悪い。美麗が気を遣ってくれてるのがわかる。ぐるぐる考えがまとまんないというか…


「美麗、俺の婚約者になってくれないか?」


あああああ!俺ってやつは!!俺ってやつは!!!

まだ食事の最中にぶっこんじまった!緊張から解放されたくてポロっと出ちゃった!!

視界の端で店員さんが料理を乗せたお盆ごとクルっとターンを決めたのが見える。うん。まだコースの途中だもんね!!ほんとごめんね!!!


「もちろん。喜んで!!」


よっしゃあ!語尾も取れて喜んでいる美麗の傍に寄るために席を立つ。マナー?いまはごめん。大事なとこなんだ。


「ありがとう。美麗、左手出して」


そう言いつつ、左手をそっと取りポケットに忍ばせていた箱から指輪を取り出す。そのまま片膝をついて左手薬指にピンクダイヤモンドの指輪を嵌めてあげる。

「ありがとうですの。」

語尾戻った!立ち上がりつつ声を掛けられたので、上目遣いプラス涙目姿にドキッとする。

貸切だし、店員さん空気読みまくりだからいいかなと…そのまま立ち上がらずに屈んで美麗に口づけをする。



その後は、お互いに笑顔で続きの料理を堪能した。味わかったよ。めっちゃ美味かった!

美麗が無事婚約者になってくれてホッとした…。そうして思い出の残る最高のレストランをあとにし、帰りの車内ではいつから我が家にきてくれるか等を話し合った。

無事マンションに到着したんだけど、せっかく婚約者になれたのにここで別れるのもなあ…。

お互いそんな気持ちだったのだろうか。そのまま一緒に我が家に行くことにした。あとでメイドさんが着替えを持ってきてくれるらしい。助かる!

先に玄関に入り、美麗を迎える。

「おかえり、美麗」

「ただいまですの!」

飛びついてきた美麗を抱きとめる。



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