【完結】妻至上主義

Ringo

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番外編(本編登場人物のその後)

《赤薔薇姫》後編

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大勢の招待客や国民に祝福されて恙無く終わった挙式のあと、披露宴で何曲か彼とダンスをして途中退席をした。

次期国王の結婚式とはいえど、新郎新婦が最後までいる必要がないのは暗黙のルール。


『またあとで』


そう言ってされた手の甲へのキスは、今もそこに熱を持っている。

ピカピカに全身を磨きあげられ、スケスケのネグリジェを着てひとりベッドで待つ。


「……なんだか逆で笑っちゃうわね」


いつもは私が寝込む彼を見舞っていたのに。

冷蔵庫には何もなくて、酷い時は水道も止まっているから水すら飲めていなかった。

差し入れがバレたら取り上げられるし、それを理由に殴られるから渡せるのはほんの少しだけ。

物心がついた小さな頃から…命を落とした17歳までそんな生活。


『18になったら結婚したい。何処か遠くに…誰も俺達を知らない場所で、お前さえ傍にいればそれでいい……そうしたい』


記入した婚姻届は出せなかった。

誕生日の前日、あなたは両親に殺されたから。

歴史的豪雪となったあの日、逃げる為に纏めた荷物が見つかって一晩中殴られ放り出された。

私が見つけた時には体を雪が覆っていて、救急車を待つ間にもどんどん意識が遠のいていく姿が忘れられない。

もっと早く逃げればよかった。

もっとうまくやればよかった。

あなたは知らないことだけど…あなたの両親は逮捕されて刑務所に入り、その後出所したけれど碌な生活など送れず、皮肉にも雪が舞う季節に2人とも別々の場所で凍死したのよ。

ニュースで知った時は思わず笑っちゃった。

『因果応報』『自業自得』

そんな言葉だけが浮かんだの。

『そのまま地獄に落ちろ』とも。

その後あなたの遺骨と生涯を共にして、私の亡き後は一緒に海へ流して欲しいと親友に頼んだ。

きっと願いを叶えてくれたのかな…こうしてあなたと再会できたのだから。


「アリーシャ様、殿下がお越しになられました」

「お通しして」


実家から連れて来た侍女が下がって少しすると、ガウンを着た愛しい人が姿を現した。






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すぐに始まると思った初夜はなかなか始まらず、何故かずっと向かい合って啄むようなキスを繰り返すだけ。

彼の上に跨るようにして乗せられたまま。


「これ、アリーシャが選んだの?」


薄明かりの中でも、ネグリジェから肌が透けているのは分かる。

既に存在を主張している胸の頂きを弾かれて、思わず「あんっ」と甘ったるい声が出た。


「っ……気に入ってくれた?」

「これからも寝る時はこういうのがいいな」


両方の頂きを指先で摘まれて、無意識に腰がビクリと動き…ガウン越しに硬いものがあたる。

初めてのに恥ずかしくて、以前よりも素直に反応する体が恨めしい。


「アリーシャ…腰が動いてる」

「だ…って……っ…」


彼が欲しい。

記憶にあるな温もりが欲しい。

だけどこの体はまだそれを知らないから、何かが枯渇したように抑えがきかなくなる。


「まだダメだよ」

「あっ……」


硬い屹立に手を伸ばしたところで不意に押し倒されて、ケチ!!と睨んだら劣情に滾る彼の瞳とぶつかり、その瞬間ドクンと心臓が跳ねた。

何か発しようとした口は即座に塞がれ、甘く優しく絡む舌に縋り付いて夢中になる。

早く…早く…と思うのとは裏腹に、終わりがくるのが寂しいからいつまでもこうしていたい。


「どうして泣いてるの?」

「…幸せすぎて怖い……もっとキスして」

「君の願いならいくらでも」


唇が重なって舌を絡めながら、雪のように錯覚する白いガウンを脱がせた。

上半身を晒したところで止められたけど。


「まだダメだってば」

「早く繋がりたいの」


困ったように眉を下げて、また重なる唇。

どこもかしこも温かい。

あなたが生きていると実感出来て嬉しい。


「ん……待って…ちゃんと解したい」

「いやっ…もっとして」

「このままじゃ繋がれないよ?」


離れてしまうのが寂しくて、イヤイヤと駄々を捏ねる私に優しい笑みを向けて1度だけキスをすると、あちこちに口付けながら少しずつ下に向かってキスマークをつけられていく。

こんな風に時間をかけてされたことはない。

初めての時もそれ以降も、私達のセックスは性急なものだったから。


「はっ……ん……っ……」


全身を甘い痺れが襲い、自分でも分かるほど濡れるアソコを舐められた瞬間に達してしまった。

ふっと小さな笑いと共に息が吹きかかり、更に快感を押し上げられて腰が跳ねる。

もういやだと、もう充分だと何度伝えてもやめてはくれず、差し込まれた指と突起を甘噛みするバラバラの刺激に意識が飛びそうになってしまう。


「やだっ……出ちゃ………っ……!!」


執拗な攻めに何度目かの限界が来て、思い切り腰を突き上げて潮を吹いてしまった。

その瞬間ガシッと腰を掴まれて、敏感になっている突起にかぶりつき、何度も吹き出す潮を飲み干す様子に羞恥心が爆発する。


「ちょっ、やだ!!ダメッ!!」


頭を押して離そうにもビクともしなくて、尚も強く啜るからその音が耳に響き、その羞恥も刺激となって更なる限界を引き上げられた。


「やっ、も、、ダメって……っ…あぁぁっ…!!」


今度はアソコに押し付けるように頭を抑え、だけど強すぎる快感に腰を引こうとするけど逃がしてはもらえず、頭も体もパニックになりながら痙攣するしか出来なくなる。

もうどうしていいのか、どうやって快感を逃がせばいいのか何も分からなくて、滲む視界で様子を見れば彼と目が合い…アソコに口をつけたままニコッと笑ったのが分かった。


「っ…も……やっ…もう、したい……っ…」


必死に手を伸ばして結合をねだれば、彼も満足したのか最後のひと舐めをして覆い被さってくる。


「これっ……脱いで……」


未だ下半身を隠すガウンを指し示せば、身を起こして今度はすんなりと脱いでくれた。

お腹につくほど反り返ったモノを見て、思わずゴクリと喉が鳴る。


「……おっ……きぃ…」


以前と比べ物にならない太さと長さ。

…大丈夫?入るよね?子供生む穴だもんね?

プチ混乱に陥っていると、再び覆い被さってきて優しく舌を絡められた。


「ちょっと苦しいかも…経験ないから分からないけど……痛すぎたらやめるから」

「やめない」


ずっと待っていたのに、そんな事しない。

あなただって、いつか私と結ばれる時の為にって実技を受けなかったんでしょう?


「我慢はしないで…全部は無理かもしれないし」


それは確かに。

挿れることは出来ても…全部は無理かも。

入ったとして…子宮が押し上げられそう。


「本当に無理はしなくていいから」

「……大丈夫…ドンと来いだわ」


色気なく言い切った私に彼は笑いを零し、漸くアソコに先端を宛がった。

途端に下腹部がきゅうっと反応する。


「………愛してるよ」


先端を少しだけ埋めると覆いかぶさり、キスをしながらゆっくりと進入させてきた。

私もキスが好きだけど…それにも増して彼は好きらしくて、隙あらばキスをしてくる。

それが嬉しい。

あまりの圧迫感に息が詰まりそうになるし、途中で膜を破られる時には結構な痛みがあったけど、繋がれた事が嬉しくて仕方ない。


「っ……締めすぎ………っ…力抜いて……っ」

「無、理…っ……」


離れたくない思いが体に伝わったせいか、ぎゅうぎゅう締め付けてしまうのが自分でも分かる。

だけど緩め方なんて知らない。


「っ、ごめんっ……!!」


えっと思う暇もなく腰が打ち付けられ始め、耳元で彼の喘ぎ声を擽ったく聞いていたら、間もなくしてガツンと腰がくっついて広がった温もり。


「……うぅぅぅぅ………アリーシャのバカ…」


グリグリと腰を押し付けられ、彼が中に出したのだと分かる。

以前はゴム越しでしか感じられなかった温もりが膣全体に広がり、心まで温めた。


『結婚したら子供作ろうな』


きっと出来るわ。それも沢山。


「……ごめんなさい…でも……もっとしよ…?」

「当然」


おでこがくっつけられて、2人して笑う。


「愛してるよ、アリーシャ。死ぬまでずっと…死んでも君だけを愛し続ける」

『愛してる……アリサ……』


あなたは何度でも言ってくれるのね。


「私も愛してる」













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