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第9章 激突・ギャングレオ盗賊団
第113話 ギャングレオ城喧嘩祭り②
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俺は引き続き城内を進んで行くが、何なんだこの城は!?
ご丁寧に『頭領の部屋はこちら』とか書いて迷わないように案内してくれてやがる! さっきなんか『水分補給にどうぞ』とか書いて飲み物まで用意されてたぞ! 飲んだけど!
「とうとうここまで来たでゴンスね! 飛んで火にいる夏の虫でゴンス!」
俺が曲がり角を曲がると、今度はゴンス口調が出てきた。
それ以外にも下っ端数人が長い筒のような武器をこちらに構えている。ガルペラが持ってたものと形は違うが、あれは銃か!?
「火縄衆! 全員構えるでゴンス! ゼロラを撃ち抜くでゴンス!」
狙いを定めた下っ端たちがこちらへ向けた銃を今にも発射しようとする……!
「ぶはぁ!? ハァ、ハァ、ゼ、ゼロラァ……! 逃がさねえぞ……!」
そんなタイミングで俺の後ろの水路からサイバラが這い上がってきた。どうやら落ちた後、地下水脈に流されてここまで流れ着いたようだ。
サイバラ、本日三回目の出撃。よく生きてたな……。
「え!? サイバラの兄貴!? そ、その位置は危ないでゴンス!」
「え?」
バン! バン! バン!
言うは遅いが、すでに銃から弾が発射されてしまった。俺は横に躱して難を逃れるが……。
「あっぶねぇええ!? あれぇえ~~!?」
弾はそのまま俺の後ろにいたサイバラの方に飛んでいっってしまった。
慌てたサイバラは弾を避けるためにそのまま手を離して、再び水路に落ちて流されていってしまった。
サイバラ、本日三回目の撤退。
「あ、兄貴!? こうなったら仕方ないでゴンス! 火縄衆! もう一度ゼロラを狙うでゴンス!」
ゴンス口調は再び下っ端に銃を構えるように促すが……。
「あの~、ナンコさん。この"火縄銃"。一発撃つと次弾装填に時間がかかるのですが……」
どうやら連射はできないようだ。
「撃てねえってんなら、こっちから仕掛けても問題ねえよな?」
俺を拳をボキボキ鳴らしながら銃を持ってたやつらに近づく。
「あ、あわわわわ!? お前ら! 後は任せたでゴンス!」
「ちょ、ちょっと!? ナンコさん!?」
ゴンス口調は体勢を立て直すために一時撤退する。
残された下っ端達は銃に弾を入れなおす暇もなく俺にボコられる。
「統率が取れてるんだか取れてないんだか分からねえ……」
俺は頭を抱えながらさらに奥へと進んだ。
■
さらに奥へ進むとこれまで一方通行だった矢印がここに来て二手に分かれていた。よく分からないが、とりあえずサイバラのいないルートを選びたい。
そんなことを考えていたら下っ端とは違う二人の男がやってきて、二手に分かれた矢印を見て話し始めた。
「てやんでい! 確かにこれじゃ紛らわしいでい。『トイレはこちら』って書いておくでい」
「あっしとしたことがケアレスミスですねい。水分補給したタイミングを考えると、この辺りでトイレに立ち寄りたくなりそうですねい」
そう言いながら片方の矢印に『トイレはこちら』と書き始めた。……親切だな。
「あー……ちょっといいか?」
「てやんでい? もうご本人の到着でい」
さっきから『てやんでい』とばかり言ってるこの男。『安全第一』と書かれた黄色いヘルメットに首にかけられたタオル。城門前でサイバラが言ってた建設現場主任っぽいな。
「サイバラ隊長も甘いですねい。あっしの計算だともう少し時間がかかると思ってやしたが」
そして胡散臭そうな口調と、胡散臭そうな眼鏡にスーツ姿のこの男。こっちは企画営業部長っぽいな。
「お前らは戦わないのか?」
「あっしらは今回裏方で、出撃命令は出てやせんので」
あっそ。サイバラと同じギャングレオ盗賊団の幹部っぽいけど、戦わなくて済むならいいか。
「ゼェロォラァア! 今度こそ! 今度という今度こそ! てめえをぶちのめしてやるぜぇえ!!」
そしてサイバラ、本日四回目の出撃。『トイレはこちら』と書かれた矢印の方から現れた。
「てやんでい! サイバラ隊長、なんだか臭いですぜい!?」
「水路に流された後、トイレの排水溝をぶち破って戻ってきたんだよ!」
そりゃ臭いわけだ。まず体洗えよ。
「見つけたでアリンス! ゼロラ!」
今度は俺の頭上からアリンス口調の声が聞こえた。傍には何やら巨大な鉄球がぶら下げられている。
「丁度いいところに鉄球がアリンス! これでぶっ飛ばしてアリンス!」
「てやんでい!? そいつは素人が扱うには危険でい!?」
そう言ってアリンス口調は俺目がけて鉄球が飛んでいくように、止められていたロープを切断する。
「ゼロラァア! 覚悟しやがれぇえ!!」
さらに前方からは突進してくるサイバラ。
横からはすでに鉄球が迫っている。
ガゴォオオン!!
鉄球は見事に直撃した。
「なんでおればっかりぃいい!!??」
サイバラに。
俺の方はというと、後ろに下がったおかげで鉄球もサイバラも躱すことができた。
ドガァアアン! バタンッ!
「てやんでい! サイバラ隊長が用具室にぶっ飛んだでい!」
「しかも衝撃で扉のカンヌキが外からかかってしまいやしたね。あれじゃ中から出れんでやすね」
サイバラ、本日四回目の撤退。しかも閉じ込められるというおまけつき。
「……お、おのれ! よくもサイバラ隊長をでアリンス!」
「やったのお前だけどな!?」
……何がしたいんだ、こいつら?
ご丁寧に『頭領の部屋はこちら』とか書いて迷わないように案内してくれてやがる! さっきなんか『水分補給にどうぞ』とか書いて飲み物まで用意されてたぞ! 飲んだけど!
「とうとうここまで来たでゴンスね! 飛んで火にいる夏の虫でゴンス!」
俺が曲がり角を曲がると、今度はゴンス口調が出てきた。
それ以外にも下っ端数人が長い筒のような武器をこちらに構えている。ガルペラが持ってたものと形は違うが、あれは銃か!?
「火縄衆! 全員構えるでゴンス! ゼロラを撃ち抜くでゴンス!」
狙いを定めた下っ端たちがこちらへ向けた銃を今にも発射しようとする……!
「ぶはぁ!? ハァ、ハァ、ゼ、ゼロラァ……! 逃がさねえぞ……!」
そんなタイミングで俺の後ろの水路からサイバラが這い上がってきた。どうやら落ちた後、地下水脈に流されてここまで流れ着いたようだ。
サイバラ、本日三回目の出撃。よく生きてたな……。
「え!? サイバラの兄貴!? そ、その位置は危ないでゴンス!」
「え?」
バン! バン! バン!
言うは遅いが、すでに銃から弾が発射されてしまった。俺は横に躱して難を逃れるが……。
「あっぶねぇええ!? あれぇえ~~!?」
弾はそのまま俺の後ろにいたサイバラの方に飛んでいっってしまった。
慌てたサイバラは弾を避けるためにそのまま手を離して、再び水路に落ちて流されていってしまった。
サイバラ、本日三回目の撤退。
「あ、兄貴!? こうなったら仕方ないでゴンス! 火縄衆! もう一度ゼロラを狙うでゴンス!」
ゴンス口調は再び下っ端に銃を構えるように促すが……。
「あの~、ナンコさん。この"火縄銃"。一発撃つと次弾装填に時間がかかるのですが……」
どうやら連射はできないようだ。
「撃てねえってんなら、こっちから仕掛けても問題ねえよな?」
俺を拳をボキボキ鳴らしながら銃を持ってたやつらに近づく。
「あ、あわわわわ!? お前ら! 後は任せたでゴンス!」
「ちょ、ちょっと!? ナンコさん!?」
ゴンス口調は体勢を立て直すために一時撤退する。
残された下っ端達は銃に弾を入れなおす暇もなく俺にボコられる。
「統率が取れてるんだか取れてないんだか分からねえ……」
俺は頭を抱えながらさらに奥へと進んだ。
■
さらに奥へ進むとこれまで一方通行だった矢印がここに来て二手に分かれていた。よく分からないが、とりあえずサイバラのいないルートを選びたい。
そんなことを考えていたら下っ端とは違う二人の男がやってきて、二手に分かれた矢印を見て話し始めた。
「てやんでい! 確かにこれじゃ紛らわしいでい。『トイレはこちら』って書いておくでい」
「あっしとしたことがケアレスミスですねい。水分補給したタイミングを考えると、この辺りでトイレに立ち寄りたくなりそうですねい」
そう言いながら片方の矢印に『トイレはこちら』と書き始めた。……親切だな。
「あー……ちょっといいか?」
「てやんでい? もうご本人の到着でい」
さっきから『てやんでい』とばかり言ってるこの男。『安全第一』と書かれた黄色いヘルメットに首にかけられたタオル。城門前でサイバラが言ってた建設現場主任っぽいな。
「サイバラ隊長も甘いですねい。あっしの計算だともう少し時間がかかると思ってやしたが」
そして胡散臭そうな口調と、胡散臭そうな眼鏡にスーツ姿のこの男。こっちは企画営業部長っぽいな。
「お前らは戦わないのか?」
「あっしらは今回裏方で、出撃命令は出てやせんので」
あっそ。サイバラと同じギャングレオ盗賊団の幹部っぽいけど、戦わなくて済むならいいか。
「ゼェロォラァア! 今度こそ! 今度という今度こそ! てめえをぶちのめしてやるぜぇえ!!」
そしてサイバラ、本日四回目の出撃。『トイレはこちら』と書かれた矢印の方から現れた。
「てやんでい! サイバラ隊長、なんだか臭いですぜい!?」
「水路に流された後、トイレの排水溝をぶち破って戻ってきたんだよ!」
そりゃ臭いわけだ。まず体洗えよ。
「見つけたでアリンス! ゼロラ!」
今度は俺の頭上からアリンス口調の声が聞こえた。傍には何やら巨大な鉄球がぶら下げられている。
「丁度いいところに鉄球がアリンス! これでぶっ飛ばしてアリンス!」
「てやんでい!? そいつは素人が扱うには危険でい!?」
そう言ってアリンス口調は俺目がけて鉄球が飛んでいくように、止められていたロープを切断する。
「ゼロラァア! 覚悟しやがれぇえ!!」
さらに前方からは突進してくるサイバラ。
横からはすでに鉄球が迫っている。
ガゴォオオン!!
鉄球は見事に直撃した。
「なんでおればっかりぃいい!!??」
サイバラに。
俺の方はというと、後ろに下がったおかげで鉄球もサイバラも躱すことができた。
ドガァアアン! バタンッ!
「てやんでい! サイバラ隊長が用具室にぶっ飛んだでい!」
「しかも衝撃で扉のカンヌキが外からかかってしまいやしたね。あれじゃ中から出れんでやすね」
サイバラ、本日四回目の撤退。しかも閉じ込められるというおまけつき。
「……お、おのれ! よくもサイバラ隊長をでアリンス!」
「やったのお前だけどな!?」
……何がしたいんだ、こいつら?
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