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第18章 光と闇の分岐点
第250話 救わなければいけない
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俺はリョウが魔幻塔に連れ戻されたことをマカロンから聞いた。
さらに魔幻塔で何やら大騒動が起きていることも知り、居ても立っても居られなくなった俺は、マカロンとラルフルと一緒に魔幻塔へと向かった。
「こ、これは……!?」
そして目にした驚愕の光景。
魔幻塔からおびただしい量の闇が放たれ、空をも覆い隠している。
「ど、どうなってるんですか……!?」
「これ……まさかリョウさんが関わって……!?」
ラルフルとマカロンも目の前の光景に戦慄している。
リョウが魔幻塔に連れ戻されてから起こった事態だ。リョウが関わっている可能性は高い。
「ゼ、ゼロラさん! あれを見てください!」
「なっ!? あ、あれは――」
ラルフルが何かに気付いて魔幻塔の屋上を指さす。
そこにいたのはこの闇を発生させていると思われる張本人――リョウの姿だった。
「クハハハ!! さア! もっともーっと壊しちゃってヨ! ボクの大切なものを傷つけるこんな世界……いっそ消えて無くなっちゃえばいいんダァア!!」
リョウは狂ったように声を荒げながら魔幻塔の屋上のさらに上へと浮かび上がり、どんどんと闇を放出させている。
「リョウ! 何してるんだ!? しっかりしろ!!」
「お願い! リョウさん! 目を覚ましてぇえ!!」
「ダ、ダメです……。こちらの声は届いてないようです……」
俺とマカロンが必死に呼びかけるが、リョウの耳には届かない――
ワァアアア!!
「!? 今度は何だ!?」
「ま、魔幻塔の兵隊がこっちに!?」
俺とマカロンがリョウの姿に気をとられていると、魔幻塔の兵隊がこちらに襲い掛かってきた!
いかん! 反応が遅れて――
「テヤァアア!!」
バキィイン!
――その兵隊にいち早く反応してくれたのはラルフルだった。
襲ってきた兵隊を上段回し蹴りで一蹴してくれた。
だが――
「!? そ、そんな!? また立ち上がってきましたよ!?」
「どうなってやがる……!? 今のはしっかり決まってたぞ……!?」
ラルフルの蹴りは確かに兵隊に決まっていた。普通なら簡単に立ち上がれないほどの威力だった。
だが、兵隊はよろめきながらも再び立ち上がる。
リョウの姿にばかり気をとられていたが、魔幻塔の周辺を見回すと大勢の兵隊がギャングレオ盗賊団と交戦している。
魔幻塔の兵隊は誰もかれもが正気を失っているように見える。
これは……全部リョウの仕業なのか……?
「ゼ、ゼロラの叔父貴!? いいところに来てくれたでヤンス!」
「お前ら!? サイバラの部下か!?」
襲い掛かる兵隊の相手をしていた俺達に、サイバラの部下である三人が駆け寄ってきた。
「これはどうなってるんだ!? サイバラ達はいないのか!?」
「サイバラの兄貴とコゴーダの兄貴はこの騒動を見て、いち早く魔幻塔の中に突入したでゴンス!」
「その後、シシバのカシラやジフウの兄さんも黒蛇部隊と一緒に突入したでアリンス!」
どうやら魔幻塔の内部にはすでにシシバ、コゴーダ、サイバラ。そしてジフウと黒蛇部隊の面々が入り込んでいるようだ。
「と、とにかく訳が分からないでヤンス! 魔幻塔から闇が噴き出したかと思えば、中から出てきた兵隊がいきなり襲ってくるでヤンスし――」
「この騒動の原因がリョウの姉さんにあるのは確かみたいでゴンス! シシバのカシラもジフウの兄さんも、血相を変えて飛び込んだでゴンス!」
「俺らは襲ってくる兵隊を返り討ちにするので精一杯でアリンス! しかもすぐに立ち上がってくるからキリがないでアリンス!」
サイバラの部下三人もこの異常事態にパニックを起こしているようだ。
いずれにせよ、この状況で優先すべきはリョウの身の安全だ。
あいつがこんなことを自ら望んでするはずがない。何か想像もつかない陰謀に動かされている。
「ゼロラさん! リョウさんを助けに行くんですよね!? 私も連れて行ってください!!」
俺が魔幻塔に入り込もうと考えていると、マカロンが願い出てきた。
「マカロン……。だが、この状況じゃ中はさらに危険に――」
「大丈夫です! 私にはリョウさんに教えてもらった光魔法があります! この闇が魔法によるものならば……私の力で払いのけることができます!!」
マカロンがリョウから教わった光魔法……。
確かにそれがあればこの正体不明の闇から身を守り、闇に憑依されたリョウを救うこともできるかもしれない。
何より、マカロンの目が真剣だ。
『リョウを助けたい』という気持ちをひしひしと感じることができる。
今は頼りにしよう。リョウを救うためにも、リョウのおかげで新たな力を手に入れたマカロンのことを――
「分かった、マカロン。すまないが手を貸してくれ」
「はい! お願いします!」
「ラルフル。お前はここでギャングレオ盗賊団と一緒に魔幻塔の兵隊どもの相手をしてくれ」
「分かりました! お姉ちゃんとリョウ大神官のことを……お願いします! ゼロラさん!」
ラルフルにはこの場で狂った兵隊どもの相手を願う。
相手はまるでゾンビのように立ち上がってくるが、今のラルフルの実力ならば十分対抗できる。
これ以上被害が及ばないためにも、ラルフルの力は必要だ。
「よし……。行くぞ! マカロン!」
「はい! ゼロラさん!」
俺とマカロンは意を決して魔幻塔の中へと押し入る。
待ってろ、リョウ! 必ず救い出してみせる!
さらに魔幻塔で何やら大騒動が起きていることも知り、居ても立っても居られなくなった俺は、マカロンとラルフルと一緒に魔幻塔へと向かった。
「こ、これは……!?」
そして目にした驚愕の光景。
魔幻塔からおびただしい量の闇が放たれ、空をも覆い隠している。
「ど、どうなってるんですか……!?」
「これ……まさかリョウさんが関わって……!?」
ラルフルとマカロンも目の前の光景に戦慄している。
リョウが魔幻塔に連れ戻されてから起こった事態だ。リョウが関わっている可能性は高い。
「ゼ、ゼロラさん! あれを見てください!」
「なっ!? あ、あれは――」
ラルフルが何かに気付いて魔幻塔の屋上を指さす。
そこにいたのはこの闇を発生させていると思われる張本人――リョウの姿だった。
「クハハハ!! さア! もっともーっと壊しちゃってヨ! ボクの大切なものを傷つけるこんな世界……いっそ消えて無くなっちゃえばいいんダァア!!」
リョウは狂ったように声を荒げながら魔幻塔の屋上のさらに上へと浮かび上がり、どんどんと闇を放出させている。
「リョウ! 何してるんだ!? しっかりしろ!!」
「お願い! リョウさん! 目を覚ましてぇえ!!」
「ダ、ダメです……。こちらの声は届いてないようです……」
俺とマカロンが必死に呼びかけるが、リョウの耳には届かない――
ワァアアア!!
「!? 今度は何だ!?」
「ま、魔幻塔の兵隊がこっちに!?」
俺とマカロンがリョウの姿に気をとられていると、魔幻塔の兵隊がこちらに襲い掛かってきた!
いかん! 反応が遅れて――
「テヤァアア!!」
バキィイン!
――その兵隊にいち早く反応してくれたのはラルフルだった。
襲ってきた兵隊を上段回し蹴りで一蹴してくれた。
だが――
「!? そ、そんな!? また立ち上がってきましたよ!?」
「どうなってやがる……!? 今のはしっかり決まってたぞ……!?」
ラルフルの蹴りは確かに兵隊に決まっていた。普通なら簡単に立ち上がれないほどの威力だった。
だが、兵隊はよろめきながらも再び立ち上がる。
リョウの姿にばかり気をとられていたが、魔幻塔の周辺を見回すと大勢の兵隊がギャングレオ盗賊団と交戦している。
魔幻塔の兵隊は誰もかれもが正気を失っているように見える。
これは……全部リョウの仕業なのか……?
「ゼ、ゼロラの叔父貴!? いいところに来てくれたでヤンス!」
「お前ら!? サイバラの部下か!?」
襲い掛かる兵隊の相手をしていた俺達に、サイバラの部下である三人が駆け寄ってきた。
「これはどうなってるんだ!? サイバラ達はいないのか!?」
「サイバラの兄貴とコゴーダの兄貴はこの騒動を見て、いち早く魔幻塔の中に突入したでゴンス!」
「その後、シシバのカシラやジフウの兄さんも黒蛇部隊と一緒に突入したでアリンス!」
どうやら魔幻塔の内部にはすでにシシバ、コゴーダ、サイバラ。そしてジフウと黒蛇部隊の面々が入り込んでいるようだ。
「と、とにかく訳が分からないでヤンス! 魔幻塔から闇が噴き出したかと思えば、中から出てきた兵隊がいきなり襲ってくるでヤンスし――」
「この騒動の原因がリョウの姉さんにあるのは確かみたいでゴンス! シシバのカシラもジフウの兄さんも、血相を変えて飛び込んだでゴンス!」
「俺らは襲ってくる兵隊を返り討ちにするので精一杯でアリンス! しかもすぐに立ち上がってくるからキリがないでアリンス!」
サイバラの部下三人もこの異常事態にパニックを起こしているようだ。
いずれにせよ、この状況で優先すべきはリョウの身の安全だ。
あいつがこんなことを自ら望んでするはずがない。何か想像もつかない陰謀に動かされている。
「ゼロラさん! リョウさんを助けに行くんですよね!? 私も連れて行ってください!!」
俺が魔幻塔に入り込もうと考えていると、マカロンが願い出てきた。
「マカロン……。だが、この状況じゃ中はさらに危険に――」
「大丈夫です! 私にはリョウさんに教えてもらった光魔法があります! この闇が魔法によるものならば……私の力で払いのけることができます!!」
マカロンがリョウから教わった光魔法……。
確かにそれがあればこの正体不明の闇から身を守り、闇に憑依されたリョウを救うこともできるかもしれない。
何より、マカロンの目が真剣だ。
『リョウを助けたい』という気持ちをひしひしと感じることができる。
今は頼りにしよう。リョウを救うためにも、リョウのおかげで新たな力を手に入れたマカロンのことを――
「分かった、マカロン。すまないが手を貸してくれ」
「はい! お願いします!」
「ラルフル。お前はここでギャングレオ盗賊団と一緒に魔幻塔の兵隊どもの相手をしてくれ」
「分かりました! お姉ちゃんとリョウ大神官のことを……お願いします! ゼロラさん!」
ラルフルにはこの場で狂った兵隊どもの相手を願う。
相手はまるでゾンビのように立ち上がってくるが、今のラルフルの実力ならば十分対抗できる。
これ以上被害が及ばないためにも、ラルフルの力は必要だ。
「よし……。行くぞ! マカロン!」
「はい! ゼロラさん!」
俺とマカロンは意を決して魔幻塔の中へと押し入る。
待ってろ、リョウ! 必ず救い出してみせる!
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