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魔女と家族の新たな日常編
ep242 中学の同窓会に出席すっぞ!
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中学の同窓会当日。アタシとタケゾーは夫婦揃って身なりを整え、会場である店の前までやって来た。
なんだか、かなり豪華な会場を用意してくれたようだ。これはある程度身だしなみにも気を使って正解だったか。
「ショーちゃんの方も玉杉さんが快く面倒を引き受けてくれたし、今日ぐらいはアタシ達夫婦二人で楽しむとするかねぇ」
「まずはどうやって俺達二人の結婚話を切り出すかだがな」
「もうそこは当たって砕けろ精神しかないんだけどねぇ」
諸々の準備はできたのだけど、やはり心の準備が少々心許ない。
アタシとタケゾーが結婚したって聞いたら、みんなはどんな顔をするだろうね? その前に、みんなどんな顔になってるんだろ?
まあ、ここまで来れば考える方が無駄な話だ。アタシは先陣を切って店の扉を開け、いつもの調子で中へと乗り込む。
「よっす! みんな! おっひさー!」
「あっ! 空鳥さんよ! 本当に久しぶりー!」
「お? こうして見ると、懐かしい面々が多いな」
「おお! 赤原も一緒か! 相変わらず、空鳥さんとは二人一組か?」
元気よく挨拶しながら中に入ってみれば、そこにいたのは懐かしい中学時代の同級生の面々。アタシとタケゾーの姿を見ると、向こうの方から駆け寄ってくれる。
当然だけど、みんなも大人っぽく成長したもんだ。女子勢は着飾ってるし、アタシもファッションを学んでおいてよかった。
元々はタケゾーとの交際から始めたファッションだけど、もしそれがなかったらここにも土方スタイルで参上してただろうね。
――そうなってたら、実に恥ずかしい話であった。
「空鳥さん、すっごい綺麗になってないか!? 中学の時からスッピンでも美人だったのに……!?」
「スタイルもさらによくなってるし……その……特に胸」
「ちょいとそこの男子~? その発言はセクハラって奴さね~?」
そんなアタシの周囲には、気が付けば中学時代の男子が群がっている。
セクハラ発言も飛んでくるけど、そこはまあ大目に見ておこう。アタシだって、再会の場で野暮な物言いはしたくない。
てか、アタシの周りにはやけに男子が多いもんだ。これはタケゾーが言ってた『アタシが実はモテていた疑惑』についても、あながち嘘ではないのかもしれない。
そんでもって、タケゾーの方はというと――
「ねえねえ、赤原君。今は何をしてるの?」
「保育の専門学校を出て、保育士をしてる」
「本当に!? 赤原君なら園児達からも人気者なんじゃない!?」
――女子に群がられていた。
まあ、タケゾーは中学時代からハッキリ周囲に分かるほどモテていた。大人になって色男感が増したタケゾーを見れば、女子が言い寄るのも納得である。
だが、アタシはどうにも不愉快だ。タケゾーはアタシの旦那様だぞ?
――思わず嫉妬の炎に身を焦がしそうになる。
今ならこの感情だけでヴィランになれそうだ。
「な、なんだか空鳥さんが怖い顔してるけど、赤原君と何かあったの?」
「空鳥さんがあんな顔するなんて、俺達だって知らないぞ? なあ、赤原。お前と空鳥さんって、今もただの幼馴染だよな?」
「だ、だったらなんであんな般若の形相に……?」
これはいけない。ヴィランに闇落ち寸前な心境が顔にも出てたのか、気が付くと目元がつり上がっていたようだ。
どうにか自分で顔をムニムニマッサージして、顔の筋肉をほぐして元に戻す。
みんなには内緒だけど、アタシは世間でヒーローと呼ばれる空色の魔女なんだ。嫉妬でヴィランになるわけにはいかない。
ここは気を取り直して、アタシとタケゾーの婚約発表を――
「おやおや? 空鳥さんも来てくれたのかい? 僕も君と再会できて光栄だよ」
「ほへ? あんたは……?」
――しようと思っていたら、アタシの肩に後ろから腕を回し、男子の一人が声をかけてきた。
やたらとキザっぽい感じで、どうにも受け付けない雰囲気の男だ。
こいつもアタシの同級生なんだけど、一つだけ問題があって――
「あんた……誰だっけ?」
「……え? ぼ、僕のことを覚えてないのかい?」
「……ごめん。忘れた」
――アタシ、この男子のことを覚えてないのよ。
いや、確かにこんな感じの奴がいたような記憶はあるのよ。だけど、なんだか印象が薄くてさ。
ヤバい。マジで思い出せない。
「そ、空鳥さん! こいつは宇神だよ! 宇神 専太!」
「宇神……宇神……。あー、なんだかそんな人もいた気がする」
「い、いた気がするって……。中学時代、空鳥さんと成績首位争いをしてた奴だよ!?」
他の同級生に教えられて、ようやく少しだけ思い出せた。そうだった、そうだった。
宇神 専太。中学時代、学年主席だったアタシの次に成績が良かった男子だったや。
自慢するような話になっちゃうけど、アタシって勉強面に関しては優秀だったわけよ。気が付いたら主席になれるぐらいには。
成績順位だって別に争って頑張ったわけじゃないし、やりたいように知識を吸収してたら、いつの間にか主席になってたって感じでさ。
――あー、さらにちょっとだけ思い出してきた。そういえばあの頃、アタシに成績で対抗意識を抱く男子が確かにいたね。
それがこの宇神君というわけか。なんだか高そうなスーツなんか着こんじゃって、随分と立派になったもんだ。
「いやー、ごめんごめん。アタシって、人の顔と名前を覚えるのが苦手でさ。ちょっと前にもずっとお世話になってた人の名前を全然覚えてなくて、とんでもない間違え方をして恥かいちゃったしさ」
「そ、空鳥さんは相変わらずのようだね……。それで、今は何をしてるのかな?」
「今何してるって……同窓会に参加してるけど?」
「いや、そういう意味じゃなくて……」
馴れ馴れしくアタシの肩に手を回していた宇神君だけど、離れて距離をとると困惑したように顔を歪めている。
どうにも、アタシと話が噛み合っていないようだ。聞きたいことがあるならば、もっと主語を明確にして尋ねてくださいな。
「進路のことだよ。空鳥さんのことだから、一流の大学にでも進学したんじゃないかい?」
「ああ、そっちね。いんや、進学はしてないや」
「そうなのかい? 僕は安道舵大学に進学してね。今はそこの政治経済学部に所属してるのさ」
「安道舵大学って……超エリートじゃんか!?」
どうやら、宇神君はアタシの進路を尋ねたかったらしい。その質問に返答してあげると、自慢げに自身の進路も語り始める。
安道舵大学といえば、この国トップの名門国立大学じゃんか。それは大したもんだ。陰で必死に努力したのだろう。
アタシも両親が健在だったならば、安道舵大学の理工学部辺りを目指していたことだろう。
――まあ、そんなものはもう過ぎた話だ。アタシは今の生活で満足してるから問題ない。
「それにしても、あの成績優秀だった空鳥さんが大学に進学せず、今は何をやっているんだい? 星皇カンパニーみたいな有名企業にでも勤めてるのかな?」
「うーん……星皇カンパニーには一度社長に直接スカウトされたこともあるけど断ったね」
「……サラッと答えたけど、星皇カンパニーにスカウトされたことがあるのかい? だ、だったら、今は何をしてるのさ?」
そんなアタシ自身が満足している現状に、少々不満げに宇神君は突っかかってくる。別にいいじゃん。アタシの人生なんだし。
でもまあ、これは丁度いいタイミングかもね。タケゾーにもアイコンタクトを送り、お互いに寄り添い合う。
「空鳥さんに赤原君? 二人で並んでどうしたのよ?」
「お前達二人が並ぶのはよくあることだが、何かあるのか?」
同級生達もアタシとタケゾーの様子で何かを感じ取ったのか、こちらに振り向いて静まり返る。
こうやって発表するとなると、やっぱり緊張しちゃうもんだ。でもまあ、言わないままにもいかないよね。
――そんなわけで、アタシとタケゾーは一緒にその声明を述べた。
「アタシとタケゾーなんだけどさ、実はちょっと前に――」
「入籍して、夫婦になったんだ」
なんだか、かなり豪華な会場を用意してくれたようだ。これはある程度身だしなみにも気を使って正解だったか。
「ショーちゃんの方も玉杉さんが快く面倒を引き受けてくれたし、今日ぐらいはアタシ達夫婦二人で楽しむとするかねぇ」
「まずはどうやって俺達二人の結婚話を切り出すかだがな」
「もうそこは当たって砕けろ精神しかないんだけどねぇ」
諸々の準備はできたのだけど、やはり心の準備が少々心許ない。
アタシとタケゾーが結婚したって聞いたら、みんなはどんな顔をするだろうね? その前に、みんなどんな顔になってるんだろ?
まあ、ここまで来れば考える方が無駄な話だ。アタシは先陣を切って店の扉を開け、いつもの調子で中へと乗り込む。
「よっす! みんな! おっひさー!」
「あっ! 空鳥さんよ! 本当に久しぶりー!」
「お? こうして見ると、懐かしい面々が多いな」
「おお! 赤原も一緒か! 相変わらず、空鳥さんとは二人一組か?」
元気よく挨拶しながら中に入ってみれば、そこにいたのは懐かしい中学時代の同級生の面々。アタシとタケゾーの姿を見ると、向こうの方から駆け寄ってくれる。
当然だけど、みんなも大人っぽく成長したもんだ。女子勢は着飾ってるし、アタシもファッションを学んでおいてよかった。
元々はタケゾーとの交際から始めたファッションだけど、もしそれがなかったらここにも土方スタイルで参上してただろうね。
――そうなってたら、実に恥ずかしい話であった。
「空鳥さん、すっごい綺麗になってないか!? 中学の時からスッピンでも美人だったのに……!?」
「スタイルもさらによくなってるし……その……特に胸」
「ちょいとそこの男子~? その発言はセクハラって奴さね~?」
そんなアタシの周囲には、気が付けば中学時代の男子が群がっている。
セクハラ発言も飛んでくるけど、そこはまあ大目に見ておこう。アタシだって、再会の場で野暮な物言いはしたくない。
てか、アタシの周りにはやけに男子が多いもんだ。これはタケゾーが言ってた『アタシが実はモテていた疑惑』についても、あながち嘘ではないのかもしれない。
そんでもって、タケゾーの方はというと――
「ねえねえ、赤原君。今は何をしてるの?」
「保育の専門学校を出て、保育士をしてる」
「本当に!? 赤原君なら園児達からも人気者なんじゃない!?」
――女子に群がられていた。
まあ、タケゾーは中学時代からハッキリ周囲に分かるほどモテていた。大人になって色男感が増したタケゾーを見れば、女子が言い寄るのも納得である。
だが、アタシはどうにも不愉快だ。タケゾーはアタシの旦那様だぞ?
――思わず嫉妬の炎に身を焦がしそうになる。
今ならこの感情だけでヴィランになれそうだ。
「な、なんだか空鳥さんが怖い顔してるけど、赤原君と何かあったの?」
「空鳥さんがあんな顔するなんて、俺達だって知らないぞ? なあ、赤原。お前と空鳥さんって、今もただの幼馴染だよな?」
「だ、だったらなんであんな般若の形相に……?」
これはいけない。ヴィランに闇落ち寸前な心境が顔にも出てたのか、気が付くと目元がつり上がっていたようだ。
どうにか自分で顔をムニムニマッサージして、顔の筋肉をほぐして元に戻す。
みんなには内緒だけど、アタシは世間でヒーローと呼ばれる空色の魔女なんだ。嫉妬でヴィランになるわけにはいかない。
ここは気を取り直して、アタシとタケゾーの婚約発表を――
「おやおや? 空鳥さんも来てくれたのかい? 僕も君と再会できて光栄だよ」
「ほへ? あんたは……?」
――しようと思っていたら、アタシの肩に後ろから腕を回し、男子の一人が声をかけてきた。
やたらとキザっぽい感じで、どうにも受け付けない雰囲気の男だ。
こいつもアタシの同級生なんだけど、一つだけ問題があって――
「あんた……誰だっけ?」
「……え? ぼ、僕のことを覚えてないのかい?」
「……ごめん。忘れた」
――アタシ、この男子のことを覚えてないのよ。
いや、確かにこんな感じの奴がいたような記憶はあるのよ。だけど、なんだか印象が薄くてさ。
ヤバい。マジで思い出せない。
「そ、空鳥さん! こいつは宇神だよ! 宇神 専太!」
「宇神……宇神……。あー、なんだかそんな人もいた気がする」
「い、いた気がするって……。中学時代、空鳥さんと成績首位争いをしてた奴だよ!?」
他の同級生に教えられて、ようやく少しだけ思い出せた。そうだった、そうだった。
宇神 専太。中学時代、学年主席だったアタシの次に成績が良かった男子だったや。
自慢するような話になっちゃうけど、アタシって勉強面に関しては優秀だったわけよ。気が付いたら主席になれるぐらいには。
成績順位だって別に争って頑張ったわけじゃないし、やりたいように知識を吸収してたら、いつの間にか主席になってたって感じでさ。
――あー、さらにちょっとだけ思い出してきた。そういえばあの頃、アタシに成績で対抗意識を抱く男子が確かにいたね。
それがこの宇神君というわけか。なんだか高そうなスーツなんか着こんじゃって、随分と立派になったもんだ。
「いやー、ごめんごめん。アタシって、人の顔と名前を覚えるのが苦手でさ。ちょっと前にもずっとお世話になってた人の名前を全然覚えてなくて、とんでもない間違え方をして恥かいちゃったしさ」
「そ、空鳥さんは相変わらずのようだね……。それで、今は何をしてるのかな?」
「今何してるって……同窓会に参加してるけど?」
「いや、そういう意味じゃなくて……」
馴れ馴れしくアタシの肩に手を回していた宇神君だけど、離れて距離をとると困惑したように顔を歪めている。
どうにも、アタシと話が噛み合っていないようだ。聞きたいことがあるならば、もっと主語を明確にして尋ねてくださいな。
「進路のことだよ。空鳥さんのことだから、一流の大学にでも進学したんじゃないかい?」
「ああ、そっちね。いんや、進学はしてないや」
「そうなのかい? 僕は安道舵大学に進学してね。今はそこの政治経済学部に所属してるのさ」
「安道舵大学って……超エリートじゃんか!?」
どうやら、宇神君はアタシの進路を尋ねたかったらしい。その質問に返答してあげると、自慢げに自身の進路も語り始める。
安道舵大学といえば、この国トップの名門国立大学じゃんか。それは大したもんだ。陰で必死に努力したのだろう。
アタシも両親が健在だったならば、安道舵大学の理工学部辺りを目指していたことだろう。
――まあ、そんなものはもう過ぎた話だ。アタシは今の生活で満足してるから問題ない。
「それにしても、あの成績優秀だった空鳥さんが大学に進学せず、今は何をやっているんだい? 星皇カンパニーみたいな有名企業にでも勤めてるのかな?」
「うーん……星皇カンパニーには一度社長に直接スカウトされたこともあるけど断ったね」
「……サラッと答えたけど、星皇カンパニーにスカウトされたことがあるのかい? だ、だったら、今は何をしてるのさ?」
そんなアタシ自身が満足している現状に、少々不満げに宇神君は突っかかってくる。別にいいじゃん。アタシの人生なんだし。
でもまあ、これは丁度いいタイミングかもね。タケゾーにもアイコンタクトを送り、お互いに寄り添い合う。
「空鳥さんに赤原君? 二人で並んでどうしたのよ?」
「お前達二人が並ぶのはよくあることだが、何かあるのか?」
同級生達もアタシとタケゾーの様子で何かを感じ取ったのか、こちらに振り向いて静まり返る。
こうやって発表するとなると、やっぱり緊張しちゃうもんだ。でもまあ、言わないままにもいかないよね。
――そんなわけで、アタシとタケゾーは一緒にその声明を述べた。
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