空色のサイエンスウィッチ

コーヒー微糖派

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VRワールド編

ep288 【右舷将の通信記録Ⅲ】

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◇ ◇ ◇


 ――ボス、お疲れ様です。右舷将のラルカです。
 クジャク様につきましては、無事にウォリアール本国へ送り返すことができました。
 それにしても、一体どういう風の吹き回しだったのでしょうか? ミス空鳥に興味を持たれていたようですし、ボスは何かご存じないですか?

 ――あー、はいはい。自分が余計な口を挟む話ではありませんでした。また機会がある時に少し話していただければ結構です。本来の任務の話に戻ります。
 依頼されていた空色の魔女の細胞サンプルですが、無事に採取できました。
 彼女の髪の毛になりますが、これで問題ありませんよね?

 ――それならよかったです。また彼女と交戦して採取なんて面倒ですからね。
 あの時にしても、クジャク様に『時空相対術』を使われて――っと、これ以上は愚痴になりますね。自粛します。

 そういえば、ボスの方でもVR空間内で彼女と交戦したと聞いています。
 そちらでも満足のいくデータは手に入ったのでしょうか?

 ――成程。ならばクライアントの望みは叶えられそうですね。
 しかし、どうにもあの方は空色の魔女に関心が強いようで。これらのデータを使って、一体何を企んでいるのでしょうか?
 次に想定される動きとして、ボスは何かご存じないですか?

 ――それは中々厳しい真似をされますね。まさか、かの者を再び解き放つことまでしますか。
 いずれにせよ、ミス空鳥とは再び対峙する時も近いでしょう。
 対峙する関係が出来上がった以上、自分も腹を括るとしますか。
 機会が来れば、再びこのルナアサシンとしての力を示すまでです。

 ――それと、こちらからもう一件ご報告があります。
 クジャク様来日に協力した将軍艦隊ジェネラルフリート所属のパイロット、ミスターフクロウについてなのですが、彼はこの国に残って単独で行動を起こしているようです。
 一応は自分からも注意はしましたが、その様子と彼の立場を考えれば、将軍艦隊ジェネラルフリートの障壁となる可能性もあります。

 ――やはり、そのままですか。かしこまりました。
 本来ならば処分すべきところですが、自分も事情は把握しているので良しとしましょう。
 今後優先して対処すべきは、ヒーロー制定法とそれにまつわる技術の獲得です。
 ボスもコメットノアで空中戦艦なんて作って遊ばず、任務の優先を願います。

 ――え? あの形状はボスの趣味ではないのですか? てっきり、将軍艦隊ジェネラルフリートとかけて遊んでいるものと思いました。
 となると、我々が目指す技術はその形状に……?

 ――かしこまりました。自分もボスの命令に従っておきます。
 ただこうなると、ミスターフクロウの方がコメットノアの真実については、一歩先の情報を得ているかもしれません。
 本当に厄介な話ですね。



 ――星皇せいのう 久永ひさなが
 彼が今回の作戦に関わったことは、今後どのような影響を与えるのでしょうね?


◇ ◇ ◇
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