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将軍艦隊編・破
ep308 街公認のヒーローになった!
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【先日に起こった巨大怪鳥の騒動と空色の魔女に関する印象操作ですが、これは海外の傭兵部隊による策略であることが政府の調査で判明しました。これは我が国の国防を揺るがす事態でもあり、こちらも自衛隊やヒーローによる応戦を――】
「うひゃ~……。固厳首相、完全に将軍艦隊を敵に回してるじゃんか……」
フクロウさんや宇神君から話を聞いた二日後、アタシはとある場所でテレビのニュースに釘付け状態だ。
話に聞いていた通り、固厳首相はアタシやデザイアガルダに関する騒動の責任を、全て将軍艦隊に擦り付けている。
真相を知っている身からすれば、厚顔無恥もいいところだ。てか、これ自体もヒーロー制定法の宣伝に使おうとしている節がある。
ここまでシラを切り通して世間に体裁よく振る舞われると、むしろアッパレって感じだよね。
「とは言っても、固厳首相の認識は甘すぎじゃないかねぇ? 将軍艦隊が相手じゃ、新人ヒーローや自衛隊を使っても物足りないかもよ?」
「あっ、空色の魔女さんもそう思います? 私もそう思うんですよね。同じ国家を守る一員として、なんだか恥ずかしいです。赤原警部が健在なら『けしからん!』って一喝したでしょうね」
「婦警さんがそれを言っちゃう? ……って、アタシも仕事の最中に何をしてんだか」
思わずテレビが気になっちゃったけど、アタシは現在お仕事中だ。
お義父さんも勤めていた警察署での清掃業務。仕事は仕事でちゃんとやらないといけないんだけど、どうしても世間の情勢が気になっちゃう。
そんなアタシに声をかけるのは、いつぞやアタシに手錠をかけたお義父さんの部下だった婦警さん。人の縁とは奇妙なもので、まさかこうして巡り合うとは思わなんだ。
「てかさ、婦警さんもアタシを『空色の魔女』って呼ばないでよね? 今は『清掃用務員の空鳥さん』なんだし、どこに聞き耳があるか分かったもんじゃないし」
「それなら大丈夫ですよ。ウチの警察署も全員、空色の魔女さんの味方です。有志が開発してくれた専用SNSサービスもありますし、この街の秘密はみんなで守ります! 後、サインください!」
「すげぇ。一つの会話でツッコミどころが盛りだくさんだ。とりあえず、SNSってのは『ソーシャルネットワークサービス』の略だからね? それだと『サービスサービス』になっちゃうからね?」
昨日の時点でアタシの正体はこの街の人々にバレちゃったけど、みんな変わらずにアタシに接してくれている。
街で会うと『この街の平和をこれからも頼むよ!』なんて声をかけられることもあるけど、アタシの正体を不特定多数の前でバラすようなことはしない。
空色の魔女の存在はもはや、この街に住む人間にとって公の秘密だ。わざわざ専用のSNSまで開設し、下手な噂でアタシが苦しまないようにしてくれている。
SNS上で困っている人の情報共有までできるし、アタシ以外の人でも助け合えるネットワークもできつつある。
――これ、あの『僕の計算によれば』の眼鏡君が作ったのよね。
システムの構築難易度自体はアタシでもできるレベルだけど、実際に運用まで持っていくのは大したもんだ。尊敬しちゃう。
「それにしても気になるのは、将軍艦隊がどう動くかだよねぇ……。星皇社長の時みたく、アタシに一任ってわけにはいかないだろうし……」
いったんは仕事に戻って自作電動モップを動かすも、やっぱり頭の中は今後のことでいっぱいだ。
名称こそ出していないが、テレビで固厳首相が大々的に将軍艦隊に宣戦布告をしたとなれば、連中だって黙っているとは思えない。
今回は星皇社長の時と違い、ボスであるフロスト博士を含む五艦将全員が関わっている。組織としてのメンツが潰されたような状況で、おとなしく引き下がるはずもない。
世間的には豪腕と称される固厳首相でも、これは悪手というものだ。
一般市民は知らないだろうけど、将軍艦隊って軍事国家が要する戦争代行屋だからね? 正直、本気を出されたら勝ち目なんてないからね?
「今はアタシもフクロウさんからの連絡を待つしかないけどねぇ……。とりあえず、いつでも動ける準備だけは整えて――」
「空色の魔女さん! 大変です! SNSサービスに大変な入電ですよ!」
「だから婦警さん、それだと『サービスサービス』になっちゃうんだって。……まあ、今はその大変な入電とやらを見てみますか」
そうこう悩んでいると、またしても婦警さんがアタシのもとへやって来て連絡を入れてくれる。
さっきサインをねだったことといい、キチンと仕事をして欲しいとも思うけど、空色の魔女としての出動要請ならば一大事だ。
専用SNSの全体グループにも連絡が入ってるけど、投稿者はフクロウさんだ。
あの人はこの街の住人ではないけれど、一連の騒動の関係者だ。例外的にSNSにも登録されている。
そして、気になる内容なのだけど――
【全体に通達。敵に動きがあった。住人達は落ち着いて身構えていて欲しい。空色の魔女はこちらに連絡求む】
「とうとう、事態が動き出したってことか……!」
――これはどうにも、アタシが動く時が来たようだ。
『敵が動いた』ってことだけど、コメットノアの場所まで割れちゃったとか?
だとしたら、尚更急いだほうが良さそうだ。
「婦警さん! 悪いんだけど、今日のお仕事はいったんここまでで!」
「もちろんです! 道具は警察署に置いてて構いませんので、現場に急行してください!」
「警察の人からそう言われることになるとは思わなかったよ! だけど、お言葉には甘えさせてもらうよ! あっ、でもこの荷物だけは持って行かなきゃね」
洗居さんのように清掃業務完了とはいかなかったけど、優先順位はこっちが上だ。
リュックサックを一つだけ背負ったら、アタシはスマホでフクロウさんに連絡を取りつつ警察署の屋上へと上がる。
正面から出るより、こっちの方が早そうだからね。
「フクロウさん! そっちは今、どんな感じ!?」
【ソラッチャン! 早速の反応、助かるぜ! オレッチの方でコメットノアの正確な場所を突き止めたんだが、将軍艦隊も同じように嗅ぎ付けたようだ! 今からその場所に向かう! あっちも固厳首相に切り離されて、とにかく技術だけでも奪い取ろうって腹だ!】
「そいつはどうにも、急展開って感じだねぇ……! アタシは警察署の屋上を目指してるんだけど、フクロウさんはどこにいるの!?」
【ソラッチャンが警察署で仕事してることは知ってたから、もう迎えに来てる! そのまま屋上に上がって来てくれ!】
フクロウさんともSNSの通話機能で連絡を取ると、かなり焦った様子で状況を伝えてくれる。
コメットノアのこととなればフクロウさんの方が一枚上手かと思ったけど、将軍艦隊も簡単にはいかない相手か。
フロスト博士もネットワークから本体の場所を探ってただろうし、こうなったら早い者勝ちか。
「あ、あれ? 屋上まで来たのに、フクロウさんのガンシップが見当たらない?」
そう思って急いで屋上に出てきたのだけれど、肝心のフクロウさんの姿が見当たらない。
話を聞く限り、ここにガンシップが到着してるはずなんだけど――
シュゥゥゥウン
「うおぉ!? これって光学迷彩!?」
「驚かせちまったか。だが、詳しい話は移動しながらで頼むぜ!」
――なんと驚き。フクロウさんのガンシップは高度な光学迷彩により、その姿を隠していた。
そういや、ラルカさんの部下達も同じような光学迷彩を使ってたっけ。将軍艦隊の技術は本当に凄いもんだ。
「アカッチャン達にも連絡を入れて、予定通りに動いてもらう手筈だ。そっちにも敵陣を偵察する手立てはあるんだって?」
「まあね。ちょいとかわいいスパイな黒猫さんをタケゾーが操縦し、ショーちゃんと一緒にいつでも動けるようにしてくれてるさ」
アタシが後部座席に乗り込むと、ガンシップが再度光学迷彩を起動させ、目的の場所へと飛行する。
今回のために、タケゾーやショーちゃんにも協力してもらうように前準備はしておいた。将軍艦隊が先に動いた時も想定しておいたのは正解か。
――ここまで準備したんだ。星皇社長の分身であるコメットノアは、誰にも渡さないし悪用もさせない。
「ちょいと狭いけど、アタシも準備しておかないとね。ごめん、フクロウさん。ちょいと後ろでゴソゴソ着替えたりするね」
「お、おい? ソラッチャン? いつもみたいに、パッと変身はしないのかい? 後、オレッチみたいな男と狭い空間で二人だけってのに、着替えるのははしたなくないかい?」
「そういうことを言ってる場合でもないでしょ? それにこの力は、いつもの変身ブローチじゃ使えなくってね」
アタシの方でも移動の間に準備を進めるため、デバイスロッドだけを出力してガジェットを外し、リュックの中の衣装へと着替える。
この時のためにメンテナンスもしておいた。将軍艦隊の五艦将を相手にするとなると、いつもの装備では心許ない。
――パンドラの箱の技術で生み出した決戦用の魔女装束、モデル・パンドラの出番だ。
「うひゃ~……。固厳首相、完全に将軍艦隊を敵に回してるじゃんか……」
フクロウさんや宇神君から話を聞いた二日後、アタシはとある場所でテレビのニュースに釘付け状態だ。
話に聞いていた通り、固厳首相はアタシやデザイアガルダに関する騒動の責任を、全て将軍艦隊に擦り付けている。
真相を知っている身からすれば、厚顔無恥もいいところだ。てか、これ自体もヒーロー制定法の宣伝に使おうとしている節がある。
ここまでシラを切り通して世間に体裁よく振る舞われると、むしろアッパレって感じだよね。
「とは言っても、固厳首相の認識は甘すぎじゃないかねぇ? 将軍艦隊が相手じゃ、新人ヒーローや自衛隊を使っても物足りないかもよ?」
「あっ、空色の魔女さんもそう思います? 私もそう思うんですよね。同じ国家を守る一員として、なんだか恥ずかしいです。赤原警部が健在なら『けしからん!』って一喝したでしょうね」
「婦警さんがそれを言っちゃう? ……って、アタシも仕事の最中に何をしてんだか」
思わずテレビが気になっちゃったけど、アタシは現在お仕事中だ。
お義父さんも勤めていた警察署での清掃業務。仕事は仕事でちゃんとやらないといけないんだけど、どうしても世間の情勢が気になっちゃう。
そんなアタシに声をかけるのは、いつぞやアタシに手錠をかけたお義父さんの部下だった婦警さん。人の縁とは奇妙なもので、まさかこうして巡り合うとは思わなんだ。
「てかさ、婦警さんもアタシを『空色の魔女』って呼ばないでよね? 今は『清掃用務員の空鳥さん』なんだし、どこに聞き耳があるか分かったもんじゃないし」
「それなら大丈夫ですよ。ウチの警察署も全員、空色の魔女さんの味方です。有志が開発してくれた専用SNSサービスもありますし、この街の秘密はみんなで守ります! 後、サインください!」
「すげぇ。一つの会話でツッコミどころが盛りだくさんだ。とりあえず、SNSってのは『ソーシャルネットワークサービス』の略だからね? それだと『サービスサービス』になっちゃうからね?」
昨日の時点でアタシの正体はこの街の人々にバレちゃったけど、みんな変わらずにアタシに接してくれている。
街で会うと『この街の平和をこれからも頼むよ!』なんて声をかけられることもあるけど、アタシの正体を不特定多数の前でバラすようなことはしない。
空色の魔女の存在はもはや、この街に住む人間にとって公の秘密だ。わざわざ専用のSNSまで開設し、下手な噂でアタシが苦しまないようにしてくれている。
SNS上で困っている人の情報共有までできるし、アタシ以外の人でも助け合えるネットワークもできつつある。
――これ、あの『僕の計算によれば』の眼鏡君が作ったのよね。
システムの構築難易度自体はアタシでもできるレベルだけど、実際に運用まで持っていくのは大したもんだ。尊敬しちゃう。
「それにしても気になるのは、将軍艦隊がどう動くかだよねぇ……。星皇社長の時みたく、アタシに一任ってわけにはいかないだろうし……」
いったんは仕事に戻って自作電動モップを動かすも、やっぱり頭の中は今後のことでいっぱいだ。
名称こそ出していないが、テレビで固厳首相が大々的に将軍艦隊に宣戦布告をしたとなれば、連中だって黙っているとは思えない。
今回は星皇社長の時と違い、ボスであるフロスト博士を含む五艦将全員が関わっている。組織としてのメンツが潰されたような状況で、おとなしく引き下がるはずもない。
世間的には豪腕と称される固厳首相でも、これは悪手というものだ。
一般市民は知らないだろうけど、将軍艦隊って軍事国家が要する戦争代行屋だからね? 正直、本気を出されたら勝ち目なんてないからね?
「今はアタシもフクロウさんからの連絡を待つしかないけどねぇ……。とりあえず、いつでも動ける準備だけは整えて――」
「空色の魔女さん! 大変です! SNSサービスに大変な入電ですよ!」
「だから婦警さん、それだと『サービスサービス』になっちゃうんだって。……まあ、今はその大変な入電とやらを見てみますか」
そうこう悩んでいると、またしても婦警さんがアタシのもとへやって来て連絡を入れてくれる。
さっきサインをねだったことといい、キチンと仕事をして欲しいとも思うけど、空色の魔女としての出動要請ならば一大事だ。
専用SNSの全体グループにも連絡が入ってるけど、投稿者はフクロウさんだ。
あの人はこの街の住人ではないけれど、一連の騒動の関係者だ。例外的にSNSにも登録されている。
そして、気になる内容なのだけど――
【全体に通達。敵に動きがあった。住人達は落ち着いて身構えていて欲しい。空色の魔女はこちらに連絡求む】
「とうとう、事態が動き出したってことか……!」
――これはどうにも、アタシが動く時が来たようだ。
『敵が動いた』ってことだけど、コメットノアの場所まで割れちゃったとか?
だとしたら、尚更急いだほうが良さそうだ。
「婦警さん! 悪いんだけど、今日のお仕事はいったんここまでで!」
「もちろんです! 道具は警察署に置いてて構いませんので、現場に急行してください!」
「警察の人からそう言われることになるとは思わなかったよ! だけど、お言葉には甘えさせてもらうよ! あっ、でもこの荷物だけは持って行かなきゃね」
洗居さんのように清掃業務完了とはいかなかったけど、優先順位はこっちが上だ。
リュックサックを一つだけ背負ったら、アタシはスマホでフクロウさんに連絡を取りつつ警察署の屋上へと上がる。
正面から出るより、こっちの方が早そうだからね。
「フクロウさん! そっちは今、どんな感じ!?」
【ソラッチャン! 早速の反応、助かるぜ! オレッチの方でコメットノアの正確な場所を突き止めたんだが、将軍艦隊も同じように嗅ぎ付けたようだ! 今からその場所に向かう! あっちも固厳首相に切り離されて、とにかく技術だけでも奪い取ろうって腹だ!】
「そいつはどうにも、急展開って感じだねぇ……! アタシは警察署の屋上を目指してるんだけど、フクロウさんはどこにいるの!?」
【ソラッチャンが警察署で仕事してることは知ってたから、もう迎えに来てる! そのまま屋上に上がって来てくれ!】
フクロウさんともSNSの通話機能で連絡を取ると、かなり焦った様子で状況を伝えてくれる。
コメットノアのこととなればフクロウさんの方が一枚上手かと思ったけど、将軍艦隊も簡単にはいかない相手か。
フロスト博士もネットワークから本体の場所を探ってただろうし、こうなったら早い者勝ちか。
「あ、あれ? 屋上まで来たのに、フクロウさんのガンシップが見当たらない?」
そう思って急いで屋上に出てきたのだけれど、肝心のフクロウさんの姿が見当たらない。
話を聞く限り、ここにガンシップが到着してるはずなんだけど――
シュゥゥゥウン
「うおぉ!? これって光学迷彩!?」
「驚かせちまったか。だが、詳しい話は移動しながらで頼むぜ!」
――なんと驚き。フクロウさんのガンシップは高度な光学迷彩により、その姿を隠していた。
そういや、ラルカさんの部下達も同じような光学迷彩を使ってたっけ。将軍艦隊の技術は本当に凄いもんだ。
「アカッチャン達にも連絡を入れて、予定通りに動いてもらう手筈だ。そっちにも敵陣を偵察する手立てはあるんだって?」
「まあね。ちょいとかわいいスパイな黒猫さんをタケゾーが操縦し、ショーちゃんと一緒にいつでも動けるようにしてくれてるさ」
アタシが後部座席に乗り込むと、ガンシップが再度光学迷彩を起動させ、目的の場所へと飛行する。
今回のために、タケゾーやショーちゃんにも協力してもらうように前準備はしておいた。将軍艦隊が先に動いた時も想定しておいたのは正解か。
――ここまで準備したんだ。星皇社長の分身であるコメットノアは、誰にも渡さないし悪用もさせない。
「ちょいと狭いけど、アタシも準備しておかないとね。ごめん、フクロウさん。ちょいと後ろでゴソゴソ着替えたりするね」
「お、おい? ソラッチャン? いつもみたいに、パッと変身はしないのかい? 後、オレッチみたいな男と狭い空間で二人だけってのに、着替えるのははしたなくないかい?」
「そういうことを言ってる場合でもないでしょ? それにこの力は、いつもの変身ブローチじゃ使えなくってね」
アタシの方でも移動の間に準備を進めるため、デバイスロッドだけを出力してガジェットを外し、リュックの中の衣装へと着替える。
この時のためにメンテナンスもしておいた。将軍艦隊の五艦将を相手にするとなると、いつもの装備では心許ない。
――パンドラの箱の技術で生み出した決戦用の魔女装束、モデル・パンドラの出番だ。
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