309 / 465
将軍艦隊編・破
ep309 人工知能を救い出せ!
しおりを挟む
「タケゾー。そっちも予定通りに準備できてる? 仕事中にごめんね」
【仕事のことは気にするな。園長も事情は知ってるし、この街のためにも連中の好きにさせないことが第一だ。事前に打ち合わせた通り、準備は万全だ】
フクロウさんが操縦するガンシップの後部座席に乗りながら、アタシはタケゾーとも連絡を取る。
作戦も先に用意しておいたし、フクロウさんもタケゾーとショーちゃんには目的地を伝えてくれている。
向こうはバイクで向かっているようで、こちらよりも先に近くに潜伏できるそうだ。
「ウィッチキャットの準備もバッチシだね?」
【ああ。隼がメンテナンスしてくれたから、問題なく動作してる。これなら多少遠方からでも、潜入しながら状況確認できそうだ】
タケゾーの役目は久しぶりに起動させたウィッチキャットを使い、コメットノアが眠る場所の偵察をしてもらうことだ。
今の状況だと将軍艦隊に先手を打たれた感じだし、事前準備をしておいて正解だった。
後は操縦者であるタケゾーの腕前次第か。
【隼さん。ボク、武蔵さんをしっかり護衛する。だから、安心して将軍艦隊と戦って】
「ショーちゃんの言葉、ありがたく信じさせてもらうよ。そっちのことは任せたからね」
ショーちゃんにはタケゾーの護衛をお願いし、今は一緒にいてもらってる。
タケゾー自身は戦えないからね。VRワールドの時みたいに、ジェットアーマーなんてないからね。
万が一の備えは重要だ。
「……見えてきたぜ、ソラッチャン。やっぱ、将軍艦隊が動いてるっぽいな」
「こんな渓谷にある秘密の洞窟……。いかにも大事なものを隠してるって感じだねぇ」
そして、アタシとフクロウさんも目的の場所へ近づいてきた。
近くに道路はなく、渓谷観光用の列車が走る線路だけが引かれた場所にひっそりと隠された洞窟。
列車からだと完全に死角になるけど、そこに何人か武装した人間が集っているのが見える。
フクロウさんが言うのだから間違いない。将軍艦隊の構成員だ。
「ここまでは光学迷彩で誤魔化せたが、フロストの旦那のことだ。光学迷彩も破れるレーダーを展開をしてるだろうし、いったんはオレッチもここで待機する」
「ああ、十分さ。ここからはアタシと家族の手で、中の様子を探ってくるよ」
「……ソラッチャン。マジで気を付けておくんなよ? オレッチの読みだと、中にはすでに牙島左舷将、ラルカ右舷将、ベレゴマ艦首将の三人は潜り込んでると見える。五艦将が三人もいるんだから、下手をすれば激戦は必死さ」
「そこについては安心して頂戴な。アタシも切り札であるこのモデル・パンドラで、能力は普段よりも格段に上がってるからさ」
ガンシップはゆっくりと高度を落とし、バレないように森の中へと着陸する。
ここまではフクロウさんも用心深く光学迷彩で機体を隠していたけど、敵はそんなフクロウさんの用心さえも上回る上位メンバーだ。
そんな連中との交戦の可能性も考えて、アタシ自身も最大限の準備はしてある。
かつて星皇社長との戦いでも使った決戦仕様魔女装束――モデル・パンドラ。
真っ白いカラーリングなのは相変わらずだけど、これまでの経験をデータとして落とし込み、コストについては改善できた。
変身ブローチへの対応やガジェットとの両立は相変わらずできてないけど、純粋な能力としては格段に上がっている。
五艦将だろうが何だろうが、蹴散らしてやる覚悟は満々だ。
――実際に交戦は避けたいけどね。
勝てる保証もないし、コメットノアがオジャンになったら大問題だ。
「そいじゃ、アタシは行ってくるよ!」
「今は本当に頼んだ。時音の分身を、どうか助け出してやってくれ」
「お安い御用……と軽々しくは言えないけど、救出はヒーロー最大の役目さ。アタシだって、意地でも成功させてみせるさ」
フクロウさんに見送られながら、アタシは森の中を駆け抜けて目的の場所を目指す。
かつてはモデル・パンドラで星皇社長を救い出せなかったけど、今度こそ成功させてみせる。
右手には星皇社長が想いと共に託してくれた、改良型デバイスロッドだってある。
――余計な考えなんて起こらない。アタシはただ、コメットノアの救出だけを考える。
■
「うへぇ~……マジもんの軍隊って感じだ。あんなのを相手にする日が来るとは、ヒーロー稼業もどこまで行くんだかねぇ? ……タケゾー。そっちはどんな感じ?」
【どうにか中には侵入できた。状況は確認中だが……色々と面倒な連中がうろついてる】
茂みで姿を隠しながら、アタシは洞窟の前までやって来れた。
バレるかバレないかギリギリの位置。相手が本物の軍隊だけに、アタシも下手な動きはできない。
まずはタケゾーにイヤホンマイクで連絡を取ると、先に潜入させていたウィッチキャットの視認映像がコンタクトレンズ越しに映される。
「フクロウさんが言ってた通りだ……! 牙島にラルカさんにベレゴマ。将軍艦隊の五艦将が三人もいるじゃんか……!」
【現状、フロスト博士とフレイムの姿は見えない。フロスト博士についてはトップとして安全圏から指示を出しているのだろう。フレイムに関しては……単純に体が大きすぎて入らなかったんだろうな】
「アタシもタケゾーの読みに賛成だね。とはいえ、あの三人だけでも十分な戦力だ」
その映像を見ると、数人の一般構成員と一緒に最高幹部三名が指示を出しているのが見える。
やっぱ、後手に回ると辛いよね。とはいえ、それはいつものことか。
基本的にヒーローって、何かが起こってから対応する立場なんだよね。自分から事件を起こすわけじゃないし。
そう考えれば多少は気も楽になるか。
「タケゾー。ウィッチキャットの指向性マイクをオンにして。幹部連中の話を聞き出してみよう」
【分かった。俺も遠隔操作とはいえ、緊張が走るな……】
こういう時のお約束。まずは敵さんからの情報収集だ。
最高幹部が三人もいるのだから、今後の行動も含めるいい話が聞けるといいんだけどね。
【ベレゴマはん。まーだコメットノアは持ち出せまへんのか?】
【ちいと待たんね、牙島。フロストのオヤジが言ってた通り、こげなもんを動かすさ大事ばい】
【だから自分達が直接現場に向かっているのです。と言いますか、ミスター牙島も他の構成員と一緒に手伝ってください。あなた、幹部と言っても肉体労働担当でしょう?】
【……ワイへの扱いが酷くて泣けてくる】
「牙島って、将軍艦隊内ではこんな立ち位置なんだ……」
ある程度は有益な情報も入ったんだけど、同時に牙島に対するベレゴマやラルカさんの扱いで気が抜けそうになる。
牙島って、アタシの中でも過去最高クラスに苦戦したヴィランの一人なんだけど? まあ、確かにあいつって頭脳労働って感じではないよね。
純粋な戦闘狂で、ただただ純粋に強い。人の上に立ってまとめるような人間――もとい、トカゲ男じゃないか。
なんで最高幹部に名前を連ねてるんだろ?
とりあえず、連中もすぐにはコメットノアの本体は動かせない感じか。
超高性能なマザーAIだけに、サーバー自体もかなり大型なのだろう。
【それより、空色の魔女への警戒を強めてください。今この場において注意すべきは、固厳首相よりも彼女の方です】
【牙島。オマンも見張りをしとかんね。オイどももいったん分散して、目視で確認するけん】
【なんでワイだけ名指しであれこれ言われなアカンのや……】
そして当然のごとく、敵さんはアタシのことも警戒している。
フクロウさんとアタシの接点がバレてる以上、警戒されるのも想定の範囲内だ。
最高幹部もそれぞれ別方向へと分かれ、洞窟内部の様子を探り始める。
――牙島の不遇も今は忘却の彼方に置いておこう。
「タケゾー。今のうちにもうちょっと奥まで潜入できない? 幹部が別れた今がチャンスだと思うし」
【そうだな。バレないように慎重に――ん? あれ?】
「タケゾー? どしたの?」
【いや……あいつ、こっちを見ているような……?】
この隙に偵察を進めようとするも、タケゾーの様子がおかしい。
アタシもウィッチキャットの映像は共有できてるし、よーく注視してみると――
【……なんや、あれ? 猫か? なんでこないなところにおるんや?】
「ゲッ……!? み、見つかった……!?」
【仕事のことは気にするな。園長も事情は知ってるし、この街のためにも連中の好きにさせないことが第一だ。事前に打ち合わせた通り、準備は万全だ】
フクロウさんが操縦するガンシップの後部座席に乗りながら、アタシはタケゾーとも連絡を取る。
作戦も先に用意しておいたし、フクロウさんもタケゾーとショーちゃんには目的地を伝えてくれている。
向こうはバイクで向かっているようで、こちらよりも先に近くに潜伏できるそうだ。
「ウィッチキャットの準備もバッチシだね?」
【ああ。隼がメンテナンスしてくれたから、問題なく動作してる。これなら多少遠方からでも、潜入しながら状況確認できそうだ】
タケゾーの役目は久しぶりに起動させたウィッチキャットを使い、コメットノアが眠る場所の偵察をしてもらうことだ。
今の状況だと将軍艦隊に先手を打たれた感じだし、事前準備をしておいて正解だった。
後は操縦者であるタケゾーの腕前次第か。
【隼さん。ボク、武蔵さんをしっかり護衛する。だから、安心して将軍艦隊と戦って】
「ショーちゃんの言葉、ありがたく信じさせてもらうよ。そっちのことは任せたからね」
ショーちゃんにはタケゾーの護衛をお願いし、今は一緒にいてもらってる。
タケゾー自身は戦えないからね。VRワールドの時みたいに、ジェットアーマーなんてないからね。
万が一の備えは重要だ。
「……見えてきたぜ、ソラッチャン。やっぱ、将軍艦隊が動いてるっぽいな」
「こんな渓谷にある秘密の洞窟……。いかにも大事なものを隠してるって感じだねぇ」
そして、アタシとフクロウさんも目的の場所へ近づいてきた。
近くに道路はなく、渓谷観光用の列車が走る線路だけが引かれた場所にひっそりと隠された洞窟。
列車からだと完全に死角になるけど、そこに何人か武装した人間が集っているのが見える。
フクロウさんが言うのだから間違いない。将軍艦隊の構成員だ。
「ここまでは光学迷彩で誤魔化せたが、フロストの旦那のことだ。光学迷彩も破れるレーダーを展開をしてるだろうし、いったんはオレッチもここで待機する」
「ああ、十分さ。ここからはアタシと家族の手で、中の様子を探ってくるよ」
「……ソラッチャン。マジで気を付けておくんなよ? オレッチの読みだと、中にはすでに牙島左舷将、ラルカ右舷将、ベレゴマ艦首将の三人は潜り込んでると見える。五艦将が三人もいるんだから、下手をすれば激戦は必死さ」
「そこについては安心して頂戴な。アタシも切り札であるこのモデル・パンドラで、能力は普段よりも格段に上がってるからさ」
ガンシップはゆっくりと高度を落とし、バレないように森の中へと着陸する。
ここまではフクロウさんも用心深く光学迷彩で機体を隠していたけど、敵はそんなフクロウさんの用心さえも上回る上位メンバーだ。
そんな連中との交戦の可能性も考えて、アタシ自身も最大限の準備はしてある。
かつて星皇社長との戦いでも使った決戦仕様魔女装束――モデル・パンドラ。
真っ白いカラーリングなのは相変わらずだけど、これまでの経験をデータとして落とし込み、コストについては改善できた。
変身ブローチへの対応やガジェットとの両立は相変わらずできてないけど、純粋な能力としては格段に上がっている。
五艦将だろうが何だろうが、蹴散らしてやる覚悟は満々だ。
――実際に交戦は避けたいけどね。
勝てる保証もないし、コメットノアがオジャンになったら大問題だ。
「そいじゃ、アタシは行ってくるよ!」
「今は本当に頼んだ。時音の分身を、どうか助け出してやってくれ」
「お安い御用……と軽々しくは言えないけど、救出はヒーロー最大の役目さ。アタシだって、意地でも成功させてみせるさ」
フクロウさんに見送られながら、アタシは森の中を駆け抜けて目的の場所を目指す。
かつてはモデル・パンドラで星皇社長を救い出せなかったけど、今度こそ成功させてみせる。
右手には星皇社長が想いと共に託してくれた、改良型デバイスロッドだってある。
――余計な考えなんて起こらない。アタシはただ、コメットノアの救出だけを考える。
■
「うへぇ~……マジもんの軍隊って感じだ。あんなのを相手にする日が来るとは、ヒーロー稼業もどこまで行くんだかねぇ? ……タケゾー。そっちはどんな感じ?」
【どうにか中には侵入できた。状況は確認中だが……色々と面倒な連中がうろついてる】
茂みで姿を隠しながら、アタシは洞窟の前までやって来れた。
バレるかバレないかギリギリの位置。相手が本物の軍隊だけに、アタシも下手な動きはできない。
まずはタケゾーにイヤホンマイクで連絡を取ると、先に潜入させていたウィッチキャットの視認映像がコンタクトレンズ越しに映される。
「フクロウさんが言ってた通りだ……! 牙島にラルカさんにベレゴマ。将軍艦隊の五艦将が三人もいるじゃんか……!」
【現状、フロスト博士とフレイムの姿は見えない。フロスト博士についてはトップとして安全圏から指示を出しているのだろう。フレイムに関しては……単純に体が大きすぎて入らなかったんだろうな】
「アタシもタケゾーの読みに賛成だね。とはいえ、あの三人だけでも十分な戦力だ」
その映像を見ると、数人の一般構成員と一緒に最高幹部三名が指示を出しているのが見える。
やっぱ、後手に回ると辛いよね。とはいえ、それはいつものことか。
基本的にヒーローって、何かが起こってから対応する立場なんだよね。自分から事件を起こすわけじゃないし。
そう考えれば多少は気も楽になるか。
「タケゾー。ウィッチキャットの指向性マイクをオンにして。幹部連中の話を聞き出してみよう」
【分かった。俺も遠隔操作とはいえ、緊張が走るな……】
こういう時のお約束。まずは敵さんからの情報収集だ。
最高幹部が三人もいるのだから、今後の行動も含めるいい話が聞けるといいんだけどね。
【ベレゴマはん。まーだコメットノアは持ち出せまへんのか?】
【ちいと待たんね、牙島。フロストのオヤジが言ってた通り、こげなもんを動かすさ大事ばい】
【だから自分達が直接現場に向かっているのです。と言いますか、ミスター牙島も他の構成員と一緒に手伝ってください。あなた、幹部と言っても肉体労働担当でしょう?】
【……ワイへの扱いが酷くて泣けてくる】
「牙島って、将軍艦隊内ではこんな立ち位置なんだ……」
ある程度は有益な情報も入ったんだけど、同時に牙島に対するベレゴマやラルカさんの扱いで気が抜けそうになる。
牙島って、アタシの中でも過去最高クラスに苦戦したヴィランの一人なんだけど? まあ、確かにあいつって頭脳労働って感じではないよね。
純粋な戦闘狂で、ただただ純粋に強い。人の上に立ってまとめるような人間――もとい、トカゲ男じゃないか。
なんで最高幹部に名前を連ねてるんだろ?
とりあえず、連中もすぐにはコメットノアの本体は動かせない感じか。
超高性能なマザーAIだけに、サーバー自体もかなり大型なのだろう。
【それより、空色の魔女への警戒を強めてください。今この場において注意すべきは、固厳首相よりも彼女の方です】
【牙島。オマンも見張りをしとかんね。オイどももいったん分散して、目視で確認するけん】
【なんでワイだけ名指しであれこれ言われなアカンのや……】
そして当然のごとく、敵さんはアタシのことも警戒している。
フクロウさんとアタシの接点がバレてる以上、警戒されるのも想定の範囲内だ。
最高幹部もそれぞれ別方向へと分かれ、洞窟内部の様子を探り始める。
――牙島の不遇も今は忘却の彼方に置いておこう。
「タケゾー。今のうちにもうちょっと奥まで潜入できない? 幹部が別れた今がチャンスだと思うし」
【そうだな。バレないように慎重に――ん? あれ?】
「タケゾー? どしたの?」
【いや……あいつ、こっちを見ているような……?】
この隙に偵察を進めようとするも、タケゾーの様子がおかしい。
アタシもウィッチキャットの映像は共有できてるし、よーく注視してみると――
【……なんや、あれ? 猫か? なんでこないなところにおるんや?】
「ゲッ……!? み、見つかった……!?」
0
あなたにおすすめの小説
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
戦国鍛冶屋のスローライフ!?
山田村
ファンタジー
延徳元年――織田信長が生まれる45年前。
神様の手違いで、俺は鹿島の佐田村、鍛冶屋の矢五郎の次男として転生した。
生まれた時から、鍛冶の神・天目一箇神の手を授かっていたらしい。
直道、6歳。
近くの道場で、剣友となる朝孝(後の塚原卜伝)と出会う。
その後、小田原へ。
北条家をはじめ、いろんな人と知り合い、
たくさんのものを作った。
仕事? したくない。
でも、趣味と食欲のためなら、
人生、悪くない。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる