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第5話
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ちょっと待って。
今、この人なんて言った?
つぐみと呼び捨てにされた気がするけど、気のせいだよね。
大企業の課長だからって、ほぼ面識のない派遣社員を名前で呼んだりはしないはずだ。
今日は色々あって疲れているから、柏原さんと言うのを聞き間違えただけだ──そう好意的に捉えようとしているのに、つぐみ? 大丈夫かと再び私の名前を呼び捨てにする。
失礼な人だ。この会社って元々どうかって思う社員が多いけど、この人もその部類か。百歩譲って柏原って呼び捨てにされるならまだしも、つぐみなんて呼び捨てにされたくない。
不愉快です──そう伝えるように眉間に皺を寄せながら谷崎課長を睨む。けれど、相手は怯むことなく淡々とした顔で私を見ている。代わりに母があたふたしだし、すがるような顔で私に問いかけてきた。
「つぐみ、大丈夫よね。事故のせいでちょっと混乱してるだけよね?」
言い方は優しかったけど、声を震わせているのがわかる。谷崎課長と南ちゃんは困惑した顔でお互いを見合っている。
一体、何が起きているんだろう。
尋常じゃない違和感が次から次へと押し寄せてくる。
私からすればみんながおかしいのに、私だけがおかしいみたいなこの空気。
母の言葉にうんと頷けば、ことは丸く収まるのかもしれない。でも身に覚えのないことを認めるなんて、私にはできない。
さっさと自分の疑問をぶつけてしまえ。
今だって十分空気悪いんだもの。どうなっても怖くない。
「みんなさっきから何言ってるの? 大体、事故って何? 私は会社の休憩室で寝ていただけでしょ?」
南ちゃんも母も谷崎課長も信じられないものを見るような顔で私を凝視している。
どうやら私は言ってはいけないことを口にしたらしい。でも、もう後戻りはできない。
「てゆーか、私が他人を庇って車に跳ねられるキャラじゃないことくらい知ってるでしょ?」
「……」
……そんなことないよって否定してくれてもいいのに。三人とも無言のまま。
私はさっきまで確実に会社の休憩室にいた。
間違っても外になんて出ていないし、妊婦を庇って車に跳ねられたりなんてしてない。そんな意欲も能力もない。
でも、そう言い切れる証拠が何もない。アラームを設定していた携帯がなければ、着ていた洋服すら無い。
まだ夢の途中なんじゃない? と思いっきり手をつねってみたけど、痛いだけだった。
現実だとしたら何だ?
その疑問は診察しに来た医師によってあっさりと判明した。
今の私は、逆行性健忘症──いわゆる記憶喪失というものらしい。
事故の時に負ったショックで事故以前の記憶が抜けてしまっている状態だそうだ。
医師から、フルネームや年齢、生年月日や今日の日付とか色々聞かれたけど、あっていたのは、『つぐみ』という名前と生年月日ぐらいだった。あとは全部不正解。
私の中での今日は、二〇〇X年の二月十三日。
でも、正しい今日の日付は、二〇一X年の四月九日。
つまり、三年と二ヶ月後。
私は二十七歳ではなくて三十歳。
そして……私は柏原つぐみではなく、谷崎つぐみ。さっきまで心の中で、地味だの老けてるだのどうでもいいと思っていた男の人と結婚しているらしい。
あり得ない。
ありえない。
アリエナイ。
今、私の頭の中を「あり得ない」という言葉がものすごい勢いで駆け巡っている。
そりゃあ、あれから三年も経ってるんなら大路さんへの恋心なんて消え失せてるでしょうよ。でも、だからってこのチョイスはない。絶対にない!
谷崎課長はどう考えても私の好みの系統じゃない人だ。
大路さんや椎名さん、元カレ……過去に好きだった人の顔を頭の中に浮かべてみるけど、見事なくらい共通点がないし。それなのに何で結婚しているわけ?
こんな失礼なことを考えている私を、谷崎課長は心配そうに見つめている。けれど、私は戸惑いと後ろめたさが大きくて、その顔をきちんと見ることができない。
事故にあった経緯は南ちゃんが説明してくれた。
それは私が会社のお使いで取引先に書類を届けた帰り道での出来事。
私と私が庇ったという妊婦さんは方側三車線の道路の横断歩道を渡っていた。そこに車が突っ込んで来た。私一人だったら、走ればギリギリ避けられたらしいけど、妊婦さんは動けずにいた。そこで私は、妊婦さんを中央分離帯のツツジの生け垣に突き飛ばし、一人で車に跳ねられた。
私の体は跳ね飛ばされてしまったけれど、街路樹が上手い具合に受け止めてくれた。おかげで擦り傷はできたけど、致命的な怪我はしなかったそうだ。ヒリヒリしていたのは、擦り傷のせいだったってこと。
ちなみに妊婦さんは母子共に無事。
車を運転していた人は、運転中に脳梗塞を引き起こしていたそうだ。幸い一命は取り留めたらしい。
それは私ではありません。
そう宣言したくなるくらい、説明に出てきた私が別人過ぎて愕然とする。
そんな目に遭遇したら、私は迷わず自分だけで避ける。妊婦さんには悪いけど、見ず知らずの他人のために死ぬかもしれない危険なんて犯せない。
それなのに……三年後の私は何故そんな危険な真似をしたのだろう。
私の主治医らしき人は、事故のショックによる一時的なものだと思われるので様子を見ましょうと言って病室を去って行ったけど、ちょっと待ってよって感じだ。
私にとっては経験していない事故なんかより、今の現実の方がよっぽどショックだ。
いきなり、三十歳になっていること。
まだ自分の顔を見ていないけど、すごく怖い。真面目にお手入れしてなかったから、悲惨な顔になっているかもしれない。
そして、結婚。しかも、対象外としか思えない相手と……。結婚してるってことは、多分……。
「ウギャーウギャー」
静かだった病室に、赤ちゃんの泣き声が響いた。
その声にハッとする。忘れてた……この存在を。
まさか、私と谷崎課長の子供じゃないよね。
嫌だ。それだけは絶対に、もしそうだったら、本当にキツい。どうかそれだけは……。
私は赤ちゃんをあやしている南ちゃんに恐る恐る聞いた。
「あの……その子は?」
「ああ、私の娘。蘭ちゃんだよ」
南ちゃんは私に赤ちゃんの顔を見せてくれながら言った。私の子供じゃなかった……良かった。ほっとしたせいか、思わず本音を口に出してしまった。
「よかった。焦ったよ……子供までいたらどうしようって」
しまった……と思った時は、遅かった。谷崎課長は悲しそうな顔をしている。絶対に傷つけた。
赤ちゃん、もとい蘭ちゃんは、そんな私に抗議するように更に大きな声で泣いている。
その泣き声に罪悪感を感じてしまう。でもしょうがない。今の私はこの人達が知ってる、知らない誰かを庇って怪我をする谷崎つぐみという人間じゃなくて、色々な意味でやさぐれてる柏原つぐみにすぎないのだから。
「よしよし蘭ちゃん。大好きなおばちゃんに忘れられて悲しいねぇ」
と母が蘭ちゃんの頭をなでた。
ちょっと待って、おばちゃんって何?
きょとんとしている私を見て南ちゃんは、そっかと言って説明してくれた。
南ちゃんは私の兄と結婚して、その間に生まれたのが蘭ちゃん。今は私の実家で三人で暮らしているそうだ。南ちゃんが病院に来てくれたのは会社の同僚ではなくて、義理のお姉さんだから。ちなみに母は蘭ちゃんに会いにこっちに来ていたらしい。
もう、何が何だか……。
完璧に私の頭のキャパを超えてる。蘭ちゃんは、全然泣き止む気配がない。私だって泣きたいよ。
一時的な記憶喪失ってことで、母達は一応納得したみたいだけど、私は何も納得できていない。
私は休憩室の長いすに寝転がって、東京タワーを眺めて東京タワーが見えなくなったら大路さんへの淡い気持ちも消えているはず……なんてセンチメンタルなことを思いながら眠っていた。それなのに目を覚ました途端、今は三年後であなたは記憶喪失ですと言われて……はい、そうですかなんて理解できない。
まだ、時空の歪みに巻き込まれて、三年後にタイムスリップしていますと言われる方が納得できる。
ダメだ。
何も考えられない、というより考えたくない。
でも、三年間の間の私がどうやって生きていたかを知らないと何も始まらない気がする。それを教えてくれるのは……。
とりあえず、母は除外。京都にいる以上、私の生活なんて知らないだろうし、話がよく脱線するから返って混乱する。
となると、落ち着きを取り戻しつつある谷崎課長か南ちゃんか。
谷崎課長は夫にあたる人だから、一番知っていそうだけど、ほぼ初対面に近い相手に自分のことを語られるのは気持ち悪い。
やっぱり、ここは南ちゃんだ。ついてでに兄との結婚の話も聞きたいし。
私は母と南ちゃんに向かって口を開いた。
「南ちゃんと二人で話をしたいんだけど……」
本当は谷崎課長に言うべきなんだろうけど、今の私には無理。どんな顔で彼を見たらいいかわからないし、変な顔していたら傷つけてしまう。
そんな私の気持ちを察してか、谷崎課長はわかったと言って南ちゃんから蘭ちゃんを受け取り、母を病室の外へと連れて行ってくれた。
二人きりになった病室で南ちゃんに一番知りたかったことを尋ねた。
「私の試験ってどうだったの?」
今、この人なんて言った?
つぐみと呼び捨てにされた気がするけど、気のせいだよね。
大企業の課長だからって、ほぼ面識のない派遣社員を名前で呼んだりはしないはずだ。
今日は色々あって疲れているから、柏原さんと言うのを聞き間違えただけだ──そう好意的に捉えようとしているのに、つぐみ? 大丈夫かと再び私の名前を呼び捨てにする。
失礼な人だ。この会社って元々どうかって思う社員が多いけど、この人もその部類か。百歩譲って柏原って呼び捨てにされるならまだしも、つぐみなんて呼び捨てにされたくない。
不愉快です──そう伝えるように眉間に皺を寄せながら谷崎課長を睨む。けれど、相手は怯むことなく淡々とした顔で私を見ている。代わりに母があたふたしだし、すがるような顔で私に問いかけてきた。
「つぐみ、大丈夫よね。事故のせいでちょっと混乱してるだけよね?」
言い方は優しかったけど、声を震わせているのがわかる。谷崎課長と南ちゃんは困惑した顔でお互いを見合っている。
一体、何が起きているんだろう。
尋常じゃない違和感が次から次へと押し寄せてくる。
私からすればみんながおかしいのに、私だけがおかしいみたいなこの空気。
母の言葉にうんと頷けば、ことは丸く収まるのかもしれない。でも身に覚えのないことを認めるなんて、私にはできない。
さっさと自分の疑問をぶつけてしまえ。
今だって十分空気悪いんだもの。どうなっても怖くない。
「みんなさっきから何言ってるの? 大体、事故って何? 私は会社の休憩室で寝ていただけでしょ?」
南ちゃんも母も谷崎課長も信じられないものを見るような顔で私を凝視している。
どうやら私は言ってはいけないことを口にしたらしい。でも、もう後戻りはできない。
「てゆーか、私が他人を庇って車に跳ねられるキャラじゃないことくらい知ってるでしょ?」
「……」
……そんなことないよって否定してくれてもいいのに。三人とも無言のまま。
私はさっきまで確実に会社の休憩室にいた。
間違っても外になんて出ていないし、妊婦を庇って車に跳ねられたりなんてしてない。そんな意欲も能力もない。
でも、そう言い切れる証拠が何もない。アラームを設定していた携帯がなければ、着ていた洋服すら無い。
まだ夢の途中なんじゃない? と思いっきり手をつねってみたけど、痛いだけだった。
現実だとしたら何だ?
その疑問は診察しに来た医師によってあっさりと判明した。
今の私は、逆行性健忘症──いわゆる記憶喪失というものらしい。
事故の時に負ったショックで事故以前の記憶が抜けてしまっている状態だそうだ。
医師から、フルネームや年齢、生年月日や今日の日付とか色々聞かれたけど、あっていたのは、『つぐみ』という名前と生年月日ぐらいだった。あとは全部不正解。
私の中での今日は、二〇〇X年の二月十三日。
でも、正しい今日の日付は、二〇一X年の四月九日。
つまり、三年と二ヶ月後。
私は二十七歳ではなくて三十歳。
そして……私は柏原つぐみではなく、谷崎つぐみ。さっきまで心の中で、地味だの老けてるだのどうでもいいと思っていた男の人と結婚しているらしい。
あり得ない。
ありえない。
アリエナイ。
今、私の頭の中を「あり得ない」という言葉がものすごい勢いで駆け巡っている。
そりゃあ、あれから三年も経ってるんなら大路さんへの恋心なんて消え失せてるでしょうよ。でも、だからってこのチョイスはない。絶対にない!
谷崎課長はどう考えても私の好みの系統じゃない人だ。
大路さんや椎名さん、元カレ……過去に好きだった人の顔を頭の中に浮かべてみるけど、見事なくらい共通点がないし。それなのに何で結婚しているわけ?
こんな失礼なことを考えている私を、谷崎課長は心配そうに見つめている。けれど、私は戸惑いと後ろめたさが大きくて、その顔をきちんと見ることができない。
事故にあった経緯は南ちゃんが説明してくれた。
それは私が会社のお使いで取引先に書類を届けた帰り道での出来事。
私と私が庇ったという妊婦さんは方側三車線の道路の横断歩道を渡っていた。そこに車が突っ込んで来た。私一人だったら、走ればギリギリ避けられたらしいけど、妊婦さんは動けずにいた。そこで私は、妊婦さんを中央分離帯のツツジの生け垣に突き飛ばし、一人で車に跳ねられた。
私の体は跳ね飛ばされてしまったけれど、街路樹が上手い具合に受け止めてくれた。おかげで擦り傷はできたけど、致命的な怪我はしなかったそうだ。ヒリヒリしていたのは、擦り傷のせいだったってこと。
ちなみに妊婦さんは母子共に無事。
車を運転していた人は、運転中に脳梗塞を引き起こしていたそうだ。幸い一命は取り留めたらしい。
それは私ではありません。
そう宣言したくなるくらい、説明に出てきた私が別人過ぎて愕然とする。
そんな目に遭遇したら、私は迷わず自分だけで避ける。妊婦さんには悪いけど、見ず知らずの他人のために死ぬかもしれない危険なんて犯せない。
それなのに……三年後の私は何故そんな危険な真似をしたのだろう。
私の主治医らしき人は、事故のショックによる一時的なものだと思われるので様子を見ましょうと言って病室を去って行ったけど、ちょっと待ってよって感じだ。
私にとっては経験していない事故なんかより、今の現実の方がよっぽどショックだ。
いきなり、三十歳になっていること。
まだ自分の顔を見ていないけど、すごく怖い。真面目にお手入れしてなかったから、悲惨な顔になっているかもしれない。
そして、結婚。しかも、対象外としか思えない相手と……。結婚してるってことは、多分……。
「ウギャーウギャー」
静かだった病室に、赤ちゃんの泣き声が響いた。
その声にハッとする。忘れてた……この存在を。
まさか、私と谷崎課長の子供じゃないよね。
嫌だ。それだけは絶対に、もしそうだったら、本当にキツい。どうかそれだけは……。
私は赤ちゃんをあやしている南ちゃんに恐る恐る聞いた。
「あの……その子は?」
「ああ、私の娘。蘭ちゃんだよ」
南ちゃんは私に赤ちゃんの顔を見せてくれながら言った。私の子供じゃなかった……良かった。ほっとしたせいか、思わず本音を口に出してしまった。
「よかった。焦ったよ……子供までいたらどうしようって」
しまった……と思った時は、遅かった。谷崎課長は悲しそうな顔をしている。絶対に傷つけた。
赤ちゃん、もとい蘭ちゃんは、そんな私に抗議するように更に大きな声で泣いている。
その泣き声に罪悪感を感じてしまう。でもしょうがない。今の私はこの人達が知ってる、知らない誰かを庇って怪我をする谷崎つぐみという人間じゃなくて、色々な意味でやさぐれてる柏原つぐみにすぎないのだから。
「よしよし蘭ちゃん。大好きなおばちゃんに忘れられて悲しいねぇ」
と母が蘭ちゃんの頭をなでた。
ちょっと待って、おばちゃんって何?
きょとんとしている私を見て南ちゃんは、そっかと言って説明してくれた。
南ちゃんは私の兄と結婚して、その間に生まれたのが蘭ちゃん。今は私の実家で三人で暮らしているそうだ。南ちゃんが病院に来てくれたのは会社の同僚ではなくて、義理のお姉さんだから。ちなみに母は蘭ちゃんに会いにこっちに来ていたらしい。
もう、何が何だか……。
完璧に私の頭のキャパを超えてる。蘭ちゃんは、全然泣き止む気配がない。私だって泣きたいよ。
一時的な記憶喪失ってことで、母達は一応納得したみたいだけど、私は何も納得できていない。
私は休憩室の長いすに寝転がって、東京タワーを眺めて東京タワーが見えなくなったら大路さんへの淡い気持ちも消えているはず……なんてセンチメンタルなことを思いながら眠っていた。それなのに目を覚ました途端、今は三年後であなたは記憶喪失ですと言われて……はい、そうですかなんて理解できない。
まだ、時空の歪みに巻き込まれて、三年後にタイムスリップしていますと言われる方が納得できる。
ダメだ。
何も考えられない、というより考えたくない。
でも、三年間の間の私がどうやって生きていたかを知らないと何も始まらない気がする。それを教えてくれるのは……。
とりあえず、母は除外。京都にいる以上、私の生活なんて知らないだろうし、話がよく脱線するから返って混乱する。
となると、落ち着きを取り戻しつつある谷崎課長か南ちゃんか。
谷崎課長は夫にあたる人だから、一番知っていそうだけど、ほぼ初対面に近い相手に自分のことを語られるのは気持ち悪い。
やっぱり、ここは南ちゃんだ。ついてでに兄との結婚の話も聞きたいし。
私は母と南ちゃんに向かって口を開いた。
「南ちゃんと二人で話をしたいんだけど……」
本当は谷崎課長に言うべきなんだろうけど、今の私には無理。どんな顔で彼を見たらいいかわからないし、変な顔していたら傷つけてしまう。
そんな私の気持ちを察してか、谷崎課長はわかったと言って南ちゃんから蘭ちゃんを受け取り、母を病室の外へと連れて行ってくれた。
二人きりになった病室で南ちゃんに一番知りたかったことを尋ねた。
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