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レオside. 面白い奴
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レオside.
窓辺に立つレオは、昼下がりの陽を背に受けながら、先ほどの食堂での光景を反芻していた。
(……シリウスの即断は予想外だった。だが、それ以上に興味深いものを見せてもらった)
彼の思考は、新入生シリウスには向かわない。
注がれているのは、隣に座っていた少年――
――アリエス・シェスターク。
「噂通りだ。いや、それ以上か」
唇の端に笑みが浮かぶ。
(教師に優しい言葉を投げかけ、不良の牙を折り、ルームメイトの隣で当たり前のように息を合わせる。
それでいて、己が人を惹きつけていることに一切気づかない。
鈍感というより、影響力を認めようとしない無防備さ……それこそが、人を狂わせる)
あの時の食堂の空気を思い出す。
トーラス・チェルナーの拳は小刻みに震え、
スコーピオ・ワイツマンの舌打ちには苛立ちよりも狼狽が滲んでいた。
ジェミニ・アスター先生は眼鏡の奥で、露骨に嫉妬を隠しもしなかった。
(誰の目にも明らかだった。……アリエスが、彼らの心を揺さぶっていることは)
本人はといえば、向けられた感情を“怒り”や“苛立ち”と勘違いし、
自分が何か失敗したのではと焦っている様子だった。
――その滑稽さすらも、輝きに変えてしまう。
レオは肩を揺らし、低く笑った。
「……本人だけが気づいていない。
それほどの鈍感さ、退屈どころか……面白すぎる」
窓辺を透かす光が瞳を照らす。
獲物を見つけた狩人のように、その眼差しは鋭く輝いていた。
窓辺に立つレオは、昼下がりの陽を背に受けながら、先ほどの食堂での光景を反芻していた。
(……シリウスの即断は予想外だった。だが、それ以上に興味深いものを見せてもらった)
彼の思考は、新入生シリウスには向かわない。
注がれているのは、隣に座っていた少年――
――アリエス・シェスターク。
「噂通りだ。いや、それ以上か」
唇の端に笑みが浮かぶ。
(教師に優しい言葉を投げかけ、不良の牙を折り、ルームメイトの隣で当たり前のように息を合わせる。
それでいて、己が人を惹きつけていることに一切気づかない。
鈍感というより、影響力を認めようとしない無防備さ……それこそが、人を狂わせる)
あの時の食堂の空気を思い出す。
トーラス・チェルナーの拳は小刻みに震え、
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ジェミニ・アスター先生は眼鏡の奥で、露骨に嫉妬を隠しもしなかった。
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本人はといえば、向けられた感情を“怒り”や“苛立ち”と勘違いし、
自分が何か失敗したのではと焦っている様子だった。
――その滑稽さすらも、輝きに変えてしまう。
レオは肩を揺らし、低く笑った。
「……本人だけが気づいていない。
それほどの鈍感さ、退屈どころか……面白すぎる」
窓辺を透かす光が瞳を照らす。
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