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浅野千紗・百花②
しおりを挟む千紗は目を覚ますと、自転車修理をしていたおじさんが私に背中を向けて、何やらゴソゴソとしているのが視界に入った。
膝立ちになっているおじさんの脚の外からは日焼けした細い脚が伸びていた。
誰かがおじさんの前で足を投げて座っているようだったが、おじさんで隠れて誰かは見えない。
その脚を見ていくと、膝の辺りで自分のチームのトレーニングパンツが丸まっていた。
その光景は間違いなく良くない光景だ。
でも現実的でなくて頭がその危険性を麻痺させていてまだ恐怖に繋がりきらない。
足首まで目線を下げていった。そこにはミサンガが巻かれている。
それは百花とお揃いで買ったミサンガ、赤と黒のトリコロール。
「百花っ‼︎」
百花がヤバイ、一気に思考が繋がり口を叫ばせる。
その声におじさんがゆっくり振り向いた。見えた百花はコクリと俯きまだ眠っているようだ。おじさんの手は百花のスパッツにかかっていて、今にも脱がそうとしている。
「起きちゃったか」
私は顔だけ振り向き、千紗の方を観る。千紗は柱に両手が後手に縛られていて、ジタバタしているが身動きがとれない。
「ちょっ、おいっ。百花に触んなっ。それ以上触ったら、絶対っ、許さっない、から」
千紗は暴れながら私を睨んでくる。試合を楽しんでいた時の柔和な笑顔とは真反対な険悪な表情は私をゾクゾクさせる。
私は意に介さず、千紗に見せつけるように百花のスパッツをずり下げた。シンプルな白のショーツが現れる。
「おい、、ふざけんなっ、やめろって」
千紗の怒号は続く。百花の身体が微かにビクッと動く。
私はそれでも手を動かすのをやめない。スパッツをトレーニングパンツと同じ位置まで下げる。太ももの小麦色と太陽にも、誰にも曝されていない綺麗な白い肌のコントラストが芸術的だ。
不可侵領域を示すようなその境目を私は品定めするように丁寧にゆっくりと指でなぞる。
「なぁ、やめろって、何するつもりなんだよ、変態っ、百花、百花っ‼︎」
千紗は止まらない私の動きをどうにかするより百花を起こす方がいいと考えを変えたのか、百花の名前を大きな声で叫ぶ。涙声混じりのその声には悲壮感が漂う。
しかし、百花は起きない。
私は千紗に見せつけるように、百花の顎に右手を置き、千紗を見ながら百花の頬にチュッと口付ける。
「クソ野郎っ、ふっざけんなよ、マジで。やめろっって」
千紗の目には涙が浮かんでいた。限界まで身体を前に突き出し、噛みつかんばかりの勢いで私を睨む。
「やっ、あーーーーー、やめろってぇーーーーー」
私は舌で百花の頬を舐め、そのまま百花の唇まで舌を近づけると、千紗の悲鳴が耳をつんさいた。
その声に私は百花の唇に触れる直前で止める。
そしてゆっくりと千紗に顔を向けた。
「それなら、君が代わるかい?」
私の言葉はシンとした空間に漂った。千紗はポカンと口を開け、言葉の意味を噛み砕く。
「どういうこと?」
千紗の震える唇が聞いてくる。
「私は今から彼女とSEXするつもりだ。それを代わるか聞いてる。」
彼女と言いながら百花の首筋をツーと撫でる。
「君がシてくれるなら、彼女には手を出さないと約束しよう。君か彼女かだ」
私は言いながら百花の首筋を舐める。生贄のように。
沈黙が部屋に渦巻く。
「わったしは、」
長考が明け、千紗は決断した顔で口を開く。
「双子だけど、おっ姉ちゃんだからっ、も、百花を守りたいし、守らなきゃいけないっかっら・・・」
そこまで言って、そこから千紗の口の動きが止まる。
「・・・だから、だから、・・・」
「だから?」
私は百花のショーツに手をかける、その光景に千紗は目を大きく見開く。
「私、・・・代わるっっっ」
千紗は押しつけられるように決断を下した。
「ひぃっ」
私は柱に後ろ手を縛られたままの千紗の後ろからトレパンとスパッツを同時にずり落とした。
千紗は小さく悲鳴を上げながらも抵抗はしなかった。
百花と同じ白のショーツ。その中心に私は右手で無遠慮に触れる。
ショーツ越しから伝わるフニフニした柔らかさに私は興奮度が高まっていくのを感じた。
「ふっ、んっ、んっ」
千紗は顔を下に向け、刺激に抵抗するように唇を固く結んでいたが、口の隙間から甘い吐息が漏れている。
敏感なのか、弱いのか。
私はそのまま右手の動きを継続しつつ、左手を持ち上げてトレーニングシャツの上から胸を掌で包んだ。
見た目からはわからなかったが、微かな膨らみが手に伝わる。
トレーニングシャツの中に左手を滑らす。
すべすべなお腹を堪能しながら手を這い上げるとスポブラが手に当たった。
「ひゃんっ」
スポブラの中に手を這わせて乳首に辿り着くと千紗は身体を跳ね上げさせた。私は乳首を弄ったり、乳房を揉んだりトレーニングシャツの中で手をうごめかせる。
「んーーーん、んーーーん」
千紗は悩ましげな声を上げながら腰をモジモジと動かしている。右手が確かに湿り気を感じていた。
右手をショーツの中に突っ込む。微かな産毛の先に濡れぼそった秘部の感触。
「ああっ、んっ、んんっっ」
膣に中指を入れると、暖かな液体と柔らかく締め付ける肉に覆われる。
その感触は私の理性を吹き飛ばそうとする。私は負けないようにゆっくり理性を保ち、ゆっくり指を抜き差しする。
千紗はまるで試合後のように汗を垂らし、顔を火照らしている。膣もグチュグチュと音を鳴らしている。
でも千紗はなかなか大っぴらな嬌声をあげず、耐えるようにくぐもった声をだすだけ。
スポーツのお陰で忍耐が付いているのか、もしくはこういうシチュエーションに慣れているのか。
両手でショーツを下げる。小さく空いた膣は赤くテラテラと光って私を誘う。
もう私は我慢できなかった。ズボンとパンツを脱ぎ去り、私のソレを千紗の膣に当てがう。
「ねぇ、ゴムは?」
私のソレを見て、千紗が顔を引きつらせながら尋ねる。
「え、無いよ」
私は躊躇も情緒もなく腰を進める。ゆっくりと私のソレは千紗の膣に埋まっていく。
「えっ、ちょっと、駄目っ、駄目っ、あっ、んんっ」
千紗の膣はキツく、しかし柔らかく私のソレを締め上げ、絡んでくる。私はその快感に流されるように性急に腰を揺らす。
「んっっ、あぁっ、あんっっ、んっいっ、あっ、あっ、あんっ」
あんなに意固地だった千紗の口からとうとう嬌声が溢れる。腰の揺れに合わせてリズムよく、性に溺れた声を出す。
「いくよっ」
私は腰のスピードを上げる。ズチャズチャと膣から音が漏れ、泡立った愛液がこぼれ落ちる。
「えっ。んあっっ、あんっっ、そっ外にっ。あっっ、あっっっんんっっっっっっ」
千紗の言葉は途切れ、私の白い欲望が千紗の中へと吸い込まれていった。
ポタポタポタポタ
千紗の膣から私のソレを抜くと、白濁液ががこぼれ落ちた。
「なっんで、な、中に・・・」
千紗の顔は絶望していた。これ以上ない最大級の青ざめた絶望の顔。
「ねぇ」
私の後ろから冷ややかな、刺すような声が空気を切り裂くように投げられた。
私は顔だけ振り向く。寝ていたはずの百花が立っていた。
冷たく、感情のない目が向けられる。私ではなく、千紗に。
「ねぇ」
百花は千紗の目を見る。その視線に千紗がビクッと震える。千紗は恐怖を感じていた。
「なんで血が出てないの」
百花は唇を押し上げ、冷ややかに笑った。
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