Fatal scent

みるく汰 にい

文字の大きさ
20 / 38

♡19話

しおりを挟む
 前戯と同じく東雲はたっぷりと時間を使って挿入していた。ぐずぐずにとかされた清水は何度絶頂したかわからず、ただ一仕草ごとの快楽を受け止めるのに必死だった。

「はぁっ、ずっと繋がれて気持ちいいね、しみず」

東雲の吐息はどこか女性的に婀娜あだめいてたおやかさを感じさせるが、その一方で体の動きは雄々しく清水を突いてくる。うっとりと耽美な声音で呼ばれるのに体中に電気が走るほどの暴力的なそれがじゅぷ、と音を出しながら激しく最奥を突いて返事が出来ないでいると、恥骨あたりが当たるほど奥に入れた陰茎がコリ、と前立腺以外の場所を押し潰す。

「ひぁっ、ぁっ、やだそこっ」
「ここ?締まるね、好きなんだ?」

ばちゅっばちゅ、と東雲のもので押される度に前立腺とはまた違う感覚がせりあがってくる。何をしても反応する清水から漂う色香が東雲の鼻腔をくすぐり昂らせた。見つけた敏感なところを緩く突いてやると「ぁあっ、ぁん…っ」とびくびく体を震わせながらよがる清水に荒々しく腰を打ち付けて快楽にがっついていく。

「教えて、気持ちいいとこ、ねっ?」

 東雲に触られるところ全てが気持ちいいのに、うまく言葉が紡げない。理性を手放して快楽に身を落としてしまいたくなるのに愛しい人が自身の快楽に顔を歪めてなお自分を優先する姿を見ていたいと思ってしまう

「あぁ、いいって顔してる、そんな顔も可愛いね」

でろでろに心も体も甘やかされて、言葉にできなくても頭の中を覗いているみたいに考えてることを当ててくる東雲が好きで堪らない。そう思えば思うほど、濃い匂いを放ってしまう。自分でもわかるのは東雲の瞳にアルファの本能と理性がせめぎあう光が見えるから。

「きもちい、しののめの、」

ぱくぱくと開き喘ぐだけだった口からようやく出てきた言葉も陳腐でありきたりなセリフになってしまって首を振る。ちがう、気持ちいいけどそれだけじゃない。ぼくは東雲と、

「繋がれてうれしいっ、きもちくて声止まんなっぁ」

清水の声と共に膨らんだ東雲はどくどくと波打って果てながら互いの体液でぐちゃぐちゃになった清水を抱き、奥深くへ精液を届けようとぐりぐり押し付けてくる。

「はぁ、ごめんね清水、足んない」

ずるりと抜いた東雲のものは達したばかりだと言うのに熱を持ち大きくなっている。「ぁ、ぁ、まって、きゅうけい…」と首を振っても既に昂奮している東雲のものは熱い清水の体温の中に落ちていく。もはや快感を押し付けられているようなセックスに頭が白くなる。

「ぁっ、あ、しのっ、」
「うん俺も好き、可愛い清水。離さないよ」
「あっ!ぁっ、んぅ……」

 淫靡に蕩ける清水の姿を焼き付けるかのようにじっと見つめる東雲は淫蕩を頬にうかべ下腹部を撫でる。もう限界に近い清水がようやく快楽に伏して乱れる姿にむくむくと性的加虐心が湧き上がってくる。清水の中がうねり果てそうになれば動きを止めて、また落ち着けばゆるゆると肉壁を刺激する。

「も、いきたいっしののめ、」

何度も達して空っぽだというのにまたイきそうになる。とちゅっとちゅっと見つけられた弱い部分をまた突かれると法悦に埋め尽くされた体は受け入れた狂暴な東雲を逃さないように絞り上げる。東雲の先がひときわ強くごりゅ、と突き上げた瞬間に体が果てに向かって蠢きだす。東雲は清水のいい所へ当てたまま動きを止めて、意識の飛びそうな清水を見ている。

「あはっ、俺動いてないのに…やらしいね、清水」

動かない東雲に気持ちよくなる卑猥な自分に頭がおかしくなりそうだった。当たっているだけの東雲をぎゅうぎゅうと締め付けるせいで絶頂に昇りつめていく。もう少しで果てる、あと少しーー

「あぁっやっあぁっ!」

ぱちゅっ、と止まっていた東雲が弱い部分を突き、今までに感じたことの無い電流が背筋を通った瞬間に絶頂を迎えた。

ぴくぴくと射精を伴わず果てた清水は絶頂と共に意識が朦朧として力が抜けていく。とく、とくと清水の中で欲をぶつける東雲の頬に手を伸ばし、「ありがとう、」と振り絞った清水はふつ、と意識を保てず失ってしまった。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

病弱の花

雨水林檎
BL
痩せた身体の病弱な青年遠野空音は資産家の男、藤篠清月に望まれて単身東京に向かうことになる。清月は彼をぜひ跡継ぎにしたいのだと言う。明らかに怪しい話に乗ったのは空音が引き取られた遠縁の家に住んでいたからだった。できそこないとも言えるほど、寝込んでばかりいる空音を彼らは厄介払いしたのだ。そして空音は清月の家で同居生活を始めることになる。そんな空音の願いは一つ、誰よりも痩せていることだった。誰もが眉をひそめるようなそんな願いを、清月は何故か肯定する……。

試情のΩは番えない

metta
BL
発情時の匂いが強すぎる体質のフィアルカは、オメガであるにもかかわらず、アルファに拒絶され続け「政略婚に使えないオメガはいらない」と家から放逐されることになった。寄る辺のなかったフィアルカは、幼い頃から主治医だった医師に誘われ、その強い匂いを利用して他のアルファとオメガが番になる手助けをしながら暮らしていた。 しかし医師が金を貰って、オメガ達を望まない番にしていたいう罪で捕まり、フィアルカは自分の匂いで望まない番となってしまった者がいるということを知る。 その事実に打ちひしがれるフィアルカに命じられた罰は、病にかかったアルファの青年の世話、そして青年との間に子を設けることだった。 フィアルカは青年に「罪びとのオメガ」だと罵られ拒絶されてしまうが、青年の拒絶は病をフィアルカに移さないためのものだと気づいたフィアルカは献身的に青年に仕え、やがて心を通わせていくがー一 病の青年‪α‬×発情の強すぎるΩ 紆余曲折ありますがハピエンです。 imooo(@imodayosagyo )さんの「再会年下攻め創作BL」の1次創作タグ企画に参加させていただいたツイノベをお話にしたものになります。素敵な表紙絵もimoooさんに描いていただいております。

運命の番ってそんなに溺愛するもんなのぉーーー

白井由紀
BL
【BL作品】(20時30分毎日投稿) 金持ち‪社長・溺愛&執着 α‬ × 貧乏・平凡&不細工だと思い込んでいる、美形Ω 幼い頃から運命の番に憧れてきたΩのゆき。自覚はしていないが小柄で美形。 ある日、ゆきは夜の街を歩いていたら、ヤンキーに絡まれてしまう。だが、偶然通りかかった運命の番、怜央が助ける。 発情期中の怜央の優しさと溺愛で恋に落ちてしまうが、自己肯定感の低いゆきには、例え、運命の番でも身分差が大きすぎると離れてしまう 離れたあと、ゆきも怜央もお互いを思う気持ちは止められない……。 すれ違っていく2人は結ばれることができるのか…… 思い込みが激しいΩとΩを自分に依存させたいα‬の溺愛、身分差ストーリー ★ハッピーエンド作品です ※この作品は、BL作品です。苦手な方はそっと回れ右してください🙏 ※これは創作物です、都合がいいように解釈させていただくことがありますのでご了承くださいm(_ _)m ※フィクション作品です ※誤字脱字は見つけ次第訂正しますが、脳内変換、受け流してくれると幸いです

極道鬼神一家若様の初恋

梅川 ノン
BL
極道鬼神一家の若様鬼神祥吾の初恋は一目惚れから始まった。相手はカフェの店員榊結人。 結人は司法試験合格を目指す東大生だった。 水と油のように住む世界が違う二人。しかし祥吾の思いは誰にも止められない。 突き進む祥吾と、戸惑い抗う結人。 二人の恋の行方をお楽しみください。

売れ残りオメガの従僕なる日々

灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才) ※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!  ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。  無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

運命の番は僕に振り向かない

ゆうに
BL
大好きだったアルファの恋人が旅先で運命の番と出会ってしまい、泣く泣く別れた経験があるオメガの千遥。 それ以来、ずっと自分の前にも運命の番があらわれることを切に願っていた。 オメガひとりの生活は苦しく、千遥は仕方なく身体を売って稼ぐことを決心する。 ネットで知り合った相手と待ち合わせ、雑踏の中を歩いている時、千遥は自分の運命の番を見つけた。 ところが視線が確かに合ったのに運命の番は千遥を避けるように去っていく。彼の隣には美しいオメガがいた。 ベータのような平凡な見た目のオメガが主人公です。 ふんわり現代、ふんわりオメガバース、設定がふんわりしてます。

妖精です、囲われてます

うあゆ
BL
僕は妖精 森で気ままに暮らしていました。 ふと気づいたら人間に囲まれてました。 でもこの人間のそばはとても心地いいし、森に帰るタイミング見つからないなぁ、なんて思いながらダラダラ暮らしてます。 __________ 妖精の前だけはドロ甘の冷徹公爵×引きこもり妖精 なんやかんやお互い幸せに暮らします。

処理中です...