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恋する吸血鬼と吸血鬼調教書~恋人バディ誕生までの紆余曲折~2
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緋汐媛が湊銀優と出逢ったのはほんの幼い頃だ。
一つ年上の彼といつどこで出逢ったのかは、十六歳を間近に控えた媛は覚えていない。たくさん重ねた時間の中に埋没しているのだ。多分家か近所のどこかだろう。何しろ自分達は幼馴染みな上にお隣さんなのだ。
今でも登下校を一緒にするくらいに仲の良い自分達だけれど、これでも小さい頃は親の目を盗んでこっそりと会ってしか遊べなかった。隣の家に住んでいるというのに、親同士の仲が悪いと子供同士が仲良くなるのも儘ならないなんて不条理な話だ。
「はあやっと今日一日が終わった~」
「いやまだ半日だろう」
本日試験期間の最終日。一夜漬けで詰め込んだ暗記物はとうに空の彼方に飛んでいる。掃除を終えて下校する生徒達の顔には皆一様に解放感が浮かんでいる。もちろん媛も例外なきその一人だ。
「ハッハー銀優くん細かいね。学校が終われば一日が終わったも同然なのだよ」
気が軽くなり過ぎているのが丸わかりな陽気な口調とステップで、媛は銀優の隣から二、三歩前に跳ねると振り返りつつにんまりする。空を駆け昇って行きかねない媛の勢いに呆れた様子で軽く嘆息する幼馴染みは、そのいつも表情の薄い顔に珍しく苦笑いを浮かべた。彼も彼で試験が終わってホッとはしているのだろう。
「おなか減ったよ~銀優。ねえどっか寄ってこ~!」
「二人で寄り道するとまた嫌な顔されるよ」
「いいもん別にー。親達は頭固過ぎ。ホントいつの時代の男女観ですかーって思うよ。 今時異性の友達と遊ぶのも歩くのもいちいち文句言うって何。私は深窓の令嬢じゃないよ」
「いやまあそうだけど、これでも大分緩くなったろ」
「ええ~全然不満ですよ~」
かつて程ではないが今も十分に媛は不自由を感じている。
媛が地元の中学に上がった頃、いくら注意しても隠れて遊ぶ事を止めなかった二人の仲の良さとしぶとさに、親達はとうとう折れた。二人が一緒に遊ぶ事を許したのだ。
けれど中学時代を過ごし、一年遅れで彼と同じ高校に進学してもまだ登下校と休日の外出だけしか許してもらっていない。どちらかの部屋で遊ぶなんて論外だった。
しかも媛としてはいちいち会う許可を取って報告する手間が面倒だったりする。
「絶対昨今の一般常識に逆行してるよね。何でうちらの親ってあんなに仲が悪いんだろ。訊いても答えてくれないんだよねえ」
まるで答えを求めていないような問いかけをすれば、律儀な幼馴染みは悩んだように低く唸ってからポツリと言う。
「心配なんだろ」
「やーははそれは過保護だよ。だって銀優といるんだよ? 心配なんてないじゃん」
その時ちょうど風が吹いて二人の頭髪を乱していって、
「……だから余計に心配なんだろ」
という彼の小さな小さな呟きは媛に届く事はなかった。
「辛抱強く粘って待ってればそのうちワケがわかるんじゃない」
「そうかなあ~」
媛の疑問に答えを持ち合わせていないと言うように、幼馴染みは空を仰いでいた。
「媛、ちょっと下りて来なさい」
初夏を迎えたとある日曜の午後、階下からの祖母の呼び声に下りていくと、大きなリビングソファに浅く腰かけた銀髪の祖母が、テーブルの上に見慣れない一冊の本を置いて待っていた。
古びてはいるがやけに立派で分厚い革製表紙のその本は、いかにもな希少本っぽい。金箔さえあしらわれた重厚な装丁が「実はこれ魔法書なのよ」と言われてもすんなり信じてしまえる年代物の一品である。
ぐっと視線が惹きつけられるようにして表紙タイトルを追えば、そこにはやや擦れた金箔レトロな飾り文字で「吸血鬼調教書」という日本語が並んでいた。
誰が見てもすぐにタイトルがわかる実に堂々とした文字だった。
誰が見てもすぐにわかるレベルで媛は顔色を青くした。
(よ、よりにもよって中二病的タイトル……。しかもてっきり洋書だと思ってたのに和書っぽい。で、極めつけは吸血鬼! オカルトな存在の本だなんて嫌だよっ)
昔から、血が苦手だった。
昔から、オカルティックなものが苦手だった。
昔から、ホラー小説の一つも読めなかった。
媛はそれくらい怖いあれこれが嫌いだ。
「え、えーと何コレ……?」
思わず媛は無意識に一歩退いていた。
(……ホントのホントに何コレ。吸血鬼調教書……? 吸血鬼ってドラキュラ伯爵とか、ルーマニアの串刺し公とか、吸血蝙蝠に変身したりとか……人の生き血を啜る魔物だよね……)
無意識に深く眉根を寄せた媛は、祖母の用件がまさか吸血鬼絡みではないだろうかと内心恐恐としつつそろりと祖母の表情を窺う。
(ふう良かった今日も至って健康そうな顔色だ~……ってそうじゃなく! え、何この状況? 私は何かを試されてるの? ……よ、よ~し、ここは一旦退散し…)
「媛、いいからそこにお座りなさい」
適当に理由を付けてその場を逃げ出す前に先手を打たれた。媛は無理やり戦慄心を押し込めて大人しく向かいのソファに腰を下ろす。
涼やかな印象の祖母――緋汐千影は直系の孫の媛を黙ってじっと見つめた。
その怜悧な双眸に案じるような危惧するような躊躇いの色を見て取って、媛の鼓動は早くなる。一体祖母はこれから何を始めようというのか。疑問が降り積もっていく媛の引き攣り顔を見つめたままの祖母は思い切るように一息つくと、スッとした静かな動きでテーブル上の分厚い本を媛の方へと押し出した。まるで客人に立てた茶を差し出すような優雅な手つきだ。祖母の所作はいつも様になる。
媛はソファの上でピクリと身を竦めて本から距離を取った。
(や、やな予感がするぅ)
触れたらさっくり呪われそうな古くて立派な吸血鬼本なんて御免だ。祖母は孫のそんな反応を見越していたらしく、小さく苦笑するとピシャリと言い放った。
「この本を二月後の誕生日までに一通り暗記しておきなさい。心配しなくても呪いなんて非科学的なものには掛かりませんよ」
昔どこぞで鬼教師でもしていたのか、祖母は教育熱心な教諭に早変わりした。
「…………へへ?」
「冗談ではないわよ」
心理を看破されて媛は気まずそうに目を逸らす。
「試験が終わったばかりの空っぽな脳みそには新たな鍛錬が必要でしょう。早速今日から始めなさいね」
実の孫娘に空っぽな脳みそだなんて言い種、案外酷いお婆様だ。
北欧出身の銀髪の祖母は青みがかった灰色の瞳を書物に転じ、伸ばした手で感慨深そうに表紙をひと撫でする。悪い予感的中に媛は魂の抜けた愕然とした面持ちで目を瞠った。
「ま、さか本気でコレを全部って言うの……? この物凄~く分厚い本を二カ月で暗記しろって……?」
媛の蚊の鳴くような問いかけに、銀糸の髪を後ろで一つに括って背筋をしゃんと伸ばした祖母は細い顎でしかと頷いた。
「むむむ無理無理無理無理無理いいいっ! こっんな分厚い本をなんて無理に決まってるよ。凶器にはできるかもしれないけど教科書にはできないよっ」
自分のような成績中の下の凡人にこの広辞苑みたいな本をたった数カ月で読破兼暗記せよだなんてそんな鬼ミッション、日々手強いエイリアンと戦うような優秀なエージェントくらいしか履行は不可能だろうと媛は思った。
しかもオカルト関連なんて冗談ではない。
怖くて泣く。
「いいからやりなさい。やるなら今しかないのよ、媛」
「そんな仏のような微笑を浮かべても無理っ」
目が全く笑っていないので、まんまアルカイックスマイルだ。
頬を引き攣らせてひっくり返った声で「いいい一体何のためにっ?」と一応理由を訊ねれば、祖母は細かな花柄のロングスカート(意外に若い淡いピンク!)で隠された太ももの上で繊細な指を組み、一人微かに頷いて「それを今から話すのよ」と小ぶりな唇を動かした。その厳かさときたらここは教会か選手宣誓の壇上か。
けれど祖母からの無体な命令に抗う術を探しつつも、現状媛は次のお言葉を待つしかない。
「実は緋汐家では十六歳になるという事はとても特別なの。自分で自分の身を護るためにもくれぐれも真剣に聞いて頂戴ね。修練の時間はあるようでないのだから。私達緋汐家の者にとって、この本は護身のための専門書も同然なのよ」
「護身……?」
祖母の不穏な発言に、正面に置かれた元凶を凝視する。
なぜ護身が必要なのだろうか。
閃くようにハッとした媛は絶望的な心地で顔を上げる。
「まままさか吸血鬼が襲ってくる、とか?」
多少大袈裟に「ハハハな~んてね」とサハラ砂漠よりも乾いた笑いを浮かべていると、祖母は心底意外そうな目を向けてきた。
「あらやだ大当たり。案外冴えてるのねえ媛」
「いやあああああ~~~~ッ」
そんな褒め言葉、全く嬉しくない。
涙ながらにそう媛は思った。
一つ年上の彼といつどこで出逢ったのかは、十六歳を間近に控えた媛は覚えていない。たくさん重ねた時間の中に埋没しているのだ。多分家か近所のどこかだろう。何しろ自分達は幼馴染みな上にお隣さんなのだ。
今でも登下校を一緒にするくらいに仲の良い自分達だけれど、これでも小さい頃は親の目を盗んでこっそりと会ってしか遊べなかった。隣の家に住んでいるというのに、親同士の仲が悪いと子供同士が仲良くなるのも儘ならないなんて不条理な話だ。
「はあやっと今日一日が終わった~」
「いやまだ半日だろう」
本日試験期間の最終日。一夜漬けで詰め込んだ暗記物はとうに空の彼方に飛んでいる。掃除を終えて下校する生徒達の顔には皆一様に解放感が浮かんでいる。もちろん媛も例外なきその一人だ。
「ハッハー銀優くん細かいね。学校が終われば一日が終わったも同然なのだよ」
気が軽くなり過ぎているのが丸わかりな陽気な口調とステップで、媛は銀優の隣から二、三歩前に跳ねると振り返りつつにんまりする。空を駆け昇って行きかねない媛の勢いに呆れた様子で軽く嘆息する幼馴染みは、そのいつも表情の薄い顔に珍しく苦笑いを浮かべた。彼も彼で試験が終わってホッとはしているのだろう。
「おなか減ったよ~銀優。ねえどっか寄ってこ~!」
「二人で寄り道するとまた嫌な顔されるよ」
「いいもん別にー。親達は頭固過ぎ。ホントいつの時代の男女観ですかーって思うよ。 今時異性の友達と遊ぶのも歩くのもいちいち文句言うって何。私は深窓の令嬢じゃないよ」
「いやまあそうだけど、これでも大分緩くなったろ」
「ええ~全然不満ですよ~」
かつて程ではないが今も十分に媛は不自由を感じている。
媛が地元の中学に上がった頃、いくら注意しても隠れて遊ぶ事を止めなかった二人の仲の良さとしぶとさに、親達はとうとう折れた。二人が一緒に遊ぶ事を許したのだ。
けれど中学時代を過ごし、一年遅れで彼と同じ高校に進学してもまだ登下校と休日の外出だけしか許してもらっていない。どちらかの部屋で遊ぶなんて論外だった。
しかも媛としてはいちいち会う許可を取って報告する手間が面倒だったりする。
「絶対昨今の一般常識に逆行してるよね。何でうちらの親ってあんなに仲が悪いんだろ。訊いても答えてくれないんだよねえ」
まるで答えを求めていないような問いかけをすれば、律儀な幼馴染みは悩んだように低く唸ってからポツリと言う。
「心配なんだろ」
「やーははそれは過保護だよ。だって銀優といるんだよ? 心配なんてないじゃん」
その時ちょうど風が吹いて二人の頭髪を乱していって、
「……だから余計に心配なんだろ」
という彼の小さな小さな呟きは媛に届く事はなかった。
「辛抱強く粘って待ってればそのうちワケがわかるんじゃない」
「そうかなあ~」
媛の疑問に答えを持ち合わせていないと言うように、幼馴染みは空を仰いでいた。
「媛、ちょっと下りて来なさい」
初夏を迎えたとある日曜の午後、階下からの祖母の呼び声に下りていくと、大きなリビングソファに浅く腰かけた銀髪の祖母が、テーブルの上に見慣れない一冊の本を置いて待っていた。
古びてはいるがやけに立派で分厚い革製表紙のその本は、いかにもな希少本っぽい。金箔さえあしらわれた重厚な装丁が「実はこれ魔法書なのよ」と言われてもすんなり信じてしまえる年代物の一品である。
ぐっと視線が惹きつけられるようにして表紙タイトルを追えば、そこにはやや擦れた金箔レトロな飾り文字で「吸血鬼調教書」という日本語が並んでいた。
誰が見てもすぐにタイトルがわかる実に堂々とした文字だった。
誰が見てもすぐにわかるレベルで媛は顔色を青くした。
(よ、よりにもよって中二病的タイトル……。しかもてっきり洋書だと思ってたのに和書っぽい。で、極めつけは吸血鬼! オカルトな存在の本だなんて嫌だよっ)
昔から、血が苦手だった。
昔から、オカルティックなものが苦手だった。
昔から、ホラー小説の一つも読めなかった。
媛はそれくらい怖いあれこれが嫌いだ。
「え、えーと何コレ……?」
思わず媛は無意識に一歩退いていた。
(……ホントのホントに何コレ。吸血鬼調教書……? 吸血鬼ってドラキュラ伯爵とか、ルーマニアの串刺し公とか、吸血蝙蝠に変身したりとか……人の生き血を啜る魔物だよね……)
無意識に深く眉根を寄せた媛は、祖母の用件がまさか吸血鬼絡みではないだろうかと内心恐恐としつつそろりと祖母の表情を窺う。
(ふう良かった今日も至って健康そうな顔色だ~……ってそうじゃなく! え、何この状況? 私は何かを試されてるの? ……よ、よ~し、ここは一旦退散し…)
「媛、いいからそこにお座りなさい」
適当に理由を付けてその場を逃げ出す前に先手を打たれた。媛は無理やり戦慄心を押し込めて大人しく向かいのソファに腰を下ろす。
涼やかな印象の祖母――緋汐千影は直系の孫の媛を黙ってじっと見つめた。
その怜悧な双眸に案じるような危惧するような躊躇いの色を見て取って、媛の鼓動は早くなる。一体祖母はこれから何を始めようというのか。疑問が降り積もっていく媛の引き攣り顔を見つめたままの祖母は思い切るように一息つくと、スッとした静かな動きでテーブル上の分厚い本を媛の方へと押し出した。まるで客人に立てた茶を差し出すような優雅な手つきだ。祖母の所作はいつも様になる。
媛はソファの上でピクリと身を竦めて本から距離を取った。
(や、やな予感がするぅ)
触れたらさっくり呪われそうな古くて立派な吸血鬼本なんて御免だ。祖母は孫のそんな反応を見越していたらしく、小さく苦笑するとピシャリと言い放った。
「この本を二月後の誕生日までに一通り暗記しておきなさい。心配しなくても呪いなんて非科学的なものには掛かりませんよ」
昔どこぞで鬼教師でもしていたのか、祖母は教育熱心な教諭に早変わりした。
「…………へへ?」
「冗談ではないわよ」
心理を看破されて媛は気まずそうに目を逸らす。
「試験が終わったばかりの空っぽな脳みそには新たな鍛錬が必要でしょう。早速今日から始めなさいね」
実の孫娘に空っぽな脳みそだなんて言い種、案外酷いお婆様だ。
北欧出身の銀髪の祖母は青みがかった灰色の瞳を書物に転じ、伸ばした手で感慨深そうに表紙をひと撫でする。悪い予感的中に媛は魂の抜けた愕然とした面持ちで目を瞠った。
「ま、さか本気でコレを全部って言うの……? この物凄~く分厚い本を二カ月で暗記しろって……?」
媛の蚊の鳴くような問いかけに、銀糸の髪を後ろで一つに括って背筋をしゃんと伸ばした祖母は細い顎でしかと頷いた。
「むむむ無理無理無理無理無理いいいっ! こっんな分厚い本をなんて無理に決まってるよ。凶器にはできるかもしれないけど教科書にはできないよっ」
自分のような成績中の下の凡人にこの広辞苑みたいな本をたった数カ月で読破兼暗記せよだなんてそんな鬼ミッション、日々手強いエイリアンと戦うような優秀なエージェントくらいしか履行は不可能だろうと媛は思った。
しかもオカルト関連なんて冗談ではない。
怖くて泣く。
「いいからやりなさい。やるなら今しかないのよ、媛」
「そんな仏のような微笑を浮かべても無理っ」
目が全く笑っていないので、まんまアルカイックスマイルだ。
頬を引き攣らせてひっくり返った声で「いいい一体何のためにっ?」と一応理由を訊ねれば、祖母は細かな花柄のロングスカート(意外に若い淡いピンク!)で隠された太ももの上で繊細な指を組み、一人微かに頷いて「それを今から話すのよ」と小ぶりな唇を動かした。その厳かさときたらここは教会か選手宣誓の壇上か。
けれど祖母からの無体な命令に抗う術を探しつつも、現状媛は次のお言葉を待つしかない。
「実は緋汐家では十六歳になるという事はとても特別なの。自分で自分の身を護るためにもくれぐれも真剣に聞いて頂戴ね。修練の時間はあるようでないのだから。私達緋汐家の者にとって、この本は護身のための専門書も同然なのよ」
「護身……?」
祖母の不穏な発言に、正面に置かれた元凶を凝視する。
なぜ護身が必要なのだろうか。
閃くようにハッとした媛は絶望的な心地で顔を上げる。
「まままさか吸血鬼が襲ってくる、とか?」
多少大袈裟に「ハハハな~んてね」とサハラ砂漠よりも乾いた笑いを浮かべていると、祖母は心底意外そうな目を向けてきた。
「あらやだ大当たり。案外冴えてるのねえ媛」
「いやあああああ~~~~ッ」
そんな褒め言葉、全く嬉しくない。
涙ながらにそう媛は思った。
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