囲われ姫は日々ほのぼの、時々撃沈~結婚式前騒動~

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0 二人の甘くなるまでの日々(後)

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 今まで一度だってこんな距離で唇に吐息が掛かったためしなんてない。

 相変わらずまつげ長いなあ……じゃなくて、そのまつげが近過ぎて刺さりそうなんですけど!
 心なし枕に頭を押し付けるようにして気休めの距離を稼いでごっきゅんと咽を鳴らす私の眼前には、やっぱり間違いなくユージーンの綺麗なかんばせが。
 子供っぽさが抜けて来る年頃の彼は、女の子みたいだった綺麗な顔立ちをそのままに、けれどそこに少しずつ男性的な気配を濃くしていた。
 まあつまりは人も羨む美少年ってわけよね。
 見慣れちゃった私は今更顔を見たくらいじゃドギマギなんてしないけど、今朝は予想外だった。

 しかも自分にどこか違和感があって、それが唇だって知覚する。

 手を当ててみて、瞠目した。

「え、湿って……る?」

 目を開けた直後には顔が至近距離に見えたし、この状況ってまさか?
 口付けされたのかと思えば急に動悸がしてきた。
 顔が熱くなってくる。珍しくドギマギもした。

「え、え? え? えええ? ええええーっと、ユージーン?」

 まさかまさかまさかのまさか?
 思い切りうろたえて動揺して眉をハの字にしてちょっと泣きそうになってしまった。
 そんな私を見つめて、ユージーンはちょっと拗ねたようなそれでいてちょっと困ったよような顔をした。私の反応にもしかしたら彼の中で落胆もあったのかもしれない。

「はあも~、ロジーナのその顔……僕がキスしたとでも思った?」
「えっ!」

 図星を指されてもっと体が熱くなる。
 ユージーンは可笑しそうにぷっと噴き出した。

「僕はやってませーん、それね、ロジーナの涎のせいだよ」
「よだれっ!?」

 慌てて口元を拭うけど、みっともなくて見兼ねて彼が拭いてくれたのか袖が濡れたりはしなかった。ホッとした……けどハッとする。
 それともとっくに乾いたとか?
 それくらいの時間淑女としてはショッキングな様を晒していたのかもしれない。別の意味で羞恥が込み上げる。

「――なーんて、嘘」
「へ?」

 彼に無防備に視線を向けて、思わず目を見開く。

 わっ近いって思う間もなく本当の本当にキスされた。

 優しく触れて、そっと離れる。
 ユージーンはどこか悪戯めいた面持ちでにこりと天使の笑みを浮かべる。

「ご想像通り、僕がキスしたからだよ」
「――――」

 一瞬思考停止したけど、急いで動かした。

「ど、どうしてキスを……」

 語尾を上げない私の呆然の問いに、彼はそっと視線をズラして直前までの余裕が嘘みたいに照れて頬を赤くした。

 男の子がこうやって素直に照れる様って何だかくすっとする。
 ユージーンだからかな?
 でもああ何だやっぱり彼は良く知る私のユージーンだって安堵した。
 んもう、突然女の子とのスキンシップに自信満々な子になったのかと戸惑っちゃったじゃない。
 私が勝手に慌てて勝手に安心している傍で、彼は徐に口を開いた。口調には照れ隠しなのか荒っぽさが滲む。

「どうしてってさ、キスは嫌? 僕はずっとずっとずーっとしたかったよ。でもロジーナはまだ全然そんな気なかったでしょ? 今はそれでもいいかな、ロジーナのペースに合わせようって日頃自分に言い聞かせてはいたけど、僕だってやっぱり男だし、朝日に薄ら照らされた好きな子のあどけない寝顔見てたら……キュートで」

 正直に心情を吐露されて、それが余計に恥ずかしい。彼から好きとか可愛いって言われるのはもう何度目かわからないし、私だって同じように口にしている。だから好きって言葉とわかり切った気持ちには慣れと言うか免疫みたいなものが出来ていたはずなのに、猛烈にドキドキしている自分がいる。

「だから一度だけだって、バレないようにって思ってたら……」
「わ、私が起きちゃった?」
「そうだよ」

 恥じらいと不機嫌の中間みたいな声と面持ちでユージーンはまだ視線を逸らしていたけど、そのうち躊躇いがちにこっちを見てくる。
 ああこの表情、私が怒ってないか気にしてるのね。
 怒るわけないのに、ホント可愛いの。
 確かに婚約しているんだし、キスをしたっておかしくない。
 でもそんな甘いスキンシップ今まで一度もなかった。てっきり向こうもまだそんなつもりはないのかなって思っていたけど、そうじゃなかったんだ。

 ……そうじゃ、なかった。

 彼は私をもうそんな風に見ていて……。

 まるで彼に丸裸を見られるみたいに変な羞恥心というか、逃げ出したい心地に囚われた。

「ねえ、ロジーナ」
「はッはい!?」

 気持ちがどこかそわそわしてきたタイミングで急に意を決したように真剣な目で名前を呼ばれて、思い切りビクついちゃった。

「ロジーナ……」

 彼はどこかしょげた兎みたいな傷付いたような目をした。

「ごめん、そんなに怯むくらいに嫌だったんだね。……本当にごめんね」
「え、ち、違っ」

 口元に滲む後悔と、不安そうに揺れる青い瞳に見つめられて、余計にしどろもどろになる。怯んだわけじゃないの。私よりももっと先に進んじゃってたあなたの気持ちを知って、嬉しいのとちょっと勇気が出なくてどうしようもないのとで及び腰になっただけなの。

「い、いやじゃなかった! 全然! ホントに! だ、だけど突然で驚いたんだもの!」

 そうなの。全然嫌悪はなかった。
 それどころかドキドキして、そのドキドキがこそばゆい。もっとこの高鳴りを感じていたいと思った。

 まだもう少し追い付かないけど、きっとユージーンの気持ちに追い付きたい。

 私も一歩を踏み出したい。

 私だって触れたいよ。

 ああ、私は心からユージーンが好きなんだって実感が、じんわりと胸から全身へと広がって、手の先まで幸福感に満たされるようだった。
 恋がまどろみから醒めるみたい。

「その……ね、そうよね、私たち今まで恋人らしい何かはしてこなかったよね…………――いいよ」

 私の言葉に彼はきょとんとして瞬きを繰り返した。
 主語がないからピンとこないらしい。

「全くもう、あなたってどうしてこんな時に鈍いのよ!」
「え……ロジーナ?」
「ユージーン、お願いだからこれからはもっと沢山キスして」

 彼が大きく目を瞠った。

 かと思いきや、一瞬で眼差しに艶を出して可愛い男の子なんて鳴りを潜めて、覆いかぶさってきて、キスされた。

 不意打ちに思考が止まりそう。
 彼はそれすら自分の有利に持って行って、私の思考は蕩けるみたいに流されるままに何度も口付けを受けた。
 嘘でしょ。
 ふっとかんっとか互いの息遣いが漏れてそれが居た堪れなく甘い。
 二つ年下とは言え彼ももう十四歳で、十四とは言っても成長には個人差があるものだけど、彼は大人びて、私と同じくらいに見られがちになっていた。十六歳の私と。
 だから横に並んで立つともう私が顎を上げないといけない。
 十六歳の男の子みたいに私よりも体だって大きくて逞しい。
 手だって私の丸っこいのとは違って男の子のゴツゴツした手になっていて、もしかしたら力強くて荒っぽいのかもしれないなんて思ったけど、思いもかけない柔らかさで触れてくる。
 唇はまあ勿論そうだけど、頬を撫で額を掠めて髪を梳く指先が彼の内面の繊細さと大らかさを際立たせた。
 与えられる甘い熱が燃料になって私の心臓に早鐘を打たせる。
 ……キスだけでこの有り様だなんて自分でも予想外よ。

「ふふっ可愛い顔。――ありがとうロジーナ」
「こ、恋人なんだしお礼は不要です!」
「ううん、僕と出会ってくれて」
「……深くて壮大ね」

 あはは、と彼は男の本能染みた気配を消して無害な少年の顔に戻って笑う。
 変な緊張感も解けて気が抜けちゃったわ。

「ホント、あなたもすっかり大きくなったわよねえ」

 ついつい思ったままをしみじみとして呟いたら、横になってこっちを向いたまま、彼は満足そうに目を細めた。

「だって急いで大きくなったからね。ロジーナに一日でも早く釣り合うように」

 ちょっとはしゃいだような笑みが閃く。

「僕の成長計画大成功だね。嫌いな物も残さず食べた甲斐があった」
「成長計画って……ぷっ」

 何だか可笑しくて小さく噴き出すと、

「ロジーナ、愛してる。結婚するまではキス近辺で我慢する……ようにする」
「ええと、キスの近辺って何?」

 ふふふっと曖昧に笑むだけで、彼は答えなかった。えええ~。

「前から思ってたけど、ロジーナってとても良い匂いするよね。本当は花の精だったりするの? すごく好き……」
「~~~~っ、な、何馬鹿言ってるんだか」

 首元に鼻先をくっ付けてきて問いへの答え代わりにそう甘く睦言めいた反問を浴びせてくると、まだ早い朝の陽光の中、

「ああそうだ、おはよう。僕のロジーナ」

 彼は駄目押しとばかりにもう一つまた、キスをくれた。




 婚約者のユージーンと内緒で口付けを交わすようになった。
 恋人のキスをしているなんて周囲に知られたら、今度こそ婚前なので適切な距離を保つべきだってお泊まり禁止になるに決まっている。

「ロジーナ姫様の本日のお召し物にございます」

 侍女がそう言って私の今日のドレスを持ってきた。
 ユージーンってば一日一着新しいドレスを着せようとするから、浪費は駄目だと窘めて七着を日替わりで着るって妥協点に落ち着いたけど、それも一月ごとに総入れ換えされている。夜会とかの行事がある日もそれらとは別個に新調されたのを着せられる。はあ、さすがに大国は懐事情が違うわね。
 一応は何度か抗議したけど「僕の欲求不満が爆発してもいいの?」って嘆かれて、いや薄ら脅しかも……もうそこは諦めた。

「ふうん、今日もハイネックなのね。最近ハイネックが多い気がする……っていうかハイネックのドレスしか着てないわよね?」

 私の疑問に着付け担当の侍女二人はどこか目を泳がせて「少し涼しくなって参りましたから」と何とも言えない温い笑みを浮かべる。どうしたんだろう彼女たち?
 内心首を傾げる私だったけど、ここの所は着付けが終わるまで鏡の前に立たせてもらえていなかった点にも思い至った。浴室でも割れでもしたのか鏡が撤去されていたっけ。昨日までは余り深く考えなかったけど、ここにきて不審が湧いてくる。

「あねえ、ちょっと鏡見ても良い?」
「えっ、ええとまだドレスの仕度が終わっておりませんので……」

 歯切れが悪いなあ。

「ああそうね。それなら……」

 聞き分け良く振る舞って二人が少しホッとした刹那、私は隙を突いて下着姿で姿見の前に走った。

「「ああっロジーナ様!」」
「きゃーーーーッ何これえええっ!? えっえっもしかして何か変な虫に刺されてかぶれちゃったの!?」

 侍女たちが額を押さえた。

「案の定ロジーナ様は無自覚であったのですね……」
「二人で承知の上だから話題にするな詮索するなとユージーン様が仰られていたのは、全くの大ウソでしたか……」
「えっ何それどういう意味!?」

 はあ、と揃って大きく同情の溜息ともつかない息を吐き出す侍女たち。

「ねえ、何? どうしたの? わかるように説明して! これって薬を塗ったりしないと駄目な皮膚病? 全然かゆみはないけど。ああどうしようもしも伝染性のものだったら大変じゃない。ユージーンには治るまでしばらく離宮に来ないように伝えてね? お願いね? 一応は彼もあなたたちもお医者に診てもらってね? 絶対よ?」

 所々首や何かの鏡で見ないと自分じゃわからない部分の肌が赤くなっていて、自分でも冗談抜きに大丈夫かって思う。
 そっかだから隠せるようにハイネックのドレスにしてくれてたのね。ドレスはユージーンが全部選んでくれている。彼も気を遣って言えないでいたのかも。優しいから。

「ねえあの、すぐに王宮医を呼んでくれる? まずはきちんと診てもらわないと……」

 もし悪い物ならしばらく誰にも会わない方がいいし。

「王宮医は必要ございません」
「ロジーナ姫様がご心配される必要もございません」
「え、でも」
「「――ユージーン様の仕業です」」

 二人の声が見事にハモッた。

「はい?」
「「ユージーン様のキスマークです」」

 また息ぴったり。

「……………………え?」

 キスマーク?

 その意味はわかる。
 でもどうして付いているのかわからない。
 そういえば、よく朝起きると手繋ぎどころか抱き締められているのが常になっちゃったし、夢の中で首筋とか背中が擽ったかったりちょっと熱かったりしたっけ。

「――……ッ……ッ……ッ」

 みるみるうちに私の顔は羞恥の赤に染まった。
 しゃがみ込んで頬を押さえる。

「何て子……ッ」

 ううん、何て男なの!

 脳裏に浮かんだ最愛の銀髪天使の顔が、ぺろりと茶目っ気たっぷりに舌を出してみせた。

 腹を立てた私はその後、結婚式が済むではお預け、つまりは一緒に寝ない宣言を出してちょっと灸を据えてやったわよ。
 一緒に過ごさない夜の分、顔を合わせた昼間により一層糖度を増して甘えてくるようになって、わかった一緒に寝ていいからって何度か根を上げそうになったのは秘密だけどね。

 はあも~、今から結婚後が思いやられるわ。
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