身バレしたくない兄は、処女を捧げる

瀬野みなみ

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我が弟よ、兄は処女です…!!※

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「んん~ッ、んあ、もうやだ…」
四つん這いの体制だったものが、もう既に腕に力が入らなくなり枕に顔を埋める。長い指が、南月の秘部を奥へ奥へと進んでいく。容赦なく動く指はまるで蛇のようだ。

前立腺を、クイ、クイ、と押されてしまうとその度にチカチカとしかいが明暗する。
「あ、あさひ…く、るしいからあッ…んあッ、」
「本当に?苦しいだけなの?」
「く、るしいだけン、ンあ…ッ!」
背後から南月に覆いかぶさり、くすくすと笑う。笑われたことに腹が立ち、自分の後ろに陣取る弟を睨みつけると、フワフワと揺れる金色が眩しい。
「ッはあー、兄貴のその顔…最高、」

スカートは履いたまま、パンツだけ降ろされ尻の穴の拡張をされる。毎週会うときに弟は必ず「女装してきて」と言う。それ自体は俺も週末は女装コスをすると決めているので良いのだが、お気に入りのウィッグや洋服やらが汚れるのは嫌なのだ。

雄の顔をした弟に、息を呑む。実の兄貴に欲情してどうするんだ…
弟と再会を果たしたあの日、拡張され違和感が残ったケツを庇いながら、弟に一体どういうつもりだ、と詰まった。
どうやら、最初に会った時から「ナツミちゃん」が女装した俺だと気づいていたらしい。どちらかというとネタバラしをする側だった俺が、ネタバラしをされてしまいぎょっとした。
コイツ、頭おかしいんじゃないか、と。もしかして、嫌がらせのつまりだったのかもしれないけれど、それにしては面倒なことをする。

そこで南月は一つの答えに辿り着いた。

俺の弟は、女装した俺つまり「ナツミちゃん」に恋してしまったのだと。

***

「来週はさ、女装しないで来てほしいんだけど」

いつものように、弟の手によって洗浄と拡張が行われ、さて帰ろうかと準備をしている南月の背中に投げかけられた言葉にその手を止める。シャワーを浴び、再度女装が施されたその背中はどう見ても女性の後ろ姿だろう。清楚なワンピースに、ポニーテール。完璧な「ナツミちゃん」だ

「…は?」
「いやだから、女装しないでほしいんだけどって」

…まったくもってその要望の意図がわからない。そもそも、弟がこの行為をしたがるのは俺の女装した姿である「ナツミちゃん」が好きだからであり、朝陽はそれに付き合ってやってるだけだと思っていたのだ。

「なんで?」純粋な疑問に南月が小首を傾げると、「ほんとにわかってないのか…」と小声で溜息をつく弟。なんだそれ、とぶんぶくれると、「その顔やめて」と頬を片手で潰される。
まっすぐと、俺の目を見つめた朝陽はまるでキスでもするような距離で言う。
「次、挿れられそうだから」

…なにを?

「え?なにを?」頭で反射的に出てきた言葉をそのまま口から発するとまたしても弟に溜息をつかれてしまった。
「兄貴ってそういうところあるよな」
お前が、わかりづらいこと言うからだろ。

意味ありげな言い方に、馬鹿にされたような気がしてシャワーを浴びてきた弟に対して自分の髪を拭いていたタオルを投げつける。とっても、武器はタオルなわけで威力はないのだが。
そういうところってなんだよ…
ずかずかと詰め寄ってくる弟に警戒心を抱く。距離感が近くなったことで、自分より身長の高い朝陽のことを見上げる形になる。
突然、片手で引き寄せられ朝陽の鎖骨が視界に広がった。

「うあッ…!?」

後孔を武骨な指を、布越しに押され変な声が出た。
「…色気がないな」…あってたまるかそんなもん!!!
言い返したいが、弟の吐く声、息が俺の耳元にあまりに近く、逃げることができない。

「この兄貴のケツマンコに、俺のが挿れられそうだからって言ってんの」
そのセリフのせいで、俺の頭に盛大なハテナが浮かんだ。

「…お前、ナツミちゃんが好きなんじゃないの?」

***

「んッ!ああ!!…急に、な、んだよッ!!んあ!」
唐突に表情を無くした朝陽に担がれ、帰るつもりだったのに向かったのは玄関とは真逆である弟の部屋。朝陽のベッドに、うつ伏せで思い切り押さえつけられ無防備な下半身は簡単に攻め入られた。
反論するために後ろを振り返れば、臨戦態勢だった弟の肉竿が己の孔に添えられ、先ほどまで拡張するために指で解されたソコにすんなりと入ってしまう。
今まで指や玩具といってモノしか受け入れていない南月のソコは、突然押し入ってきた熱をキュウキュウと締め付けている。
「ハ、南月のココ、すごい締め付けてくる…本当に処女かよ?」

そうだよ、お前が初めてだよと言い返したいのに、迫りくる快楽に喘ぐことしかできない。
「はーっ、ホント、優秀なマンコに育ってくれちゃって…」

淫乱だね、と直接脳内に教え込むように言われる。それだけで、感じ入ってしまった南月は背中を震わせシーツの海をもがいた。
「い、やだあッ、なん、で、あ、あ、あン、ンン!!」
「いや?ほんとに?」
急に、動きを止めた朝陽に南月は涙で落ちた化粧顔を上げて不思議そうに、己を犯す男を見る。いじわるそうに笑う弟を見て、腹の底が思わず締まり、己はもしかしてMだったのかと不安になる。顔の良い男に微笑まれ、力の入った膣全体で熱い肉棒を感じてしまう。
「あ、あ、」
「ホラ、俺が動かなくても、兄貴のナカは欲しいって動くよ?…ほんとに動かなくていいの?」
「あ、え、ン、」

どうしようダメなのに、俺はおにいちゃんだから、ほんとうはこんなことだめなのに…
でも、ほしい、ほしいでもでも、だめだから…
「兄貴、ね、お願い、言って」

そうだ、俺は兄貴なんだ。弟のお願いは聞いてあげなきゃ。

「う、んん…動いて、ほし…きもちい、からぁ…おねが…あ、さひ…」
「よく、出来ましたッーーー!」

腰を、掴まれ、思い切り引かれる。皮膚に食い込んだ指ですら、快楽に繋がった。
ぐぷり、と音を立てて直腸の更に奥、肉襞を突き抜けてきた塊に南月は「ッ…は、ッ…」と息すらまともにできずに目を白黒させている。粘膜を抉る重い熱が朝陽自身の鼓動を伝え、動いていないのにも関わらず、感じてしまう。

「い、あぁッ!ぃたあああ!!や、やん、ンンンンあ!!や、やあッ!」
「チンコ触ってないのに、イっちゃったね、かわいいね、兄貴」
「イ、いってなああ、いぃ、んああッ、ああッ…」

触られることなく、射精することなく絶頂を迎えた、南月の男の象徴が物欲しそうに赤く熟れ、鈴口からはカウパーがあふれている。

「も、もッ、む、りッ…!無理、だからぁっ…、と、あ、あ、とまっ…」
「今更何言ってんだよッ!」

南月の両腕を思い切り引っ張るせいで、上半身が不安定になる。力が入り自然と後孔が締まり更に奥まで嵌っている質量がどれだけ張りつめており熱を持っているか南月は理解してしまった。あぁ、愛おしい。愛おしくてたまらない。

「んんっ、あ、あ、あさひッ…きも、ちンンッ…!!アァッ!!」
「ね、ナカにだしていいよねッ…?ね、あにき…欲しいでしょ…?」
「ほし、ほしいぃっ、んはあぁ、ほしいからぁッ…ァアッ!」

まるで、孕ませてやる、とでもいうよな激しい突きに背骨が歪むような感覚を覚える。己の両腕を掴む手が熱く、粘膜を犯す男根は酷く熱い。浅いところから前立腺、さらにその最奥を抉り続けられ、南月はイキ狂う。射精直前の肉塊をきゅうきゅうと締め続け、逃がさないとでも言うようだった。

「だすよッ…兄貴…ッ!孕んでね…?」
「あぁ!ああ!!んあ!あああッ……ッ、ッ、…ッ」

結腸を突き抜けた先に、勢いよく射精される。精液を塗り込むように射精中もなお腰を動かされ、絶頂から降りてくることができない。満足した朝陽が、肉棒を南月の後孔から抜く。最奥に射精された精液は、垂れてくることはなく南月の粘膜を犯し続けている。

額に汗を浮かべながらも、満足そうに笑う弟は、ぐったりとしている兄の頬にキスをする。
「南月、好きだよ」

俺だって、好きだよ
いつまでだってかわいい俺の、弟。

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