どうしようもない僕は報われない恋をする

月夜

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一章 颯太アテネ

第十四話

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それから、二人でお花畑に行った。
美しい花が咲き乱れる花園には、毒を持った花だって、少しは分布している。
「綺麗ですね。」
「うん。僕はこんな感じのところで死にたいなぁ、なんて思ってたんだよねぇ。」
「先輩は死にませんよ?」
「まぁ、信じているよ。彼氏のアテネの言うことだし。」
「...改めて彼氏って言われると、照れますね。」
「本当のことなのに?」
「まぁ...それにしても先輩は彼氏と彼女....どっちに当たるんでしょうか?」
「僕は彼氏がいいかなぁ....出来たら、だけどね。」
なんて会話を交わす。
ゆったりとした時間の流れに身を任せながら、好きな人と過ごす。
これこそが真の幸せってやつなのかもしれない。
そろそろお腹も減ってきたなぁ.......
「ねぇ、アテネ。お昼にしない?」
「材料取ってきましょうか?」
「まだ塔に前のやつ残ってるから大丈夫。何か希望とかある?」
「先輩の作ったものなら何でも...あ、せっかくなら先輩の好きなもの食べてみたいです。」
「わかった。それよりも先輩呼びやめて欲しいかなぁ。」
「こっちの方が呼びやすいんですもん。」
「じゃあ、名前で呼んで。僕だってアテネのこと名前で呼んでるし。」
「えぇ.......」
「名前で呼んでくれないと無視するから。」
そういうと、アテネはショックを受けたような顔になる。
そんな顔しないで欲しいかなぁ.........
「.......凪。」
顔を真っ赤にしながら、俯いて、そうアテネがいう。
「どうしたの?アテネ。」
名前で呼ばれるのって何だか恥ずかしいな、なんて思った。
それを誤魔化すようにアテネに問いかける。
「........名前で呼ぶのって、結構緊張します。」
「そっかぁ.....僕も何か恥ずかしい気がするけど、良い感じするから固定で。」
「ムゥ.....凪は意地悪です。」
「...僕の彼氏は凄い可愛いって今思った....」
「?」
怒った時にほっぺを膨らませるなんて、今時なかなか見られないもので、しかも大好きな彼氏のものである。
最高じゃない?
僕はアテネと一緒に塔に戻り、調理の支度を始めることにした。
材料は獣の肉(なるべく上質なやつ)、薬草などのハーブ(香りを引き立たせるのと、栄養や、スパイスとして)、
野菜と卵(これまたこだわり抜いたものを)。
さて、諸君もわかると思うが、僕は結構こだわるタイプである。
だって、上質なやつ使った方が百倍美味しいし.....
別に普通のやつとか、粗悪品使っても、そこそこ美味しくなるっちゃ美味しくなるけど....
やっぱり食事って大切だと思うからね。
こう見えても、世界一の料理人目指しているから。
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