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三章 雫ポイズン
召喚
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「友達だよね?当然なるよ!てか僕が初めてなの?嬉しいなぁ」
僕達初対面のはずなのに。君は妙にテンションが高くて。
目を凝らせば犬の耳と尻尾が見えそうな程で。
悪魔ってみんなこうなの?なんて聞けば、
「違うよ?あいつら妙にプライド高いし…僕じゃなかったら凪、殺されてたかもね」
さらりと怖いことを言って笑ってる。
殺されるのか…。
でも、僕一応不老不死だから死なないと思うけど。
どうなんだろう。
悪魔に殺されたら。
魂取られるって聞いた事があるし、取られた場合、「死」にカウントされないのかな。
なんて事を思いながら目の前の悪魔と対話を重ねる。
事の始まりは今から三十分前。僕の誕生日となった日だ。
記念すべき僕と理久の運命の日。
二人の運命が交わった日。
僕こと神月 凪は、十五歳の誕生日から一週間後に学生生活を送る事となっていた。
送られる場所は勇者育成学園。
俗称「プリズン」。
その名の通り、一度入ると出られない完全実力主義の学園。
成績優秀者であれば優遇されるが、劣等生だと酷い制限がつくというところ。
本来なら入学試験があるが、僕はそれをすっ飛ばして最上位クラスに編入させられる。
まぁ、そんなことはどうでもいいのだ。
実力が示せなければとかあるかもしれないが、そもそも不死身だし。
何されようが今の暮らしより上なのはたしかだし。
そんな事よりも優先すべきこと、それは…
「友達がいないって事なんだよね…」
僕にはそもそも友達という存在が二人しかいない。
それも友達というより後輩のような存在だけど。
片方は僕に好きと言って、傍にいようとしてきて、もう片方は、僕の事を守ろうとする。
…?
これやっぱ友達とかではないんじゃないか?
友達の定義という物を疑い始めた僕だった。
小さい頃に読んだ悪魔召喚の本。
素材と魔力は十分だったけど、未だに実行していなかった。
何故かと言われれば、願いがなかったから。
このまま生きて、このまま死ぬと思っていたから。
だけど。
颯太達と出会って、仲間と居る喜びを知った。
楽しさを知った。
それを失うのが、一人になるのが急に怖くなったのだ。
周りの人間との関わり方を知らないから。
また一人で過ごすことになるのかと思うと怖くなった。
この五年間が楽しかったから。
悪魔は契約を絶対に守る生物だ。
契約主の手となり足となり生きる物。
そんな存在なら、僕の馬鹿げた友達が欲しいなんて願いを叶えてくれるような気がして。
子供のような馬鹿げた願いを叶えてくれる気がして。
期待してしまっているのだ。
しまっていた素材を引きずり出して、魔法陣を描く。
誰かと一緒にいたいだなんて、馬鹿げた思いを抱きながら、魔力を込めて。
僕達初対面のはずなのに。君は妙にテンションが高くて。
目を凝らせば犬の耳と尻尾が見えそうな程で。
悪魔ってみんなこうなの?なんて聞けば、
「違うよ?あいつら妙にプライド高いし…僕じゃなかったら凪、殺されてたかもね」
さらりと怖いことを言って笑ってる。
殺されるのか…。
でも、僕一応不老不死だから死なないと思うけど。
どうなんだろう。
悪魔に殺されたら。
魂取られるって聞いた事があるし、取られた場合、「死」にカウントされないのかな。
なんて事を思いながら目の前の悪魔と対話を重ねる。
事の始まりは今から三十分前。僕の誕生日となった日だ。
記念すべき僕と理久の運命の日。
二人の運命が交わった日。
僕こと神月 凪は、十五歳の誕生日から一週間後に学生生活を送る事となっていた。
送られる場所は勇者育成学園。
俗称「プリズン」。
その名の通り、一度入ると出られない完全実力主義の学園。
成績優秀者であれば優遇されるが、劣等生だと酷い制限がつくというところ。
本来なら入学試験があるが、僕はそれをすっ飛ばして最上位クラスに編入させられる。
まぁ、そんなことはどうでもいいのだ。
実力が示せなければとかあるかもしれないが、そもそも不死身だし。
何されようが今の暮らしより上なのはたしかだし。
そんな事よりも優先すべきこと、それは…
「友達がいないって事なんだよね…」
僕にはそもそも友達という存在が二人しかいない。
それも友達というより後輩のような存在だけど。
片方は僕に好きと言って、傍にいようとしてきて、もう片方は、僕の事を守ろうとする。
…?
これやっぱ友達とかではないんじゃないか?
友達の定義という物を疑い始めた僕だった。
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素材と魔力は十分だったけど、未だに実行していなかった。
何故かと言われれば、願いがなかったから。
このまま生きて、このまま死ぬと思っていたから。
だけど。
颯太達と出会って、仲間と居る喜びを知った。
楽しさを知った。
それを失うのが、一人になるのが急に怖くなったのだ。
周りの人間との関わり方を知らないから。
また一人で過ごすことになるのかと思うと怖くなった。
この五年間が楽しかったから。
悪魔は契約を絶対に守る生物だ。
契約主の手となり足となり生きる物。
そんな存在なら、僕の馬鹿げた友達が欲しいなんて願いを叶えてくれるような気がして。
子供のような馬鹿げた願いを叶えてくれる気がして。
期待してしまっているのだ。
しまっていた素材を引きずり出して、魔法陣を描く。
誰かと一緒にいたいだなんて、馬鹿げた思いを抱きながら、魔力を込めて。
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